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商業刊行作品を観る限り、作を重ねる毎に
心の艶を描く事に重点を移された感のある
日の出ハイムさん。
今回は作風に合わせて描画タッチも繊細に
なっています。
この主題でもしも今以上性交描写が有ったと
したら、話の艶が消えてしまうでしょうね。
炭酸の刺激で突き抜けてしまう様な恋愛をする
人達じゃないですよ、彼等は。
微炭酸の刺激だからこそ、判る恋の味わいも
あるのでしょう。
日の出ハイムさんの作品の中で1,2を争う程好きな作品ですv
・高校生X高校生
・同級生(攻め高校生の兄)X同級生(高校生の先生)
この2カップルのお話。
すれ違いや片想いばかりで上手く行かない恋愛。
不器用ながらそれでも皆それぞれ自分の想いや相手の気持ちに向き合って、何かを変えたい、変えようとして…。
4人それぞれの気持ちが個々の視点で描かれているのですごく感情移入しやすいです。小さな映画を観ているみたいな空気や音まで伝わってきそうな雰囲気のある漫画です。
優しい気分でゆったりとBL漫画が読みたい時には是非お勧めです♪
サラッときれいな絵といい、
高校生カプと、大人カプの2組が、うまいこと絡みつつススムストーリーといい、
そして、それが、うまくきっちりと1冊のコミックスに収まって、
これって、私の思うBLマンガの理想の完成型だと思う。
そして、少女マンガの理想の完成型だと思う。
それくらい、絵も、画面構成も、ストーリーも、BLのお手本のようによくできている。
この本を作れた編集さんは、さぞや嬉しかったろうなぁと思う。
これ、とてもいいです!
やっと辿り着けた!!!これですよ、これ!
同じ作者さんの高評価のリーマン物が「え?私、何か読み間違えてるのかしら?」と不安になるくらい全く響かなかったのですが、何となく気になる作家さんなので色々読んでみました。
色々描ける作家さんなんですね。
私は、この路線が好きだなあと思いました。
特に転がり回るほどの萌えがある訳ではなかったですが、二つのカプを平行して進める構成力は素晴らしいと思いました。
大体、こういう場合は正直どっちかのカプがいらないよなーってなるのですが、この話はそんな事全くなかったです。
読み終わった後に、じんわりきました。
この話でもっとすごい事件が起こったりエロが激しかったりしてしまったら、全てが台無しになるので、本当、全てに関してバランスのいいお話だと思います。
微炭酸とは、正にタイトル通り。素敵。
えーっと日の出ハイムさん、なんでそんなに我が県をご存じなのか(汗)
ご親戚がこちらにいらっしゃるのでしょーか。
ちょいちょい方言も出てるし、地理をよく知っていらっしゃる。
赤城おろし≒からっ風、学生にはキツいですよね。自転車に乗ってると押し戻されそうになりますもん。しかも乾いた埃っぽい風なので、肌荒れしやすいんですよね…。
そんなわけで、私の住むところが舞台となっているとあっては、レビューせずにはいられませんでした(笑)
さらっと読めてしまうので、もしかしたら最初は魅力が伝わりずらいかもしれません。
読み返すと味が出てくる、そんな感じがします。
漫画の画面そのものにはさほど好みではないというかあまり魅かれなかったのですが、
彼らのちょっとした表情にはっとさせられます。
言葉でなく表情で語っていて、その切ない思いに苦しくなる。
派手さはまるでなく、ただ密かに誰かを愛し、すれ違っては傷つき、
物語の最後には、表紙絵のような爽やかな風が吹く。
恋愛のコマを進めるには、不器用でみっともなくていい。伝わればいいんです、よね。
そこから動き出した風間兄弟の格好いいこと!
彼らの会話がとても普通でリアルさがあり、そんなところもとても魅力的でした。
ラストあたりはまるで映画のようなコマ割りでした。
この漫画、映画化しても素敵な話だと思います。
ところで最初のほうで、隆が上半身裸でお茶のペットボトルで直飲みするシーンがあるのですが、
それだけのことなのに妙に大きく描かれていて、もしやサービスショット!?とおかしく思えたのは私だけでしょうか(笑)