特典

  • 『青を抱く』初回限定特典 書き下ろしショートストーリー「ウェルメイドブルー」

『青を抱く』初回限定特典 書き下ろしショートストーリー「ウェルメイドブルー」

ao wo daku

商品説明

協力書店にて配布される、初回特典ペーパー
B5版1枚表面に、四段組のSS。

タイトルは『ウェルメイドブルー』、
本編ののち、東京で過ごすある日の二人……
ホットプレートで餃子を焼きながら、それぞれの育ちの中の食を語り合い……

作品情報

作品名
『青を抱く』初回限定特典 書き下ろしショートストーリー「ウェルメイドブルー」
著者
一穂ミチ 
イラスト
藤たまき 
媒体
特典
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
『青を抱く』
3.9

(10)

(3)

萌々

(5)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
38
評価数
10
平均
3.9 / 5
神率
30%

レビュー投稿数2

もどってくる日常

ss、という短さなのになんだろうこの充実感は!!

本編はめまぐるしかったですが、こちらはおだやかな日常。
それぞれの母親から受け継いだメニューを、答え合わせしていくように話す泉と宗清。同じところ、違うところ、これから一緒になるかもしれないところ。
何気ないようで『我が家の味』って確かにありますし、そこに母親たちが昔一緒にいた痕跡をみつけるのって、二人にとって特別で大切なことだなぁと思います。

同じものを食べて、同じ身体になろう。という泉の言葉にじんわりきてしまいました。毎回毎回、ssペーパーやブログの小話にやられてしまいます。

おいしいものを、おいしく書ける。幸せなことを書ける、一穂先生が大好きです。まだ読んでらっしゃらない方はブログssもぜひ!

2

食べちゃいたい程に

「自分が今まで食べてきたもので自分の身体はできている。」
……という意味深い一文で始まるSS。

本編の後、引越しの日を描いた書き下ろしのそのまた後、
泉が東京で暮らすようになってからのある日。

泉の部屋でホットプレートで焼いた餃子をつつきながら
「うちの食」について語り合い笑い合う中、
それぞれの母親の昔や過越し方に思いを馳せ、
そうやって繋がってきた命の流れを止めてしまうことへの
罪悪感と幸せを感じるひと時。

食べることは人生そのもの、あなたの身体はあなたの生きてきた蓄積、
「食べちゃいたい」という恋の衝動の意味を感じる時。

              ☀︎

セックスした翌朝、宗清が作ってくれる朝食。
朝の日差しの中の幸せ、
恋人同士のちょっとしたじゃれあい、やきもち風味。

一穂先生のSSは、日常の一コマを切り取りながら
カップルが本当にカップルらしく、
二人で生きている様が目に浮かぶようなものが多い。
これもまたそんな一枚でした。

5

この作品が収納されている本棚

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