新規購入限定90%OFFクーポン配布中!さらに1冊から高還元でポイント貯まる!
BL×ゾンビ。見たことのない世界をあなたに……
BLにゾンビという奇抜な設定を混ぜるという事で、まずその試みに拍手。
1番感心した、というか、漫画的に面白かったのは日乃チハヤさんの作品です。
他の作品でも、作者を知らないまま読んだもので、面白いなーと感じたものって、だいたい日乃チハヤさんの作品だったりするんですよねぇ…
1番私好みだったのは、木村ヒデサトさんのデッドデッドラブアライブです。
BL以前に好みの話です。
ゾンビという醜い姿への劣等感を感じる主人公。こういうのって、普通の日常生活でも考えられませんか?自分だって、明日には全身大やけどを負ってしまうかもしれませんよね。
そんな大和を包み込む隊長に私まで惚れました。
そういうのに私はじーんとくるんです。
隊長は、外側からは計り知れない美しさを感じられる人なんだなって思えて。
話のまとまりとしてはこれで完成されているけど、続編が読みたいです。なんといっても、恋する大和が可愛らしい愛おしい。大好きになりました。
他作品もなかなか面白かったです。
ただ、こういう設定はハッピーエンドが少なくって、ハッピーエンド至上主義の私にはちょっとツラい、、、
「ゾンビがいる世界」をテーマとしたアンソロジー。
ゾンビと言ってもホラー色は薄く、エロもほとんどありません。
■雨水 龍「死後も君のもの」
ゾンビに囲まれた研究所で死を待つ二人。研究員の一人が、もう一人に想いを打ち明け…。
■日乃チハヤ「その男、死に損ないにつき。」
ゾンビとセックスしゾンビ化した男が、学生時代の友人(妻子持ち)と再会。
学生時代から友人に片想いする男が取った行動とは…。
「人とゾンビが共存する世界」という設定が上手く生かされたダークな物語でした。
■野萩あき「真っ暗闇の底の底」
死んだ筈の友人が火葬前に蘇り、主人公は彼を葬儀場から連れ出し逃避行へ。
自我を忘れゾンビ化することを恐れる友人に、主人公は…。
■木村ヒデサト「デッドデッドオアアライブ」
ゾンビ討伐隊の隊員がゾンビに噛まれ、半ゾンビ化(治る見込みアリ)。
彼が想いを寄せる隊長は、責任を感じ毎週外出に付き合ってくれて…。
本アンソロ中、最もゾンビがグロテスクに描かれている話(かつ唯一のハッピーエンド)。
醜い姿に変わり果てた隊員を世間から守る隊長が男前で、隊長に恋する隊員も読み進めるうち可愛く見えてきました。
■カシオ「二度死んだ男」
一度死に蘇った男が、夜中に幼なじみの家を訪ねる。幼なじみに想いを打ち明けるが…。
■加藤むう「最後の人間」
ウイルスの蔓延により人類が絶滅寸前の世界。
主人公は、ウイルスに感染していない「最後の人間」として病院に隔離されている青年と出会い…。
■街野舎犬「ふたりぼっち日和」
ゾンビが蔓延る世界で、感染予防の薬を売り歩く男二人。
いっそ二人でゾンビになった方が楽かもしれないと軽口を叩き合う二人だが…。
■ホームラン・拳「ゾンビサイクル」
街がゾンビに襲われ、必死にゾンビと闘う高校生二人。
一人がウイルスに感染したとき、もう一人の取った行動は…。
バッドエンドの作品が大半を占める中、唯一ラブコメ路線を取ったヒデサトさんの作品が異彩を放っていました。
日乃チハヤさんの作品もブラックでなかなか好み。
全体としてはオーソドックスなSFパニック系と、ゾンビでなくとも成立しそうな切ない系の話が多く、ちょっと物足りない印象でした。
BLでゾンビって!?なにそれ楽しそう。なんだかんだゾンビ映画は割と好きだし、作家様のゾンビの解釈が気になるし、なんといっても決めては池玲文先生の表紙ってことでゲットしました。
ゾンビに囲まれてもうすぐ死を迎える二人。ゾンビと人間がうまく共存する世界の元同級生。突然の死を迎えた相手が生き返り…。噛まれて半ゾンビ化した隊員とキャプテン。などありましたが、私が好きだったのは
