通学バスで出会う高校生の史織にずっと片思いをしていた奏。想いが通じてようやく恋人になり、ふたりは身体を重ねるが……?

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表題作ポケットで手をつないで

弓月奏 習学館高校2年
紡木史織 朋成学園高校2年

あらすじ

いつもと同じ朝、いつもと同じ通学バスに乗ると君に会える。
通学バスで出会う高校生の史織にずっと片思いをしていた奏。想いが通じてようやく恋人になる。初めてのデート、そしてキス……情欲の赴くままふたりは身体を重ねた。しかしその日から史織の様子がいつもと違い――?

1.君が好きだから僕は世界を変えてみせる/2.僕らの間にたったひとつ循環しているもの/3.むこうがわの夜空、こちらがわの森/4.閉じてゆくタイムライン/5.ポケットで手をつないで/あとがき

作品情報

作品名
ポケットで手をつないで
著者
日の出ハイム 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
ISBN
9784796406185
4

(37)

(17)

萌々

(9)

(8)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
9
得点
146
評価数
37
平均
4 / 5
神率
45.9%

レビュー投稿数9

無題

正直作画は相当苦手、でも良作なので是非読んでほしい。

最初は普通の日常物と思って流して読んでたのですが、段々空気が変わってファンタジーに。
とは言っても魔法が出てきたりするような派手なものではなく、刻一刻と迫る別の世界の空気が何とも言えず良かったです。

ネタバレすると台無しなタイプの物語なので詳しくは言えませんが、パラレルワールド物です。

誤解を恐れずに言えばBL版の新海誠みたいな雰囲気、キャラも等身大だし実写化も難しくなさそうだけどまあまず無いでしょうね。

AとBが恋しましたで収まらないタイプの話で満足しました。

0

SF設定のいい話

お話がすごくよかったです。

絵は、この作者さんの絵は結構好きなんですけど、
この作品はシオリがいまいち好みな絵じゃなく
シオリがキレイっていうのがあまりそう見えませんでしたが。

最初は時間がずれてる(どっちかが古い)のかと思いましたが
パラレルワールドだったんですね。

SFな設定の、会えなくなっちゃうところが、うまく効いてる話になってます。

最後、再会できたのはよかったけど、
あのまままたずっと会えるのかどうかがわからないので
ちょっとこの後どうなるの?ってのが気になりました。

kindle unlimited

0

エロいだけがBLじゃない!!感動作です!!

久々、泣けるBLでした。

言葉があまりなく、絵で表現している描写が多く、
かと思えば、1ページ全てを使って、心に響く1文だったり…
まるで小説を読んでいるような世界観でした。

もっと、レビューが多くても良いのでは?と、このBLが何故あまり評判になっていないのか疑問です。

お話はパラレルワールド、
それぞれの世界にすんでいる、全く別次元の高校生達。
出会わないはずの二人のが、
通学バスという空間で偶然出会い、恋をして…
しかしお互い、別の次元に住んでいると分かってしまい、
好きなのに、会えなくなってしまうのが、
二人ともわかって…離ればなれに…

もう、このレビューを打っているだけで、
涙が、溢れてきました。

最後まで、皆さんに是非読んでいただきたい作品です。

1

シンプルな言葉ほど強いときもある

本当は、あらすじだけ見て読んでほしい作品です。以下、段階を追ってはいませんが全体的に匂わせるレビューとなっています。

※※※ネタバレ※※※

奏(表紙右・高校生)は、バス最後部座席に座る史織(表紙左・他校の高校生)に一目惚れ。ただ、同じ通学バスに乗っているのにふたりはなぜか、なかなか出会えずにいるんです。それでもまた違う日がきて、ふたりだけの世界が流れるように、バスの車内アナウンス以外にまるで音が聴こえていないかのように進んでいきます。このアナウンスの加減やタイミングが、ふたりの存在感や動きを生かしているのでしょうか、とても独特で印象的でした。

さてこの話...やがて何かのきっかけでふたりが出会い、ほのぼの甘い展開になっていくのかと思いきや、読み手がいざなわれるのは本の中でもさらに別の世界。それにふわぁっと気づく瞬間があるのですよね、読んでいて。そしてそれが、読み終えるころには不思議なほどスーッと沁み込んでラブストーリーに。

「君が好きだから世界を変えてみせる」という奏の思いは、それ以外を考えさせないほどストレートに胸を打ちます。(君といるとうれしくて楽しくて、ぼくの世界がパッと明るくなる。本当は出会う前から心のどこかでその存在を知っていたのかもしれないけれど、気づかないフリをしていただけなのかな)...史織の心はそんな感じだったのでしょうか。そんな史織の心の中に入り込んでしまったような感覚のまま読み終え、私にとってはこれまた文章にするのが難しい読後感となりました。

何名かのレビュアーさまが書かれていた「ここがこうだったら」という部分に私も確かに同意で一瞬「もうなの?」とも思ったのですが、その思いを除くことができてしまうほど、シンプルな言葉が自分には響いたのだと思います。シンプルな言葉ほど強いときもあり、シンプルな言葉ほど強いものはないかもしれないと感じさせてくれた、大好きな一冊となりました。

7

こにしそる

詩雪さん
こんにちわ^^私もこの作品が大好きなのでコメントさせて頂きました。
恋愛としてのせつなさも胸を打たれますが、負が大きい史織の世界と、正が大きい奏の世界の描きわけ方など見事だなぁと思います。
どうして2人は出会ったのだろうとしみじみ考えてしまうお話ですね。
ラストは私もちょっと詰まっている印象を受けましたが、それでも幸せなラストまで見れたことが満足でした。

いつかまた出会える時まで

あらすじから学生の淡々としたお話かと思ったら、全く違うお話でした。
うっかり読んでしまったら、本当に魅力が半減してしまうので触れないでおきますがすごい展開です。
ただこの物語を描くにはちょっと尺が足りないというか、まだまだかなあと思う点が多々あるのがちょっと残念。特に最初のところが突然過ぎて、BLだからですけど展開速いな!としか(汗)ここらが丁寧だったら、もっと後半が生きたんじゃないですかねえ。
ラストは如何してこうなったかとかは考えちゃいけないんですかね。
奏が世界を変えて出会えたならば、おっさんになってから再会した方がしっくり来るような。
そこらへんがすっきりしたら、萌×2だったと思います。
とても読後感のいい作品でした。

3

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