すみれびより

sumirebiyori

すみれびより
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神108
  • 萌×263
  • 萌31
  • 中立11
  • しゅみじゃない5

200

レビュー数
31
得点
896
評価数
218
平均
4.2 / 5
神率
49.5%
著者
月村奎 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
草間さかえ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784403523724

あらすじ

淡い恋の記憶と思い出の本を大切にする芙蓉の前に、初恋のひと・西澤が現れたことから……?
ひそやかに咲く、一輪の可憐な恋の物語。

表題作すみれびより

西澤浩一郎,芙蓉の小6時の同級生で大学1年生
大町芙蓉,祖母の営む下宿屋で働く18歳

その他の収録作品

  • あじさいびより
  • ふようびより
  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数31

初恋が大恋愛

大恋愛とは、この二人のことなんだと思えました。

物語の主人公、芙蓉は育児放棄され、汚れた衣服で登校することで小学校のクラスで浮いた存在になりますが、転校生の西澤は、そんな芙蓉に手をさしのべ、親切に接します。母親から愛されず、クラスメイトからはイジメられ、初めて自分に優しくしてくれる西澤に、芙蓉がどれほど救われたのか計りしれません。ろくに風呂にも入れない環境の中、西澤が芙蓉の手を握るフォークダンスのエピソードは、私も喉の奥が痛むほどで、12歳と思えないほど堂々として大人びた西澤は、芙蓉でなくとも好きになってしまいます。
後に芙蓉は祖母に引き取られ転校するのですが、大学進学を機に芙蓉の住む下宿屋にやってきた西澤と再会します。
再会を喜ぶ西澤と対照的に、芙蓉は西澤への恋する気持ちを隠すことに精一杯で、上手く会話も出来ず、不器用な様子がとても切なかったです。西澤は本当に気の良い友人といった様子で芙蓉と親好を深めようとしますが、ある日の雨宿りで、二人の関係は一変してしまうのです。狭い歩道橋の下で、急な通り雨をしのいでいる時、西澤に肩を抱かれて、芙蓉は真っ赤になって震えてしまいます。物慣れない子羊のような芙蓉に、さすがの優等生の西澤も理性が飛んでしまったのでしょう。触れるだけのキスをしてしまうのですが、芙蓉はパニックになり逃げ出してしまうのです。それから1週間、芙蓉に避けられた西澤は、キスのことを無かったことにして欲しいと言うのですが、芙蓉は無かったことになんか出来ないと涙を流します。芙蓉の18年の人生の中で、西澤は一番眩しく愛しい存在であったはずですから、さもありなん、というものです。芙蓉に嫌われることを恐れ、今まで通り友達でいたいと言った西澤も、さすがに観念して、芙蓉への気持ちを告白します。初めて会った時から芙蓉は特別な存在であった事、芙蓉に何かしたやりたいと思っていた事、転校してショックだった事、そして幸せに暮らしていれば良いと祈っていたこと。二人の再会は偶然では無かったのです。芙蓉の居場所を知ってからここに来ることを考えていた西澤。そんな情熱があったのかと驚かされました。芙蓉が転校するきっかけとなった、児童相談所への通告は、西澤の母親がしたものだった明かされます。通告をすれば芙蓉が遠くに行ってしまう事を恐れた西澤は、最初は反対したけれど、芙蓉の命にかかわることだと諭され、自分は何もできないと悔やんだことを告白する西澤からは、子供なりに一生懸命に芙蓉を心配し大切に想っていたことが伝わります。
芙蓉は生い立ちから、永遠に続く愛というものを信じられず、西澤とのこともいつか終わるものとしてとらえます。しかし、小学生時代のことをとても後悔しているクラスメイトや、芙蓉のことをとても心配していた西澤の母親、何年たっても、芙蓉との再会を心から喜んでくれる人達がいることを、もっと沢山知ってほしいと思いました。そして、普段はクールに見える口数の少ない祖母も、孫を心配する普通のおばあちゃんで、何年かたって初めて知る祖母の気持ちに、有り難うと言えた事は本当に良かったと思えます。芙蓉を弟のように可愛がる田上に、西澤との付き合いの中で、相談し甘えられることが出来るようになったのも、芙蓉にとっては大きな進歩でした。西澤に対しても、少しずつ、素直な気持ちを言葉に出来るようなりました。
一方の西澤は芙蓉にメロメロで、緑の精だのスミレのようだ等、バカップルみたいな甘々なセリフを吐き、始終チュッチュッするほど骨抜きなわけですが(笑)、芙蓉相手にはそれぐらいがちょうど良いのかもしれません。下宿屋の若旦那である芙蓉のため、ゆくゆくは週末婚に持ち込み、永遠の愛というものを教えてあげてほしいなと思いました。

