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表題作恋愛関係

三枝玲於,会社経営者,28歳
葉山卓

その他の収録作品

  • 後日談

あらすじ

「俺、絶対三枝さんのこと幸せにしますから…っ」

「一流の男」に憧れる葉山は、合コンで出会ったまさに「一流」を体現する男・三枝と恋人同士に♡
だが自信が持てない葉山に、後輩の真行寺が迫ってきて!?

作品情報

作品名
恋愛関係
著者
カシオ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784403668159
4.1

(71)

(29)

萌々

(26)

(14)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
293
評価数
71
平均
4.1 / 5
神率
40.8%

レビュー投稿数6

読後は心が温かくなる、そんな1冊。

カシオ作品の『恋愛談義』の続編。
前作がめっちゃツボだったので今作品の発売日を心待ちにしていました。前作未読でも理解できる造りになっていますが(二人の関係とか人物像をちょっとした描写で読者に読ませるところはさすがカシオさん)、でも前作ありきの作品ではあるので前作未読の方はそちらから読まれることをお勧めします。

紆余曲折ありつつ恋人同士になったところで前作は終わっていましたが、今巻はその続きから。

見た目も仕草も、そして会社経営者という身分も、すべてがパーフェクトな男、三枝。そんな三枝に憧れ、そして恋人になったのはイケメンだけれど平々凡々な商社勤務のリーマン・葉山。超一流の男の三枝に翻弄される葉山…、というCPに見えて、実は三枝はお付き合いしたのは葉山が初めてという初心っ子さんだった。

というわけで、葉山くんの一挙手一投足をつぶさに観察し彼に嫌われないよう、まるでワンコさながら葉山くんに尽くす三枝さん、といった描写から今作品はスタートします。もうね、三枝さんが可愛い…!二人のやり取りの一つ一つが甘くってほのぼのなのです。

すでに出来上がっている二人、ということで、これからどうストーリーを動かしていくのかな、と思いつつ読み進めたのですが。

『恋愛談義』から、一歩踏み込んだお話でした。
三枝さんが医学部卒でありながら医師ではなく会社を経営している理由、手袋を外せない理由。前巻からの謎を回収しながら進むストーリー展開。そして、そこに加えて二人の家族の描写が描かれていくことで、三枝、そして葉山という二人の男たちを形成したものが見えてきます。

お互いに思っていることを素直に言葉に出せない。それは相手に嫌われたくないとか自分は相手に釣り合っていないんじゃないかという不安だったり、そういう理由なわけですが、そこを乗り越えていく過程が描かれたお話でした。

王道、と言ってしまえばかなり王道のストーリーなのですが、そこにカシオさんのエッセンスが加わることで一味も二味も加わるお話になっていたように思います。前巻で登場していた三枝さんの仕事上のパートナーのマークは、今巻は登場はやや少なめ。間男・真行寺も、良い人で終わってたのがちょっと残念だった気もしましたが(もう少し引っ掻き回してほしかった!)、そういった描写が少ないゆえに、あくまで三枝さん×葉山くんの二人の心情面にスポットが当たっていて、それはそれでよかったです。

三枝さんは超一流、という形容詞がつく素敵な男性ですが、彼の真の素晴らしさは、その中身にある。葉山くんが大切で、彼のためならどんなことでもできる。とにかくカッコいい。まさにザ・スパダリな攻めさんでめっちゃドストライクな男性でした。

最後まで読んで、表紙の二人のイラストに納得。
あー、そういう意味か!と。素晴らしいです。二人にはずっと幸せでいて欲しいな。

カシオさんはドシリアスなものからエロエロなものまで描かれる引き出しの多い作家さまですが、今作品は甘々でほのぼの。読後ほっこりと気持ちが温かくなる、そんな1冊。できれば、また二人のお話が読みたいな、と願っています。

12

待ってました!

「恋愛談義」を読んだ後から、続編が連載中という事でコミックスの発売を楽しみにしてたんです。カシオ先生の作品の中でも大好きな一冊なんです。

今作では三枝の会社が葉山の会社と同じビルで再スタートして、三枝に対して周りの女性社員の盛り上がりとは逆に葉山のテンションが低くて不安になりました。

そして葉山を妙に意識する後輩の真行寺が横恋慕をして来るわ、三枝兄は登場するわで葉山が自信を無くしてグラグラしてしまうんです。

更に静岡で茶畑農家をしている父親が上京して来た時に誤魔化したり、実の妹を妙に警戒したりとかで前作ではあんなに恋に一生懸命だった子は何処いっちゃったの?って思ってしまいました。

でも、それって一度手に入れた恋だから臆病になってしまって、失いたく無いからこそ余計な事に囚われてしまうんですよね。「『恋愛関係』って絶妙なタイトルだわ!」と思ってしまいました。

