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小説
権力者セレクションということで、バブルが香る設定が多いのではと覚悟していたのですが、あるにはありますがそこまでではなかったです。
権力者ということで俺様傲慢系が多いですよ。
★魚谷しおりさん『代償は獣の罠』
→ぐは!稲荷家さんの表紙、破壊力満点!ネクタイで拘束されてます。この拘束している腹黒に見えるエリートが年下攻め。十年前、高二だった攻めの家庭教師をしていた受けが、関係を無理矢理持たされていたという過去がありまして、再会ものです。
年下攻めですが、ワンコ系はあまり…という方には良いのかもしれません。年下ですが、傲慢俺様系の攻めです。
★小中大豆さん『極道と愛を乞う犬』
→なんだろう、文章や台詞がひじょうに生々しく感じます。小中さんてこんな感じの作家さんだったっけー?と記憶を手繰り寄せてますが、うまく思い出せない…
序盤攻め(しかも下衆系・汗)だったのですが、本命攻め登場で無理矢理受けさせられる主人公。ただこの無理矢理も、あまりに受けが最低キャラだったので気の毒とは思わないんですよ(苦笑
そして、試し読みの少ないページ数の中でなかなかなエロ展開。ヤクザに飼われる自信家生意気受けのお話でした。ヤクザ系の王道設定なのに、受けが健気ではない辺りが面白いです。
★きたざわ尋子さん『モノクロームの契約』
→表紙からもきたざわさんお得意の年の差物の気配でしたが、その通りでした。攻めの雰囲気も受けのタイプも、きたざわさんをお読みの方にはお馴染みでしょう。
攻めの元で働くこととなった受けはワケアリなのですが、この辺りもきたざわ作品の王道!
ただいつも思うのはきたざわさんの書かれるセレブ攻めって、なんだろ、ゴージャススーパー攻めな設定のはずなのにそうは思えないのですよ。
妙に、人情とかワイルドとか下町風味というか…(苦笑
★吉田珠姫さん『石黒和臣氏の、ささやかな愉しみ』
→98年の作品で表紙に『デンジャラス・サイド・ストーリー』ってあるんですけど…じ、時代が…(汗
ノリも若干バブルの香りがまだまだしております。
初っ端から攻めの妻が普通に登場。しかもなんだか友達夫婦のような??さらに攻めの一人称というこれまた変わったタイプです。
吉田さんはもう痛い!というイメージが強い作家さんなので覚悟はしていたのですが、なんでしょうこの作品はまたちょっとわたしの思っていた痛いとは違っていたようで、静かにヒタヒタと迫ってくるのではないでしょうかね、攻めのドSっぷりが。残念ながらそこまでは読めませんでしたが。
そしてタイトルのゴージャスな、金沢有倖さん『学園帝王』も収録されております。