13

すみれの賢さと佇まい

まず本を開く前に表紙のイラストがとても素敵で心惹かれます。
草間さかえさんのイラスト。月村奎先生の小説とよく合っています。
小説を読む際に個人的にはあまりイラストにはこだわらないのですが、あまりにもマッチングしていてこう言う効果もあるのかと理解しました。
それと冒頭に金子みすゞさんの詩が載っていて、それも作品に色を添えています。

設定としたらそれほど新鮮ではないかもしれないと感じましたが、とても透明感があって引き込まれます。とても静かで純粋な恋愛物語。
再会までの語りが絶妙です。

生い立ちゆえに自分の気持ちを前に出せず何に対しても遠慮ばかりの芙蓉、それにやさしく根気強く寄り添う西澤。
終盤までずっとそんな感じなんだけれど、それが自然というか二人の生活の中に読み手も入ってしまうような感覚。

芙蓉は母親に愛されなかった子供でしたが、西澤への想いが強くなればなるほど同性に恋心を抱く自分がマイノリティとして母と同じだったのかもと思うところが切なすぎて泣きました。

西澤の影響で少しずつ変っていけそうな芙蓉。
祖母の想い、西澤の想い、同級生の当時の気持ち、周りにいた人たちは芙蓉が気付かないだけでみんな芙蓉のことを想っていてくれていたのです。
自分の周りにいる人たちを理解するってことがどんなに大切かわからせてくれる物語でもあります。

元々涙腺が弱いのはわかっていたけど、人の想いに感動して泣きながら読んでました。

ラストのえっちシーンがなくてもいいと思えた小説は初めてかも。いえ、あった方が満ち足りた気分にはなりますが^^;…

はぁなんだこの感動は。
ちょっと泣きすぎて疲れましたぁ(T_T)でも心地良い疲れです。

11

ふゆき

りんさん
初めまして、こんにちは。コメントありがとうございます。
同じ感想だったとのこと嬉しいです!
芙蓉のおばあちゃんとの会話や西澤のお母さんとの会話にとてもほっとさせられて、二人はずっと一緒に幸せでいられるのだろうと満足感があったので、なくてもいいと思ったのかもしれません。
とにかく深い感動を受けました~。

りん

ふゆきさん、こんにちは。レビューに思わず大きく頷いてしまい、勢いあまって初のコメントしてしまいました。そうなんですよね、私もBL小説読んでいて初めてエッチなくてもいいかも!と思ったんです!私も泣きました~!

悲しいほど一途

まるで運命かのような再会。
何年も想い続けていた初恋の人が目の前にいる幸せ。
それまで不幸を絵に描いたような生活を強いられてきた芙蓉は
ほんの些細なことにも一喜一憂しドキドキと乙女のように心躍らせ
また冷静になるたびに切ない気持ちを隠すのに必死。

あまりにも真っ直ぐで透明で、時分より他の幸せを優先する芙蓉と
これまた真面目で明るく、自分に正直でありたいと思う西澤。
悲しいほどに一途な芙蓉が西澤のことを忘れるはずもなく・・・
読み始めはこの西澤、どこかで本性を現すパターンかな・・・
と思わなくもなかったのですが、読み進めるうちに
本当にいい人なんだ・・・疑ってごめんなさい・・と言う気持ちに・・
転校してきた西澤が、当時いじめの対象であった芙蓉を
大切な友達として仲良くしてくれたことが芙蓉の大切な宝物。
そして西澤にとっても芙蓉との出会いが運命を変えたことを知るのは
かなり後になってからのこと。
芙蓉を引き取った祖母が営む下宿屋で偶然のように再会する二人ですが
それが偶然ではなく、西澤の意思であり芙蓉を想うがあまりとった
かなり大胆な行動に、西澤の情熱を感じます。
大学に通う西澤の交友関係を知ることは、知りたくないことまでも
知ってしまうということを頭では理解していても心が揺れてしまい
自分の気持ちをうまくコントロールできなくなる芙蓉。
その気持ち、なんだかすごくわかります。
人にはいろんな付き合いがあり、いろんな交友関係があることは
充分頭で理解していても、悲しくなってしまう。
自分の知らない顔の西澤、自分の知らないところで
知らない友達と楽しそうに話をする西澤。
すべてに嫉妬の気持ちが芽生え、いけないとわかっていても意地を張り
素直になれない自分がいて・・・
そんな自分が嫌でたまらなくて・・・
真面目だからこそ、ちょっとのことで悩んでしまうんですね。

