ロマンス不全の僕たちは

romance fuzen no bokutshi wa

ロマンス不全の僕たちは
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神44
  • 萌×215
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

27

レビュー数
11
得点
289
評価数
62
平均
4.7 / 5
神率
71%
著者
月村奎 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
苑生 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
発売日
価格
¥880(税抜)  
ISBN
9784813013242

あらすじ

美容師の昂大には秘かに想う相手がいた。モデルにスカウトされるほどかっこよくて、才能があって、だけどどうしようもなく愛想がなくて口の悪い同僚、遠藤進太郎だ。
周囲には明るくムードメーカーと思われている昂大だが、本当は傷つきやすく、臆病な一面を持っていた。
だから、遠藤に告白するつもりはなく、今の同僚の中では一番親しい同期、という立ち位置で満足しているはずだった。
それなのに、遠藤の地元に引っ越して、遠藤の美容院で働くことになってしまい!?
無口無愛想×隠れ繊細のハートフルラブ登場!!

表題作ロマンス不全の僕たちは

遠藤進太郎、美容院店長で元同僚、30
増井昂大、美容師、28

その他の収録作品

  • 雪の日の帰り道
  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数11

間違いなく幸せな気分になります

読んだ後に、幸せな余韻がつづきます。ずっと読んでいたい…。

人当りのよさと物腰の柔らかさで誰からも好かれる昴大と、美形で腕はいいけど無愛想な遠藤(えんちゃん)は同じヘアサロンで働く美容師で同期、そして昴大は長い間えんちゃんに片思いをしている…。設定だけでも”きゅん”なのですが、読みながら何度も”きゅん”死しかけました。月村先生、凄まじい”萌え”をありがとうございます。

えんちゃんを追いかけて(彼の美容室を手伝うために)、縁もゆかりもない土地で生活(と仕事)をはじめるという大胆な行動ができる昴大なのに、恋愛に関しては、あと一歩、踏み込めないもどかしさがたまりませんでした。昴大の気持ちを知って背中を押す先輩・美容師(八代さん)の「必要とされる場所じゃなくて、自分が必要と思う場所を選択できるのは若者の特権」という言葉が印象的です。とにかく、メインの二人のキャラクター設定が神!なのですが、周囲の人々もとても魅力的なのです。(えんちゃんのお父さんが可愛いです。)

最終的に、どこから両想いになってたんだろう?!と、再度読み返すと、昴大のネガティブ妄想劇場が可笑しかったりします(完全なる自己完結型)。
臆病すぎて、考えすぎて、実は始まっていた恋に気づけずオロオロしてる昴大、おそらく感情表現が苦手なだけの照れ屋で、”うぜぇ(=照れるからヤメロ)”が常套句のえんちゃん、まさにロマンス”不全”の二人の不器用な恋は応援せずにはいられませんでした。

これはこれで完璧にまとまってるんですが、続編希望です!!



0

スパダリ度不要。砂糖より塩みを生かした辛党向けBL。

何でもかんでも、甘けりゃ良いってモンじゃない。
食と同じく、BLにだって好みや気分に合わせた甘さ、しょっぱさ、苦さがあるんです。

しかし数々の甘党作品の名著者:月村奎先生の新作が、結構な辛口仕立てだったので驚きです。
(塩辛いだけで、つらくはないです。)

攻のえんちゃんが、1冊まるごと塩対応!
もちろん悪意や嫌悪、無関心からくるものではありません。
純粋にコミュニケーションのデフォルトが塩対応。
よく言えば寡黙、悪く言えば無愛想。
ちょっと高圧的でトゲのある、飾り気のない言葉の数々。
アウトラインぎりぎり、ぶっきらぼうすぎるコミュニケーションが最初から最後まで続きます。

砂糖ゼロ!
月村先生お得意の甘々王子様な攻めはいません。

だけど、きちんと面白い。
心地よい文章、リアリティのあるキャラとセリフは月村先生の良さそのまま。
「うぜえ」とすぐ言っちゃうような、下手すると読み手を不快にさせかねない攻は、月村マジックで憎めない仕様に。
辛口なのにするするっと読みやすい。

しかもですね、砂糖ゼロなのにちゃんとラブっぽい甘みもあるんです。
えんちゃんの場合、砂糖の甘みじゃなくて、お塩の甘みですね。
塩辛さの中にふわっと、鼻をかすめるほのかな甘み。
もう、すっごいわかりにくいのですが、不器用攻様なりの本気の愛情が読み取れたとき、くすぐったいようなちょっと特別な高揚感を味わえます。
これが甘いだけBLでは味わえない、辛党BLの醍醐味です。

