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ガラ悪いチンピラでいきなりキッチー(受)を襲うような奴ですが、本当のなかもっちゃんは可愛いくて一応手に職つけてて記念日の甘ったるい見た目のケーキとか作ってるギャップが凄い子です。もうこのギャップだけで満足……
最初は勢いのありすぎるなかもっちゃんに流されまくるキッチー。でもお互いを知っていって、最終的には年上感を醸し出しまくるキッチーも素敵でした。強引な攻めが甘えたになるのは萌えます。
3作中二作目の、クラスの中心グループの一人と読書オタクの恋には、思わずうるっときました。高校時代の恋人になるまでの過程、そしてすれ違いで別れてから10年後の話が描かれてますが、切なくも幸せになれます。詳細を書くよりも一度読んでもらいたい作品です。書こうにも書けないんですよね……絵から滲み出る切なさというか繊細さがすごく良かったです。
3作目も、切ない感じです。夢を叶えた後輩と、夢をかなえる約束を果たせないまま諦めた先輩。お互いを認めあっている二人だからこそのすれ違いが切なかったです。
なかもっちゃんがぶっ飛びすぎて、ギャグとシリアスが混在したギャップの凄い一冊です(笑)
3組のカップルのお話が入った短編集ですが、どれもよかったです!
テイストを統一してくれたら神評価をつけたかもしれませんが、表題作はコメディテイスト、残りの2作はリアルなせつない系です。
ですが、既読の牛込さんの別作品で抱いた印象はそのまま、この作者さんが好きだなぁと思えます。次回作が出ても絶対買いたい。
表題作の三日月にけだものは、綺麗なタイトルと裏腹にコメディチックな出だしです。こんなことある??て感じの展開…。
努力家で頑張って来た主人公が、つい出来心で万引きしようとしたのを見咎められ、連れていかれて屋外で無理やり…。
強姦から始まる出会いですが、ノリがギャグなので重たくないです。
何よりすごくえろい!
難を言えば身体の関係から始まって素性も知らぬままどのへんを好きになったのか…ですがキャラが楽しいからか漫画としてノリがいいからか、いつもはそのへんを詰めてくれないと気になるのですが、普通に楽しめました。
二話目で、くっつくのがトントン拍子だった一話目を補ってくれています。
ここからやっと本当の恋人になっていく感じ。
「なかもっちゃん」「きっちー」と呼び合うのが楽しい、かわいいカップルです。
あとの2作はせつなくてリアル。真ん中に収録されている「心揺らぐたび」が一番好きです。絵柄が少し古いものもあるので好みはわ分かれそうですが。
1つは本にしか興味のない地味な主人公と、クラスの人気者が少しずつ近づいていくお話。しかし恋人になったものの、やはりタイプの違いから別れてしまい、その後大学に行かず働きはじめた主人公は彼と自分の恋を小説として書き続けます。
もう1つのお話は劇団で役者を目指した恋人同士が、1人は人気俳優になり、主人公の方はオーディションにうからず演劇を辞めて就職し、道を違えるというお話。
どちらも地味なお話ですが、等身大の人間か描かれていて、こんな恋、地味ながら世界の片隅で本当にありそう、て思いました。
こういうテイストが大好きです。
なかもっちゃんがパティシエなのにはびっくり。包丁で指を切ったシーンはこっちまで痛かった。(スライサーで指をスライスしたことあるけど血ドバドバでたね)
絵の線とか細かくて綺麗なんだけど、たまに顔が崩れたりして別人に見える。万引きしてなかもっちゃんに捕まって強姦されて、こんな展開から、こんなラブラブなカップルにはなると思ってなかった。
無理矢理フェラさせたり(きっちーは怒って2週間会わない)確かにケダモノでした。
表題作の三日月にけだものと、次の作品の心舞うたびの絵の違いにびっくり。目デカイ。設定は好き。描き下ろしの10年後の話も。この二人の話をあと2~3話ぐらいゆっくり読みたかった。
絵の雰囲気やタイトルが面白いなと思って購入しました。
【表題作】
信用金庫の営業マンである荻家(受)が、
出来心で万引きしてそれを攻めさんに見られ、
その後関係を持ち…
とまぁありがちなんだけど、
独特な絵柄と表現が好きで、
入り込めました。
なかもっちゃん(攻)の独特な?不器用な?愛情表現も結構ツボでした。
他同時収録作がありますが、
【心舞うたび】
がなかなか味わいあって好きでした。
高校生の時に出会った二人が、誤解等から離れて、
そして卒業後、ある時また再び出会うわけです。
そこそここのパターン好きだったりします。
そしてこの話は
「その後」のストーリーほうが展開の中では重要で、
そういう比重の置き方も好きでした。
牛込さん、要チェック作家さんです。
表題作あわせて3編が収録されている牛込先生第1冊目の単行本です。
初、ということもあり、どの作品も粗削りなところは見受けられますが、しかし丁寧に作り込まれているな…と好感を持ちました。またご本人もあとがきにて【アゴ】ネタを仰っておいでなように、確かに作画に対する及第点はあるように思うものの、それを上回るストーリー性が読後の満足感を大きなものにしています。
3編それぞれに後日談が描き下ろされていまして、後々の感想でも触れますがその後日談たちが秀逸なのです。完成度の高さが一層増しております。バリエーションの豊かな方だなぁと感心しきりです。不意にドキッとするようなコマを差し込んだりされるのですから!
[三日月にけだもの/三カ月後のけだもの]
突飛なけだもの・なかもっちゃんと、おばちゃんたちを虜にしちゃう魔性のオトコ・きっちーのなんだか驚きのラブストーリー。
なかもっちゃんのけだものっぷりに置いてけぼりになりつつも、それでも呆れなかったのはなかもっちゃんのことを憎めなかったからだなと思います。すべてをエッチに繋げるなかもっちゃん…君はそれしか手段を知らんのか、と!(笑)
三カ月後~…ではそのけだものなかもっちゃんがきっちーのイケメンオーラにあてられたり、なるほどこういうイケメンオーラではるしんの営業成績をアゲたり女子をオトしたりしてたのね、と読者再度も納得する描き下ろしです。
いやそして何が面白いって、フ●ーザ様ですよ。このおまけで一瞬にして牛込ワールドに堕ちました(笑)
[心舞うたび/心揺らぐたび]
アゴの病はいつ気が付くかが肝心だと、某先生も仰っておいででした。ので、無問題だと私は思います!(笑)
それはさておき投稿作だということですが、これもまた完成度が高いなぁと感じるのです。ストーリーはごくごくありふれた内容ではあるのですが(少女マンガなどにあるあるな賭けネタですね)、そこへ行き着くまでのキラキラとした風合いが大変素敵でした。
またなによりこの描き下ろしである「心揺らぐたび」の秀逸さ!
見事ハッピーエンドであった 舞うたび から真逆の方向性は誰が想像しましたでしょう。小説が好きであったからこそ、今度はお話を書く側となって過去の追想をしながら必死に昇華しようとする姿がひどく切なく、そして高校生の残酷さも相まって純文学らしさが出ているように感じました。
不釣り合いだって知っていたのよね、それでも惹かれるのは愛だから、ということでしょう?
[もう一度恋をしようか/もうずっと恋をしようか]
己よりも演劇の神様に愛された秀治を、羨ましく思うと同時に素直こそが誰よりもその才を認めて知っていたのですよね。秀治は素直をずっと待っていたかもしれないけれど、多分一番理解して現実を知っていたのは素直ですから、私は彼の判断がなにも間違っているとは思いません。
短い作品ながらも、ほんのはじめからいかに秀治が素直という人間に執着して恋ているかがよく分かりました。見た目こそツンツンですが、素直相手にだけはとても優しいですよね。頭突きシーン、好きです。
キープレフトに喜ぶマネージャーさん、きっと普段から困っていたのでしょうね~! 都会の道は車線も多いですし角も多いですから!
全体を通してページまるまるにたくさん描き込みをされていて、時折こちらがドキッとなる作画もされていらっしゃいますし、ベッドシーンでの体つきには耽美さも混じっています。とても華やかな画風であるように感じました。
短編集ながらも物足りなさを覚えることもなく、むしろとても楽しんで読了いたしました。次作に期待のもてる作家さんです。