辛い過去を背負っている芙蓉が幸せになれるように
読みながらハッピーエンドであってほしいと願わずにはいられませんでした。
「初恋は実らない」ではなく
「初恋も実ることもある」に書き換えることができ
西澤との恋が実り、人並みの幸せを実感できたことにすごく安堵しました。
大切に使い続けてきた「雑草の図鑑」が、その図鑑から得た知識が
結果的に二人の共通の話題になり幸せを運んできました。
芙蓉のような子どもは、必ず幸せになる権利があると思います。
切なさと幸せが絶妙に混ざり合ったストーリーでした。

10

電車で読むのは危険(ネタバレしてるから絶対あとで読んでください)

 号泣するわけではないのですが、じんわりとくるので外で読むのは危険です。

 月村奎さんの作品はどれも好きですが、これは今まで読んだ中で一番好きかもしれません。

 今までだと、主人公を大人な攻が慈しんで愛して、自信のない主人公が自分でいいんだって思えるようになっていく、二人を中心とした世界だったと思うんですが、その愛情の範囲が祖母であったり住人であったり元クラスメイトであったりと、二人の外からも主人公の芙蓉に向かっていて、なんだか今までの作品よりも大きなものに包まれているような優しい気持ちになりました。

 もちろん読みつつも、普通はもっとドロドロした感情はあるはずだとか、こんなイケメンで優しい攻が何年も同じ人に恋心を持ち続けるわけはないとか、よごれちまった自分は思うわけですが、その反面主人公がこうして今生きているのはまぎれもなくまわりの人の愛情のおかげなんだろうなと、思うわけです。
 BLっていうか愛情の物語だなーと、BLって懐深いなーって、BLが好きでよかったなーとしみじみ思いました。
 
 あと、酔芙蓉の色の変化見てみたい!


 ただ……残念だったのは、近くの本屋さんで全然見つけられなかったこと。表紙がすごく素敵だったから、ネットで買いたくなくて店頭で見たかったのですが、大型書店まで行かないとありませんでした。都内なのに。もうちょっと刷って欲しい!

8

純愛。

月村さんが書かれる健気な受けって大好きなんですが、この作品の芙蓉もいい感じの健気さんでした。

自分が子を持つ親だからでしょうか。ネグレクトや虐待を受けている子どもを見ると胸が締め付けられます。芙蓉もネグレクトされ、「芙蓉は不要」と思い詰めるシーンには思わず胸が詰まりました。そんな中、まだ小学生でありながら芙蓉を助ける西澤くんはまさに漢でした。芙蓉を取り巻く環境は劣悪で、西澤くんのお母さんの判断も親目線で見れば正しい判断で、でも唯一の存在であった西澤くんを失った芙蓉が彼が貸してくれた植物図鑑だけを心の頼りにした芙蓉があまりに可哀想でした。

母親から引き離され母方の祖母のもとに身を置くことになった芙蓉。祖母が経営する学生寮に西澤くんがやってきて…。

ともするとネガティブすぎかと思うキャラですが、幼い頃から母親から虐待され「産まなきゃよかった」と言われ続けた芙蓉は心の大きな傷を負っていることからそのネガティブさに無理がない。植物図鑑を西澤くんの代わりであるかのように大切にしてきた芙蓉は植物が好きで、自分と重なるのか、名のある植物よりも道端に生えている雑草の方に心惹かれる、というのも非常に良かった。