・日乃チハヤ『その男、死に損ないにつき。』
性的感染でゾンビになった正臣と人間の健太郎は高校時代の同級生。医療が発達した世界ではゾンビと人間も上手く共存できて、正臣と健太郎もたまにあってはいつものように軽口をたたき合っているが、実は正臣がゾンビ化したのには…。
「ゾンビと共存する世界」と言う設定は必ずあるだろうなと思っていたけれど、これは切なかったです。ゾンビになると避けられないある事、それを望んでゾンビ化した正臣。共存できても絶対に重ならない二人の距離が悲しかった。
・ホームラン・拳『ゾンビサイクル』
高校生ものです。いつも凛々しい幼馴染の晴矢と助けられてばかりの正一は、ゾンビが溢れる緊急事態の町で逃げようとするのですが…。
ヘタレの正一が晴矢のピンチには自然に体を投げ出し、いつも凛々しい晴矢は最後まで正一を助けようとする。ラスト手をつないで彷徨う二人が切ないです~。制服でこれをやられたら泣けちゃいます(T_T)
全体的にはちょっと物足りないですね。もっと奇想天外な設定を期待していました。もっともっとダークに、そしてもっともっとシュールな作品があってもよかったなぁと思います。あと、エロいのもね!
ゾンビマニアとしてはうれしい限りの作品ですが、アンソロジー短編集の宿命か一つ一つの作品はとても作者の個性があり楽しめましたが、ページ数の制限で全体的に薄く物足りなく感じました。ゾンビ系の人類滅亡終末のなか二人の日常の絆をもっと深く掘り下げる描写があれば素材がいいのに勿体無い((+_+))。ゾンビといえばグロイ怖いイメージですがこの作品はゾンビは全体的に綺麗です、ゾンビ初心者向け・ゾンビ作品が好きな方は楽しめると思います。
このカバーだったらゾンビ×人間のレイプものがあると思ってしまうじゃないですか~……
中身は全部人間同士の純愛でした。(人間同士って言っても元人間とかもありますが)
カバー描いた方は漫画描かれてないし………
ぶっちゃけ中身とカバーが著しく違うものって、カバー詐欺にあたるのではないでしょうか?
アンソロジーはこういうことよくありますが。
まあゾンビ×人間のBLではなく、「ゾンビがいる世界で繰り広げられる、究極のラブストーリー」ですもんね。これは説明を見ないで買った私が悪いです。
カバーの作品が見たかったです。
ゾンビBL。新しいと思って手にとりましたが、確かに新しい。
ただもう少しグロく、エロくても良かったのかなと思います。せっかくの腐乱死体を題材にしたBLなのに、もったいないですよ。
ゾンビ初心者(?)向けです。エログロが苦手な人も楽しめる仕様です。
絵も綺麗目ですし、ほぼゾンビが出てこない作品もあります。ゾンビ好きな方には少々物足りないのではないでしょうか。
というか、グロ苦手な人がゾンビBLを手に取ると思えないので、ゾンビ好きな人向けにもう少し踏み込んで製作すべきだったのでは。初心者や苦手な人に配慮する必要ないかと。
ホラー要素はないですが、メリーバッドエンドが多いです。
メリバの中でも「その男、死に損ないにつき」は結構面白かったです。自暴自棄になっちゃう正臣くんが可哀想で可愛かった。
「デッドデッドオアアライブ」は作中1ゾンビが描かれてる話ではないでしょうか。受けがゾンビになる話です。
ほのぼのぽいですが、ゾンビに対する差別描写などがあり、リアリティあるなぁと思いました。私は好きです。
アンソロなので仕方ないですが、全体的に話が短く駆け足気味。
もうちょっとゾンビについてや、侵食されていく町並みの恐怖、その中での恋愛や人間関係について掘り下げてほしいと思いました。せっかく新しくて新鮮で良い題材なのになぁ。
あとやっぱり、ハードなものを求めていた自分にとっては肩透かしを食らった感じ。一作くらいゾンビのレイプあっても良かったんじゃないでしょうか??(拘ってすみません……)
ゾンビモノってやっぱり、意思疎通のできないクリーチャーに襲われる恐怖や淫靡さが魅力なんだと思うんですけどね~