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闇公爵の婚礼 ~聖獣の契り~

yakikoushaku no konrei seiju no chigiri

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表題作闇公爵の婚礼 ~聖獣の契り~

ヴィストル=ゼラ=デュプリシエイト,闇公爵と恐れられる領主
リーン,妹の代わりにヴィストルへと嫁ぐことに

あらすじ

『ちゃんと目を開けて見ていろ。お前を犯す男の顔を。夫となる男の顔を』
リーンは嫌々ながら、「ガーリンドルの闇公爵」と恐れられる領主に、花嫁として嫁ぐことになってしまう。冷酷な公爵の腕の中で容赦なく感じさせられ、淫らに純潔を散らされるリーン。ついに城から逃げ出すが、公爵の聖獣である黒い獅子に命を救われ…! ?
心の通じ合う聖獣が、人間に寄り添う国。聖獣同士が惹かれあえば、その主人同士も恋に堕ちる…ラブロマンス!

※電子版もイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

作品情報

作品名
闇公爵の婚礼 ~聖獣の契り~
著者
桂生青依 
イラスト
周防佑未 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
ISBN
9784799715376
3.5

(6)

(1)

萌々

(1)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
21
評価数
6
平均
3.5 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数1

王道ストーリー、だけど聖獣がポイント高し!

桂生青依さん、最近よく読んでます。(といっても、まだ5冊くらいですが…) 結構たくさん本を出している作家さまで、いろんなタイプのお話があるようです。今作はファンタジー色の強いお話でした。

妹に縁談が持ち上がり、その相手というのが、今までの正妃がいずれも謎の死を遂げている「闇公爵」と恐れられているヴィストル公爵。その婚姻を阻止するため、リーンはヴィストルの花嫁になります。
その日のうちに陵辱され、嫌なのに淫らに感じさせられます。

城に監禁状態の中でも、自分を鼓舞して、前を向こうとするリーン。
孤独で愛を知らないヴィストル。
登場人物が魅力的に描かれており、物語に入り込みました。
リーンはヴィストルの不器用な優しさに触れ、ヴィストルはリーンの強さ、美しさに触れ、惹かれ合い、愛し合うようになる、というストーリー。

王道な展開のなかで、良いアクセントになっているのがコムと呼ばれる存在。コムは強い精神感応力を持ち、人間とコミュニケーションを取れる聖獣で、子どもの頃から一緒に育ち、信頼関係で結ばれています。また、主人同士、コム同士の関係がそれぞれに影響しあうという設定も面白かったです。

表紙の栗鼠はリーンのコムのムー。黒の獅子はヴィストルのコムのアーベント。そして、ムーがとても可愛い。リーンを励まそうと歌を歌ったり、とにかく一生懸命で癒されます。最初はアーベントが怖くて、「くろいのこわい」とぶるぶる震えていたのに、アーベントが怖くないと判ると、「らいおんさん!」とうきうきで一緒におでかけします。(SSのムーとアーベントのお話がとても可愛いです)

また、前半が辛いお話だった分、ふたりの想いが通じ合った後のあまあまがとっても良かったです。何しろ、冷酷と言われたヴィストルが同じ屋根の下にいるにも関わらず、ラブレターを日に何通も届けさせるラブラブっぷりなのですから!

今作は電子書籍版を購入しました。単行本未収録SSの「おくりもの」「ずっといっしょに」が収録されていて、イラストもあり、期間限定価格でお安く購入できたので、とても満足しました!

2

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