芙蓉だけでなく、長い間気持ちを温め続けてきた西澤くんもかっこよかったです。小学生の時に芙蓉を助けたのはそういう理由だったのか…、という彼の執着ぶりも良かった。一見大人に見える彼が、芙蓉の事になると途端に余裕を失くしてしまうのも年齢相応で良かったです。まだ18歳なんだもんねえ…。

周りを固めるキャラも良かった。
無口ながら、陰で芙蓉に愛情を注ぐ祖母。
芙蓉を見守り、また大きな心で息子のすべてを理解してくれている西澤くんのお母さん。
芙蓉を可愛がってくれる田上さん。
心を閉ざしていた芙蓉は初めは気づけずにいたけれど、実はたくさんの愛情に包まれていた作品で、そこも涙涙でした。

草間さんの挿絵ということでふんわりした作風に合っていてよかったのですが、ただ、表紙の西澤くんがちょっと大人っぽすぎというか、オッサンのような、というか…。いや失礼。

タイトル通り、優しい、ふわりとした愛情に満ちた神作品でした。



8

あとがきにも注目して下さい(^^)

黄金の包容力攻め×不憫な健気受けです。

この芙蓉が人を思いやる事が出来る芯の強いいい子なんですが、極端に自己評価が低いんです。常に自分なんかが西澤と居ていいのか悩みます。自分が傍に居る事で、西澤が周りから不当な評価を受ける事を恐れているんですね。
この「自分なんかが〰」があまりにも出てきて、本来なら卑屈すぎるだろ!とイラつく所ですが、それを不憫に感じさせてしまうのが月村先生の上手い所。
芙蓉の過去が静かなタッチで丁寧に書かれていて、「自分なんかが」と思ってしまう芙蓉の心情が自然に理解出来ます。

ネグレクトされていたせいで薄汚れていた芙蓉は小学校でもハブにされています。その度に、「芙蓉は不要」と自分を茶化して痛みを誤魔化してるんですが、もう本当にこの当たりが不憫で…。(ノД`)
そこに転校生として、西澤が颯爽と現れます!
誰も相手をしてくれない自分と、いつも進んでペアを組んでくれる大人びたクラスメイトなんて、特別な存在になるのが当たり前ですよね。

その後は祖母に引き取られ、祖母の営む下宿屋で二人は再び出会います。偶然ではなく西澤の執念の賜物なんですが(笑)
この大人になった二人が再び出会って…というシチュエーションが個人的にめちゃくちゃ滾ります。( ´艸`)

芙蓉が非常に臆病なので、なかなかくっつかないんですが、このジレジレ感にキュンキュンしながら読みました。なかなか懐かない野生の鳥を餌付けして、隙あらば自分のテリトリーに連れ込もうとするような西澤の行動力にもニマニマしちゃいます。

そして当て馬として出て来る田上がとても魅力的です。彼女がちゃんと居るんですが。
こちらも包容力があり、何かと芙蓉を構って手助けしてくれます。もうこっちとくつっいてもいいんじゃない?って思うくらい。彼のスピンオフをぜひ読んでみたいですが、彼女持ちじゃ望みは薄そうです…。(笑)

本編には関係ありませんが、個人的に強くお薦めしたいのが、あとがきのメルヘンババアのくだりです。
月村先生のあとがきは毎回面白く、こんな所でまで楽しませてくれようという作者の心意気を感じます!!
メルヘンババアには爆笑させてもらいました。(≧∇≦)

6

慈しみに溢れている作品

ボロボロ泣ける!みたいな派手な感情は引き起こさないんだけど、心のやわらかい部分にじわっと沁み入っていくような、そしてそれにつられて涙がじわじわ滲んで、しかもそれがなかなか引かないような感じ。

とにかく受けの芙蓉がいじらしくて、俯きぎみながらも健気に頑張っている姿には読んでてたまらない気持ちになるものがありました。
母親から育児放棄されて育ち、薄汚い風貌ゆえにクラスメイトからも疎まれて、「芙蓉は不要」と自分を茶化すことでやり過ごしてきたとか、攻めが所有していた雑草図鑑を唯一の宝物にして育ったとか、もうたまらない。

