• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作ディレッタント 上

真崎鉄馬,大企業の御曹司で大学生
夏原りょう,鉄馬の恋人で大学生

あらすじ

<身分違いの三角関係>

別世界の人間。けれど出会ってしまった。

清掃員の神崎は、大学生の夏原と出会い恋に落ちた。
とっさに自分も学生だと嘘をついて親しくなるが、
夏原には絶対的な恋人がいたーー大企業の御曹司・真崎鉄馬だ。
冷酷な鉄馬に蹂躙される夏原を助けたいと願う神崎だが、
情事を覗いていたことがバレて夏原に軽蔑されてしまう。

夏原には嫌われたまま、神崎は鉄馬の紹介で
真崎家の別荘の住み込みバイトを始める。
そこへ、鉄馬が何も知らない夏原を連れてやってきて……。

その夏、全員の運命を変える事件が起こるーー。

貧乏ニセ学生vsサイコパス御曹司×恋人の大学生、
秘密と嘘にまみれたサスペンスBL!

作品情報

作品名
ディレッタント 上
著者
カシオ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784396785307
4

(68)

(31)

萌々

(19)

(11)

中立

(5)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
6
得点
269
評価数
68
平均
4 / 5
神率
45.6%

レビュー投稿数6

カシオさんらしい、ダークさとシリアスさを描き切った作品

作家買い。
最近のカシオ作品は割とコミカル寄りっていうのかな。BL的な萌えや可愛らしさがたっぷり詰まったそんな作品が多かった気がしますが、今作品はカシオさんらしいダークでドシリアスな作品でした。

痛いストーリーやダークな作品が苦手な方には正直お勧めできない、そんな作品。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




大学で、清掃員として働く神崎。
大学生、くらいの年頃でありながら、彼は清掃員として誰にも気づかれない、そんな存在だった。
自分の環境を嘆きながらも、その状況を受け入れざるを得ない彼だったが、そんな彼に一人の青年が声をかけてくる。綺麗で優しそうなその青年・夏原に、とっさに大学生のふりをしてしまう神崎だったが、彼に嫌われたくなくて一生懸命に大学生らしく振舞う。

淡い恋心を夏原に抱く神崎だったが、夏原には恋人がいて―。

BL作品において三角関係ものって珍しい設定ではなく、夏原の恋人の真崎と、夏原を挟んでの三角関係ものなのか、はたまた3Pものなのか―。

そんな風に予想しながら読み進めました。

今作品は上下巻の2冊が同日発売になりました。そこそこ長さのあるストーリー展開の作品なのですが、登場人物はさほど多くはありません。基本的に真崎×夏原の恋人たちと、そこに神崎という男性が加わる展開です。

真崎という青年は大企業の御曹司なのですが、この男の子がまあクソです。クソ男です。夏原とのセックスを神崎に見せつけたり、神崎という恋人がありながら浮気もし放題(詳細な描写はありません)という、これほどのゲス男もなかなかいないであろうという突き抜けた人物です。

が、夏原はその真崎を手放すことができない。
酷い扱いを受ける夏原を、神崎は救いたいと願うが、その想いが夏原に通じることはありません。

大学生ではないのに大学生だと嘘をついていること。
家庭環境が劣悪である(ということが少しずつ見えてきます)を隠していること。
真崎の外道さを伝えても、夏原はそれを受け入れてくれないこと。

神崎の薄幸さだけが浮き彫りになっていきますが、そこにとある出来事が起きることで彼らの関係は崩れていき―。

真崎がクズ男であること、そして神崎が一途に夏原を想っていること。
それらが絡み合って、状況が一気に変わっていく。

さながらミステリー、の様相を呈しています。
ネタバレしてしまうと面白さが半減してしまうので、ここで詳細は書きませんが、かなり痛い展開を迎えます。苦手な方は注意が必要かと思います。

が、これぞカシオワールド。

BL的な萌えがあるかと問われると正直答えは否なのですが、「愛」というものが優しく美しいだけのものではないことを、正面から描いた衝撃作。一つの作品として読んだときに、ここまで心を揺さぶられる作品もそうそうない気がします。

心して読まれることをお勧めします。

4

the 序章

ただの感想です!!

まず、カシオ先生、流石です。

(まだ下巻は読んでいません)

サスペンス色がかなり強い今作です。
それぞれの思いが交錯して、かなりドロドロしています!!

序章と書いた様に、上巻は大体あらすじをなぞって、最後の最後に主人公の神崎が動き出します。
凄く暗いです。
サスペンス(多分、犯人側)が好きで尚且つ、カシオ先生の心を殺す方法が好きな方には刺さるかと!!

ここからどうやって終わるのか凄く気になります。下巻読んできます!!

3

この先どうなるの?

上巻は、起承転結の「承」で次巻に続くになっちゃった。

主人公は、大学で清掃員のアルバイトしてる陰キャくん。
綺麗な男の子に大学生と間違われた事がきっかけで学生のふりしてその子と親しくなっていくんだけども…。
そんなん無理じゃね?いくらバイトとは言え仕事舐めてる?仕事サボって1時間以上講義聴いてるって。そんで、大学生でもない、お勉強も好きじゃないのに講義意味わかる?教科書わざわざ高いのに買っちゃったりして。

気になってた男の子、正確悪い俺様金持ち男と出来てて実は、主人公は全然蚊帳の外なのに夏休みのバイトと称して金持ち男んちの別荘で働き出すんだけど…。

もうお気に入りの彼に嫌われてるやん。
どっちもに嘘ついて監禁みたいになってるけどこの先バッドエンドなの?どうなるの?

出てくる子の誰にも共感できないお話です。
とは言え、この先は気になります。

シーモアで購入
白抜き修正

0

2巻を読んでの(ネタバレしてもしなくても)

ネタバレしても良い人は最新レビュー順で並べ替えた時に私の前に元ネタへのリスペクトを記載している方のレビューを読んでみて欲しいです。

但し私は元ネタとの関連をそこまで気にせずに読める人ですのでこの作品を最後まで楽しみました。

私が楽しんだわりに萌評価である理由は
総受けである夏原りょうがルックス以外魅力的に感じられなかったからです。彼には彼なりの過去や現在の思いがあるらしいのですが、それが「それで?」という感じでした。

1

本当に可哀想なのは誰?

 やっぱりカシオ先生の作品はダークな雰囲気のものが好きだなぁ、と改めて感じました。大学を舞台に構築されていく、爛れた三角関係。あらすじではりょうを陵辱する鉄馬がサイコパス扱いされていますが、本質的にはりょうや神崎の方がサイコパスなのではないかという気がします。鉄馬はやんちゃではあるけれど、根は普通の人間っぽいような。気弱そうな仮面が剥がれたりょうはどこまで欲望に忠実になり、感情を晒け出せるのか。神崎はどこまで倫理観を捨てられるのか。下巻が楽しみですね。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP