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まずあらすじと表紙に飛ぶ星に「これはラブコメだな」と思いこみ、
口絵のキリストばりに髭がモサモサした男に「ああ、これはラブコメだ」と確信し、
寿音(受)とランスロット(攻)の出会いの状況に「間違いなくラブコメだ」と読み進めていたのですが…とんでもなかったです!
時を跨いだロマンチックストーリーでした。
私、これを読み始めてしばらくは、剛先生の「顔のない男」を想定して読んでたんです。
寿音の環境がお芝居系に偏っていたせいかもしれない。寿音もしきりにタイムトラベルを信用していない感じだったので。
けれど、どんどんタイムトラベルを信じないといけない状況に陥ってくる。
それなのに、どんどんランスロットに惹かれていってしまう…という感じ。
でも、ひょんなことで未来にやってきて生活する、という普通のタイムトラベルではありません。
この仕掛けは話の核なのでネタバレできませんが、さすが剛先生…と、唸らせられます。
ランスロットには己に課した使命があり、それを全うする崇高な意思もある。
タイムトラベルは彼の意図するものではなかったのですが、それすら武器にしようとする賢さもある。
もう、騎士とはかくあるものだというのを体現したような人なのです。
ランスロットの存在がもうもう、萌え!です。
寿音は内向きな青年。豪快で男っぽい父親にコンプレックスを持っている節もある。
寿音の家族は一見すると、そこそこ裕福で幸せな家庭なのですが、それぞれに心のなかに闇を飼っているのがわかる。
それがランスロットの存在だけで、みんな健全になっていくのですよ。
それもやはり、ランスロットの純粋な魂があってのことでしょう。
もうひとり、重要な脇役であるヘイリーという男がいます。
彼は自分の運命を悟ってああいう形でランスロットを助けたのか、そこがよく読み取れなかった…もし無事に再会できたら、どうするつもりだったんだろう?
ものすごく贅沢を言わせてもらえるなら、前後巻になってしまっても、じっくり読みたかったお話です。
でもこのすっぱりした切り口だから良かったのかな…
読み終えたとき萌え×2でとりあえず登録していたのですが、すぐに再読にかかってより楽しめていたので、神に変更です。
アーサー王と円卓の騎士
湖の騎士 サー ランスロット
この『ランスロット』が攻め
そしてイギリス在住 ハーフの『寿音』が受け
んん~~ン、いやが上にも盛り上がっちゃう♡♡
剛しいら先生と亜樹良のりかず先生のゴールデンコンビが送る、現代での騎士とのラブロマンス♡♡
"♡"♡(*///ᴗ///*)♡"♡"
もう甘いっ甘いわぁ~~~。
しかも「えっSF??」な。
僅かながらも過去・現在・未来が行き交い、魔術師マーリンによって、ランスロットは寿音の居る現代に飛ばされて来た訳です。
そしてタイトル通り『現代には100日しか居られない』
そんな中、二人は巡り逢い愛し合ってしまうのですね。
そりゃこんなかっこいい騎士の中の騎士、寿音じゃなくても惚れちゃうよぉ!
亜樹良先生のイラストが「これでもか!」と燃え上がらせてくださいます。
しかも受けのパパは甲冑造りの名手。
そんな訳でイギリスのドラマ界では有名人。
丁度イギリスの騎士のドラマ撮影をしているので、(パパはちゃっかり)攻めをエキストラとして参加させてしまいます。
それがもぉ格好良いのなんの!
そりゃ本物の騎士なんだもん。
監督からエキストラに至るまで、心を鷲掴み!!
