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一言で言うと墓に入れたい。お願いします墓に入れてください。
大河と有馬。それぞれの過去がしっかり描かれています。量として、と言うより物語が本当に立体的。もっと各場面を細かく読みたい気持ちもあるのでこんなにさらっといくか?と言う感じもありますが、頭の中で想像して補っていくことで理解が深まるのかなと思います。萌えや神!とは素直に言えない、それだけずっしりとしています。
はじめ点と点だった情報がブワーーーっと繋がっていく様子には身が震えます。感動、と言うより震えると言う感じ。
何回読んでも毎度泣いて、最後には笑って、読後に本を抱きしめたくなるような作品です。二人の未来に幸あらんことを...
それから一冊の漫画の中で人がこんなに成長していって、人が「生きている」本を読んだことがありません。
もちろんのこと表紙の美しさは詐欺ではありません。圧倒的な画力で1冊の中に物語が濃く詰まっています。もし買うかまたは読むか迷っているのであれば、私は全身全霊をもって薦めます。
(扱っている内容がシリアスなので、首尾一貫優しい物語を読みたい方や正確さを求める方にはきついかもしれません。
過去の話として非道な描写が含まれます。その部分に関してはエンターテイメントとしては飲み込めません、それを考えて悩んで感じることが、読者の通り道になっている印象です。
何についてもフィクションを現実に持って行って常識として捉えるのはご法度。一つ考えるきっかけを与えてくれた本でもあると思います...話の筋は3、4巻モノくらいの重み。1巻なのが惜しいところもあるけれど、足早すぎるってことはないです)
最後に、PEYO先生、先生の御本が大好きでした。悔しくて悔しくてたまりません。読後すぐ、抱えきれないような感情を手紙にして伝えればよかった。後悔とともにこの文章を書いています。先生の作品に出会えて本当に幸せです。これからも一生大好きです。
人生で初めて、レビューを書きました。
そうさせるくらいには、素晴らしい作品でした…
レビューが下手なので、自分がグッと来たところを箇条書きにすると
・表現する、という事に真摯に取り組む事の尊さ
・他人の納得のために枠にはめられる苦しさ、からの、その窮屈な枠を外してくれる誰かの存在の尊さ
救い救われる、そんな二人の関係が大好きなので、自分にはドンピシャでした。
性別は関係ない、それは、「男でも女でもいい」なんて二択を超越して、ただあなただから大切なのだ。
物語のそんなメッセージに、これが、私の読みたかった物語なんだなと思えました。
読み終わった今の気持ちをどうしたらいいかわからず、電子だけで買ったのですが紙も買ってきます。
この物語を描いてくれてありがとうと、先生にお伝えしたいです。
"心の性別がぱっくり2つに分かれてしまっている男の子"
というデリケートな重いストーリーで自分と戦う男の子たちのお話です。
半分は女?BLなの?と思われるかもしれませんが、個人的にはしっかりとしたBLだと思いました。
物事に至るまでの経緯などが細々と張られ織り込まれた深みがあります。
アホにも切ない理由があるのですよ…!ここの絡め方がスゴイ(;ω;)
男とか女とか全て取っ払って『人間』として向き合うことに帰結するけれど、
やはり男とか女とかが自分のアイデンティティのひとつになる場合が多いですよね。
自分自身でスッパリ割り切ることは難しく、読んでて息苦しさを感じました。
ズシッとくる重さはあるけれど心に刺さる余韻が良いです。
練られたストーリーが、ココがココに繋がるのか!と感嘆します。
そして描き下ろしがただただひたすら可愛くて癒やされました(∩´///`∩)
(専門的な心理面は無知なのでトンチンカンなこと書いてたらごめんなさい)
(子供に対する性的暴行描写がありましたのでご注意下さい)
さてさて。
ヒーローに憧れる大河は高校入学してすぐ、演劇部の催しで舞台で踊る女の子に一目惚れ。
思い立ったが吉日とばかりに舞台終わりの女の子の元へ行き即告白します。
しかし演劇部のマドンナと呼ばれている女の子は実は男でした。
マドンナこと有馬を忘れられない大河は男だと見せつけられても諦めません。
男とか女とか関係なく「有馬」が好きなんだと伝えますが、
有馬から"言葉が薄っぺらい"と言われてーーーと展開します。
好きな子を守れるヒーローになりたいと思う大河の成長物語であり、
トラウマや自分の中にある"女"の部分と戦う有馬の成長物語でもあり。
キーポイントが「ヒーロー」になっています。
大河は最初本当に薄っぺらな人物像です。
思ったことをそのまま口にしてて、相手を深く見ようとしない。
明るい性格で物怖じしないせいか周囲に人が集まるタイプだけど、
人間性が好かれているのでなく珍獣的な面白がる感じ…?かな。
それは幼い頃の家庭環境が原因で
「表面だけ見て分かった気になっていたほうが楽」と思うようになってしまった。
かつて自分の中にあったヒーロー像は父親だったけれど現実を知って考えるのを止めた。
しかし有馬に出会って、有馬の言葉で、「考える」が動き出すのが胸熱…!
