劉邦の宦官

ryuuhou no kangan

劉邦の宦官
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
15
評価数
3
平均
5 / 5
神率
100%
著者
黒澤はゆま 

作家さんの新作発表
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イラスト
黒娜さかき 
媒体
小説
出版社
双葉社
レーベル
発売日
価格
¥1,500(税抜)  
ISBN
9784575238068

あらすじ

紀元前二〇二年。劉邦は楚漢戦争で項羽を破り、前漢の初代皇帝となった。その四年後、新たに都となった長安の長楽宮に、小青胡と張釈という二人の幼い少年が宦官として仕えた。貧しい生まれの二人は宮殿での悲惨な生活のなか、強く惹かれ合う。やがて二人は大后・呂稚に挙用され、新たに築かれた未央宮の後宮に入り愛を深め合う。しかし劉邦の死後、後継者争いが激化するなか、劉邦の息子・劉盈に仕える小青胡と、権力の虜となった張釈の関係が変化していく。それは、待ち受ける悲劇の序章に過ぎなかった―。

表題作劉邦の宦官

レビュー投稿数2

神がかった作品

長い間、待ち望んでいた歴史とBL要素の一致、私の心のなかの的、そのど真ん中を射当ててしまった作品です。Amazonのただごとならぬレビューに引き寄せられて買って、一章を読み終えてすぐ「あぁ私が望んでいた場所にたどり着いた」そう思いました。

時代は前漢。高名な項羽と劉邦の戦い、煮えたぎった男達のドラマが終わった長安が舞台です。

劉邦、夏侯嬰、張良、そして女傑呂雉。たそがれの英雄達のかたわらで静かに育まれる通貞と呼ばれる、美少女と見まがうような美少年宦官小青胡・張釈の恋。

二人の蜜月時代がありし日の華やかな宮殿の様子とともに本当に夢のように描かれていて、そこばかり見返してしまうこともあります。

でも、時代の流れは否応なく彼等のささやかな恋心を押し流し、小青胡は二代目皇帝恵帝のもとへ、そして張釈はその母呂雉のもとに。

この立場の違いがじょじょに二人のなかを引き裂いていきます。金髪碧眼の小青胡が恵帝の健やかさに惹かれながら、どんどん悪に墜ちていく張釈にもまた気持ちを残すのが卑怯だなと思いつつも、でもよく分かったりして何だかとても切なかった。

終盤の有名な事件を典拠にした展開も、小青胡の見た夢も、そして誰もが鳥肌のたつであろうオチも、何もかもが素晴らしかった。読み終えたあと、ありとあらゆる感情が怒濤のように胸のうちに流れ込んできて、最後秦の滅んだあとの廃墟にポツンと残されたようなそんな気持ちになりました。

確かにBLなんだけど、でもそんな枠に収まりきらない。ただただ涙したいとき、この本を開いて欲しい。そんな作品です。

4

歴史も学べた

「宦官に美人が居ない」という説があるそうですが、それは間違いだと思う。
老化が早かったので、美しい時期が短かっただけと考えた方が良いと思う。

歴史の陰に居るのは、美しくて賢いコワイ人。
宦官は短命で老化が早かっただけで、美しい人はいた筈。傾国の麗人=宦官は、西洋にも居たらしいです。

https://rekijin.com/?p=20517 で著者の本の書評を読み、この本を見つけました。
面白かったです。

★小青胡と張釈
小青胡:漢方薬の名称で、今も残っています。
張釈:前漢の官僚。生没年不明。字は季。南陽の堵陽(しやよう)(河南省方城県)の人。

1

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