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推しポイント、年上×年下。ゲイ×ゲイ。
誰にも心を預けられず、顔色を窺い、人に気を遣って生きてきたリオンが、出会ったばかりの年上の大我に砕けた口調で接する自分に驚きながらも、過度に期待しないように戒める姿が可愛い。
大我の行動をポジティブに捉えては、いやそんな訳ない、期待しない甘えない信じない……と抑え込むのが涙。
兎のお手製ぬいぐるみをきっかけに、大我のことが好きだと自覚してからがも〜可愛い!!!
大我の罪作りなボディタッチや言動にドギマギするリオン、末永くお幸せになれ。
大我は元妻帯者(バツイチ)
チルチルのキャラ欄にゲイだとあったので、元妻が出てきた時はリアルに、は? って出た。
あと出番が多い。
攻め受け関係なく、ゲイに女のパートナーがいることが地雷な同士のためにネタバレを。
結婚のきっかけは、大我の親友が病気で死ぬってときに最期の頼みとして「妹と結婚してくれ」と言われたから。
決して好き合っての結婚ではないし、勿論手も出てないと明言してたので安心してください。
早めに引っ込んでいれば星5評価だった。
大我とリオンが付き合ってからも家に来るのはどうかと思う。さすがに来ないで欲しい。
月村先生の初期作品を思わせる、こんな作品を待ってました!また読めて嬉しい〜!
最初に読んだときは良かった…!とただただ感じ入ってましたが、二巡目読んだときにはシーンの一つひとつから登場人物の想いが伝わってきてもう泣けて仕方なかった。
ミシンの音、料理の音、レモンの香りなど、丁寧な暮らしの中で物語が紡がれるのもたまらなくいい。『すみれびより』を思い出しました。
リオンが攻の無骨な優しさに触れて、誰かに気に入られるためではなく、自分の恋心と想い人、何よりも自分自身のために立ち上がるのがイイ。
リオンだけでなく攻の大我、攻の元妻、お得意様の夫人、登場人物皆が傷を抱えていて、それでも前を向いて生きてゆく姿に号泣。
月村先生の著作『それは運命の恋だから』で、ロマンス小説好きの受が「カップルだけでなく、家族など周囲の人達を含めて丁寧に紡がれる物語が好き(うろ覚え)」と述懐していますが、それは月村先生のポリシーでもあるんだろうなと思っていて、本作は正にそれを体現するストーリーでした。
世界に二人きりじゃないからこそ抱える痛みもあれば、二人きりじゃないからこそ得られる喜びもある。
読後、登場人物達の幸せな気持ちがしみじみとこちらにも伝わってくる、文句なしに素晴らしい作品でした。
転生ものやファンタジー設定で面白い作品はたくさんあるけれど、やっぱりこういう現代設定の小説が何度も読み返したくなっちゃうな。
月村先生の過去作品もまた読みたくなった〜!
全体的にほんわかしたストーリーです。だからこそなんですけど、不幸エピソード部分がトラウマを抉りそうな感じなので注意喚起です。
・家族から疎外されて愛情不足で育った方。
・過去に付き合っていた相手がストーカー化して怖い目にあったことがある方。
フラッシュバックにご注意ください。また、自分と同じ被害に遭った人に対する評価が辛口になりがち、イライラするという方もお気をつけください。
なお、タイトルに「ねこ活」と入っていますが、リアル猫は登場しません。もののたとえです。
主人公のリオンは、不遇な身の上でしかも尊敬する人に裏切られたことから、過剰に自責の念に囚われ、人生を諦めてしまっています。行くあてもなく放浪していた中、トラブルに巻き込まれたところを大我に助けられます。
ぶっきらぼうで冷たい印象のある大我ですが、家にリオンを居候させてくれ、時折リオンを気遣うそぶりを見せることも。
世間の目から逃れ息を潜めて暮らすリオンでしたが、やがて大我に関わる人たちと交流する中で、人の温かみや優しさを知っていくのでした。
前述した通りにリオンの不遇描写がかなり生々しく痛ましいので、そのぶん大我やその関係者たちの優しさが染みます。過去のせいで物事を極端にネガティブに捉えてしまいがちなリオンの認知の歪みが解れていき、徐々に前向きになっていく様を、読者も慈み応援したくなることでしょう。
一見言葉がきつくて冷たい印象の大我の内に秘めた愛情や情熱も、胸キュン度が高くてよきでした。
【今この瞬間のこの幸福感だけで、百年だって生きていける(リオン)】
エロス度★★★
おやおや・・・スキャンダルで芸能界を干されて野良猫になったアイドルが偏屈な大我に保護される展開がいいですね。
無愛想だけどリオンに対して見せる大我の殺傷力の高い数々のギャップにキュンとさせられたり、大我に保護されたリオンが彼に恋をしてしまったり、有菜さんや麗子さんといった優しい人たちと過ごす時間に心の傷が癒されて前向きになっていくのが尊かった。
野良猫みたいに大我に噛みつくリオンの可愛さや恋心をバレないように隠す切なさもたまらなく、愛されたかった猫が愛する幸せを知る物語に胸が熱くなりました。
切なさとほっこりのバランスが良くて、いいお話でした。イラストも素敵でした!
大我や周りの人のお陰で、リオンがやっと愛される、愛する喜びを知って成長すること見て感動しました。無愛想けれども、大我の気持ちも伝わります。
ただし、個人的に他の登場人物に比べると大我の存在感が薄かったです。正直にいうと、元妻の有菜の方が印象的でした…
口数が少ない人なのでしょうがないけど、大我の過去の話はほぼ他のキャラから聞くし、みんな「大我はこういう人だよ」と言ったりするけど、実際に彼のそういったアクションを見る機会がもうちょっとあったらなぁと思いました。