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台湾の人気BL作家が贈る、FBIを舞台にした本格心理サスペンス!!解説編・第2巻!!
前巻では、萌えの海で溺れ死ぬかと思いましたが、今回はそれ以上の萌えの宇宙か?宇宙遊泳か?という感じです。
個人的感想です、はい。
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攻め、受けは前巻同様です。
受けは、FBI捜査員で中国人の藍沐恩(ラン・M・エイムス)。
実母とその友人が目の前で自殺し、それがトラウマとなった自殺願望が潜んでいます。
攻めのレックス・ハイエル(レイ)は、元はCIA捜査員でランのチームを率いるリーダー。
妻をCIA時代の事件で亡くしてからは、女性とは寝ないバイセクシャル。
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ハイエルとランは仕事の相棒であり、上司部下の間柄であり、愛だとか恋だとかの所謂俗っぽいものは介在しない関係でした。
ランはずっとハイエルに恋していたけれどそれが思わぬ方向へと転がり、前巻の展開を一番驚いたのはランであったろうと思います。
ハイエルはランの気持ちに最初から気づいていましたし、ランの友人でありカウンセラーのイアンも二人の関係に変化が訪れる可能性があるとわかっていたはず。
ただランだけが頑なに、片想いでこの気持ちは隠せていると思っていただけで。
前巻ラストでとうとうハイエルの部屋へ行ってしまった(やっちゃった)ランですが、今回のスタートはランが聞けずにいるハイエルの元妻の死の真相から。
これか!これなのかー!ハイエルが囚われ続けている言葉は…切ない。
この亡き妻の最期の願いでその言葉を口にしないということもあるだろうけれど、ハイエルがその言葉を最後まで口にしないのは、自分が口にした相手は失われると無意識で恐れているからかなと感じました。
今のハイエルを形成する一部分となっているこの呪いのようなものを、ランならば丸ごと受け入れることが出来る、最後まで読むとそう思えました。
幸か不幸か、悲惨なトラウマも手伝ってランは支配されるということに慣れているので、それを口にできないハイエルに対して不満は持たないのだろうなと。
開き直ればランの方が精神的に強いのですよね。
割れ鍋に綴じ蓋…(苦笑
ハイエルがランへの苛立ちを見せるシーンが序盤にあるのですが、これはひとつの愛だなと。
ランは自分の痛みには無頓着なのですが、反面、他人のそれにはとても敏感で、それはいざという時に自己の命をかえりみないということと同義なんですよね。
それはまさにランの根底に根付く自殺願望なわけで…
あー、ハイエルは心配で仕方ないんだなあとウフフとしちゃいました。
ランを追いかけたらイアンに先を越されて、ムッとしてたところも可愛かった(苦笑
しかもその後、ゴリ押しで邪魔をするという。
もう、ハイエル可愛過ぎでしょう!
『今週の悶えシーン!』とでも称したくなるシーンが今回もてんこ盛りで、しかも体の関係を持ってからは随分とそれがハッキリとした桃色としてこちらへ感じられ、照れるってばよ〜と読みながらモジモジ。
もう読み終えるのがもったいなくてもったいなくて!
