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表題作百年の恋

ヒュー・マーカス,29歳,大富豪の伯爵家9代目当主
高木戸凛,26歳,日本人帽子デザイナー

その他の収録作品

  • 有言実行の恋人
  • あとがき

あらすじ

百年前、ご先祖様と英国貴族が叶わぬ恋をした。子供の頃知った昔話に憧れてウィンベリー伯爵家を訪ねた高木戸凛は、当主ヒュー・マーカスに会うなり財産目当ての泥棒呼ばわりされる。伯爵家には、高木戸家の子孫が来たら屋敷を譲るべしという遺言が残されていたのだ。凛は誤解を解こうとするが、恐ろしく頑固で冷徹なヒューは聞く耳を持たない。その上、ヒューの弟の企みで媚薬を盛られた凛は、ヒューの前で痴態を晒してしまい…。書き下ろしSS収録。

(出版社より)

作品情報

作品名
百年の恋
著者
高尾理一 
イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778113797
3.6

(49)

(11)

萌々

(16)

(17)

中立

(5)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
175
評価数
49
平均
3.6 / 5
神率
22.4%

レビュー投稿数10

100年前の悲恋

100前の悲恋。 宮子が隠した手紙を見つけた凛。
ルーツに興味を持ち、訪れたハウスウッドで、凛は遺言騒動に巻き込まれる。
先読み簡単な伏線仕込みで、小さな山があっても、萌は平坦。



サウス ウッド・ハウス:
ウィンベリー 伯爵所有の館 コッツウォルズの北
 
ウィリアム・マーカス:五代目 
1906年仕事で来日 日本で宮子に恋 母国に単身帰国
生涯独身、遺言「宮子の子孫に財産 を譲る」

六代目 ジョージ、 ウイリアムの弟
七代目 チャールズ、
八代目 ロバート
ヒュー・マーカス:九代目 29歳
25歳 で称号 財産を継承

--

ブランドン・博昭:宮子とウイリアムの長男。 凛の曽祖父。

光弘:凛の父
遺言は失効と考え 興味を持っていない

高木戸凛 主人公 帽子デザイナー 26歳
12才の時に、宮子とウイリアムの手紙を見つける
自分の偽物が居た事を知らない。


0

いやぁ、王道っていい

全くもって、これはスパダリ、海外セレブとなんの変哲もないアジアの男の子がモノにされちゃう王道ストーリーです。

それでも、今回のヒューは、そもそも凛のことを最初から嫌なやつだと思っていて、財産を奪いにきた日本の厄介なやつ、なんです。
言葉の端々には、キツイことも込められていたんですが、それでも凛の凛とした(駄洒落じゃないよ)振る舞いに気持ちが傾いたんでしょうかね。

不器用で、後継者の重圧もあるヒューのことを凛が理解していくたびに凛の方もヒューに想いを寄せてしまいます。
あぁ、なんて恋に落ちるのはあっという間なんですね。理想の夢物語です〜。
ヒューからしたら、可愛くてしょうがないんふぇすよね。だから言っちゃった帽子なんて売れなくても良い発言。
ソリャBL作品ではウケはちゃんと自立したい子なんです。だからこそそれはキンクだよ〜と突っ込んでしまいました。
久々に海外セレブ王道を読んだ気がするので、キュンと来ました!

0

受けの人格が同じ

この作品を読んだ前日に「傲慢君主の専属契約」を読んだのですが、受けの職業が違うだけで他は全く同じだと思いました。
2作品とも完成度は高いと思いましたが、私はどっちかを読めば十分だなと、両方を読んでしまうとテンプレートかよ!と思ってしまって逆に価値を下げるような気がしました。

独特のバタ臭い表現とか、仕事に誇りを持っているところ、仕事で実力があり評価されているところ、攻めに最初は不当に酷い扱いを受けるところなどデジャブでした。

あとイラストですが、円陣闇丸さんのコミックは読んだことがないので知らないのですが、なんか…攻めがB’zのイナバを思い出しました。

それと受けの処女を奪ったのみならず連続3発やったあとでフラフラのまま逃げ出し、歩けなくなってへたり込んだ受けを裸馬に乗って追いかけてきて、そんで受けを馬に乗せて帰るってさ、、、ちょっとコウモン拷問すぎませんかね……
受け本人は安心し過ぎて眠くなってあくびを噛み殺すほど、なんつってるけど…そんなわけねー。と、思いました。

4

攻めの変化についていけなかったです

2007年発行のショコラノベルスを文庫化したものです。表題作の他に書き下ろしSSがついてます。どちらも凛の視点がメインで進んでいきます。

「百年の恋」
百年前に恋をしましたがイギリスと日本と離れ離れになった二人の子孫であるヒュー(攻め)と凛(受け)が擦れ違ったり誤解を解いたりして恋人同士になる話です。最初は頑なに凛を疑うヒューを、凛が辛抱強く説明をしていく場面は共感できますし、ヒューの妹・アリシアがそれを受け入れて態度を軟化させていくのも良いです。

「有言実行の恋人」
表題作の後日談。凛が日本に帰国して1か月。ヒューが凛に会うために日本にやってきます。

凛を抱いてからのヒューの言動は、主人公凛には分からなくても読者には透けている状態で、理解しやすかったのです。ただ、それ以前はどうにも…。凛の大きな目が魅力的な場面はありますが、弟レイフが言うほど凛に惹かれていたとは分かりづらかったです。前半部分で凛への恋愛感情を隠そうとする心情が見えなかったので、媚薬に苦しむ凛を抱くのが唐突に思えてしまいました。その辺りがもう少し分かりやすかったら良かったのになぁと感じました。

年上貴族攻め、一生懸命な日本人受け、舞台が外国の話がお好きな方にお勧めです。ただ、凛が言葉に不自由していないので、そういう点ではあまり外国っぽい感じはしないかもしれません。

2

踏んだり蹴ったり

作家さん買いの初読みです。
ご先祖様の恋を辿りイギリスを訪ねたら、とんでもない事態が待っていた…
素敵な伯爵様との恋というよりも、主人公凛の己のプライドをかけた戦いという感じでした(笑)
相思相愛になってからは甘甘でした。

恋愛に発展しそうな予感どころか、わけもわからず憎まれている主人公という所からスタートです。
これがどう恋愛になるのかという期待感が面白かったです。
でも読んでいてムカムカもしたので差し引いて萌評価になりました。

伯爵であるヒュー(攻め)は素敵英国紳士というより、やり手の実業家っぽい。
富や権力には重い責任が課されるのだということを、徹底的に実行している人物でした。
ヒューの置かれている立場の説明は丁寧だったし、凛側にも不手際があったのですが、それでも凛の話を全く聞かないヒューの傲慢さに読んでいてムカムカしました。
挙句の果てには義弟による強姦未遂からの、ヒューと意にそぐわぬ形での初エッチ(義弟にいかがわしい薬を盛られたため)。
そこから2人の関係が変化します。
例え弟の仕業でも、強姦未遂にあった時点で恋愛する気持ちにはならないのではと思ったので、凛にはややついていけませんでした。
凛の心の広さと、他人の立場を理解したり譲歩する力が凄いと思います。

踏んだり蹴ったりどころではない凛の旅行に心の底から同情します。
ご先祖様の恋を密かに偲びたかっただけなのに…泣。
でも結果シンデレラストーリーなのかな。
ヒューが凛の魅力に魅かれるのは分かるんだけど、凛がヒューに魅かれるのはよく分からなかった。
頑張る受けや傲慢攻めが読みたい方にはぴったりだと思います。

2

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