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『平河寮シリーズ』の作品。
それぞれ別々のお話で三種類出版されているのですが、登場人物たちが住まうのが警察官舎『平河寮』ということで、そんな風にくくられています。
これは警視庁警備部警護課、いわゆるSPのお話で、かわいさんの作品では多い、受けと攻めの両方の視点が楽しめる仕様です。
そういえばレビュー書いてなかったなあと思い再読しましたが、何回読んでもこのシリーズは面白いです。(一番好きなのは『甘い水』の方ですけどね)
受けの名田は、28歳の新米SP。
職員採用パンフにも載った爽やか君で、真面目な天然さん。
真剣に、先輩である峯神を尊敬し憧れています。
攻めの峯神は、優秀なSPで34歳。
元公安で、今は要人の直接警護を任される出来る男。
男性的な色気があり、同期たちには『下半身超絶無節操男』と呼ばれている。
峯神と同じ平河寮へ転寮したことで、班が違う峯神と交流出来るようになり喜ぶ名田。
そんな名田を自分になついてくるワンコのように微笑ましく感じていた峯神でしたが、あまりにスルリと自分の内側へ侵入されとまどいます。
さらに過去の出来事から他人を一定以上近づけたくないために、峯神は自分から名田とは一旦距離をとることに。
そこへ、SPにとっては命の危険を伴う大物の来日が決まり、ふたりの関係に変化が起こり結局一線を越えてしまいます。
この関係が何なのか、ただの一回だけのものなのか苦悩する名田でしたが、彼にもトラブルが…という感じでお話は進みます。
この名田の件で、峯神が若干取り乱してしまうのが可愛い(苦笑
我慢してても、やっぱり気になって気になって仕方ないんですよね。
とにかく名田は、28歳とは思えない誠実でまっすぐな質なのです。
女性を挟んだ兄弟間の過去のいざこざですっかり背中に哀愁を乗せてしまっている峯神には、さぞや眩しかったことと思います。
オヤジが知らぬうちに若者にがんじがらめにされて骨抜きになっていたという、天然の勝利!となりますが、そこが軽くなく大きな事件も絡んで夢中に読めます。
個人的には、『甘い水』の遠藤(受)が出てきて警護について生意気言ったり、神宮寺(攻)がヘリからの直接降下したり(ここは触れるだけですが)とシリーズファンにはニヤリとさせられよけいこの作品好きなんです。
発行順は『甘い水』が後ですし時系列も後なのですが、『甘い水』を先に読んだり、またはその後こちらを読み返したりするとよけいにニヤニヤ出来ます。
一回目読んだだけでは『萌×2』かなと思っていたのですが、シリーズの他を読んで再び読み返すと面白さが増しました。
「甘い水」がきっかけで、平河寮シリーズのこちらも読みました。
これも「甘い水」同様甘くない展開が良いです~
警視庁SP所属の先輩後輩の二人。
後輩は先輩にとても憧れていてそこから徐々に始まるわけですが、先輩の峯神は危険な仕事のことや過去の恋の痛手もあって大切な人を作りたくないと思っています。
名田はそんな先輩に対して一生懸命でかわいらしい一面を見せ続けます。
峯神の名田へのちょっとからかうような軽い言葉遣いとか、本当は気持ちがあるのにはぐらかしちゃうとか、ちょいちょい先輩もかわいいです。
あることから関係を一度は持つことになるのですが、先輩は遊びの関係だと思っているからと後輩くんの気持ちはとても切ない。
そんな状況の中で、SPとしての任務は過酷です。その任務は来日する某国の要人警護なんですが、この辺の話がけっこう凄い。もうBL読んでいることを忘れちゃいます。
ディテールが凄いというか、架空の話なのに日本政府ってひどい!ってマジでむかむかしちゃいましたw
それで二人がどんな酷い目に合うのかとハラハラしましたが、そこは割とあっさり。でもそれはそれで良かったと思う。
あと、他の同僚たちがとても魅力的なんですよね。寮での生活風景が楽しそうで、食堂のシーンとか特に情景がぱっと浮かびます。
それぞれに物語があるよね。と、想像が広がるような面白さがありました。
BLとしてはもう少し甘めが好きだし、もう少し二人の絆の強いところが見えた方が好みなんですが、小説としての評価を乗っけて、初「神」をつけます!
ワタシ的神的作品は本当は他にもあるのですが、好きすぎてレビューが書けないので^^; この作品につけたいと思いました。
最期の最後の方までほぼ甘くないですが、ラストシーンは泣きました~
とにかく2を急いで読まなくちゃ!です(笑)
stella☆様
コメントありがとうございました!
