甘い水 2

amai mizu

甘い水 2
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神81
  • 萌×220
  • 萌8
  • 中立1
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
16
得点
510
評価数
116
平均
4.5 / 5
神率
69.8%
著者
かわい有美子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
北上れん 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
天使のささやき
発売日
価格
¥855(税抜)  
ISBN
9784344825239

あらすじ

警視庁特殊班捜査係・通称SITに所属する遠藤は、新たにSITに配属された神宮寺と同僚以上、恋人未満な関係を続けていたが…。
(出版社より)

表題作甘い水 2

神宮寺稔,29歳,1年後輩の同じ所属
遠藤啓一,29歳,警視庁特殊犯捜査係SIT所属

その他の収録作品

  • 甘さの在処
  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数16

レビューというより愛の叫び

数多あるBLのなかで、好きなキャラは誰?と聞かれたら『"甘い水"の遠藤啓一(29)です』と即答できる人間なので…

偏った意見で申し訳ないですが…

待ってました!!
2の遠藤はすごいです。

まず、北上れん先生の表紙イラスト!!普段、勝ち気な笑みを浮かべたイメージの強い遠藤の…なんでしょうこの頼りなげ&儚げな表情は!!たどたどしい手つき!!それに対する神宮寺のアサルトスーツ!!!かぁっこいいい!!!

オビ『何かあったら、お前が助けにきてくれるんだろ?』
上がりますよねテンションが…!!!!


物語の冒頭からデリカシーの無い歯に衣着せぬ物言いと裏表の無い人懐っこさ、食への執着(笑)恋愛に対するある種の欠落ぶりで神宮寺を翻弄する遠藤ですが

だんだんと、神宮寺に対して愛情ぽいものを抱くようになります(必死でかわいーなこのバカ。みたいな)

しかし、本人が未だ傷ついたままのことに気づいていない、深すぎるトラウマのためになかなか神宮寺と上手くつきあうことができません。(まず、恋人という認識から皆無なのですが)

刹那主義+快楽主義でどこか『自分が死んでも誰も困らない』と思っている遠藤。切ない…。

しかし、最期の止めは神宮寺に刺してほしい…でも神宮寺の止めを刺したくないのくだりで

再び、大切なひとを失うことを恐れ(怯える様も愛しい)

立てこもり事件の渦中に巻き込まれることで(得意のムエタイが見れないのがさみしい)


自分が死ぬことで神宮寺を悲しませたくないという…両親の事故以来、欠落してしまったであろう愛情を取り戻します



『好きだ』と言えないのですが、気持ちは充分、神宮寺に伝わったはず。




書き下ろし『甘さの在処』

今年あったいいことが、全て神宮寺絡みなのがもう…かわいいですよね…

神宮寺の些細な仕草で
愛されてるな とか 守られてるなとか感じて、一緒にいるだけで幸せだと思える。 いやー…もう…ホント、ごちそうさまです。



エロさも魅力的な遠藤in温泉。普段とは違った艶っぽい遠藤。

ラストは涙腺が破壊される出来。(つд`)遠藤…末永くお幸せに…!!!!



…神宮寺も良いですよ
(よく訓練された大型犬)

ただ、私、私生活に支障きたすぐらい遠藤が好きなだけで…

15

あんまり痛々しくて守ってあげたくなる。

前作がとても良かったのでかなり過度な期待をしていましたが、
裏切られることはありませんでした。
精神的・心理的に難しい問題をBLと絡めて上品かつ淡々と
(※そっけないという意味ではありません)まとめられている良作だと思います。

前作に比べると格段に甘くなったふたりですが、
遠藤の心に潜む闇はずっと深いところまで根が張っており、
ふたりの距離がかなり近づいた今作を読み終えてさえも、
その根はそう簡単には解けることはないんだなと再確認し、切なくなりました。
遠藤を見ていて一番辛いのは、自分が深い痛手を負っているということを
明確に意識しないままに苦しんでいるところでしょうか…。
一見飄々としていて、時に陽気でさえあるものだから、
余計に痛々しくて仕方ないと同時に、その痛々しさが可哀想で、愛おしいです。
あっけらかんとした言動はそっくりそのまま自分を護る堅い鎧となって、
容易に他人を立ち入らせないんですね。
それでも、今回、似たような傷を負っている篠口のアプローチを断ったことで、
彼は変わりつつあるんだなと感じました。同病相憐れむも辛いですしね…。
遠藤の心が明るい方へ行きたがっているのかなとちょっと安心しました。

