恋をしたくない男と、恋愛は女としかしない男。恋になるはずが、ない――

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表題作ぼくらが恋をするには

年下の大学生 蒔咲隼吾 
美形だが男運のない大学生 後藤千鶴

同時収録作品ぼくらの青に茜色の風船

同時収録作品わるい子と花と輪

その他の収録作品

  • おまけ
  • あとがき

あらすじ

美形だけど男運のない千鶴は、年下の大学生・隼吾と体だけの関係を持っている。
エッチはしたいけどしばらく恋愛はしたくない千鶴と、男は遊ぶだけで恋人にはしないというスタンスの隼吾は、互いにとって都合のいい関係を保っていた。
けれど一緒に過ごす時間が増えるにつれ、千鶴は隼吾に惹かれてしまい――。

作品情報

作品名
ぼくらが恋をするには
著者
青井さび(内田つち) 
媒体
漫画(コミック)
出版社
エンターブレイン
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
ISBN
9784047287570
3.8

(35)

(4)

萌々

(22)

(8)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
132
評価数
35
平均
3.8 / 5
神率
11.4%

レビュー投稿数7

みんな可愛かった

表紙がとっても美しいです。
3つのストーリーが入っていて、表紙を飾るのは2つ目のカップル。
私はこれ、好きな表紙ベストなんちゃらに入れたいぐらい好きだなあ。
色出しも素敵なんですよ。
右側の子の瞳はエメラルドグリーン。

作者の作品はどちらかというと、読書中あまり自分のテンションはあがらないんです。でもそこがいい。躍動感を楽しむ感じではないけれど、必ずなにか、パートパートで心に響くものを残してくれるし、意気込まず読み始めても結局入り込んでいるんですよね。だから気がつくとやっぱりどの作品も手に取っています。

もちろん表題が心に残っているけれど
3つ目の話『わるい子と花と輪』がすごくよかった!
主人公は高校生のふたり。優等生のフリをしているが本当は「なりたい自分」があって、それを持ってるキミをいつも目で追ってしまう。だけど今までおそらくきっかけもない、自分じゃどうにも...。個人的にこのふたりのキャラが一番好きでした。弱かったりやさしかったり、ルックスも可愛くて最高なのです。でも優等生くんは制服のベストもパンツも真っ黒+ネクタイなのでどうしてもパチンコ店員に見えてしまうシーンがあり、そんなところで笑ってしまった。どこかにこういうのがあるところも、勝手に作者の魅力と思っています(笑)。

この3つ目の作品は30ページほどと短めなのですが、カップルになるかどうかを別にしてもふたりの世界ができていて、ほぼ全シーンに自分はグーッと萌えを覚えたので、ぜひ長々と読んでみたいお話でした。こういう、若いときに精神面でつながるようなふたりは未来が楽しみでしかたありません。まぁこれからいろいろなことに直面するのでしょうが、それでも学生時代はさっさと飛び越えて、社会人になって一緒に暮らしているシーンが単純に、すごく読みたい!職種まで妄想するほどです。

どの作品も、好きの気持ちやもどかしさがしっかり表現されていて、気持ちよく読めました。それに美人さん。しなやかで強い、"内田つち、ならでは感"を堪能できとっても楽しめた一冊です。

4

ぼくらが恋をするには

ぼくらの青に茜色の風船:先輩と人見知りの後輩。既に付き合っているところから始まって、なかなか先へ進めない系の話。左右不明。全体的に、「そう……(無関心)」って感じでした。
ぼくらが恋をするには:年下黒髪ノンケ攻め×年上ゲイビッチ。属性的に既にドストライクなんですけど、①受けが元カレに暴力を受けていた、②攻めが年上の受け(下の名前が「千鶴」)を「ちづ」と呼んでいる、③攻めのゲイヘイトな言動がやばい、④受けがビッチのくせに彼氏に対して健気……などのすばらしい萌え要素がふんだんに詰め込まれた神作品となっております。ビッチは「ぼくらの青に~」に先輩の親友、後輩の良き相談相手として登場するんですが、そちらでもほんとにいいこすぎてこんなホモフォーブ男と付き合ってもぜったいしあわせになれないし結局数年付き合ったあげく女に取られるんだろうなあかわいそうだなあと思って興奮します。
おまけ4コマの「引いてんじゃねーよ こんな俺も愛せコラ」ってかわいすぎるでしょ……。
わるい子と花と輪:マジメ委員長(鬱屈していて微妙に校則違反などする)と不良の文化祭準備の話。左右不明ですが多分不良×委員長。なんか何も感じなかった……。

1

節操なしでももういいよ!!

かわいい!!
なんでそんなにちゃらちゃらしてるくせにじゅんじょーなんだくそかわ←

と悶えながら読ませてもらいました。
うん。

一個目の後輩ちゃんの話もよかったけどやっぱり表紙作のちずるちゃんがよかったと思います。観葉植物育てんの好きとかwギャップ狙ってますよね!やられましたけども!私も感化されて育て始めましたけども!
内田つちさんの作品は結構表紙買いしてしまう私で、ほとんど読んでいますが、個人的にこれ、「ぼくらが恋をするには 」が一番好きですねー。

まあ、あらすじは置いといて←
ノンケと真性・・・しかも二人ともちゃらんぽらんですからねーーーでもやっぱそういう子達が本気になったとき、ちょっとだけ自分の過去を顧みたり、後悔してみたり。そうやって大人になっていくんですね・・・

なんて、読み終わった後にしんみりほかほかになれる作品だと思います。
話自体はそんなに深くないんですが、表情とかセリフとか。読み手を引き付けるもおがあってエロもあんまりないので初心者の方でも読みやすいし、BLの素晴らしさを知ってほしい!友人に読ませるのもありかなーと思います。私は読ませましたwそしてはめましたw


なんかまとまりないし、すっごく個人的意見でレビューってこんなん?と思わなくもないですが、役立てばと思いまーす!

