ボーイミーツマリア

boy meets maria

ボーイミーツマリア
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神117
  • 萌×226
  • 萌10
  • 中立5
  • しゅみじゃない10

113

レビュー数
23
得点
724
評価数
168
平均
4.4 / 5
神率
69.6%
著者
PEYO 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
BL漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784829686133

あらすじ

幼い頃からヒーローに憧れる大河は、高校に入学し運命の女の子と出会う。
その相手は、演劇部のマドンナ・通称「マリア」。
公園で一際目立つマリアに一目ぼれした大河は、出会ったその日に自分のヒロインになってくれと告白するも、あえなく玉砕。

評判の美女は実は男だった――。

表題作ボーイミーツマリア

攻め受けなし:有馬優・マリアとあだ名がある高校生
攻め受けなし:広沢大河・高校生

その他の収録作品

  • ボーイミーツエトセトラ

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数23

自分と戦う男の子たちの成長物語

"心の性別がぱっくり2つに分かれてしまっている男の子"
というデリケートな重いストーリーで自分と戦う男の子たちのお話です。
半分は女?BLなの?と思われるかもしれませんが、個人的にはしっかりとしたBLだと思いました。

物事に至るまでの経緯などが細々と張られ織り込まれた深みがあります。
アホにも切ない理由があるのですよ…!ここの絡め方がスゴイ(;ω;)

男とか女とか全て取っ払って『人間』として向き合うことに帰結するけれど、
やはり男とか女とかが自分のアイデンティティのひとつになる場合が多いですよね。
自分自身でスッパリ割り切ることは難しく、読んでて息苦しさを感じました。

ズシッとくる重さはあるけれど心に刺さる余韻が良いです。
練られたストーリーが、ココがココに繋がるのか!と感嘆します。
そして描き下ろしがただただひたすら可愛くて癒やされました(∩´///`∩)

(専門的な心理面は無知なのでトンチンカンなこと書いてたらごめんなさい)
(子供に対する性的暴行描写がありましたのでご注意下さい)


さてさて。
ヒーローに憧れる大河は高校入学してすぐ、演劇部の催しで舞台で踊る女の子に一目惚れ。
思い立ったが吉日とばかりに舞台終わりの女の子の元へ行き即告白します。
しかし演劇部のマドンナと呼ばれている女の子は実は男でした。

マドンナこと有馬を忘れられない大河は男だと見せつけられても諦めません。
男とか女とか関係なく「有馬」が好きなんだと伝えますが、
有馬から"言葉が薄っぺらい"と言われてーーーと展開します。


好きな子を守れるヒーローになりたいと思う大河の成長物語であり、
トラウマや自分の中にある"女"の部分と戦う有馬の成長物語でもあり。
キーポイントが「ヒーロー」になっています。

大河は最初本当に薄っぺらな人物像です。
思ったことをそのまま口にしてて、相手を深く見ようとしない。
明るい性格で物怖じしないせいか周囲に人が集まるタイプだけど、
人間性が好かれているのでなく珍獣的な面白がる感じ…?かな。

それは幼い頃の家庭環境が原因で
「表面だけ見て分かった気になっていたほうが楽」と思うようになってしまった。
かつて自分の中にあったヒーロー像は父親だったけれど現実を知って考えるのを止めた。

しかし有馬に出会って、有馬の言葉で、「考える」が動き出すのが胸熱…!
演劇を通して人の中身を見ることや色んな感情をドンドン吸収するのですね。
「自分の言葉に説得力が欲しいんです」の一言がグッときます(;///;)
気付けばカッコイイ男へと急成長して若さってすごい。
大河が泣いたシーンは大河の核に近い部分が見えた気がしてもらい泣きしました。

有馬は複雑な生い立ちです。
女の子がどうしても欲しかった母親に女の子として育てられていました。
心も体も男の子なのに、女の子として生きなければならない歪み。
殺し続けた心や男の部分を肯定してもらいたかったのが不幸な結果になり…。

女をやめても、心の中から女の部分が消えない。
今度は"男らしさ"が有馬の心を追い詰めていく。

有馬は見ててめちゃくちゃシンドイです。
どこに転がっても苦しまなきゃならないのが見ててツライ。
有馬の心が落ち着くのはラストに近いのですが、
大河と出会えて良かったね…!(;///;)の一言に尽きます。
2つの性別を少しずつ前向きに捉えられるようになって良かった!!!