表現力も人間力も足りてない、欠点だらけな攻様だけど、
それはそれで100点満点甘々王子様にはない魅力があるんですよ。
糖度やスパダリ度が低くても、タイトル通りどこかロマンス不全だったとしても、イケメン2人の恋愛は十分に面白くなるんです。

ちなみに受視点で進むのでわかりにくいのですが、受の昂大は実は高スペック男子ではなかろうか。
ムードメーカーとしての会話や動作の瞬発力、健気さ、一途さ、謙虚さ、攻のわかりにくい愛情表現も全部嬉しい!!って喜べる素直さなどなど、ある意味天使かな??それで童貞処女だと??
しかしちょっと複雑な生い立ちもあり、自分でその魅力に気づいていないところもまた応援したくなるタイプです。

苑生先生の挿絵も相当セクシーで…なんかもうアングル!最高!アングル!という感じで一見の価値ありです。
後半を開くときは公共の場は避けた方がよろしいかと。

甘党さんにはちょっと糖度少なめ、スーパー両片想いストーリーとして、
辛党さんには攻様の不器用塩対応を楽しめる逸品として是非おすすめ致します。

2

多幸感ハンパない!

月村先生の新刊。超絶萌えました!ヤバイ!
間違いない。この本を読めば心が10代の頃に戻れる!(鏡は見ないでおきました)
気軽にすらすら読めるのに、萌はたーっぷり詰まっているという、幸せな一冊♡

美容師の昂大は同じ美容師の遠藤に長いこと片想いをしている。
都内の人気美容院から亡くなった遠藤の母が営んでいた地方都市の小さな美容院に移り、一年。
長い長い片想いが動き出す——。

本当にキャラがよかった!
長身超絶イケメンだけど無口無愛想な攻めと、周りの空気を明るく優しくするような受け。
遠藤は無口でたまに発する言葉は結構辛辣。
でも昂大はそんな言葉をうまくかわし、場の空気を和らげます。
2人のやりとりに「えんちゃん(遠藤)マジ冷たい!」「昂大ハートつえーっ」などと一人でニマニマほっこり。
でも遠藤があまりに無愛想で冷たい感じだから、これどうやってくっつくんだろ?と思っていたら…。

諦めと別離の決意と、ある意味ヤケクソで昂大が遠藤にしてしまったキスが、2人の仲を劇的に変えていきます!

もう、中盤あたりからのこのくだりがヤバすぎた。
こんなん悶えるわ!
後半は甘いしエロいしで、多幸感ハンパなかったです。

『雪の日の帰り道』は遠藤視点から。
つい辛辣なことばかり言ってしまう遠藤の本当の気持ちや、遠藤から見た昂大の姿に、これまた萌えた。
素直に「かわいい」って言ってあげればいいのに〜言えないんだろうな〜(笑)

苑生先生によるエロい一枚には、思わず目が釘付けになってしまいました。
外で読むのは“大変危険”な素晴らしいカットでした。
ありがとうございます♡

7

月村作品で初のキャラ萌え、しちゃいました。

神評価と、絶対に続編出して欲しい!っていう想いだけ書いておきたくて。。
こんなに大好きな月村作品に出会えて嬉し過ぎました!
内容や感想は皆様がおっしゃる通りで本当に素晴らしいです!
続編では是非とも、二人のラブラブいちゃいちゃ、そして、ツン(デレ?)×Mっ気まぐわい対決を見たい!!しかも、えんちゃんサイドで!!(切実に!!)

どうかどうかどーうーかー!月村先生がこの大好きな二人&えんちゃんのお父さん♡をシリーズ化して下さいますように!!!!!!

4

見えない"デレ"はデレなのか!?


今回はモデル並みの美形で腕もいいのに口が悪い美容師と
人当たりが良くムードメーカーな美容師のお話です。

受様視点で2人の出会いから恋を実らせるまでと
攻様視点でまとまってからの後日談を収録。

受様の両親は受様が子供の頃からひどく不仲でした。受様は家の空気を
和らげるべく、面白おかしいことを言って1人でボケたり、突っ込んだり
する道化師を演じ続けますが、受様が中学性の時に両親は離婚、家を出た
母は新たな家庭をもち、受様は父と2人の生活の淋しさを誤魔化すように、
ますます陽気に道化続けます。

