木原先生のオメガバース作品です。
α 犬飼
Ω 河内
前半は自分にとってはなかなかしんどい展開だった。
河内の背負ってるものが重たすぎて、なかなか進まなかった。
河内はΩでノンケ。女性の婚約者までいた。
犬飼の運命の番にされ、妊娠、出産。
出産しても発情期のコントロールが難しい。
前半の河内の苦悩と絶望が辛い。
ほっておけば死にそうな河内を、手荒なまねだけど救いたい犬飼。
アオイトリ2では犬飼のターン。
実は犬飼が8年以上、河内に片思いしていたことがわかる。
河内が自分の運命の番だと気がつき、河内を追って同じ会社に入社。
なかなか縮まらない2人の距離。でも犬飼の誠意が河内に少しずつ伝わる。
第二子出産時の立会い。出産の後、手を握るところが好き。
前半は無理矢理感がしんどかったが、でも犬飼の気持ちを知るにつれ、犬飼の不器用で真面目な性格に絆されていく河内。
何よりも犬飼は何度も河内に対して、愛してると言い続ける。
2人の距離が近くなっていくのが良かった。
「自分から全てを奪っていかないで」と言う河内がかわいそうで、切ない。でもその気持ちを丸ごと受け止める犬飼。
河内も運命を受け入れて、寄り添っていく。
愛していますと伝え続けること、お互い歩み寄ることができて、幸せそうな姿を見ることができてよかったです。
青春をサッカーで駆け抜けた少年たちの、爽やかなお話でした。
読後感がとても良かったですし、面白くて一気読みでした。
***
ノンケの清光と、ゲイの侑志。
お互いをサポートする関係なこともあって、
一緒にいるのが当たり前だった2人。
侑志は最初から清光のことが好きだと認識していたけど、
清光の友達から恋愛に変わるまでのとにかく長ーい時間と、
侑志の頑張りと、周囲の協力と全てが揃って実るという大変さが、
リアルで、自然で、とても楽しかったです。
告白してギクシャクして離れて。友人として仕事の関係者として清光に会う侑志。
報われない想いを抱えて、辛い気持ちが切なかった。
清光がケガなくサッカーを楽しめるように、そして自分は理学療法士として、
恋愛感情なく清光をサポートできたらいいという健気な気持ち。
想いを断ち切るために、清光の誘いに返信しないで我慢する侑志が切なかった。
封印していた気持ちが8年ぶりの再会でまた現れてしまった。
再会からの清光の思わせぶりな態度、彼氏はいることにしたのに途切れない清光への想い、切なくてでもこの関係を楽しみながら親友として一緒にいたいという、
長ーい春だった侑志の気持ちが痛いほどわかって、苦しい場面が続く。
でもそこから距離を取ろうとする侑志を逆に清光が追う。
ここからの怒涛のキュンキュンが良かった!
舞い上がってしまう気持ちを、背中に風船をたくさんつけてふわふわしている描写があって、その様子を考えただけでかわいかった。
長い片思いだったけど、爽やかという印象が強かった本作。
とても素敵な作品でした。
私が読んだ先生の作品の中で、一番好きな作品になりました。
とても良かった。読んで良かったし、温かい気持ちになりました。
***
デリヘルマネージャー モモ
警察官 ロンちゃん
悪事を重ね前科者のモモ。とにかくやることなすこと全てだめだめなモモ。
そんなクズのモモとロンちゃんが出会う。
純粋なロンちゃんとの関係をなんとかつなげ、恋人に。
自己肯定感が低すぎて、自分のことが好きだと言ってくれるロンちゃんの気持ちを全て信じきれないモモ。
縁を切られた兄の嫁と子供のために、頑張るモモ。あれほど憎んでいた兄のことを許すモモ。
こうしたエピソードを通して、モモの優しい人柄がじわじわきます。
純粋で、情が深い。世話焼きで、人がいい。
感情が溢れてすぐ泣く。
こんなダメダメな攻めはそうそうみたことがない。
でもこんなモモだけど、コミュニケーション能力が高いことは、最初の受付のクレーム対応の場面でわかっていた。気遣い、対応力が半端ない。クレームをあんな風にうまく処理できるのはすごい。
ロンちゃんと出会い、愛されること、必要とされることを知り、その期待を裏切らないようにロンちゃんに愛されるように変わるモモ。
的外れなことも多いけど、ロンちゃんのために
というか捨てられないように頑張る様子に、こちらも胸を打たれる。純粋すぎて。
ロンちゃんの気持ちは分かりにくいけど、寝てるときの息の仕方で寝てるかどうかを判断するロンちゃんにモモへの愛を感じた。
図らずも事件に巻き込まれていくモモ。
ここからのロンちゃんがかっこいい。
「モモ、返事は?」というロンちゃん。
ロンちゃんの告白のシーンで泣いてしまった。
「年上の恋人」では、ロンちゃんの視点でモモに対する思いが語られるが、これがとっても良かった。
モモがロンちゃんのことを好きなのはわかりきっていましたが、実はロンちゃんもモモのことを本当に愛していて、その愛の深さが感じられて、嬉しかった。