また、脇を固める友人や演劇部員も印象的。
特にお友達2人がめちゃくちゃイイコなんですよ+゚。*(*´∀`*)*。゚+

大きめなネタバレになりますが
大河のヒーロー像をぶち壊した父親が、有馬には一番のヒーローだったという点も非常に良かったです。
家族を犠牲にしてしまったけれどそれによって助けられた人もいる。
真逆さが皮肉なんですが、人間の多面性をリアルに描かれていて心に残りました。

ここの繋がりで大河と有馬が惹かれるべくして惹かれたというのが示されているなと私は解釈しました。
この作品は細々した点と点が繋がった時にアッとなります。ホントすごい。
続編が決定してるとのことで今後の展開も楽しみです!
今までの分までめいっぱい幸せを謳歌してくれるといいな~。

描き下ろしは大河と有馬の初デート話ヾ(*´∀`*)ノ
2人してカッコつけまくった結果チグハグになるんだけど、
(無理矢理付き合わされてた)友達から良アシストが…!
デレまくりの有馬が可愛くて可愛くて可愛くて幸せそうで嬉しい(;///;)
個人的にはいつまでもウブカップルでいてほしいわ~!

11

読み終わってあまりの良さに駆け出したくなった

人生で初めて、レビューを書きました。
そうさせるくらいには、素晴らしい作品でした…

レビューが下手なので、自分がグッと来たところを箇条書きにすると

・表現する、という事に真摯に取り組む事の尊さ
・他人の納得のために枠にはめられる苦しさ、からの、その窮屈な枠を外してくれる誰かの存在の尊さ

救い救われる、そんな二人の関係が大好きなので、自分にはドンピシャでした。
性別は関係ない、それは、「男でも女でもいい」なんて二択を超越して、ただあなただから大切なのだ。
物語のそんなメッセージに、これが、私の読みたかった物語なんだなと思えました。

読み終わった今の気持ちをどうしたらいいかわからず、電子だけで買ったのですが紙も買ってきます。
この物語を描いてくれてありがとうと、先生にお伝えしたいです。

11

そのままのお前が好きなんだ

自分の高校時代があまりに昔になってしまったので、普段は高校生ものは読まないのですが、ちるちるさんのインタビュー記事に興味をひかれて読んでみました。

物語の舞台は演劇部。アニメ絵のような躍動感あるタッチ、勢いのあるセリフ回し。わき役たちのツッコミも面白いけれど、物語が投げかけるものは、異性を好きになるのは当たり前?男らしく、女らしく振舞うのは当たり前?という、重く直球なテーマだと感じました。もし、自分が「好きになるのは、男の子でも女の子でもいいよ」「服は何着てもいいよ」と言われて育ったら、果たしてどうしたか…。ちょっと足元がグラグラするような気がしました。

不幸な生い立ちから女の心を捨てきれず、男にもなりきれず、苦しむ有馬と、過去の出来事から深く考えるのを止め、ヒーローを目指す大河。そんな大河が有馬を女だと勘違いして恋をします。男だと分かっても消えないドキドキ。有馬のことをもっと知りたいと、有馬に演技の稽古をつけてもらううち、やがて大河の心に変化が起き、それが有馬の心をも動かしていく。熱い展開に心を揺さぶられました。

有馬の孤独な戦いを知った大河が、「お前みたいになりたい。お前が好きだ。」と、涙を流して想いを告げる姿に胸を打たれます。生きていると苦しいこともあるけれど、立ち向かう姿が、こんな風に誰かの琴線に触れることもあるのかもしれませんね。自分も誰かのヒーローになれたら嬉しいな、とちょっと思ったりして。

大河は有馬に、男でも女でもなくていいから、そのままのお前でいてくれよ、的なことを言うのですが、これは、「そのままのお前が好きなんだ」ということ。最高の愛の言葉じゃないでしょうか。物語の一番のメッセージではないかな、と思いました。福丸くんも「愛のカタチもいろいろやしな」と言っていました。本当にね、そういう世の中になったらいいなと思います。