やがて受様は自分が女の子よりも男の友人に惹かれている自分に気づき、
ます。友人に揶揄われてもムキに否定せず、何を言われても当たり柔らか
く笑いにして返す事を自衛手段するようになります。

そんなふうにして成長した受様が、性格が真逆の攻様に出会うのは美容
の専門学校を卒業して就職した都内のサロンでした。攻様は大学中退で
専門学校に入り直した為に同期で入店しましたが、年は2つ上です。

モデルにも誘われるほどの美貌の攻様は愛想が一切なく、先輩相手でも
納得のいかない事には従わないために反感も買いますが、受様は同期の
よしみで互いの髪でカットやカラーの試作をしあっていたので、攻様が
誰よりも努力家だという事を知っていました。

受様は上手くいかないとつい泣き言や言い訳を口にしましたが、攻様は
常に寡黙でひたむきに努力を重ねる男だったのです。しかも人とつるむ
のも嫌いな攻様は、仕事後の自主練は一緒にしてもプライベートでの付
き合いは一切なかったのです。

そんな攻様に対して受様の気持ちが激変したは父の死で仕事を休まざる
を得なくなった時、攻様が受様の予約客の対応を一手に引き受けてくれ
たと知った事でした。中堅スタイリストとなっていた受様には指名客も
多く、どうしても日時変更のきかない顧客も多かったのです。

自分の客には要望でもダメ出しする攻様が、極力希望に沿うように応じ
ていたそうで教えてくれた先輩も、やれば出来るのかとびっくりしたと
言います。休息時に礼を言うと「同期だから」と押し付けられたと不機
嫌そうに言われましたが、意に染まない事は引き受けない攻様への感謝
の気持ちは薄れることなく、攻様への恋心を自覚するのです。

恋心を自覚しても攻様との関係が変わる事はありませんでしたが、6年
目のある日、珍しく2日続けて休みを取った攻様は出勤した翌日の勤務を
終えると店長に来月末での退職を告げました。

地元で美容室をしていた攻様の母が亡くなり、実家を継ぐために地元に
戻ると言うのです。受様は自分が父を亡くした時の事を思い出し、涙が
こみ上げてきて攻様に縋りつきたい衝動にかられますが、道化役の自分
似は似合いません。

攻様の最終出勤日、閉店後の送別会でも攻様は主役なのに仏頂面です。
酔っぱらった受様は攻様の空気の読めなさ具合に難癖をつけ始め、毒舌
不愛想な攻様を天使の笑顔でフォローして、経営積極の全てを手助けし
てくれる有能な熟練スタッフを雇えと迫ります(笑)

「そんな都合の良い人材はいない」攻様が言えば、受様はいつものノリ
で自分を指さして「ここにいる」とアピールしたら、攻様は「そこまで
言うなら雇ってやるからその手腕を見せてよ」と言い返すのです。

攻様の言葉はその場のノリかと思う受様でしたが、翌日出勤したサロン
では受様の恋心に気付いていた先輩から、必要とされる場所ではなく
自分が必要だと思う場所を選べるのは若者の特権だとアドバイスを受け、
攻様の元に押し掛ける決意をします。

果たして受様の恋は実るのか!?

自分を偽ず他人に迎合しない攻様と空気を和らげるためなら道化にも
なる受様という正反対な性格の2人の恋物語になります♪

受様は子供の頃の家庭環境の影響で、周りの空気を読み、自分がお道化
る事で軋轢を排除するような気配り上手な青年です。同じサロンに同期
として入った攻様が唯我独尊な姿勢を貫いても、真面目な努力家として
頑張る姿を見、受様の忌引き中には顧客に寄り添う受様のスタイルを
踏襲してくれる見え難い優しさに触れた事で思いが膨らんでいきます。

そして攻様が実家に帰る道を選んだ時に、仕事でしか繋がりの無い攻様と
の関係を断ち切れりたくなくて、押しかけスタッフとして攻様の美容院に
転職するのです。

でも攻様の地元には攻様の幼馴染のネイリストがいて、見るからにお似合
いの2人を見る事になり、叶わない恋を諦めるために、自分も架空の彼女
を作たり、2人を応援しようとしたりと、気持ちを隠して健気にふるまう
受様にウルウルさせられました (>_<)

でもそんな受様が惚れた攻様なのですから、本当はすごくいい男なのです。
ぶっきら棒で言葉がストレート過ぎるがために、反感を買ったりしており
ますが、攻様の言葉には裏表がないのです。