また、騎士道精神にも溢れていて、弱い者には自分の持っている物を分け与えます。
これが近い未来、己を助ける事になるのですが。
この辺もさすが剛しいら先生、上手いですねー。
100日で、過去から来た言葉も通じなかった騎士(ランスロット)が、どんどん自分で道を切り開いて行く。
100日で、寿音とも離れがたくなるくらいに愛し合って行くのですが、しかしこの100日で、攻めは過去に帰らなければならない。
死をも恐れぬ騎士ですからね。
寿音の目線で語られるのですが、この寿音、本当に可愛い♡♡
寿音も何時しかちゃんと自分の道も切り開いて行くのです。
寿音のママもパパもサイコーよ。
ちょっとだけエッチな情報
攻めは騎士ですから、エッチな時も誠に正攻法。
それ以外のやり方は『神をも恐れぬ悪魔の所業』になる訳なんですねー。
勿論寿音は全てにおいて『バージン』なので、それで良かったのですが、100日が近づくある日に、ランスロットの足の間に入り、とうとう○○をお口で・・・(∩˃o˂∩)キャーッ♡
この時のランスロットがサイコー。
必死で寿音を止めるのですが、余りの良さに・・・
正攻法以外だと後で必ず神に赦しを乞う(ラテン語なのでワカリマセン)姿が。
これまたえーわー。
それとね、初めてランスロットと寿音が結ばれる時、ランスロットが「痛む・・・が、すぐに過ぎる」と言われ、寿音は幼い頃に口にしていた痛みを回避する(実際はしない)おまじない「お星様、お星様、どうかお願い」と唱えるの。
もー可愛さ倍増。
そしてまぁこの時の亜樹良先生のイラストの良い事と言ったら!!!もう何もかもがサイコーですっ。
うふ、また私の宝物が増えました。
アーサー王のタイムスリップものは、「少年は神に・・」のシリーズが最近の作品でありますが、あれは、湖が時の門という設定。あちらの世界に定住して、悪い魔女の退治をする冒険。
ちょっと古い剛しいらさんの作品は、ストーンヘンジに時の門があると言う設定。ツールは、ペンダント。
タイムスリップした現代の少年と、アーサー王の恋物語ですが、タイムトラベラーが現代に定住するスタイル。
アーサー王は、現代に現れて、少年と恋をして、一旦過去に帰り、また現代に現れる。
現代では100日、過去で1日。
現代で生きる事にした二人・・ハピエン。
現代で生きる二人のた為に、剛しいら先生らしいというか、戸籍取得の方法まで考えて、ランスが現代で生きる土台を書いてます・・細かい。
そこそこのエロで、読んで楽。展開が読書意欲を削がない、面白い。
安定した文章力と構成力で読みやすい。剛しいらさんの全集、出ないかな。
アーサー王伝説をうまくからめてあって楽しかった(*´ω`*)
展開はやっ!!と最初思ったけど、日数制限があるから仕方ないのかなw
最初はどう終わるんだろうと思ってたけど、きれいにオチつけて、よくこういう手のものである戸籍はどうすんだ問題もうまく片付けられていて、ホントにきれいにまとめたなと。
その戸籍関係(出生証明書)で終盤の名前についてのところ、寿音の言うこともわかるけど、ちょっと個人的になんかひっかかるものを感じた。些細な事なんだけども。
いくつかキャ(*´∀`)って思うセリフなどがあったのは良かった。
意外とそういうのにお目にかかれないので。
すごくどうでもいいんだけど、寿音(じゅおん)の読みをなぜか「ことね」と何度も読んでしまった・・・
久しぶりにファンタジーものを楽しみました。
異世界トリップやタイムトラベルものはBLに限らず好きなジャンルなので手に取りました。
この作品は架空の人物だったはずのアーサー王の騎士ランスロットが現代にやってきて、装飾を研究をしている学生 寿音と出会い恋が芽生えるというもの。
しかしランスロットは騎士としての矜持と愛する者の幸せを守るため元の世界に帰り戦わなければならない。次に元の時代に戻れるのは百日後。寿音がランスロットとの限られた時間の中で徐々に惹かれていく気持ちが増してくほど、近い将来別れなければならないという切ない思いが溢れていきます。
けど、何とかこのままこの世界で二人の幸せが続けばいいのにと思いながら読んでいました。
100日後に帰っていく姿を涙ながらに見送る寿音の姿は切なかったです。
でも現代社会で暮らすことになっても出生証明もなくどうやって生活基盤を築くのかなど現実的な心配をしましたが、最後にはちゃんとランスロットの優しさと騎士道精神が導いた良い解決策を作ってくれたので安心しました。
西洋甲冑制作の第一人者の父親とあまり売れていない舞台俳優の母親がとても魅力的に描かれています。
寿音は幼い頃に亡くなった病弱な兄への思いや、日本で暮らした数年に馴染めなかったため友人が作れなかったりと、人とのコミュニケーションが下手で寂しがりやな面があります。
父親は大らかでやりたいことを認めてはくれていても自分の跡を継いでくれないことをさみしくも思っているようです。それを感じて寿音も心苦しく思っているから、本物の騎士であるランスロットが仕事を手伝ってくれたり秀麗な殺陣を見せてくれるのも嬉しそうでした。だから、こんな素敵な男がお婿に来てくれたらパパも嬉しいだろうなとも思いました。
おまけのようなSSでは、俳優としてますます売れて魅力的になり遠くに行ってしまうのが寂しい気持ちに落ち込む寿音だけれど、ランスロットのほうも離れては生きていけないなんて、ラブラブなお惚気を聞かせてもらいました。