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表題作蛍火艶夜 下

同時収録作品坂ノ上庚二少佐 前編/中編/後編

坂ノ上庚二
少佐
伴勇人
一飛曹

同時収録作品鳴子部隊 第一編/第二編/第三編/第四編

園悠希男
鳴子部隊隊員
鳴子文一郎
飛曹長

その他の収録作品

  • 淀野と正雄(描き下ろし)
  • 戦後(描き下ろし)
  • 酒井千代松大佐編(描き下ろし)
  • しろくろ(描き下ろし)

あらすじ

反芻者続出の話題作、完結。本編に描き下ろし70頁を加えた超濃厚コミックス、発売! 情と理が絡み合う夜に、あてどもない永遠の刹那が生まれいづる――……。特攻隊を舞台に繰り広げられる、漢たちのアツき魂のいななきを、濃厚な筆致と人物描写で描きあげるオムニバスストーリー、号哭の下巻。

作品情報

作品名
蛍火艶夜 下
著者
amase 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新潮社
レーベル
BUNCH COMICS【非BL】
発売日
電子発売日
ISBN
9784107727725
4.7

(62)

(52)

萌々

(6)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
13
得点
291
評価数
62
平均
4.7 / 5
神率
83.9%

レビュー投稿数13

英雄じゃない、恥だ

ストーリはさておき、侵略戦争を引き起こした国が自らを戦争の被害者と称する資格はない。戦犯を英霊として祀るなんて、歴史を歪める行為であり、あまりにも滑稽で恥知らずだ。彼らは決して称賛に値する存在ではなく、ファシズムや軍国主義と共に歴史の汚名として永久に刻まれるべきだ。どれほど悲惨な結末を迎えようとも、それは全て自業自得だ。
歴史を忘れる者は、過ちを繰り返す運命にある。現実を直視できない人は更に愚かな間違いを重ねるだけでなく、そのことを誰かに指摘されることを、まるで恐怖のように受け取るものだ。
また、私の言った事実に何も反論できないから、陰でひっそり内容削除して満足するなんて、さすが精神勝利法の極みだよね。事実を述べた罪を裁くなんて、おつかれ~^o^

1

年末に滑り込んだまごうことなきマイベストBL

年末に読了しましたが年明け以降数日引きずりました。笑

ぜひ上巻再読をなさってから読むのをお勧めします。
昨年アワードをざわつかせた上巻も
とってもすごかったですが、
それをさらに上回る話の構成で震えました。

何度読んでもどんなふうに読んでも
幸せな人は誰もいなくて語彙力失います。笑
癒やしコマ、うさぎだけでした。
うさぎはめっちゃ可愛かったです。

多種多様なメリバ・バッドエンドしかなくて
黄昏や闇が好きな方は
きっとお好みストラックアウトど真ん中を
光速でぶち抜かれて数日引きずるかと思います。

上巻から変わらずオムニバス形式でしたが
しょっぱな「伴」というとんでもねぇ男が出てきて
とんでもねぇ結末で「無理最高このあと読むの無理」
とか思ってたんですが、杞憂でした。

私は鳴子飛曹長回が本当に好きで...
ソノ鳴子編ラストのモノローグが、

戦争が、男女で愛を営むのが当然な時代に
国の為に命を懸けて生きていたあの特攻隊員たちに
幸せはあり得ないという
【現実】を顔にパァン(っ'-')╮=͟͟͞͞ と投げつけられて
数日引きずってます...

つらいのに何度も何度も読み返してしまう
そんな作品です。

2

他では得られない唯一感!

平成の半ば近くのある年、撃墜王と呼ばれた1人の元パイロットのかたが亡くなり著作を読み終えたばかりのわたしは厚かましくも東京のご自宅に弔問させて頂きました。
上品な奥様が当時を知らない若輩者にも丁寧にご対応くださったことが昨日のように思い出されます。
戦後この方のように著名人となり零戦と過去から切り離せない生涯を送った人は寧ろ少ないのではないでしょうか。
「鳴子部隊」の鳴子飛曹長のように戦後はなるべく思い出さないようにでもある意味大切で楽しくもあった日々を胸内の奥深くに温めながら諦めながら生きている人の方が多かったのでしょうね。
「鳴子部隊」シリーズが1番好きです。

あと、生き残った八木の息子正雄、この子が近いうちに志津摩の姪と出会うだろう事、結ばれて八木と志津摩の血が合わさった子どもが出来るであろう事が暗示されていました。
わたしは上巻の感想にも書きましたがこういうのは好みではないです、暗示、ほのめかしで終わってはいたのでまあ怒ってはいませんが。
本人同士が死別しているのにその子孫がくっ付いて血が受け継がれていくとかロマンティックに思いたくても思えません。

死んだら終わりです。

追記で濡れ場シーンはエロくありません。
結構あるのですがわたしには全くエロくはなかったです。
しかし他の意味でぜひ読んで頂きたい1冊です。

3

戦争が、特攻隊が、あったからこそ共に居られた奇跡。

上巻とはまた違う人達がでてきます
話は大きく2つ
初めの坂ノ上少佐の話は2人とも死んでしまい、もうひとつの鳴子飛曹長の話は2人とも生きている
しかし生きている2人の方がとても苦しそう

古き時代の価値観、女と結婚し子供に恵まれることを良しとしていた時代
戦争があったから、特攻隊として部隊が一緒で色々制限されていたからこそ共にあれた2人
戦争が終わってしまったら離れるしかないわけで…
世間の目もあり生きているのに、2人とも生きているのに…共に生きることが出来なかった
ラストの鳴子飛曹長の「また戦争でも起きない限りあの夜は二度と訪れない」がとても刺さりました

戦争は二度と起きて欲しくない、起こしてはいけないけども、戦時中だったからこそ保たれていた幸せがあったわけで…
難しい感情で表現の仕方がわかりませんね
語彙力なくてすみません

前巻の淀野や塚本などの戦後の様子も少し見れます
淀野さんの志津摩への執着
また「恋は辛い…でもこれがなかったら生きていけなかった」がささりました
正雄の真っ直ぐさも良いですよね

エロは多め 過激なプレイ内容ではない
前回と同様に死んでしまう人達がいるので、注意してください
光〜夜明けの腐女子は辛いと思います
黄昏〜闇の腐女子さんにはおすすめ

2

下巻

上巻をよんでいたので、下巻をこころまちにしていました。
いつもは、1000円をこえると高くて購入するのを躊躇してしまいますが、即決して購入。後悔はしていません。

時代は太平洋戦争の日本。
「特攻」をテーマにしているので、重く、暗いお話ですが、その中でも、人と人とのつながりが感じられる作品で、深いストーリーだと思います。

「特攻」なので、読む前から、なんとなく結末が決まっていて、もの悲しい感じですが、そこがまた、この作品の魅力でもあると思います。

ただ、セリフにハートマークがついているのことに、違和感がありました。それさえなければ、最高でした。

2

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