今年はまだ始まって三ヶ月しか経っていませんが、今年の中で自分自身の妄想萌えトップとなるとハッキリ言えますね。
だって文中には書いてないのに、『きっとハイエルは下はスエット、上は裸で寝てるわ』とか、『ランをイアンに掻っ攫われちゃった後はエレベーターの扉蹴ったよね』とか…もう妄想止まらずわたし壊れてます(苦笑
一巻では深まる事件の謎を追う一方で、それにより呼び起こされる藍の過去からの苦悩。そして、密かに想いを抱いていた相手、ハイエルとの関係の変化を。
二巻では体の関係を持った藍(受)とハイエル(攻)。それぞれが抱える過去の傷や互いの気持ちをより明確にしていきます。二巻からはハイエルの視点も書かれ、藍に対する感情に思い悩むハイエルが見られます。藍もまた、ハイエルと一線を踏み越えたことで、夜を共にするだけのこの関係に未来はないと諦めを感じつつも彼と体を重ねていきます。
体で何度繋がっていても心は過去に因われたまま翻弄される彼らの心情をとても緻密に書かれており、読み応えがありました。
ハイエル視点は特に、大切な者を失うことの不安や後悔、過去の約束を頑なに守ろうとすることで伝えきれない気持ち。それでも藍を求めている自分との葛藤は読んでいてこちらの気持ちもいっぱいになります。
藍は藍で懸命に割り切った関係だと自身に言い聞かせていますが、ハイエルの時折見せる優しさに惹かれたり、瞬く間に打ちのめされたり、揺れ動く感情の中で、自身の気持ち、そしてハイエルが抱く気持ちを見出していきます。
そして一巻から続いた事件の全貌が解き明かされるにつれ、ある出来事が二人に訪れるのですが……。
これはぜひとも読んでほしいです。
二巻ではセックスシーンやキスシーンが割りと出てきますが、一巻同様、甘さを表現するというよりは読み手の感性に触れ、その情景をたっぷりと楽しませる感じです。
作中、受け側である藍に喘ぎ声の台詞はほとんどありません。今まで読んだ小説は大抵喘ぎ声のみの台詞が多く使われておりましたが、そういったもので煽ることはなく、静かに情感に訴えるものがあります。決して淡々としているわけではなく、藍とハイエルの心情を細やかに書きつつ行われるこれらのシーンにはとても魅力を感じます。
そしてyocoさまの挿絵。今回も素敵でした。
特にクッキーを齧るハイエルの挿絵が気に入ってます。
というよりハイエルが好きです。
このお話にyocoさまの描く映画のワンシーンのようなイラストはとても合っていると思います。
終わり方としてはとても良かったと思います。
最後まで楽しませてくれました。
番外編はもう、正直笑ってしまいました。その後のハイエルと藍を描いています。
素直過ぎるハイエルの言動に注目です。
この本が翻訳され、日本で発売されたことを一読み手としてとても嬉しく思います。
この話を生み出した作者の蒔舞さま、そしてこの本の魅力を損なわず、見事に訳してくださった翻訳者の黒木夏兒さま、素敵なイラストを描いたyocoさまへ感謝でいっぱいです。作者さまの別のお話もぜひ読んでみたですね。
巻末の最後の最後まで楽しませてくれる素晴らしい本でした。
余りにもこの作品に嵌まってしまい、初めてレビューしてしまいます。
元々カバー絵に魅せられて購入しましたが、これが大正解!本当に購入して良かったです。
内容は他の方が詳しく書いていられますので、超個人的な萌ポイントを‥。
とりあえず、
①アメリカのサスペンスドラマ、特にCIA・FBIなどが大好物
②俺様な攻め、対して穏やかだけど芯がある受けが好き
③トラウマを抱えているけど、それに甘えず立ち向かう主人公達を応援したくなる
④恋愛を盛り上げる為の添え物ではなく、本気で仕事をしている描写が出てくる
⑤大人の男達のビターで少し甘い恋愛が好き
⑥魅力的な脇役達が出てくる作品が好き
上記に共感出来る、または好きだと言う方は楽しめるかと(*^^)
以上、べた褒めしましたが、、幾つかの?も有り。
①ハイエルが藍を特別視するようになり、やがて手放せなくなる描写が今一つ足りない気が‥
②上巻に比べて下巻は、サスペンスとしては物足りなさを感じる
③最後の番外編、BL読者としては大いに萌えたけど、仕事に公私混同しすぎでは‥?仕事が出来る男好きーとしては、仕事上では最低限きっちりラインを引いて、あくまでプライベートで甘さを出して欲しかった(><)
まぁ、好き過ぎてハードルが上がりまくったのかもしれませんが、これらを差し引いても神に出来る作品です!!