そんな彼にどうしてあげたらいいのかまだよく掴めないながらも、
ただ誠実な心で愛そうとする神宮寺がまたいいんです…。
「包容力」というにはまだそこまでの余裕はないけれど、
でもそういう気持ちを遠藤へ注ぎたいと思っている、
愛する人に自分がどこまで許されるのか知りたいけれど、
彼の内面に土足で立ち入ることは出来ないと思っている、
相手への思い遣りがあるからこそ、何というか凄く悩みの大きい立場ですよね…。
そんな中で、自分の行動と態度で精一杯の愛情を表現する神宮寺もまた愛おしいです。

「あんたを護る」と、言葉よりも態度で示す神宮寺に命を救われ、護られる中で、
彼への気持ちに確かなものを感じ始めた遠藤が、「甘さの在処」で
神宮寺に抱かれながら涙を流す場面が愛おしくて仕方ありませんでした。
月並みな表現ですが、彼の中の永久凍土が少しでも融けたものであればいいなと思います。
とても温かくて、愛が伝わってきて、忘れがたいシーンです。

13

命を預けられる、特別な他人

ふはー!かなり満腹です!堪能させていただきました!!

1作目「甘い水」では、なかなか遠藤に感情移入出来ず、
神宮寺も難儀なお人を好きになってしまったもんだよと
同情せずにいられなかったのですが。
こちらの2作目でようやく遠藤自身にも共感出来るところがあったり、
タイトル「甘い水」の意味もわかってさっぱりしました!

そしてなんといっても神宮寺の想いが徐々に伝わって…。
健気な神宮寺がまさに大型犬ですw
それも、普段口数が少なくて、遠藤と二人きりの時は
嬉しさでちょっとだけおしゃべりになるというのが萌え!
あとで自分の言動を反省して、遠藤に謝るあたり等
立派にワンコです。
だからと言って、デレデレしすぎていないのがまたポイント♪

当て馬の篠口がまた、いいスパイスになっていました!
遠藤は、篠口から好意を示され誘われても拒みます。
自分が篠口と抱えているものの本質が似ていて、
体を重ねる関係になったとしたら傷を舐めあうだけだろうと。

遠藤にとって神宮寺は、無骨ながらも温かい想いを運んでくれて
安心感を持たせてくれます。
1作目であった事件でも、今回の事件でも、
神宮寺は遠藤の為に体を張ります。
もちろん同僚なら当たり前ですが、
そこには好きな相手を必ず守りきるという強い想いがあって
遠藤はそれがとても心地良いんです。
もし自分が重傷を負って助かる見込みがないのなら、
とどめをさしてくれるのは神宮寺が良いと遠藤は言い、
両親も健在なのに、神宮寺は遠藤がいいと言うのです。
ふぅ、素敵だなー…。
命を懸けられるという面ではヤクザものがポピュラーですが
これは特殊犯捜査係ですから、堅気なので好きですw
使命を全うしようとする強い男は文句無しにかっこいいし!!
専門用語がたまに出て来ても難しくないので
流石の安定感と読みやすい文章で、するする進められます☆

かわいさんもあとがきでおっしゃっていましたが、
「日にち薬」というのが印象に残りました。
どんな事でも時間が解決してくれるというわけではないけど、
きっと時間が経っていく事で、
少しでもツラさが和らいだり、受け入れられるようになったり…。
日にち薬プラス、自分を心から愛してくれる恋人がずっと傍にいてくれたら。
あーもう、お二人ともお幸せに!!
これからも、お互いを守って守られて愛し合っちゃって下さい!

温泉(個室露店風呂)H、大変美味しゅうございました!!
「透過性恋愛装置」の同人誌を彷彿させて、
またそちらも読み返したくなってしまいましたよw

…つうか、まだ遠藤は神宮寺に好きって言ってないような…。
もう、早く言ってあげてー!!と思ったけど、
言わないのが遠藤らしい気もします。
充分態度に表しているし。ふふ。

宮津という先輩と遠藤の軽口のたたき合いが面白かったです♪
そして焼肉と鰻が異常に食べたくなりましたw
本当、食べ物が美味しいと思えるのは
ものすごく幸せな事なんですよね…。

北上れんさんのイラスト、ピンク色の溜息しか出てきません。
神宮寺は男らしいし遠藤は色っぽいし、たまらない!!!!!