モモのことを愛おしい、全力で守ると決意するロンちゃん。
いちご牛乳好きなんて、かわいい。
このロンちゃん視点の語りが、ストーリーをさらに素晴らしいものにしてくれた。
そして、甚呉。なんだかんだでいい人。
最後にまたまた感動したのが、、
モモが甚呉を呼び出して、ロンちゃんと付き合ってると話した場面。モモのロンちゃんに対する愛が本物だってよくわかる場面。モモーー。
前科者と警官、男同士。
なかなか想像できない組み合わせを乗り越えた2人だからこそ、愛の強さを感じたのでした。
テンポも良く、ストーリーも良く、最高の一冊でした。
素敵な作品をありがとうございました。
リーマンBL、お仕事BL、またタイトルにあった理系男子など、自分の好きな要素ばかりでしたので迷わず読んでみたら、大正解‼️
とても良かったです。
登場人物たちに好感がもてたこと、また、仕事の内容がとても緻密に描かれていて、リアルでわかりやすく、引き込まれて一気に読みました。
***
桐生
律
営業からシステム開発の部署に異動になった律。
自分の求められている役割を真面目に遂行する中で、同じチームの桐生とのコミュニケーションは必須だった。とっつきにくい桐生を飲みに誘い、じわじわと切り込んでいく律。
2人で飲んでた時に、なぜ自分を飲みに誘ったのかと問われ、「今までは仕事でこれという成果を出せていないこと、仕事で一度ちゃんと結果を出したい」と答えた律。
自分の気持ちを素直に伝えた律がとても印象的だった。
そして、飲み会以来桐生は律に懐くようになっていく。
自分の弱点を開示して、周りを巻き込みながらチームとしてのパフォーマンスを最大化していく。仕事が周りだす。開発したものを企業に売り込む。
多言語化の追加装備のところなど、実際の業務やり取りを見てるような
仕事内容がきっちり描かれていて、お仕事BLとしても本当に面白かった。
律は最初から好感がもてました。人に対して気を使いすぎたり、自分を低く伝えたりするけど、とても優しい人。一生懸命で、素直。
この律の熱に桐生もだんだん心を開いていく。
初めて致すところの2人のやりとりがとにかく尊くて、優しさと相手への気遣いに溢れていて、とても良かったです。
とても素敵な作品でした。
ありがとうございました。
どれだけ読んでも飽きることなく、毎回期待を上回ってくる幸せ溢れる大好きシリーズ。
本巻も多幸感が半端なく、好きすぎて止まらない。
何よりもこのCPは2人の性格がとてもイイ。大好き。
今回は同僚や友人、慶司のお姉たち、すず子など、2人が周りにどれだけ愛されているかを知ることができました。
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本巻は雀さんのかわいさが倍増だった。
雀さんの仕事での活躍。男女問わずモテる。
すず子が寂しい思いをしてないか心配したり、部下のうち一人を飛ばすことの辛さを愚痴ったり、ひたすら優しい雀さん。
すず子が慶司に「雀ちゃんのことをよろしくね」というところには泣けた。
みんなに愛されてる。
本巻では慶司のやりたいことリストを叶えていくのですが、雀さんのやりたいことは、慶司の願いを叶えてやること。
一番印象的だったのは、これまでは仕事と恋愛の線引きを意識していた雀さんが、
仕事の時も慶司のことを考え、行動に移すところはとても好きなシーン。
慶司ももちろんいつも通り素敵だった。
嫉妬したり、素直だしは年下攻めの鏡❤︎
まだまだ続きそうで、嬉しいです。
素敵な作品をありがとうございます。
読み終わり、多幸感でいっぱいになりました。
最後まで読んで、本当に良かった、最高でした。
ストーリーが秀逸でした。
2人の過去を形作る人たち、大切な友人、彼女、同僚、兄弟、親など、彼らと関わってきた多くの人たちとのエピソードを通して、2人の優しさ、人柄、お互いへの愛情があふれ出てきて、読みながらどんどん2人のことが好きになっていきました。
2人だけの閉じた世界ではないこと、
色々な愛の形があること
気持ちを言葉で伝え合うことが大切なこと、
周囲の人たちを大切にすること、
これらのエピソードが教えてくれるものに、心が揺さぶられました。
好きだなぁというエピソードが色々ありました。
青鬼が天獄に「手力抜け」というシーンは、言葉がなくても愛情があふれていた。
天獄が青鬼に対する想いを伝えるところも、とても素直でかわいくて最高。
お互い愛を伝え合い、思いを口にして、歩み寄る。相手が喜ぶ顔を見るために。
相手を愛することで、自分自身も愛する。
そんなことをしみじみと考え、2人の幸せな様子も見ることができて、
嬉しかったです。
完結編にふさわしいストーリー、最高でした!!!