対して三枝の方が恋に必死で、必死であるが故に体裁なんて気にしていなかったと思いました。

どうして医師の道を諦めたのか?葉山じゃなくてはダメな理由とかが今作で明らかになっています。
お見合いの場に颯爽と現れて、葉山の両親に挨拶する姿が格好良くて、ここだけでも読む価値があると思いました。

葉山の妹の有里澄(アリス)ちゃんも良い子だったし、葉山家の両親だって三枝を気に入ってたし、三枝兄を見てれば三枝両親も二人の仲を認めざるを得ないのでは無いかと思いました。

雑誌を追っていないので連載予定があるのか分からないのですが、指輪まで用意したんだしホテル暮らしをやめて同棲生活をする二人のお話が読みたいと思ってしまいました。

今回の葉山は悩みが深かったので、魔性度が少なかったように思いました。あの天然で人を魅了する葉山の美しさをまた読みたいと思いますので、ぜひ続編をお願いいたします!

2

葉山くんネガティブにならないで

無事恋人になったからラブラブになるかと思いきや、深く悩まなそうな葉山くんがネガティブに。
三枝さんはいつまで経っても葉山くんからすると理想的な男性なんだよね。自分には顔がいい事しか取り柄がないし(と思い込んでる)。
三枝さんの男振りが、弟子の時は凄いなかっこいいな、で済んでたんだけど、恋人になると重くのしかかってきたんでしょうね。
葉山くんは顔だけじゃなくて、性格もすごく良いのに。そして三枝さんは本当に君のことが好きなのに!
恋すると人は自己評価が低くなるものなんでしょうか。
お互いの兄妹も出てきて、助けられて、丸く収まりましたね。
それにしても三枝さんの手袋の秘密。
なるほどー。
指輪は手袋の上からするの?
普段手袋してるから、素手に指輪しても手袋してたら他人には見えないですよね。
などなど疑問もありますが。
とにかく楽しく読めました。後輩くんも頑張ってね。

1

圧倒的スパダリ力

前作『恋愛談義』の続編です。

憧れの一流の男・三枝と恋人同士になった葉山は幸せいっぱい日々。
だけど、三枝に釣り合わない自分に引け目を感じてしまい…。

今回は三枝がデロ甘でした。
前作からのクールさも引き継ぎながらも、恋人に溺れて
盲目になってしまってしまう一面もあって…なんか可愛くなってない?
圧倒的スパダリ力に可愛さが加わり、最強攻めと化しておりました♡

一方の葉山は自身のなさから臆病になってしまい、
周囲に三枝との関係を公表できないでいました。
そのせいで合コンに参加したり、お見合いを受けてしまったり、と
一途な三枝に対して葉山の煮え切らない態度に少しモヤリ。
はじめはカミングアウトに抵抗があるのかな?と思ったのですが、
そういうわけではないみたいなんですよね。
根底にあるのは劣等感で、はじまりが三枝への羨望だっただけに
それも大きいのかな、と。

ここにきて密かに葉山に想いを寄せる後輩・真行寺も
再び怪しい動きを見せ、一時は泥沼かとも思われましたが、
最後は三枝の思い切った行動(かなり強硬手段な気もしますが…笑)
によって家族からの公認ももらえて、大団円でよかったです♪

ここで終えても十分すぎるくらいハッピーエンドではありますが、
続編もあるのかな?
ハッピーウェディング編お待ちしております♪

2

お付き合い編

「恋愛談義」の続きになるこちら。
恋人同士になってからの話です。

甘々な2人の関係から始まるのに、葉山が何だか浮かない顔をしていて心配になりました。スパダリ三枝に釣り合ってないと悩んでいるんです。

恋人がキラキラしてたら自信無くしちゃう気持ちも分かるんですが、三枝だって完璧人間ではないし、あんなに一途に葉山の方を向いているのに、拗らせてる葉山はそれが見えてなくてネガティブになっています。

そんな所にそれぞれの家族とか、お見合い話とか、後輩とか、問題が次々と出てきます。

どんどんギクシャクしてしまう2人を見るのは辛いです。
それも葉山の心持ち次第なんですが、闇が深かったのでなかなかスッキリせず、三枝が少し気の毒になりました。

三枝の手袋している理由など、前作では語られなかった話があって、三枝に親しみが持てました。そして三枝兄が面白くて、何だか癒しでしたね。葉山妹と頑張って欲しいです。

脇の人達がほっこりさせてくれてくれました。
見合い話を持ってきて、面倒な事になるかと思われた葉山父も、三枝の事を気に入っていたし、後輩の真行寺も強引に迫るかと思いきや、背中を押してあげるという優しさ。

そしてお見合いぶち壊しに来た三枝は、まさにスパダリでカッコいい!
その必死さが良いですね。

思ってたより葉山が拗らせていてヤキモキしましたが、丸く収まってほっとしました。
後日談の三枝の暴走ぶりは、本編での拗らせを見てたので、もう思う存分やってしまえ!突き進め!と、応援する気持ちでいっぱいになりました。
その妄想まで見たかったです!

1

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