11

感情の一部が欠落したような遠藤に変化

待ちに待った続編で、前作で何となくくっ付いた感じに見えた二人の新たなその後
深く考える事も無意識に回避して享楽的に人間が本能的に求める事にのみ欲求のままに、
生きてきた遠藤が、苦手で嫌っていた神宮寺に好きだと言われ、遠藤が死んだら
泣いてしまうと・・・そんな言葉を、自分が大切だと言葉だけでなく行動で身体を張って
守ってくれた神宮寺との関係は、未だに恋人と呼べるような関係までにはなっていない。

神宮寺は遠藤に片思いをしていたし、遠藤に誘われ身体の関係にもなったけれど
遠藤の態度はそれ程変わってもいなくて、二人が恋愛関係にあるとも思っていないようで
悪気のない遠藤の言葉に落ち込む神宮寺。

遠藤は本気で自分のトラウマに気が付いていないんですよね。
気が付いていなからこそ、傍にいる神宮寺が代わりに切なくなるんです。
死ぬことは怖くないけど、生死を自分で決める事が出来ないのは怖いと言う遠藤。
それは遠藤の母親の姿なんですよね。
そして、そんな時になったら神宮寺に最後の止めを刺してくれなんて頼む遠藤。
それを聞いた神宮寺の心の痛みは計り知れないです。

10年前の事件から遠藤の心の一部は凍りついたままで、その事に気が付いていない。
タイトルの甘い水のくだりは遠藤が生きていることの証なのだと感慨深く感じます。
自分を薄情だと言う遠藤ですが、悲しむことも出来なくなった心がただの水を飲んで
甘く感じだ事こそが、凍りついた感情が動き出した時なんですよね。

でも、その時から遠藤の心は再生していないように思えるのです。
その遠藤が神宮寺との関係で本能的な思いとは違う感情が生まれてきている感じで、
でも、それを育てるまでは行っていない、深く相手に踏み込まれそうになると
心の壁が拒絶するように現れる。
でも、他の人には覚えた事が無い愛しいと思える感情を神宮寺に感じ始める遠藤。
でも、今回も最後まで好きの一言も言い出せないままでしたが、この先数年後の
桜を見る約束が遠藤の精一杯の思いの表れのようでした。
意外にツンデレさんだったんだと微笑ましく読み終えました。
とても奥深い余韻の残るストーリーで引き込まれました。素敵です。

9

続編を期待しています!

前作『甘い水』の続きです。
前作同様、警視庁特殊捜査係・通称SITが舞台。
今回も攻め受け両方の視点が楽しめます。

攻めの神宮寺は、SITではまだ新人。
学生時代に母親の病院で見かけてから、受けの遠藤に惚れています。
SITにも、遠藤を追いかけ配置転換を希望した言い換えるならばストーカー?

受けの遠藤は神宮寺の一学年上で、SAT時代に引き続きSITでも先輩。
小さな誤解が原因で長いこと神宮寺を嫌っていましたが、前作で神宮寺から「あんたが死んだら俺が泣く」という感じのことを言われ態度が軟化し、えっちまで勢いでしてしまった男前。

前作で体の関係が先に走り、心はどうなっちゃうの?とさぞや心配だったであろう神宮寺。
でも遠藤はああいう雑な対人関係しか築けない(特に恋愛は)人間ですから、神宮寺への気持ちを自覚するのに今作一冊くらいかかっても仕方ないですね。
当て馬的な篠口の存在もふたりを刺激して、思わぬ結果を導きました。
神宮寺はムカついただろうけど、きっと足を向けて寝てはいけないわ!
このおかげでスッキリとした形におさまることができたわけですしね。

しかし遠藤は格闘の達人クラスなのに、前作の神宮寺に引き続き篠口にもキスされちゃうって…
回し蹴りかまして欲しかった…
自衛ラインを引きながら駆け引きをする篠口は、わたし好きではありません。
いくらスマートでも、やっぱりズルいかな。
こういう押し方は遠藤のようなタイプには通じませんでしたね。

