バースデー

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バースデー
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

115

レビュー数
8
得点
69
評価数
16
平均
4.4 / 5
神率
81.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥620(税抜)  ¥670(税込)
ISBN
9784403524462

あらすじ

七年前に姿を消した恋人・三希を忘れられずにいた滝本は、
転居先で三希と同じ顔をした透と出逢う。
実は透には人に言えない過去があり……?


表題作バースデー

滝本遼一、特殊建材メーカーの法務部勤務、31
百合原透、記憶障害のある新聞販売員、33

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数8

面白すぎるだが。

前作『あなたが教えてくれた色』で、安西さんの作風が若干変わった…?と思ってましたが、今作も今まで安西さんのイメージとは全く異なる毛色の作品だったように思います。

いつもレビューはネタバレ上等で書きますが、今回はネタバレは封印します。こんなにネタバレしたらアカン!と思う作品もそうそうない。ぜひとも予備知識なしで読んでほしいです。

とにかく面白い。萌えるとか萌えないとかをはるかに超越してると思います。一つの作品として、めちゃめちゃ面白かった。

主人公は綺麗な顔をしているものの、自分の風体に全く関心がなく、貧しく、なるべく人と関わらないようにひっそりと生きている百合原くん。少しずつ見えてくる彼の過去や、彼の抱える病、そしてー。
シリアスな雰囲気満載で、最後の最後までもしかしてハピエンにはならないのではないかとハラハラドキドキしながら読み進めました。

攻めの滝本も良いんですよ。
ハイスペック男子ではありますが、めっちゃブラック。そのブラックさを産んでいる理由の一つにも萌えますし、単なるナイスガイではないのでストーリーに厚みが出ていると思います。

安西さんの文章力が半端ないので、その文章力で描かれていく「謎とき」が面白すぎる。そこかしこに撒かれている伏線を回収しつつ、でも、その根底に流れているのは沢山の人が百合原くんに向ける様々な、そしてあふれんばかりの愛情。

とにかく読んでほしい。
文句なく、神評価です。

1

にゃあの破壊力

正直最初の「にゃあ」はキモ。と思ったんですが二度目では、おぉ……。と思って。三度目では、ふ……ふおおぉ!でした。
切ない。

あらすじとタイトルには特に惹かれなかったんですけど作者と口絵で買いました。……口絵!

攻が勝ち組で、性格悪くて、でもまあ安西さんじゃひどいことにはならない……よ、な?
と読みながらビクビクしました。

クライマックスの少しネタバレを。
結局のところ三希は透を守ってる。頭が良いから、自分がやれば無罪になるのを知ってる。そうしなきゃ終われない。だからブレインでしかないのに、不向きなのにやる。
そういう、三希では罪にならないだろうってのは遼一にもわかってるんですよね弁護士だもの。一方の自分はちょっとしたスキャンダルで周りから蹴落とされる世界に生きてる癖に、あんな家で育ちの癖に、
殺人はちょっとしたスキャンダルどころじゃないです。
なので、格好よかった。

読み返してみると、最初の遼一が意地悪なとこから既にほほえましかったです。相手を見下しつつも気になって仕方ない当たり、三希の時と同じ反応してるんじゃん可愛いな

3

ページ捲る手がとまらず。

作家買いの安西先生、新作は重く切なく、そして深いお話でした。
難しいテーマでシリアスなので好き嫌いがあるかもしれませんが、個人的には今年(まだ2月だけど…)一番胸に迫った作品です。

上の作品紹介の受け攻め欄で出てますが、受けの百合原は多重人格を患ってました。
ハッキリとは描かれてないけど幼い頃の辛い経験によりいくつもの人格が作られ、その内の「三希」という人物がキーマンになるお話。
百合原と三希、三希を深く愛していたが去られ10年後に出会った百合原を愛するようなった滝本、それぞれの想いが痛く苦しかったです。

百合原と滝本が結ばれ幸せになるが、不穏な雰囲気が消えず、バッドエンドになるのかと凄くビクビクしました。
結果、バッドエンドにはならないのでご安心を。
この結末が、とても良かった。
普段ネタバレ上等なレビューをしていますが、彼らがどうなるかは是非読んで確かめて欲しいです。
内容は勿論、イラストもタイトルも秀逸な作品でした。