有馬もまた大河にぶつかっていく中で、大河が変わったこと、自分の本当の気持ちにも気付いていくのですが、その繊細で激しい心の描写がもう素晴らしくて。パイプ椅子を荒々しく蹴り上げる姿、カバンから取り出す薬や、母親が無理やり口紅を塗ったことがうかがえる部屋の乱れた様子も、有馬の抱えてきた闇をうまく表していると思いました。

大河と有馬、お互いがお互いのヒーローというのが、すごく好きです。尊敬と信頼がある関係がとてもいいな。男同士だって、全然かまわないと思えます。

有馬が、女の子の格好で怖い目に遇ったのに女装すると舞台に立てるということ、変わらずにショートケーキが好き、という二つのことが腑に落ちなかったのですが、そこは人間の心の複雑さなのかもしれませんね。

後日談で、デートでかっこつけるのをやめた二人が向かった先は…という場面で、映画館の隣にホテルが描いてあり、一瞬、もう⁈と期待してしまった(笑)。続編では、その辺も描かれるのかな。
胸倉つかんだキスや、デートの様子を見ると、有馬が攻めもアリなのでは。二人でよく話し合って決めてほしいな。一度両方試してみるとか。二人の葛藤を楽しく描いてくれることを期待しています。

9

語彙力を失いました

こちらの話題作。いつか読みたいと思っていたため、情報もレビューも見ずにいましたが、レビューが上がるたびに目に入る、作品への衝撃を物語るレビュータイトルの数々。
こうなると、ますます作品に向き合うのが怖くなってしまうチキンです。
心の準備…心の準備…
読み始めるまで一ヶ月かかりました。

すみません。
ストーリーに触れたかったのですが、語彙力を失いました…
せっかくですので、こちらネタバレなしでレビューをあげさせていただきます。
素晴らしい作品を読んだ感動だけでもお伝え出来れば幸いです。

ストーリー以外のことに少し触れさせてください。
1話目からもう、惹き込まれるこの描写力、醸し出す雰囲気。
作者様、これが商業デビュー作なんですよね…?
ものすごく漫画描くのうまくないですか?
絵がうまいだけじゃなく、漫画を構築する全ての要素において。
人物の設定。性格づけ。描き分け。動かし方。
これはキャラが立っていてよかったです♪というレベルを超えている気がする。
BL以外の漫画もかなりの数読んでいるつもりですが…
キャラクターの働かせ方のうまさ、展開力、描写力。
うーん、すごい…

少なからず地雷になる要素のある作品だと思いますので、気になる方はお調べになってみてください。

一ヶ月間期待を膨らませ続け、なお、期待を上回る良質な作品でした。
PEYO先生の今後のご活躍に期待しております。

9

もしかしたら。

雑誌連載当初から追っていて、ようやく電子書籍の方で購入して改めて読み返しました。
他の方もレビューされているので色々割愛しますが、個人的には女性のような扱いをうけてきた有馬くんが大河くんにだけ見せる男らしさに惹かれます。
受け攻め表記はありませんが、作者さまは最初からCPは決めていたとも書かれていて、おお、と思いました。
なんだろう、有馬くんは自分が女性的に扱われることにコンプレックスを抱えていて、だからこそ大河くんがそこで有馬くんを女性のように扱うのは物語的にも違和感を感じるんですよね…。
だから読んだ感想としては、有馬×大河なのかなと思っています。
優しい大河くんだからこそ、男性としての有馬くんを素直に受け入れてくれるんじゃないかと思うのです。

8

凄く良い作品でした

優と大河、その周辺の人物たちの台詞や生き様が胸に響きます。萌えとかそういう次元の話ではもうないような気がします。この作品に出会えて良かったし、もっと表に出てもいいのではないかと思いました。

ジェンダーについての問題って凄く難しくて、ジェンダーの問題を抱える当事者も、理解者も、それを嫌悪する人も、持て余す人も誰も悪者では無いということがこの作品を通して感じられました。その問題に打ちのめされながらも立ち向かっていく優や、真っ向からその問題と向き合っていこうと成長する大河、手に負えないと思いながらも助力してくれる先生、個人的になによりも印象的だったのは、優の問題にどうしていいか分からず、厳しく当たってしまっていた先輩がとても印象的でした。批判的な目や優をレイプした大人など、もちろん悪人もいましたが、優や大河と関わる周辺の人物たちのやさしさが凄くリアルなのにとても胸が温かくさせられました。

6

神評価だけではたりない!