結構分量がありますが、読み始めると一気に読破しちゃいますので、是非上下巻揃えてから読んで下さい。
とにかく魅力的なキャラクター描写が上手いので、是非この作者様の他の作品も翻訳して頂きたいです!
過去の記憶にとらわれたハイエルと、彼への思いを心に秘めつつ一歩を踏み出せないラン。
1巻では全く心情の読めなかったハイエル視点でのパートが加わることによって、2巻ではより主役二人の切実な思いが伝わってきます。
誠実で真摯な人間だからこそ、頑なにならざるを得なかったハイエルが切ないです。
番外編は本編と打って変わって軽いノリでほほえましい。
ハイエルの変わりっぷりがもうww
ダニーとアニタはお気の毒様です。
うーん、作者様の他のお話もぜひ読んでみたい!
萌×2と悩みましたが、1巻からのトータル的な評価で「神」レベル♪
ロスト・コントロールの2巻で完結編。
2巻は1巻で解決した事件の、前回拾い切れなかった伏線を回収していくお話です。
「事件を追う」という推理的な部分は1巻のほうが楽しめたのですが、その分2巻ではキャラクターの心理描写に重点を置いて、己の恋愛感や内面に向かい合うキャラクターの様子が丁寧に描かれています。
1巻で曖昧だったハイエルの本心がどんどんわかってくるともう楽しくて萌えてしかたないです。
何が楽しいって、ハイエルの気持ちが部下にばれていることが。
なのに藍だけは気が付かないのですよね。
1巻では何でもできるボスに見えたハイエルが、この人は子供だ…と気付くまでに時間がかかりません。
藍が好きで、傍に置いておきたくて、危険なめに遭わせたくなくて、でも意地っ張りな藍にいう事を気かせるために、(プライドの高さもあるのでしょうが)言い方がきつくなる、強引で藍の意思を尊重していないように振舞う、でも他の部下にはバレている…。
1巻ではハイエルは藍のトラウマを開放しようと画策していたようですが、そのあたりがちょっと理解しがたく、ハイエルは藍に恋心を抱いているのか部下として大事にしているのかがわかりにくかったんです。
ハイエルのしていることはどういう風に藍の役にたつのか、と。
2巻では別々のトラウマを持った2人が違う方法でその出口を見つけるまでがしっかり書かれていています。
お互いのトラウマを抱えることは出来ないと思いますが、互いのトラウマに敬意を払って、この2人はこの先「お互いに愛してるとわかっている」ことを上手く示していけるのではないでしょうか。
番外編でその後の2人のお話が入っています。神評価をつけたのはこれがとても面白かったから。もうラストの終わり方まで大好きです。
とっても萌えたカップルなのにもっと糖度があったらなぁとか、もっと甘いシーンが見たかったなぁとか、そんな物足りなさを全部払拭してくれました。
1巻でハイエルをちょっとひどいと感じたのも、これで全部チャラに出来るくらい、2人の関係が面白く楽しく素敵に進化しています。
もう誰にも隠さず(藍にも、藍の友人にも隠さず)、公私混同しまくる我らがボスを、いつの間にか尻にしきつつある藍。
藍がこの関係を楽しめるようになり、主導権を持てるようになったことがとても素敵で、幸せなお話だと思いました。
思ったよりずっと子供っぽいハイエルは、これからも藍の行動に一々ハラハラしてくれたらとっても嬉しいと思います。
こにしそるさま
こにしそるさま〜、お読みになったのですね(*^m^*)
ダリアの小冊子は入手されましたか?そちらがまた良いのですよー!
ココナッツ
stella☆さま
stella☆さま、コメントありがとうございます(*^^*)
一巻のわかりにくい愛情も萌えますが、二巻は気恥ずかしくなるくらい好き好き光線が出ていてニヤけますね!
彼らの今後も読んでみたいですが、なかなか難しいのかな。残念です。
stella☆
ココナッツさま
ほんとーに、萌え♡満載作品でしたね~。
いつも小説よむときよりも時間をかけて丁寧読んでました。
いまでもあちこち拾って読み返してますよ!
stella☆