そして攻めの西澤は正義感溢れる優等生タイプなだけかと思っていたら、テレビにちらっと映った芙蓉の姿を追って下宿屋を選んだりという執着が見えるところがイイ。
六年越しの想いだと西澤から聞かされても、最初は芙蓉と同様に私自身もあまり実感が湧かなかったのだけど、読み進めるに従って西澤の気持ちはガチだ!と確信できるようになっていくところも良かった。

特に酔芙蓉のくだりときたら‥‥
「クールなインテリメガネ面して、パッションある(田上先輩ナイス!)」ってやつで、パッション野郎、最高じゃないか!と思わず泣いてしまった。
それに、ふ〜ん……と当初読み流していた冒頭の金子みすゞの詩が、こんなに感慨をもたらすとはねぇ。
これからもどんどん、芙蓉の前限定でパッション見せておくれ!

こんなに再び出会えて良かったなぁと思える二人もそうそういないような気がします。
西澤と出会えたから、それを支えに何とかやってこれた少年時代や、再会してから西澤の側で自分の生を肯定できるようになっていく姿が本当に良かったです。

私がいいなと思ったところは、西澤のお母さんと再会して手を握りしめてくれた時の描写。
「昔、体育の授業で西澤が手を繋いでくれたときの感触を思い出す、さらりと乾いた、やさしい手だった」というところ。
芙蓉の中で、それがどれほどのものだったのか、そしてそれをどれほど支えにして生きてきたのかが余すことなく伝わってくる。
そしてその手を産み出してくれた人であるということや、この人が気に留めてくれたから今の芙蓉があり、西澤もいるという優しさの連鎖みたいなものを感じることができて、ここの一文で泣きました。

そして誰も目にも止めないような雑草を一人慈しむ芙蓉の姿や、朝顔の数を数えることを楽しむ姿、細々とした日々の雑事(洗濯やらアイロンがけやら庭仕事など)に励む姿など、細やかな日常を慈しむ視線に満ちていて、とても良かったです。

6

フランク

シトリンさま コメントどうもありがとうございます!
あのおばあちゃんからの言葉には思わず泣いてしまいました。
いいですよね、あそこも。ジワっとなります。
そんな重要な涙目ポイントなのに、レビューに書くの忘れてました……。

こちらこそレビューを読んでくださり、本当にありがとうございます。

シトリン

フランクさま、こんばんは。
この小説は、何度読んでも涙目になってしまうお話です。
口下手なおばあちゃんと芙蓉が心のうちを話せて、堪えていた思いをぶつけられる西澤という存在があって、本当に良かったと思います。

素敵なレビューをありがとうございました。

丁寧で温かく、細やかに綴られる心理描写に萌え☆

つい最近、月村奎先生のお名前を知りました。
「いつか王子様が」(コミックですが原作が月村先生)を何気なく手に取ったのがきっかけで「眠り王子にキスを」を読んで、心をがっちり持っていかれました!!
萌え心と切ない想いに揺れる恋愛でのドキドキやときめきをあますところなく刺激していただき、『眠り王子に~』につづき、こちらの「すみれびより」も大好きです!!
心理描写の書き方、雑草に例えた主人公の言動が本当にぴったりで心を揺さぶります。
普通の人物設定が大好きな私にとって、この作家さんの設定センス(というのかな?)も大好きです。
とびぬけて不幸とか心因症を患ってるとかDVとか浮気性とか、病みそうな要素てんこ盛りの不幸設定やドラマ性をとことん追求したような設定というのが苦手な私にはこの、普通の人が恋愛するときに感じる当たり前の感情が、ここまで丁寧に温かく書かれていていることで、読みながらハラハラドキドキ、ときめきながらも安心できます。
キャラも愛すべき性格で、恋愛の行方に心から集中して読み進めていくことができます。
まだ2冊しか読んでいませんが、嫌な人間が出てこないというところも、この作家さんの愛ある視点なのではと思ったりします。
私は作中に性格が曲がった人物が出てくると、もうBLのL(恋愛)に集中できなくなってしまいます。それに、いやなキャラがいることでこじれたり揉めたりするという安易なドラマには興味がないです。
それこそぶっとんだファンタジーに近いトンデモ設定でのごたごたや3P4P、ヤンデレなどならば逆に萌えられるんですが、シリアスものでリアルを追求するために描写される人間の歪みや不幸には萎えるという……あくまで個人的な好みの問題なのですが。
相手を大事にしたいと思う気持ちが根底にあり、恋愛を通して向き合うようになった内的葛藤やすれ違いを克服していくお話が好きです。
この作品もですが、月村先生のお話はとても読みやすい文章で感情移入しやすく、それでいて小道具の使い方が非常に巧みで、さりげなく気の利いたギミックがちりばめられ、本当に大好きな作家さんに出会えた気分です。
他の作品も読んでみようとワクワクしています。この作家さんに出会えてすごく嬉しいです。