(この写真はうちの子ではないのですが、同じくロシアン飼ってました。残念ながら2年前12才で他界しました(T_T))
2巻も読了致しました!甘さ増量で大満足です。
甘い水CPもかなり好きなのですが、物語としても天使の方が気に入りました。
BLに夢中になり過ぎてますがwこれからも良い作品をがしがし読みたいです♪
こんにちは!(ネコちゃん可愛いですね!飼われてるのですか?そうなら、うらやましいです~)
『天使のささやき』は2巻目のほうが甘いですよ~。
そうそう、『甘い水』よりこちらの方が良かったのですね。
実は私も、両方好きだけど、こちらのほうが好きなんです(笑)
これからも素敵なBLにたくさん出会えますように!
同じシリーズのはずなのに、なぜレーベルも絵師さんも違うのかなあ。
こちらはSPの二人。
穢れを知らないといった感じの名田は、長年永峯に憧れを抱いていてる。
そりゃ可愛いいよね、こんなキラキラしたコに慕われたら。
名田は名田で、勝手に永峯の偶像を築きあげていたわけだけど、実際に近づいてみると案外エロいこと大好きなオヤジだったり、過去に何かを抱えているようだったりということを段々を知っていくわけです。
この二人も良かったなあ。
でも、でもね!なんですかこの唐突な終わり方!落丁かと思ったよ!!
あまりにもあっけなさすぎて、仲直りエッチぐらいあってもいいんじゃないかいのう。
これもまた続編出るよってことでしょうか?
SPに配属され、寮に入った「あなたじゃイケない」と元カノに言われた名田と、尊敬する峯神との話ですが、最初に峯神は「下半身超絶無節操男」と評されます。
なんて二人だ。。。
新米である名田に懐かれ、自分を良い奴だと思われないような口振りであしらおうとする峯神。もう必要以上に関わられないように脅しのつもり?でキスしたり…
でも結局名田の真剣な思いに応えるんです。
名田のいう「峯神さんが撃たれても、対象者を守ります」という言葉に真剣さを見出してついには応える。男前な二人に萌えました。
屋上で涙しちゃう名田とそれを肩に抱き寄せる峯神も素敵。
お互い、SPとしての職務があり、愛する人を守れないシチュエーションがあることも甘んじて受け入れる、それでも好きだという気持ち。。。
伏線があるので続編も楽しみです。
イラストもよき。
警察の独身寮である平河寮シリーズ第一作。
同シリーズの「甘い水」「墨と雪」を先に読み、大変面白かったのでこちらも読みました。
本作はSPの二人が主人公。
名田(受)は職員採用パンフに載るほどの爽やかイケメン。先輩の峯神(攻)も、大柄で大人な男前で格好いいです。美男×美男はやっぱりいいですね♪
受け視点と攻め視点が交互に切り替わり、人物の気持ちがわかりやすいです。
シリーズ一作目ということで、平河寮の描写も多め。ざっくばらんな男たちの、ちょっと下世話で時にはコントのような会話が、とても楽しいです。先生の描く、警察組織の男前で飾らない男たちが大好きです♪
本作も他の作品と同じく、警察小説の側面と、BL小説としての側面、両方がバランス良く、とても楽しめる作品になっていると感じます。
峯神は飄々とした人物ですが、実は重い過去があります。普段の様子からは窺い知れないような、つらい過去が切ないです。兄との関係性がヘビーでした。
名田と峯神、それぞれが少しずつ相手に惹かれていき、だんだん距離が縮んでいく関係性に萌えます。峯神は途中、名田を遠ざけようとするのですが、その手法がちょっとオヤジくさいw
中盤から、SPの業務としてかなり重めの案件が発生。文章もかなり硬くて途中少し読むのが大変でした。でもそんな骨太な部分も本作の魅力です。
途中「甘い水」の遠藤登場。堂々とした発言がカッコいいです。
そして二人の初めての夜。
とても丁寧にページを割いて描かれます。ものすごく官能的な描写で、ゾクゾクしました。とてもエロチックで素敵です。
特に男は初めての名田が、慣れている峯神にトロトロにさせられて、とても可愛い反応をするのが堪らないです。また峯神も、名田の可愛い反応にのめり込んでいくのが大変良きです。小説の濡れ場で、ここまでドキドキすることはあまりないくらい良かったです♡
SPの仕事で、かなり際どい目にあった名田を峯神が遅くまで待ち、優しく抱擁するシーンにはキュンとしました。
また終盤、仕事中に峯神が負傷。名田に会いに来て軽口を言う峯神を、名田が叩くシーン。死んでもおかしくない任務につく峯神は、名田に会いたかったんだなと、ちょっと泣けました。
ラストでやっと心の通いあった二人。微笑ましくてほっこりしました。二人のその後もぜひ読みたいと思い、すぐに2巻も読んだので、そちらもレビューします。やっぱりこのシリーズは面白いです、大好きです♪