1

臆病すぎる恋人たち

お付き合いしているのに、身体の関係に今一歩進めないでいる臆病な恋人たちのお話
「ぼくらの青に茜色の風船」

身体の関係だけと割り切って付き合っていたのに、本気で恋してしまって尻込みする恋人たちのお話
「ぼくらが恋をするには」
この二つのお話はリンク作。
「~風船」の主人公・聖と、「~恋をするには」の主人公・後藤が同じ下宿に住む先輩後輩。
聖は今の恋人以前にお付き合い経験なしどころか、極度の人見知り。
ノンケの恋人との関係に悩んで、バリバリのゲイの先達である後藤を頼もしい相談相手として懐いています。
そんな経験豊富な後藤も、それなりの修羅場を経て、今は女しか恋人にしないという男と、身体だけの関係と割り切って付き合っているのですが、、、。

みんな少しづつ臆病で、なかなか次の一歩に踏み出せない。
そんなじれったい関係を繊細に描いている作品。
こういう、BLならではって言えるような展開そのものは好きなんだけど、一連の作品なのに、黒髪君の方がほとんど見分け付かないのがちょっと残念ポイントで、萌一つマイナス。

0

臆病者の恋人たち

タイトルのように題名を思うほどに、初々しいのか器用貧乏なのか素直じゃないのか、全体的に「ああー!もうっ」って、それが切なさとともにキュンを呼ぶ一冊。
内田つちさんって、本当に一作ごとに変化していって、どんどんと新しい顔をみせてくれて断然に注目、そして成長株の作家さんのひとりだと思います!
全体的に可愛らしい雰囲気が漂うのだけど、かわいいで終わらない何かがある。
それがとても自分にとっての魅力なのです。
普通、女子でもいいんじゃないの?女々しい男はいや!と言い張る自分ですが、この作家さんのは許せてしまうものがあるのです。
それが何なのか、うまく説明をできないのがもどかしい。
フィーリングと言ってしまえば元も子もないのだが、そうとしか言いようがない?

まず【ぼくらの青に茜色の風船】という作品。
これは、お付き合いをしている大学生の先輩と後輩が、互いの気持ちをうまく伝えられずにヘタレてへこんで、勇気を出そうとするのにタイミングが悪くてすれ違ってしまいそうになるのだが、といったお話。
この後輩・聖は極度の人見知りという設定がとても可愛らしいのだ。
それがおつきあいにどう影響というと、実はあまり関係ない気がするのだが、相手に踏み込むのが怖いという部分を表しているのだとは思う。
二人はキスもできない間柄。
どうしたらいいのか、聖はついつい何もかも二人を知っている先輩で隣室の後藤に相談してしまうから、斎がまたヘタレてしまうのだ。
先輩の斎もこの先どうしたらいいのか、悩んでヘタレて、こんなヘタレ同志だからこそ、思い切ってどちらかが一歩踏み出さないと!
それをやってのけたのは、一番ヘタレだったはずの聖。
このカプ、絶対先輩受けだとおもうな♪
このとっても青い恋人がなんだかキュンキュンするのです。

そして表題【ぼくらが恋をするには】
斎の同級で聖の先輩で同じ寮の隣の部屋の、前の話で何かと聖の相談にのって斎がやきもちを焼いた相手後藤の話。
彼がバイト先で出会った年下の男隼吾。彼の名字は後藤がかわいがっているパキラと同じマサキという名前w
ノンケ(?)だという隼吾と体の関係を持ち、ひょっとして本気の恋人になれるかもしれないと思うとき、隼吾は「女の子だったらいいのに」という言葉を・・・
自分の性癖が認められなくて、でも後藤が好きで、そんな隼吾の結論は本当はもうでていたかもしれないのに、思い切る何かがほしい。
それは相手を「好き」という感情だけではだめなの?
そんなお話は自分に素直になることの大切さを見せてくれた、切なくもとても甘酸っぱいお話となりました。
この話、ダントツによかったのです♪

【悪い子と花と輪】高校生モノ
優等生を演じていた高校生は本当は何もかも嘘で塗り固めた生活をしている。
文化祭をやる気で手伝っていても、本当は参加したくない。
ゲーム禁止といわれても、トイレでこっそりやっている。
そんな取り繕う彼の意識したのが、自分を偽らず本音を平気で口に出せる同級生。
彼への思いに罪悪感を感じながら主人公が「ごめんなさい、ごめんなさい」と言いながらする自慰シーンが切ないな~

恋愛の展開がどうのとか、ストーリーがどうの、とかいうより、この雰囲気と心情を見せる部分がとても好きだ。
描き下ろしの4コマの”おもちゃ”つながりの後藤と聖の対比が、後藤のあっけらかんが、本編せつなかっただけに、これが彼の本性だ!と、見たような(笑)

1

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