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エキスパートレビューアー2023

女性おぶもいもいさん

レビュー数440

ポイント数4358

今年度6位

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ま、まぶしい…!

前巻ではまだ先が見えなかったふたりの恋ですが、一気に色々なことが動いていったなーという印象の2巻。
目が眩んでしまいそうなほどのキラキラな青春を存分に摂取させてもらいました。

孝宏からの告白を受けて、日々の生活がままならないほど意識してしまっている奏多。
そんなウブで可愛いところがありつつ、自分の気持ちがはっきりするまでは流されずにいたいという芯の強さも感じられて。
正直、孝宏が勝ち確だと言ってしまうくらいにはその想いはわりとバレバレなのだけど、それでもけじめをつけたいと考えるような一面に孝宏は惚れたのだろうなーとしみじみ思ったのでした。

告白の予約をした辺りからもうドキドキが止まらず、ふたりっきりの音楽室で…というあのシチュエーションに爆萌え(笑)
頬を挟んで「大好き」の破壊力は本当にやばかったです。

そしてついに両想いになったふたりの初々しいイベントの数々にキュンキュンしっぱなし。
孝宏の想いが全力で伝わってくるような真っ直ぐな眼差しが本当に素敵で、奏多の強がりまじりの照れ笑いも最高でした。

爽やかで眩しくて、胸がキュッとなるふたりの恋をまだまだ見守れるのが嬉しいです。
次巻も楽しみに待ちたいと思います。

不器用で、繊細な恋

鳴海先生の"好き"をとことん詰め込んだというこちらの作品。
男くさいやり取りのなかに繊細な感情が見えたり、ケンカの痛々しいシーンがあったと思えばセックスしていたり。
そんな目まぐるしい展開の中でそれぞれの感情をしっかり感じられるところがものすごくツボで、めちゃくちゃ刺さりました。
 
探偵BLですが依頼を解決していくだけではなく、主人公である開とルカの複雑な過去や拗れた気持ちなどを絡めて進んでいくので、様々な表情を楽しむことができます。
現在のふたりはわりとライトな関係に見えるけれど、ここにいたるまでのふたりの背景は重たく苦しい部分が多いので、そういうところのギャップにも引き付けられました。

クリーンではない依頼を追うなかで開が危ない目に遭ったとき、開のことが本当に大切なのだと気付くと同時に自分自身とやっと向き合うことができたルカの変化に感動。
そして真っ直ぐにルカを想う、開の不器用すぎる愛にもまた心を揺さぶられたのでした。
両想いのはずなのにあえて「好き」という言葉を返さない、そんな無骨なところもすごく格好良かった!

登場人物は多めでしたがぶつかることなく引き立て合っていて、それぞれ個性的なキャラたちとの掛け合いも面白く、なんとなく声に出して言いたくなるようなタイトルも魅力的でした。  
(謎だったタイトルの意味もインタビュー記事で明かしてくれていたので、スッキリできてありがたかった)

ふたりが良きところに落ち着いたところで終わっていましたが、関係が変わったこれからがふたりにとってのスタートなのではないかなと感じています。
なので、ぜひ続編を期待しています!

眼差しに惹かれる

先生のデビュー作をつい最近読んでものすごく面白かったのでこちらの作品も期待して読みました。
期待通り、いやそれ以上。最高でした!
ヤクザと医者という異色なカップリングながら無理のない展開と、エロと切なさを交えたやり取りに引き込まれまくりでした。

天授の子どもを諭すような話し方やちょっと上からな強引さ、そして何よりビジュアルが最高に好き。
時折見せる優しい眼差しに彼自身の根っこの部分が表れている気がしてめちゃくちゃ萌えました。

心に大きな傷を負って動き出せないままだった聖高ですが、自分の弱さを天授に見せられたことでまた前を向けるようになるわけですね。
過去の話や聖高の気持ちを聞いて同情したり慰めたりするのではなく、天授自身の言葉で傷ついた聖高ごと包んでくれたからこそ、聖高もまた救われたのでしょう。
上辺だけではない、深くあたたかい想いを感じるシーンに心をグッと掴まれたのでした。

ただ一緒に居ることすらなかなか難しい関係かもしれませんが、お互いに想い合う気持ちさえあれば困難があっても乗り越えてしまいそうなふたりだなと思います。
幸せなところに着地してくれて本当に良かったです。
この先の彼らをぜひまた続編として読めたらいいなと思いました。

良いところがありすぎる…!