この本で『甘い水』の意味が解け「なるほどなー」となります。
そのくだりは、さすがかわいさん!
なので、これはやはり前作から読むことがお勧めです。
でもタイトルの意味が判明して、完結になって欲しくはないです!
お仕事BL色は前作より強いかなと感じる方もいらっしゃると思いますが、挿絵の北上れんさんのイラストと驚くほどマッチしていて素晴らしいですよ。

7

タイトルの意味が…

タイトルの「甘い水」の由来が明かされ、ああやっぱりかわいさんって凄い!と唸ってしまいました。
水を甘いと感じてしまったことへの罪悪感かあ…うまい。うまいなあ。
そしてこのシリーズで最も気になってしまった篠口。彼の過去話で一冊お願い申し上げたい。
そのときについででいいから、独身寮に長いこと住んでる、いや、棲んでる宮津さんにも幸せになってもらいたいものです。
なんかやるたびに物を壊したりな粗忽者が入寮してきて、同部屋になった宮津さんがめんどくせーなーとぼやきながらもお世話していくうちに…なんて話、誰も食いつかないですか。そうですか。

6

攻めも受けも男前でかっこいい! 。・゚・(ノ∀`)・゚・。

2巻中、2巻目。
1巻目を読み終えた後すぐに本作を手に取りました。
さてさて主人公たちのその後の進展やいかに?

まずH後の二人が、お互い気まずさからよそよそしくなったり、微妙な関係に至ったりせず、いたってフツーな会話を展開しているのが良かったです。
あと二人きりでいるときの、お互いを呼び合う言い方が好きです。

神宮寺(攻め):「あんた」(←敬語攻めなのに何故か)
遠藤(受け):「お前」(←男前受けですから)

あと、本作を読んでいて私が一番ぐっと来たセリフが、これ。

「俺より先に死ぬな。な?」

遠藤(受け)の神宮寺(攻め)に対するセリフです。
遠藤(受け)自身は気づいていないかもですが、私には「愛の告白」に聞こえました。
相手を残すよりも自分が残されることの方が怖いのだ、と言いたかっただけとも取れますが…。
ですが、このセリフを最後に、二人の関係は微妙なものになってしまいました。
なかなか順風満帆で、ラブラブな二人というわけにはいかないものですね。

さて物語はいよいよ佳境に入ります。
立てこもり事件が起こり、遠藤(受け)は犯人側に捉えられてしまいます。
3人いる犯人の1人から、両手足を縛られたまま、蹴ったり殴ったりの暴行を受けます。
遠藤(受け)は他の人質たちと救出を待つ中、一番最初に自分を助けに来てくれる仲間が神宮寺(攻め)だと確信しています。
人質として捉えられている男の子に話しかける、こんな遠藤(受け)の言葉が身にしみました。

「うん。約束したんだ、絶対に助けに来てくれるって。あとで約束破ったなんて言われるのがすっごい嫌いな、負けず嫌いなお兄ちゃんだからさ、きっと来る」

私は「愛は信じること」と思っているので、この言葉はすごく嬉しかったです。
もう遠藤(受け)の心は、すっかり神宮寺(攻め)のものではありませんか。
最後の方の、来年も、その次の年も、またその次の年も、ずっとずっと「花火や桜を見よう」と約束している二人が好きすぎて、胸がキュウッてなってしまいました。

最後に。私は電書なので挿絵イラストは拝めませんでした。
ですが北上れん先生の表紙絵の美しさときたら!
ハードボイルドな男たちなのに「美しい」という表現がピッタリで、1巻目も2巻目も何度見ても惚れ惚れ。

SITとかSATとか、普段はあまり意識にない職業の彼らですが、私たちは彼らによって守られ、生かされている存在なんだな、と深い感動で一杯になりました。
また近々、先生の別の作品を読んでみようと思っております。
素晴らしい作品に感謝を込めて、有難うございました(*^▽^*)

6

いつまでもこのままで(笑)

前作に引き続き、遠藤のデリカシーのなさにちょっと神宮寺が可哀想だな~なんて思ったのですが、BLに毒されていたかも、ホントは意外と遠藤みたいなのが多いかも、と気づいた(笑)
そう思ってみると若干、神宮寺の乙女っぽい遠藤に対するがっかり感が気になります(大笑)