3

言葉にならない

圧巻でした。
そして非常に重い。非常に重いテーマを扱った作品なのです。
これまでの安西作品を期待して読んだ読者にとっては、衝撃を受ける事になるとも思います。私もこれまでとあまりにガラリと違う作風に最初は戸惑いました。
でも、最初は静かに、また読み進めるうちに加速度的に引き込まれるその深いストーリー性。痛くて切なくて仕方ないのに、心の深い部分を揺さぶられ、読み終えた後は強い感動を得られると思うのです。

実は最初のうちは読み進めながら、「これは果たしてBLなのだろうか」と疑問を持ちました。
序盤は推理サスペンスの要素が強いのです。
ひどく痛がってる小さな子供。そんな子供をなぐさめる「三希」。どこか不安を煽られる、不自然な青年・百合原。そして、そんな百合原に偶然出会う、何か事情がありそうな滝本。

お話としてはとても面白く、グイグイ引き込まれていくのですが、推理サスペンスの要素の方が強くBがLして無くない?と言った感じで。
ところがですね、中盤になるとこれは紛う事無き愛の物語だと分かってくる・・・。
痛くて切なくて仕方ないのですが、ちゃんとベースにあるのは愛なんです。

また、三希の事を思うと胸が張り裂けそうな気持ちになります。
ただですね、終盤の圧巻的なシーンに、ハラハラするのですが救われもする。滝本の「深い」と言う単語では言い表せない愛情に、もう号泣なんですね。そして、「彼」のモノローグにもこれまた号泣。

自身が母親なので、百合原の過去はあまりにも痛いものなんですが、それでもしっかり愛されていたんだと思うと、救われたような心地にもなるのです。

あと、ストーリー自体もお見事でした。これで全て上手く行くと、こちらが油断しきってからのどんでん返し。「やめてー! やめてー!!」と読みながら叫び出したくなりました。

全てを読み終えてから、もう一度最初のページを読むと、ひどく胸が痛くて再び涙が零れそうになります。百合原の「ニャー」にも(´;ω;`) 
でも、やっぱり百合原は「彼」であり、「彼」も百合原なんだなぁと、ちょっぴり心が軽くなる。
これからは「二人」で、幸せな未来を築いていって欲しいと願わずにはいられない物語でした。

私は普段レビューを書くとき、これこれこうゆうストーリーで、こんな展開で、ここが萌えて、あそこが萌えてと、ついつい事細かに書き込んでしまいます。全部言いたくて仕方ない(>_<)ヽ
しかし今回は、この作品でそれをやっちゃあダメだろうと自重しました。
そんなワケで、感想を延々と・・・。さっぱり意味が分からなかった申し訳ありません。ただ、すごく心を揺さぶられる作品です。いつもと違うかもと敬遠せず、たくさんの方に読んでいただきたいなぁと思います。

*追記です。
私は安西先生のデビュー作からのファンですが、良くも悪くも正統派の作家さんだと思っていました。こう書くと語弊があるかもしれませんが。

しかし、前作でも「あれ?」と思いましたが、今作で大きくイメージが代わりました。これからかなり化ける作家さんじゃないかと思います。なんにせよ、こちらがターニングポイントになる作品では無いかと思うので、かなりワクワクしてます。もちろん、これまでの正統派の作風も大好きなので、いい塩梅に甘くて可愛い作品も出してもらえると嬉しいな~と思ったりしてます。
わざわざ、追記で書くほどの内容では無いのですが(^^ゞ 失礼しました。

6

読み応えあり、でも切ない・・・

他の方も書かれているように重いストーリーで、
とても切なくて泣きながら読みました。

透はこれからずっと、遼一に愛され甘やかされながら生きていくからいいとして
(過去の辛い記憶は本人は防衛本能で曖昧なようなのが救い)、
消えた三希が哀しすぎる・・・。
三希は透を守り、復讐を糧に存在していたのに、
ようやく遼一に愛を告げたところで消えてしまうなんて。。 涙
でもおまけペーパーのSSで、三希は透の中に残ってることに救われました。

安西先生は平凡な日常や人物を読ませる小説に仕立てる力がすごいと思っていましたが、
こういう重い設定でもぐいぐい引き込ませるって、やっぱり設定や文章がうまいですね。
読み応えがあるし、600円の価値が十二分にあると思います。
次の作品も待ち遠しい!