ずっと気になっていた作品、やっと読めました。
変態度はかなり高めですが、エロ以外の見どころがしっかりあるのがたまらなくイイ…!
アブノーマルな性癖をとことん見せてくれた安藤の色気のある恥じらい顔と、そんな安藤を前にオスみが増していく寺崎にしびれっぱなしでした。

仕事をしているときとのギャップにはもちろんですが、自身の性癖に貪欲な安藤には驚きました。
でもめちゃくちゃ恥ずかしい行為の最中で彼が話す言葉が子どもじみているというか、汚れを知らない喋り方をするというか…
いけないものを見ている気持ちにさせるのに目が離せない背徳感がすごくて、引き込まれずにはいられませんでした。
はじめは戸惑うところがあった寺崎も否定せずに受け止めて、そして彼にハマっていく…その過程にもまたドキドキして、最高に面白かったです。

めちゃくちゃいい身体のふたりの絡みは文句なくエロくて、本当にいいものを見せてもらいました(笑)
もっと早く読んでおけばよかったー!大満足でした!

ものすごく満たされる

大好きな作品の続編ということでものすごく期待をして読んだけれど、その期待を裏切らないどころか想像以上に満たされて逆に胸が苦しいです(笑)
「ただいま」「お帰りなさい」のやり取りに爆萌えしたのは初めてかもしれません。
どこを見てもほんわか癒やされた2巻でした。

お付き合いは順調で、一緒にいる時間が増えるごとにその想いもどんどん大きくなっているふたり。
日常の小さな喜びを大切にして、お互いの存在があるだけで笑顔になれるような。
夕と凪の日々はいつも幸福度たっぷりなのが素敵でした。

でもただ幸せで楽しい!というだけではなくて、お互いにしっかり悩むところは悩んで、そしてそれぞれにとっての最善を一緒に選択していく。そんなふたりの様子が見えたからこそ、心を掴まれた部分があったのかなと思います。

そして周りの友達はもちろん、彼らの家族もありのままのふたりを受け入れてくれるあたたかな環境なのもすごく良かったな、と。
夕たちが自分たちらしくいられた理由がそんなところからも伝わってきて、心がじんわりしました。

エロ的な絡みもあるけれどどの場面も優しさと思いやりにあふれているので、エロさを感じるよりも幸せそうなふたりにただただほっこり。
初セックスで夕が思わず涙をこぼした場面はグッとくるものがあって、大切にし合える関係って本当に尊いものなのだなと感じたのでした。

これから先、お互いに少しずつ環境は変わっていくだろうし、これまで通りではいられないこともあると思うけれど。
それでも夕と凪ならきっと大丈夫だなと無条件で思えてしまうくらい、心で深く繋がっているふたりを見ることができて本当に幸せでした!
大満足な続編、ありがとうございました。

ほっこり、あたたかい

異種族同士の恋ですが争ったりいがみ合ったりという苦しさはまったくなく、ふたりのやり取りに癒やされるようなとってもあたたかいお話でした。

出会いのシーンではお互いに戸惑いはあったものの、過度に疑うことなく真っ直ぐ受け入れたところに根っこの優しさがにじみ出ていてものすごくほっこり。

魔族と人間の交流を再開させるため壁を壊すことになり、魔力供給が目的のセックスをして。
そこにそれぞれの気持ちが伴ってくるとちょっぴり切ない展開になるけれど
特に拗れたりすれ違ったりしないでスッと両想いになってくれるので、その後の甘いセックスを存分に楽しむことができました。

がっつりファンタジーだけどもふたりの想いには現実的なモノがあったので引き込まれたし、何よりブランクとチェルナの人柄がものすごく好きだったので、何度も読み返したいなと思える作品でした。

キュンが止まらない…!

