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子供の頃からずっと『親友』として付き合ってきたけれど、
実はその胸の内にはそれ以上の感情をお互いに秘めている大人なふたりの両片想い。
もう近くにいるのが当たり前になっていて
最初は恋の情熱とか衝動なんかもないほどに
"熟年夫婦感"を醸し出していた和真と那由多ですが、甥っ子くんの存在によって
この先変わらないと思っていた関係が動き出していく様子にじわじわ萌えました。
でも大人の事情で振り回される甥っ子くんが可哀想すぎて、彼を不憫に思う気持ちが萌えを上回ってしまったな、と。
結果的にはすべて丸く収まるし、和真と那由多に対しては心から祝福したいと思えたけれど
スッキリした気持ちでの読み終わりではなかったなという感じでした。
安西リカ先生の現代もの、大好き!!
こちらの作品も、穏やかな話なんだけどとんでもなくキュンとしたし、萌えました・:*+.
今回は幼馴染×両片想い。攻めの甥っ子を預かることになり、蓋をしてきた気持ちが溢れ出していきーという内容です。
特に駅のホームで攻めの和真が衆目ある中、”らしくない”告白&キスをするシーン!!たまらなく萌えた…!
そして受けの那由多がね。もう、大好きな受け様です。天然自由人。
甥っ子を連れて三人で行った遊園地で、「一緒に踊ってくれる人ー?」とステージのお姉さんに言われ、一人で「はーい!」って手を上げて、子供を連れずに平気でステージに上がっていけちゃうような。笑
和真が那由多に惹かれるのがよく分かる…型にはまらずどこまでも自由な那由多に、救われているんだな、と。
姉の子を預かることで膠着状態から抜け出した二人。これからは一つ屋根の下、思う存分ラブイチャを楽しんでほしいです(*´˘`*)
出逢ってから20年弱。ずっと幼馴染でいる2人の話。
前半よりも後半の書き下ろしが好きでした。
同じマンションの同じ部屋で同居までしているけれど、関係が大きく動くような何かがあるわけでは決してない、家族のような雰囲気の2人。
それでも、和真と那由多の両視点で綴られる物語を読んでいると、お互いに相手への気持ちがただの幼馴染に向けているものではないなというのが分かるんです。両方の気持ちを知っているのは知っているのは読み手だけ…なんて特別感が味わえるのが両視点作品の最大の魅力かなと思います。
こちらの2人、本当に雰囲気が良いんですよ。
長年の信頼関係があるからなのか、そもそも相性が素晴らしく良いからなのか、切なさ成分がなく終始安心して読める穏やかさと安定感があります。
しかしながら、長い年月を経て出来上がってしまった関係というのはちょっとやそっとのことでは動き出してはくれないもので…
どちらも好意はある。もうあとは背中をドンと押すだけな膠着状態からどう脱してどうくっつくのか?やはりそこが見どころだと思うのです。
小説ディアプラスの子育て特集に向けて執筆されたとのことで、突然預かることになった和真の4歳の甥っ子が2人に良い刺激を与えてくれることになります。
この子が本当に健気すぎるほどの良い子で、那由多とのいとけないやり取りには思わず頬が緩んでしまう。
ただ、前半部分のどう恋愛関係になるのか?の特大イベントが呆気なかったというか、和真の姉家族のなんやかんやで霞んでしまった印象だったのが惜しいところ。
子供を預かる大人2人の図はバランスが良かったのですが、姉夫婦が理解不能で子が不憫で仕方がなかったです。
前半は安西先生作品の中では珍しくあまり刺さらなかったものの、恋人同士となった後半はすごく良くて!
長い幼馴染期間を経ての恋人関係ですから、その間に溜め込んでいたものや、全部を知っていたようでまだ知らなかった相手の一面を知ったりと、長かったからこその良さが後半で一気に押し寄せて来ます。
ほんの少しの嫉妬もどこからどう見ても惚気にしか見えず、ここが1番かわいらしくておいしかったです。
攻め視点の色気のあるシーンが良い感じに余裕がなくて最高でした。受け視点だと余裕がありそうに見えるのに…これを知っているのは攻めと読み手だけなんですよね。
幼馴染設定と両視点が楽しめる1冊でした。
後半部分をもう少し長く読みたかったなと、今回はこちらの評価になりました。
和馬と那由多の関係性が、とても心地よかったです。
章ごとの両視点なので、二人が両想いなのは、最初から丸わかりなのですよ。
小学校で出会い、中学、高校、社会人と「幼なじみで大親友」という位置をキープし続ける二人が、それぞれの時代で、ゆっくりと互いに惹かれていく様子がね…まー見事に描写されているんです。
その気持ちを押え込む様子も。
だから、安定していた関係を変えようかと悩む二人の背中を、そっと押してあげたくなるんですよね。
アナタたちなら、大丈夫だよー、って。
和馬の甥っ子、世志輝はかわいかったー。
子どもが出てくるBLは、どちらかというと苦手でしたが、この世志輝は、まさに存在が輝いてた。
いいコ。
この作品は、那由多と世志輝二人の癒しキャラの存在で、読後、ほわほわ〜っと温かい気持ちになりました。
はじめての作家さん!
ゆったりとした物語でした✨
和馬の甥っ子との暮らしで、長年心に閉じ込めていた想いがまた揺らぎ出す2人の心境変化が良かった♪
長年の付き合いで同居までしているから、お互いに知らないことはないと思っていたけれど…「恋人」になると和馬のまた違った新たな一面を知り、もんもんする那由多が可愛らしかった
お互いに似た部分がないからこそ自然とお互いが補完しあって居心地のいい関係を築き上げているのだと読んでいて感じました。