3

重いけど読む価値あり

安西先生の最新作。
「好きで好きで」や「人魚姫のハイヒール」とは全然違く作風で驚きました。
こういうのも書かれるんですね。
重く切ない話ではあるけれども、
この二人の幸せな生活は続いていくと思うと読後は爽やか。
個人的2017年度ベスト5には入れたい、読み応えのある一冊です。


****以下ネタバレ含みます****
攻(遼一):弁護士資格も持つ優秀サラリーマン、尊大、姿を消した恋人を思い続ける
受(透):虐待(親からではない)を受けたことが原因で多重人格になり、傷害事件を起こした過去を持つ、新聞配達員

攻が過去の恋人と受を重ね合わせて共に過ごすうちに
いつの間にか受の純粋さに惹かれて愛するようになるのはよくあるストーリー。
でも本作の場合は、元恋人(三希)=別人格の透で、
多重人格になった理由はひどい虐待に因るもの、
三希が遼一と一緒にいたのは復讐に利用するため、
透自身は何もかもに自信がなくて静かに生きているだけ、と
設定や背景がとにかく重い・・・。
そんな中でところどころ遼一が徐々に見せる、三希ではなく透への愛情や優しさと
それに喜ぶ透にがキュンとします。
最後は三希は消えてしまったけど、やっぱり透の中には残っているのかな。
これまでの辛かった30年間分、遼一に甘やかされて幸せをたっぷり味わってほしい。

もっとこの先の二人も読みたいな~。
安西先生は商業しか書かれてないのかな。

4

切なくて涙

大好きな安西さんの最新刊。
普段の作風と全然違う重~いお話でしたが、
私的・安西ベストの「何度でもリフレイン」を超えて、一位になったかも。
三希が透に一番最後に語り掛けるクライマックスのシーンでは
思わず泣いてしまいました。
話は重いけれど、この先の二人の(三人の?)幸せが
きっと続いていくと思うと読後はすっきり。
できれば、おまけSSも読まれることもお勧めしたいです。

3

そうか、だからこのタイトルか

大好きな安西先生&みずかね先生の本で購入決定済だったため、なーんにも予備知識なしで読んだところ、とにかくびっくりしました。先生のまた違った引き出しを見せていただいた気分。もうドキドキして頁をくる手を止められませんでした・・・・書下ろし250Pほど+先生のあとがき。購入特典ペーパーには「これよ!!!」と思わず叫ぶ後日談があるので、是非是非それが付いている書店さんでご購入ください♡
地雷は、「児童虐待の結果」。直接の記載はほとんどないですが、ツライ方はご注意を。
本当にシリアスでせつないお話でした。そしてびびりな私はどきどきして怖かったー。はあ。

冒頭は、痛みで泣いている幼少期の透を、三希が「おれがまもる」と慰めるシーン。その後、33歳の透は新聞配達で生計をたてていますが、あまり1か所の配達所に腰を落ち着かせることなく、1年ほどで別の配達所に移るという生活を続けています。そろそろ、引っ越すかとぼんやり思っていたある日、配達区域に引っ越ししてきた住人を勧誘しようとインターホンを押して出てきたのは・・・

登場人物は弁護士の遼一、新聞配達員の透、とても強気な三希、透の元担当ケースワーカー津田さん、透の主治医東尾 等です。
挿絵情報:中のモノクロは全部で6枚、カラー口絵は1枚。大好きなベージュトーンで、足に口づけしている遼一の図。後でこの絵が効いてきます(泣)

********* 以下は内容にふれる感想 予備知識少な目で読んだ方がドキドキ感満点と思いますが・・・




せつなかった。読み終わった後、三希はどこにいったの と半泣きでした。
傲慢で嫌な奴→いい奴に変身した遼一より、ほわほわ透ちゃんより、何より三希がせつなかったです。
だからもう少し三希の未来を見せて と思っていたら、購入特典ペーパーがその役割を果たしてくれて、「これよ!」という気分でした。もっともっと読みたいですけどね。
とにもかくにも二人が幸せになることが一番良いことだ と思うので、津田さん(このおばさんいい人なんです)みたいに見守る気持ちです。
誕生日、祝えることが本当に幸せなんだよね と思った一冊でした。ああ、やっぱりせつない。

4

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