幼稚園からずっと一緒なDKたちのお話でした。
幼馴染で親友で…という設定自体はよく目にするモノかな?という感じですが、直央と透のそれぞれのキャラがすごく良いのでありきたり感なく楽しめます。 
むしろ親友として過ごしている日常っぽさが彼らの尊さを引き立てていて、めちゃくちゃ萌えまして。

中学時代、性に関しての興味から抜き合いをするようになり特別な感情はないまま数年、透がアナニーにハマり始めたことで関係に変化が訪れるわけですね。
そのキッカケこそぶっ飛んでいたけれど、それによって透は自分の気持ちに向き合うようになったり直央のことを意識したりと、少しずつ恋愛モードになっていく様子がすごく良かったです。

直央の想いはわりとわかりやすいものでしたが、透にはなかなか伝わらず。
でもヤキモキすることなく読めたのは直央に余裕があったからなのだろうな、と。
ガツガツいかないけれども柔らかく繋ぎ止めている感じで、長年一緒にいたからこそわかる力の抜き加減?がさすがだなと思ったのでした。

そして告白のシーン、キュンキュンしすぎてやばかったです…!
透の涙からの切なげな直央の表情、そしてどストレートな告白…たまらんっ。
両想いになった喜びも早々に、初セックスまで進む若さあふれる展開も◎でした。

気持ちが通じ合ってのハッピーエンドでしたが、この先の彼らのことをまた見れたらいいなと思いました。

ひと味違うのがイイ

定期的に摂取したくなる吸血鬼モノ。
こちらの作品は変化(?)もあったし、後天的に吸血鬼となった総一郎の人間の時の記憶も見えたりしたので、他の作品とはひと味違う感じがものすごく好みでした!

仕事の帰り道で子どもの姿で倒れていた総一郎を保護するところからはじまるふたりの関係。
手の傷から出た血を飲んで吸血鬼だと告げても驚かない千世の度胸がすごくイイ。
恐怖よりも好奇心が勝って質問攻めにするところが本当に可愛かったです。

総一郎が居候するカタチでふたり暮らしが始まるわけですが、意外にも総一郎は世話焼きでそのギャップにやられまくり。
総一郎のビジュアルが好きすぎてそれに引っ張られた部分もありますが(笑)押し付けがましくなく、かつ甲斐甲斐しい様子が本当に好きでした。
そして千世への余裕のある甘やかしかたがものすごくツボで、めちゃくちゃキュンとしました。

微妙なすれ違いもあるけれど、お互いに自分の気持ちをはっきりさせるために必要な時間だったので、ハラハラせずに見守れたかな、と。
それがあったおかげで公開告白も見れたし、無事に両想いになったふたりを見れたのですごく嬉しかったです。

吸血鬼と人間の彼らのこの先が気になるところではありますが、きっと幸せに暮らしていくんだろうなと想像できるような結末も素敵でした。

優しさあふれる、

トリミングサロンで働く秋芭と新人スタッフ・橘の、トリマーさん同士のお話でした。

橘の教育係として一緒に働いていくなかで、やがて距離が近付いていくのかなー?と思いきや。
橘の好意は唐突に出現した感じで最初はちょっぴり戸惑ったのだけど、徐々に彼のことやお互いの過去がわかってくると、橘の言動もしっかり理解できる展開となっていました。

人間を好きになることはないと頑なに閉ざしていた秋芭の心を、時間をかけてゆっくりとほぐしていく橘の優しさが素敵で。
動物たちにもすぐに懐かれる理由がわかるほど、彼のあたたかさがじんわり伝わってきました。

心打たれるようなドラマとか大きな波とかはないのでさらっと読めてしまうお話ではあるのだけど、すごく優しくてほのぼのした気持ちになれるのが良かったです。

設定は好き

北見が通う高校に麗が転校してきたところから始まる、DK同士のオメガバースでした。

転校してきたときが初対面ではなく、実は小学生の時の同級生だったふたり。
北見は麗にいじめられていた過去があり、しかもそのことが原因で転校することになって人間不信を拗らせてしまっているので因縁の再会なはずだけど…麗はなぜか反応が薄いんですよね。
単に忘れているのかそれとも…?という、謎の深まる展開にドキドキ。

その謎があっさり明かされた後もインパクトのある設定が続くので、わくわくして読み進めることはできましたが、どれもさらっと過ぎてしまいすぎなのが残念だったな、と。
麗の母親の病み具合やそれに付き合い続ける家族たちが"そうなってしまった"理由とか、サイが麗に瓜二つなのも何か関わりがあったのか?とか。
オメガバースの部分ではない部分をもう少し深く知りたかったです。

絵も綺麗だったし好みな設定だったけれど、駆け足気味だったのが本当にもったいない!と感じました。
こちらがデビュー作とのことなので、次の作品に期待しています。