遠藤の口から語られる過去と「甘い水」と遠藤の弱さ・・・
篠口とのこと。
結局、篠口と遠藤は同じような傷を持っている。そういう近しさでした。
このあたり、ちょっと重いし、このお話では大事なところなのですが・・・遠藤の破天荒な性格のせいでなんとなくシリアスになりきれない。そういうところも好き(笑)

とりあえず、今回のことで遠藤は神宮寺への特別な思いを自覚したと思います。
そして、遠藤自身も言ってもいいかな~と作中で思っていたように神宮寺の望む言葉をいつか言ってあげてくれれば嬉しいなと思います。

ま、私的には、遠藤に振り回される神宮寺を見るのは嫌いじゃないのでこのままでも良し(笑)

4

甘い水とは何であるのか

上巻レビューがついにアップできました。この勢いで下巻レビューにも挑見たいと思います。
上巻の初めのぎこちない雰囲気はどこへやら、すっかり雪解けして(一線も超えましたしね)、宮津には「お前らいつの間にそんなになった?」と不思議がられる下巻の神宮寺と遠藤です。
一気に下巻まで読み進めると、神宮寺のキャラ描写に若干の違和感があるかもしれませんね、基本的にワンコなのは変わりませんが、何というか、より無口な不器用さが前面に出ています。
遠藤はですね、ヤバイくらいに魅力爆発です。下巻は遠藤に照準を当てて描かれていますので、ページを捲るごとに、惹かれていく感じでした。
遠藤は非常に優秀ですが、情緒の面が一部止まっているような、危うい側面を持つ男として描かれています。
好きだからセックスするという思考回路に欠け、清々しいまでの食いしん坊。神宮寺の気持ちを頭では分かっても、心では今一つ受け入れてはいない。
それは過酷な過去に関係しています。
両親を失った飛行機事故。父親は即死、母親は重傷を負い、時間が経ってから亡くなった。
即死した方が苦しまなかっただろうと、悲しくも思わざるを得ない、非情な時間が流れた果てに見送った命。
甘い水とは、呆然自失の状態で口にしたミネラルウオーターのこと。甘い水の意味が分かると、篠口が言った、遠藤はどんなに打ちひしがれても自分の足で立ち、前へ歩こうとする。という分析が深く響きます。そのために、無意識に鈍感になっているのだと。
クライマックスは、昭和四十年代に起きた、浅間山荘事件がベースになってると思われます。
潜入していく遠藤、そうだ、ここでもグッとくるんだった。とにかく最後まで目が離せない展開になっています。
全体を通して私が思うのは、かわい先生はSITのハードな世界を見事にbl 小説として書ききったということです。
例えば、ガチな特殊部隊モノに精通している人からみれば、不思議な作品に位置付けられると思うんですよ。作戦段階はすっ飛ばして、男たちの物語が展開されてますから。
一貫したその姿勢が、甘い水に言い難い独創生を与えていると思います。
誰かに、bl 的な小説ってどんなのだろうと聞かれたら、私はこの作品を推すかもしれません。

4

北上さんのイラストとマッチしていて素敵でした。

読んでのまずの感想。カッコよかった~警察ものとか好きな事に最近気づいてきたんですが遠藤さんが今回カッコよすぎました。
前作で遠藤さんの気持ちとかところどころう~んてなるところがあったりもしたんですが、この1冊で見方が全然変わりました。遠藤さんごめんなさい。
そして無口な神宮寺。心から良かったね~って言ってあげたいくらい一途でした。
本当に報われて良かったよ~でも好きって言われてないけど。
でもそこが遠藤さんらしいですよね。

そしてタイトルの意味もきちんとでてきます。遠藤さんの自分でも気づいていないトラウマ・・・。タイトルに使われている『甘い水』の話をする遠藤さんのお話や、自分の命を神宮寺に託すという話のとき本当にせつなかった。
2人はいつまでもずっとこういう関係なのかなと思います。神宮寺にはちょっと可哀相な気もしますが。

守られるということ。守るということを教えてもらいました。

そしてどこかくえない当て馬役の篠口さんのお話もちょっと読んでみたいな~と思いつつ、宮津さんに可愛い恋人が出来てる事を祈りつつこの寮シリーズ続けばいいなと思いました。

また北上さんのカラーのスーツイラストがカッコよすぎでした。いいな~スーツ。
お話も素敵でイラストも素敵、神評価です。

3

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