5

終始きゅんきゅん。

買ったのは大分前だったのですが、
移動の空き時間の暇つぶしに読もうと手に取りました。
……これが、読んだらすっごく面白くて、
ドはまりしてしまいました!!
芙蓉ちゃんがとっても可愛いです。西澤イケメンです。
『幼いころから母親によって虐待を受けていた芙蓉は、
祖母によって引き取られ、祖母が営んでいる旅館で働きます。
そこへ、小学生の時に思いを寄せていた西澤が、
前よりもっとカッコよくなって下宿をしに来ました。
…芙蓉に会うために。』 (みーにゃん風要約)
芙蓉がうじうじタイプの子なので、
想いが通じ合ったあとも、うじうじうじうじしてます。
私はそういう子大好物なので美味しく頂きましたが、←
うじうじする子を見ていて、いらいらしてしまう方には
オススメできません。
月村先生の、情景が目に浮かぶような丁寧な描写と、
さかえ先生の綺麗な絵が、すごくマッチしていて素敵な作品です。
心に余裕が欲しい!!幸せな気分になりたい!!ほっこりしたい!!
そういう方にはすごくオススメします。
月村先生の作品は初めて読んだので、
他の作品も購入して月村Worldに入り浸りたいと思います。
ごちそうさまでした~♡

4

足湯に使っているような幸せな気分になれました

朝電車に乗って読み始め、降りる時にうっかり落涙しそうになりました。はや。
うそ、もう落涙?と焦ってしまいましたが、3編はいっていて1篇目が90P。
1篇目の山場ということで落涙ポイントに間違いなかったようです(笑)
本当にしょっぱなからキュン死にしそうになりました。
そして幸せーな気分で終われました。ので神。
ネグレクトがダメな方は、ちょっと考えた方がいいかもしれないです。
悲惨な記述は少ない方だと思いますが。。。

この表紙でまさか、そんなものを求める方はいないと思いますが念のため(笑)
エロとか激しさを求める時期の方は、また別の機会に手にとった方がよいと思います。

受けさん:すれていない 真面目ないい子の健気さん。
どろどろ泣いてる子なら、ネガティブ思考だなあ って切って捨てたんですが
すごく冷静。
芙蓉は不要 なんて自分でクールにつぶやかれると、本当にいたたまれない・・・
このフレーズはまじ辛かった。

攻めさん:受けさんの小学校に転校してきた 生徒会長系優等生。
穏やかないい人。でも受けさんにはべたぼれ(と後でわかる)。
両親のいるまっとうな家庭で育つ。

ばあちゃん:受けさんの母方のばあちゃん。下宿屋(レトロな建物)やってる。
小学生のころ受けさんを引き取る。口数少なし。
母親が子供を愛せなかったのを、少し辛く思っているのかな。
その表現加減が、ちょうどいい塩梅ですごく納得感あり。

1篇目でくっつくまで。
2編目でくっついてからのすったもんだ。
3編目で攻めさんの実家=受けさんの小学校時代のふるさとに行く話。
でした。どの話もキュン死にコースです。

不器用ながらも孫に寄せる じみーな愛情。
受けさんがばあちゃんに寄せる愛情。
攻めさん、受けさんのじんわり愛情。
どれもこれも ほっこり、人って捨てたもんじゃないわと思わせる
素敵な愛情ばかりで、読み終わった後のまったり幸せ感倍増。
草間先生のほんとにぴったりな挿絵とあいまって、足湯につかっているような
幸せな本でした。
二人してぜひ幸せになってほしいです。
もう少し後日談あると もうちょっと嬉しかったかも です。
何年か後の、就職した攻めさんと、下宿屋をやってる受けさんのお話とか。
読んでみたいなあ。

4

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