素敵な作品をありがとうございました。
本巻でさらに2人に対する愛おしさが増しました。
天獄が青鬼を好きだという気持ちを自覚して、信頼して、
甘えたりそしてそのことを青鬼に伝えることで、
2人の関係が安定してきた。
青鬼に天獄の甘えや、わがままを受け止める余裕が見られ、青鬼が天獄をまるっと受け止めるような懐の深さを感じた。それは愛情なんだなあと。
天獄の「篤郎くん」呼びは好きでなんです。
言葉が丁寧なところも好き。
セリフなしの脱ぎ合う場面、とても印象に残っている好きなシーン。
キスして、抱き合って、一緒にいる。
天獄は、愛情が自分が提供したものの応えだと思っているふしがあると、お兄さんの言葉。無償の愛を知らないというか、分からない。
相手に好かれたくて、振り向かせるために、無意識に傷つけてしまう。
そんな天獄が愛を知る。
天獄が怒ったときも、きちんと向き合って謝る青鬼、かっこいい。
お互い補完し合えるとても良い関係。
まだまだ見ていたいです。
下巻も最初から天獄が飛ばしまくっていました。
青鬼とのやりとりも漫才みたいに、ボケとツッコミがテンポ良く繰り広げられていて笑った。
正直自分には、ぶっ飛んでる天獄の心情は分からないというか、理解に苦しむところもあった。
屋上で抱きしめたあと、青鬼先生からの誘いを面倒だというところとか。
あとは校内で致すところとか、色々あったけど、でもその理解不能な天獄だからこそ面白かったし、魅力的だった。
また読んでいて好きだったのは、青鬼の心情の変化。
ずっと母の顔色を伺ってきた青鬼に対して、そのままでいい、いい子でいなくていい、変わらないでいい、全てを受け入れてくれるかのような天獄。
心がトラウマから解放されていく。
誰かにありのままの自分を必要とされることが、青鬼の心を揺さぶる。
そして天獄のツンとデレに振り回され、愛していく。
天獄も執着を隠すことなく、青鬼を独占したい気持ちをぶつける。
忙しい両親の元で愛情はあったけど、寂しい幼少時代。
欲しかったものを手に入れることが出来なかった。
欲しかった愛情を受けることができなかった。
「だからあなたも僕をみて」
自分の存在を認めて欲しかった。
読後感がとても良かった。
疲れて枯れたおじさんだった青鬼先生が、イケおじになってきたような気がした!
続編に続きます。
続編が出るということで、拝読しました。
上巻を読み終わり、ここから面白くなりそうなので下巻に突入します。
天獄先生
青鬼先生
いつも眉間にシワが寄っていて、クマもあってリアルおじさんな青鬼先生。
一方の天獄先生はツヤツヤイケメン。
最初から天獄先生がねっとりとした視線で、青鬼先生を仕留めようと狙ってるのが面白い。青鬼先生に勝ち目はありません。
容赦なく攻め込まれ、怪しい言葉を浴びせられ、完全に天獄先生のペースに巻き込まれて、困り果てる青鬼先生。
「見られることを極端に嫌がるのはなぜですか」
全てを見透かしている天獄。
「俺はどうせ弱いし、役立たずだし、教師にもなりたくなかった」という青鬼。
青鬼先生が自分の本音を開示していく。
自分の抱えている闇を天獄先生に見せる。
そして幼少期のトラウマが解放されていく。
やり方はやや強引ではあるけど、天獄先生は自己肯定感の低い青鬼先生のことをまるっと認めている。
それが青鬼先生にとっても、きっとすごい大きなことなのかも。
すこーしずつ、罠にハマり、絆されていく青鬼先生が楽しみ。
天獄先生の手腕にも注目です。
下巻にいきます!
ただただ圧倒されました。作品に引き摺り込まれるように読んだ。
私にとっては神作品。最高でした。
登場人物たちのヒリヒリするような、どうしようもない気持ち、
抑えられない衝動が、直接的な言葉でなく、目線や仕草だけで伝わってくるのがすごいなと思った。
本当に素晴らしいです。
***
よーじの三郷に対する複雑な感情。
自分でも抑えられない感情、執着、刹那、衝動
歪み、愛情、混ざり合った感情を自分で消化できなくて暴力になってしまうのか。
戸森さんがとにかく素敵だった。
正義感が強くて、2人の男子よりも男前で、潔くて、気持ちをはっきり伝えることができて、優しく面倒見が良い。
BLだけど、戸森さんなくては成り立たない。
一番好きなシーンは、終盤、よーじが怒鳴ったときに、
三郷が戸森さんを守っていたところが好き。
よーじに歯向かう三郷。思いを伝えることの難しさ。
最後まで揺さぶられました。
戸森さんにも幸せになって欲しい。
素敵な作品をありがとうございました。