演劇を通して人の中身を見ることや色んな感情をドンドン吸収するのですね。
「自分の言葉に説得力が欲しいんです」の一言がグッときます(;///;)
気付けばカッコイイ男へと急成長して若さってすごい。
大河が泣いたシーンは大河の核に近い部分が見えた気がしてもらい泣きしました。
有馬は複雑な生い立ちです。
女の子がどうしても欲しかった母親に女の子として育てられていました。
心も体も男の子なのに、女の子として生きなければならない歪み。
殺し続けた心や男の部分を肯定してもらいたかったのが不幸な結果になり…。
女をやめても、心の中から女の部分が消えない。
今度は"男らしさ"が有馬の心を追い詰めていく。
有馬は見ててめちゃくちゃシンドイです。
どこに転がっても苦しまなきゃならないのが見ててツライ。
有馬の心が落ち着くのはラストに近いのですが、
大河と出会えて良かったね…!(;///;)の一言に尽きます。
2つの性別を少しずつ前向きに捉えられるようになって良かった!!!
また、脇を固める友人や演劇部員も印象的。
特にお友達2人がめちゃくちゃイイコなんですよ+゚。*(*´∀`*)*。゚+
大きめなネタバレになりますが
大河のヒーロー像をぶち壊した父親が、有馬には一番のヒーローだったという点も非常に良かったです。
家族を犠牲にしてしまったけれどそれによって助けられた人もいる。
真逆さが皮肉なんですが、人間の多面性をリアルに描かれていて心に残りました。
ここの繋がりで大河と有馬が惹かれるべくして惹かれたというのが示されているなと私は解釈しました。
この作品は細々した点と点が繋がった時にアッとなります。ホントすごい。
続編が決定してるとのことで今後の展開も楽しみです!
今までの分までめいっぱい幸せを謳歌してくれるといいな~。
描き下ろしは大河と有馬の初デート話ヾ(*´∀`*)ノ
2人してカッコつけまくった結果チグハグになるんだけど、
(無理矢理付き合わされてた)友達から良アシストが…!
デレまくりの有馬が可愛くて可愛くて可愛くて幸せそうで嬉しい(;///;)
個人的にはいつまでもウブカップルでいてほしいわ~!
いえいえ、こちらこそお役に立てずすみません。
作者さんツイッターに書かれていたのはスケジュール上の問題とのことでした。出版社さんと揉めてるのではなさそうなので希望が持てますね!続編が気になる作品ですので同じく気長に待ちます〜!(小冊子のコメントは見落としてました;情報ありがとうございます)
こちらこそすみません...。わざわざありがとうございます!
リンクは拝見できなかったのですが作者さんのツイート拝見出来ました...!
先ほど購入したちるちるBLアワード10周年冊子には続編はまだ未定ですが機会があれば描きたいと描かれていらっしゃいました!
続編あるといいなと思いながら待とうと思います!
素敵なレビューもありがとうございます!
共感しまくりでした...
コメントありがとうございます。
レビューに書くぐらいなのでCannna公式Twitterだったと思います。今調べてみたら、作者さんが「なぜか続編決定と書かれていたようで…」と両者すれ違いがあったようですね。あやふやなことを書いて申し訳ありませんでした。
↓作者さんのツイートです(リンク失敗していたらすみません)
https://twitter.com/peyooji/status/1067800942630731776
過去のレビューに大変申し訳ありません。
続編が決定しているとの事ですがどこからの情報なのでしょうか?
本当に好きな作品でもし良ければ教えて頂きたく思いました。
よろしくお願いします。
こちらの話題作。いつか読みたいと思っていたため、情報もレビューも見ずにいましたが、レビューが上がるたびに目に入る、作品への衝撃を物語るレビュータイトルの数々。
こうなると、ますます作品に向き合うのが怖くなってしまうチキンです。
心の準備…心の準備…
読み始めるまで一ヶ月かかりました。
すみません。
ストーリーに触れたかったのですが、語彙力を失いました…
せっかくですので、こちらネタバレなしでレビューをあげさせていただきます。
素晴らしい作品を読んだ感動だけでもお伝え出来れば幸いです。
ストーリー以外のことに少し触れさせてください。
1話目からもう、惹き込まれるこの描写力、醸し出す雰囲気。
作者様、これが商業デビュー作なんですよね…?
ものすごく漫画描くのうまくないですか?
絵がうまいだけじゃなく、漫画を構築する全ての要素において。
人物の設定。性格づけ。描き分け。動かし方。
これはキャラが立っていてよかったです♪というレベルを超えている気がする。
BL以外の漫画もかなりの数読んでいるつもりですが…
キャラクターの働かせ方のうまさ、展開力、描写力。
うーん、すごい…
少なからず地雷になる要素のある作品だと思いますので、気になる方はお調べになってみてください。
一ヶ月間期待を膨らませ続け、なお、期待を上回る良質な作品でした。
PEYO先生の今後のご活躍に期待しております。