そして徐々にツンツンにしか見えない攻様の言動の奥底にある受様への思
いが見えてくると、本人曰くのデレの真意が見えてきたら、もう萌える!!
萌える!! 萌えまくりです♡

受様の勘違いというか空回りと、攻様の想像の上を行きすぎる言葉選びが
2人の恋路を遠回りさせていた事は確実ですが、どうとらえるかは人それ
ぞれ、実ってみるとどっちもどっちというか、割れ鍋に綴じ蓋な2人の恋を
たいへん楽しく読ませて頂きました (^O^)/

個人的に片視点で相手の言動にオロオロ、グルグルする展開が好きなので
すが、攻様パートの短編がある事で、攻様の思考がよりよくわかります。
攻様がデレ成分100%でできている事が判って面白みが増しましです。

今のままでも受様には十分幸せなのかとは思いますが、攻様にはもう少し
わかりやすいデレを見せてあげて欲しいな♡

3

片想いの世界の住人歴8年が急変するとこ!

面白かった!一気読みです。
月村先生の作品の中でもこちらは楽しくスラスラ読める方ではないでしょうか。
主人公が辛い育ちや境遇でもなく、虐げられてなく、片想い相手にわりとポンポン言えて。

たくさんレビューがあるので感想を。

わりと早めにくっついてびっくりしました。
えんちゃんの俺はいつもデレだってのも確かにそうかも。
神様目線で読んでましたがやはり昴大寄りに気持ちが傾いてたのでまさかの展開に驚きました。

昴大が片想いの世界の住民で、たとええんちゃんにお嫁さんや彼女ができても、今より落ち着いてそばにいられるってところが突き抜けてて、好感が持てました。
告白する気も全く無くてそばにいられたらいい、その為にも気持ちをバレないようにエア遠距離彼女を設定してせっせと東京に戻ったり、かかって来た電話を彼女設定にしたり。
片想い辛い悲しい苦しい切ないじゃなくて、明るくて読んでいるこちらも幸せでした。

しかも!えんちゃんがまさか昴大のことを最初から好きで、昴大の気持ちも知ってて、エア彼女の嘘も見抜いてて、時期を待ってたなんて!
俺のものとか、一生店で一緒に働くとか、お前も遠藤になるとか!そこまで考えてたの!

初エッチも昴大の恥じらいや戸惑いとえんちゃんのがっつきがとっても良かったです。二人のやりとりも笑えました。

大晦日の家族団らんも。もう昴大は嫁じゃん!

短編ではえんちゃん視点で。
昴大には手の届かない存在だと思ってたえんちゃんですが、逆にえんちゃんにとっては皆を魅了するうちの自分は一人にすぎないとか。
自分にないものを全て持ってる昴大に惹かれないわけないくらいの。
言葉ではすぐウザイとか言っちゃうけど昴大が可愛くてムラムラしちゃうえんちゃんなんですね。

レビューは読まずに本を読んでみるのでこんなに明るく楽しく片想いが実は両思いで突然実るとは思いませんでした。でもそこも良かった!
仕事が休みで一人の時間を確保できる今日まで取っておいて良かった。

6

読んでてニヤつく自分がキモかった

文句なく神評価でした。

読んでてニヤニヤが止まらなかったです。
序盤は遠藤のツンぶりに昂大の切ない片想いが長いのだろうと思ってたんです。

でも遠藤とハンバーガー食べた過去話とか、送別会辺りから「もしかして」ってワクワクしながら読みました。

本人曰くずっとデレてたらしいですが、分かりにくいです。でも不器用なイケメンが「うざい」って言いながらデレてる姿は物凄く萌えました。

昂大の視点で遠藤が物凄くイケメン表現されているので、胸筋と腹筋も含めて読んでて想像力を掻き立てられてしょうがなかったです。

遠藤はもともとゲイでは無かったようですが、ぶっきら棒なのに昂大に対する独占欲の言葉とか、一生一緒だとか、同じ名字になるから名字で呼ぶなとか、結婚とか言っているのが凄く破壊力があってキュンキュンしました。


6

月村マジック

先生買い。月村先生作品、全部「神」になっちゃうので萌2にしました。途中、「おお!月村マジック!」と思わず吠えたお話「本編200Pほど+攻め視点の10P+後日談」です。現代日本の関東近郊にある美容院舞台のお話で、「ああ、くそっまどろっこしい!でも可愛い!」といったタイプ(要は月村先生通常運転)のお話がお好きな方に超絶おススメです。