心が女と男と真っ二つに割れた少年の話をよく表現できていると思います。喜び、悲しみ、憎しみ、妬み、人の繊細な心の感情を丁寧に描かれています。これが初コミックとは恐ろしい。これから先、どんな作品を生み出してくのか楽しみで仕方がないです。

6

衝撃でした

いい意味で商業BLらしくなかったです。
ネタバレにならないように書くのはなかなか難しいのですが、有馬、大河それぞれの過去が「演劇」というものに影響を与えていて、複雑ながらにも丁寧に描かれていて心に刺さりました。
最初は表紙のファンシーさに惹かれて購入したのですが、それだけじゃない!
周りの人も優しさに溢れていて、読んでいてじわっと暖かな気持ちになります。
綺麗な顔と男らしさをもっと有馬、正義と優しさをもつ大河のこれからも気になりました。レビューが下手なのであまり伝わっていないかと思いますが、たくさんの人に読んでいただきたいです!

6

涙あり、笑いあり。

笑えるシーンもあり、泣けるシーンもあり·····。

絵の上手さが···すごい。しかも内容にあった表現の仕方がもう。重いシーンでは読んでる方の胸が締め付けられる感じで。コミカルなシーンでは、笑ってしまうようなコマがあったりと。
言葉では言い表せない····とにかく読んでほしいです。ほんと、すごいから······。


幼い頃の有馬を助けたのがお見舞いに行く途中だった大河の父だったシーン、そんな繋がりが!と驚き。もう一度読み返した時に有馬はこんなことがあってこの花を捨てずに持ってたんだな、と。話を知っていたらまた違う読み方ができて楽しいです。
あと、有馬が1輪だけ花を持って去った次のコマの取り残された3人と落ちてる抜いてきた花二輪、が好きです笑。

大河の表情がとても豊かで、大河の顔を見るのが楽しいです。

赤面有馬は可愛すぎて悶えます。

エロ重視ではなくストーリー重視の本で。ストーリー重視のbl本の中でもまた違った雰囲気の本です。こういうBL本待ってた!と思いました。

5

BLの旨味を持ったジュブナイル

ちるちるさんの記事で表紙を見て、ビビッ‼︎と来ました。私ごとですが、ボーイミーツマリアは自身初の表紙買い作品です。
感想は皆様書かれていることにウンウンと思ったので、主に"紙の本"に対するレビューを。
すぐにでも読みたくて電子購入しようと思ったのですが、この表紙を本として見たいという気持ちを優先して、書店へ向かいました。

蛇足ですが、なんとまあ買いやすい表紙ですこと…(感涙)
後ろにお子さんが並んでらしたけど、なんの気負いもなく爽やかに購入出来ました。これって重要な買いポイントだと思うんですよね!

砂糖菓子のパステルピンクに、フォンダンのような薄い帯がかかっていて、久々に本を買うことの楽しさを味わいました。
裏表紙には、メイン2人の子ども時代が描かれています。対照的な子ども部屋で、色合いや散らばる小物が、どことなく算数教材の箱を思わせます。
Cannnaのカバーは紙素材のものが多いですよね。
ボーイミーツマリアには学生時代の陽の空気と、子どもと大人の中間地点であるがゆえの、葛藤や絶望の陰の空気があり、それを表現するにはぴったりの手触りと彩色で、装丁マニアの気がある私にはたまらない一冊でした。
このカバーを見ていて『性別はグラデーションになっていて、1人1人違うものだ』とテレビで聞いて納得したことを思い出しました。まさに、自身の性や在り方に揺れる彼等の色だと思いました。
まだ頑ななページをほぐしながら、読み進めるのがとても楽しかったです。

今作は、BLの旨味を持ったジュブナイル。受け攻めのレッテルもなく、エロティックな展開もない。演劇という題材を通して、人間同士が本気でぶつかり合う姿は、BLが好きな人だけでなく、様々な人に向けて刺さる内容だと思います。
また改めて時代の波を感じさせる作品でもありました。普遍的な考え持ったその他の生徒が、自分とは違う2人に向けて抱く葛藤や困惑があり、その描写が1番大切な部分でもあるかなと感じました。

購入を迷っている方にはぜひ、紙で!おススメしたいと思います。

5

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