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表題作ディレッタント 下

神崎正夫,元大学の清掃夫
夏原りょう,大学生

あらすじ

<成り代わり三角関係>

奪ってやる。お前のすべてを。

情事の最中、鉄馬に首を絞められ気絶してしまった夏原。

夏原が死んだと思い込んだ鉄馬に“処理”を頼まれた神崎は、夏原を連れ去り、モーテルの一室に監禁する。

目覚めた夏原は抵抗するが、ついには神崎に体を許す。

夏原を抱いたその夜は、神崎にとって人生最上の一夜となり――。

一方、鉄馬は神崎がひた隠してきた秘密を暴き、自分の罪を被せようとするが……!?

望むまでもなく全てを持っている男と、望むことも許されなかった男の人生が、入れ替わる。

罪を犯した御曹司vs秘密を握った貧乏青年×憧れの人、罪と嘘の末路を描くサスペンスBL!

作品情報

作品名
ディレッタント 下
著者
カシオ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784396785314
3.8

(69)

(27)

萌々

(18)

(11)

中立

(10)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
11
得点
250
評価数
69
平均
3.8 / 5
神率
39.1%

レビュー投稿数11

一気に読みました。

成り代わり三角関係、、
すべて読むと納得です。
(感想です。)

ネタバレだと感じる部分があるかもしれません。気になる方はネタバレ厳禁で、彼らの行く末を見てください。

上巻では主人公の境遇など詳しい話は、ほぼ出てきませんでした。
そこからの下巻の情報量が凄い!!

正直、愛や恋の話ではない気がします。執着、立場、願望が近いかな、、
愛や恋では語れないもっと重いものが根底にある気がします。

終わり方は、賛否両論あると思います。
光が見え始めた!と思ったら、急に陰りだしましたよ。

最後の駆け足感(エピローグ感?)はありますが、カシオ先生の暗い重い作品が読めて幸せです!!

気になる方はぜひ!!

10

好みが分かれそうな作品ではありますが

『ディレッタント』の下巻。上巻と同日発売になった下巻ですが、上下巻まとめて買われることをお勧めしたい。

上巻のネタバレも含んでのレビューになります。ネタバレ厳禁な方はここで回れ右されてください。







あらすじにも書いてあるので、ここでもちょっと触れようと思います。

上巻で、情事の最中に夏原の首を絞めた真崎。
その行為によって気を失ってしまう夏原だったが、それを真崎は殺してしまったと勘違いしてしまう。

その「後始末」を、神崎に押し付ける真崎ですが、それを依頼された神崎は―。


下巻に入り、神崎の家庭環境が見えてきます。
かなり薄幸な家庭環境にいた神崎ですが、だからこそ、なのでしょう。優しく声をかけてくれた夏原が彼のすべてになった。独りぼっちで息をひそめるように生きてきた彼にとって、夏原のたったそれだけの行為が嬉しかった。

んー。
神崎視点でストーリー展開しているので、読者としては神崎に感情移入してはいるんですよ。真崎は外道だし、神崎に同情してしまう部分は多い。多いですが、見方を変えると神崎という青年はかなり歪で歪んだ愛情を夏原に向けているんですよね。

けれど、真崎というこちらも大きくゆがんだ男を愛し、それ故に彼自身も歪なカタチになってしまっていた夏原にぴったりはまってしまった。そんな感じがしました。

真崎、夏原、そして神崎。
三人の男たちが行き着いた場所は―。

え、そういう結末?
というかなりシリアスな展開です。仮にも恋愛ものを描いたBL作品においてかなり異質と言えるでしょう。甘々で優しいお話を好まれる方にはお勧めしづらい作品です。

神崎が手に入れた幸せ。
それは、本物の幸せなのか。

多くの問いを読者に投げかける、そんな作品でした。BL的な萌えは正直あまりありませんが一つの作品として読んだときに、めちゃめちゃ面白かった。好みが分かれそうな作品ではあるのですが、個人的にはドツボに突き刺さる作品でした。

6

苦い愛

このような衝撃的な物語を作ってくれた作者に感謝します。

3人の関係は、単純な愛憎では片付けられない。

最初の出会いから、りょうは正夫の心の中にある現実と想像が重なるイメージだった。 それは正夫の心の女神であり、救いである。
"嘘をついても、騙しても、それでも俺のそばにいてください"
これは普通の意味での愛ではありませんが、私の心を揺さぶる愛であることは否定できません。

表面的には、りょうはこの漫画の中では非常に一面的なキャラクターであり、花瓶美人のようでさえある。
しかし、作者は物語を通して、この美しく、傷つきやすく、知的で優しいキャラクターを引き出しています。
幼馴染の鉄馬に病的なまでの思い入れがある。
その後、正夫はりょうに首輪をつけるが、それを外してもりょうは正夫から離れようとしない。

りょうは非常にユニークな気質を持ち、魅力的な魅力を持っています。
りょうのおかげで、正夫の人生の道が不可抗力的に変わったというのはわかるような気がします。

二人の結末がどうなるかはわかりません。しかし、私はこの二人はお互いに絡み合っているとしか思えず、分離する可能性はないと思っています。

本当にストーリーが楽しめて、本当に作者に感謝しています。

(この記事は機械翻訳されていますので、お読みになる方にはご迷惑をおかけします。)

5

トワイライトな境界線

カシオ先生は初めて読んだのが心を殺す方法だったせいか
新作を読むときは毎回かなりびくびくドキドキしながら読むのですが
久しぶりにトワイライトな人間性を堪能できる作品でした
登場人物三人のためかキャラクターに入り込むことがなかったせいか、痛みを感じたりえぐいとは感じることは意外になかったです
なんというかこの三人の関係は愛のためというより、冒頭に先生が投げかけたレゾンテートルのために見える
歪んだガラスの向こう側を見ている気持ちでした
あらすじは読まない方がいいと思うのであまり多くは言えませんが、上下巻で変わる帯が最小限の文字数で全てを表していて秀逸だなと思います
三人がそれぞれ抱える闇が後半暴かれていく展開や関係性などBLというか普通に映画にしたらいいと思うお話でした

BLを恋物語やエロスを楽しむと受け止めている方にはお勧めできません
BLが抱える多様性を楽しみたい方にはおすすめです(カシオ先生は全般)

















探偵は逃してあげて欲しいです

1

上下巻一気に読んで

ちるちるさんで特集(「BLで殺人なんて起きない」と思っていませんか)されていて購入してみました。普段読んでいるあまあまな作品の中に、たまに読むダーク、シリアスな作品が刺さりますね。BL的萌えはないかもしれませんが、どういう結末を迎えるか気になって読むのを止められない感じでした。

全体的にツッコミどころがありそうな気もしましたが、鉄馬が神崎に罪を被せようとするところからラストまで構成が整っていると思います。うまく神崎が成り代わるが、夏原に疑念を抱かせるという終わり方で、余韻が残り、次の展開がどうなるか考えさせるもので、ある程度納得できました。ただ、付き合って3年経過するのに夏原は神崎を未だに苗字読みであるのに何か意味があるのかなと思ったりしました(名前で読んであげて)。また、鉄馬の死体を埋めた場所は恐らく車が見つかった青木ヶ原樹海であるのに、毎年神崎が林檎の木に立っていた理由がいまいちわからず。解釈と察する力が足りなかったかもしれません。
絵の細かいところで少し線が雑に思うところがあり、少し読みにくいと思いました。

普段読まない作風だったので、いい刺激になりました。定期的に挟んでいこうと思います。

0

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