想いを寄せている遠藤が、実家の美容室を継ぐために地元に帰ったのを追いかけ?押しかけ?雇われ美容師さんをしている昴大(こうだい)。柔らかい物腰、丁寧な接客をするので年配のお客様に人気です。超言葉少なく、たまに言葉にしたと思っても毒舌な遠藤ですが、真逆な性格の昴大の良いところを認めてくれるような発言をしたり、父を亡くして忌引きをした際に丁寧にフォローしてくれたことから、昴大の中でじわじわ気持ちが大きくなって・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
すず(♀、攻めの幼馴染)+すずの両親、東京での美容院同僚たち(八代さん=お母さん、ええ人や・・)、攻めのお父さん(やっぱりええ人)ぐらい?前半の八代さんがもんのすごく好き。超ナイス。

++月村マジックと思ったところ

昴大は、空気読んで気配りして、場を和やかに盛り上げるスキルたっぷり、職場に是非一人欲しいタイプの方。ややもすればチャラ男に見えかねないと思うこの方が、静かに心の中で毒舌マン同僚を思い続けるなんて・・・ああああセツナイ雰囲気満点じゃんかよーーーーーーーー
超せつなかった眠り王子の再来かあ??

と思って胸がきゅうきゅう痛かったんです。

それが、まあ540度回転するんです。そこがマジックのように思えました。まんまと先生の書きっぷりにハメられた!!と少々口惜しい心地までします。こんなすぱーんと騙されたの、私だけなのかしら。私がおバカちゃん・・・?

まあいいや、後半はひたすら漫才コンビの掛け合いに爆笑、頼むから挿れてる時まで掛け合いするの止めて、でした。ああ面白かった。3回は読み直しましたよ、幸せふくふく感じたかったので。

最後に挿絵について。苑生先生、初めて挿絵を拝見したのですが、「え、一本消し線お描きになるのを忘れてませんか・・?」と思うぐらい、すっごい!と思ったモノが後半にありました。
セーターで顔拭かれたりして、ほんわり可愛い挿絵じゃん・・・とうっとりしていたら、どどん★と来たので、めちゃビビった次第です(笑)車内読みなどはご注意くださいませ。

8

ほっこり、ほのぼの、優しい読後感に包まれます

作家買い。

月村さんて包容力のある攻め×薄幸受けを描かれる作家さまのイメージが強いですが、今作品はそのイメージを大きく覆すCPでした。ツンデレならぬ、ツンツンツン攻め(デレなし)×健気で一途な受けくん。

が、めっちゃ良かった…!

作品の評価を大きく左右するキャラ設定ですが、今作品は完全にキャラ勝ち。主要キャラが素敵すぎて悶え捲ってしまう、そんな作品でした。

主人公は美容師の昂大。
子どものころから不仲な両親のもとで育った彼は、両親を仲良くさせたくて道化を演じる子。場の空気を穏やかにさせることが得意で、周囲に常に気を配る男の子です。

そんな彼が片想いをしているのが、同じ美容師仲間の遠藤(あだ名はえんちゃん)。

イケメンで、美容師としても有能なえんちゃんはとにかく寡黙。
そして、思ったことはお客さんであっても遠慮なく言ってしまう。だから先輩美容師に嫌われてもいる。

が、地道な努力を怠らないえんちゃん。そんな彼に昂大は秘めた恋をしている。

ある日、えんちゃんが地元に帰ることになった。彼の亡き母の残した美容院を継ぐために。
えんちゃんと離ればなれになりたくないと願う昂大だが、とあることをきっかけにえんちゃんの地元に行き、一緒に働けることになり―?

読んでいるうちに、この二人が片両想いだというのは透けて見えてきます。
でも、ジレジレと物語は進んでいく。なかなかくっつかないのです。

が、この少しずつ進む彼らの恋心が可愛いというか、切ないというか。

月村作品ならでは、と言っていいでしょう。
ゲイである葛藤を抱える受けさんの健気な恋心がきちんと描かれていて、そこにがっつり萌えるのですが、今作品のキモは、ツンツン攻めの、えんちゃん。

彼がめっちゃ良い。
毒舌だし、結構きついこともポンポンと言い放ってしまう。
言い放ってしまう、そんな彼の心の奥底に見え隠れする昂大への深い愛情が、なんともじんわりと読者の心を温かくしていきます。

主要CPのこの二人の可愛さはもちろんなのですが、この作品をより一層ほのぼのなものにしているのが魅力あるサブキャラたち。

えんちゃんの幼馴染でネイリストのすず。
えんちゃんのお父さん。

彼らの存在もまた、すごく温かくって癒されます。

個人的にはえんちゃんのお父さんのスピンオフが読んでみたいなあ。
素敵なイケオジの恋のお話。
めっちゃ萌えると思うのです。

本編は昂大視点で描かれていますが、終盤にえんちゃん視点の「雪の日の帰り道」が収録されています。

ツンツンツン、に見えた彼のデレが、めっちゃ良いのですよ、皆さま。

月村作品ならではの切なさ、は、ややなりを潜めていますが、それをはるかに上回る温かい読後感に気持ちがほっこりします。

そして特筆すべきは苑生さんの描かれた表紙。
美しすぎる…!

この表紙、そしてタイトルから、切なさが全面に押し出された作品かと思って手に取りましたが、いい意味で裏切られました。

めっちゃ良かった。
文句なく、神評価です。

12

『多幸感』の一語に尽きる

昨日の夕方に購入し、深夜寄りの時間に仕事がらみの飲み会から帰って来て「ちょっとだけ」と読み始めたらさあ大変!最後まで読んじゃったよ。(なので今はとても眠いです)

このお話は『ハラハラさせる』とか『切なくて気になる』とか、そういう『続きが気になって仕方がない』というタイプのものではありません。だって主人公の2人の恋が成就するのはお話の6割程度の処なんですもの。
「んじゃ、なんで?なんで止まらないの?」と言えば、多幸感です。
このお話、多幸感に溢れている。
お話が醸し出すフワフワした幸せ感から抜けたくなくて、それに浸っていたくて、途中で本を閉じられなかったんですよねぇ。
幸せな気分になりたいと切望する姐さま方は今すぐ読んだ方が良いよ!

月村さん作品なので、切なさ要素はあちらこちらに散りばめられています。
表題作は昂大視点。
美容師の昂大は同期の遠藤に恋をしています。実らせることは不可能と頭から諦めている恋ですが。
この昂大くん、子どもの頃から両親が不仲だったため、その間を取り持つために『家庭の道化師』を務めて来たんですよ。面白い事を言って2人を笑わせるとか、ふんわりした雰囲気を保って家庭がギスギスしないようにするとか。その努力にも関わらず2人は離婚し、お母さんは出て行っててしまうのですけれども。その後自分がゲイであることに気づき、フェミニンな雰囲気を友人から『そっちの人?』とからかわれても、今まで培った『おちゃらけ』スキルで煙に巻いて来ました。そして今は、お客様とのコミュニケーションが大変上手な美容師さんになっている、という訳です。
お話ではさらっと書かれていますが、考えてみると割と悲惨なんです。でも『可哀そう感』は少ないの。

方や遠藤。スカウトが店に来るほどの美丈夫で美容師としてのセンスが申し分ない。おまけに努力家で技術を磨くことにも熱心。だけど、全く愛想ってものを持たない人なんです。あまりものを喋らず、人に意見を言う時も配慮をしない。つまりお客さんにも「その髪型は似合わない」とズバッと言っちゃうし、先輩のことも遠慮なく批判する。

だから昂大くんも最初から遠藤に好感を抱いていたわけではないのです。
でも、とても気になる存在だったんですね。自分が言いづらいことをズバッと言ってくれたりするので。
決定的だったのは、昂大くんをよく見てくれていたことでしょう。彼が単なる『おべんちゃらを振りまく太鼓持ち』ではなく、職場の雰囲気をよくするために行動していることを遠藤は良く解っていたんです。

遠藤の母が亡くなってしまい、その美容院を継ぐため彼は実家に帰ることになります。
送別会の酔った勢いで、押しかけ的に昂大くんもそれについて行くことになり、2人は遠藤の故郷で一緒に働くことになります。そこにいるのは遠藤と幼馴染のネイリスト。お似合いの2人が「くっつくんだろうな」と昂大くんは思っていて、切なくもあり、片一方では遠藤への想いを隠し続けることが必要なくなるので「いっそ早くくっつけ」と思ったりと、千々に乱れる恋心。

ここまでもコミカルに進んできましたが、ここから先がもう、幸せ感のオンパレードですよ。
超メガトン級の多幸感ですよ。
『多幸感』という言葉が本編にも登場する位、多幸感にあふれているんですよ。

同時収録、遠藤視点の『雪の日の帰り道』も良かった。
お腹いっぱいの後に出てきた『大好きなスイーツ』とでも言ったら良いのか。
ほんと、読後は幸せまみれになりました。
幸せを求めるみなさま、ご一読を強くお勧めします。

12

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