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表題作黒ねこラブラブ注意報

緑川高広、高校2年生、17歳
九呂、不幸を呼ぶ黒猫、生後2ヶ月

あらすじ

人間をいっぱい不幸にしたご褒美に変身する力を得たという、自称『不幸を呼ぶ黒猫』の九呂に恋した日から高広は不幸続き…。
自分を『猫』だと信じるヘンで激カワイイ九呂にゴロゴロと懐かれて嬉しい高広だけど、近づかれるたび物が落ちてくる、ドブにはまる、車に轢かれそうになる!極めつけはモデルばりの男に迫られ貞操の危機に!!
九呂って…本当に不幸を呼んじゃう!?
負けるな、高広♡

作品情報

作品名
黒ねこラブラブ注意報
著者
加納邑 
イラスト
にゃおんたつね 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
アイスノベルズ
発売日
ISBN
9784872788525
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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
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3
評価数
1
平均
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神率
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レビュー投稿数1

黒猫は不吉?

このお話は、人間を不幸にする生粋(?)の黒猫と、そんな不幸をモノともしない人間が、恋に堕ちる可愛いラブコメです。

世間では迷信だけど、この黒猫の九呂に関わると、上から物が落ちてくる・ドブにはまる・何もないところで転ぶ…と、小さい不幸がやって来ます。そうして人間を不幸にして手に入れたのが、人間に変身することでした。
そんな九呂と知り合ったのは、高校生で無気力な高広です。猫の姿の時に前を横切られ、美少年の九呂と出会い、最後は檻に捕まってる九呂を助けて…。
もちろん最初は、九呂が猫だなんて信じなかったけど、もう1匹人間に変身できる三毛猫のオスが現れて、目の前で変身されたら信じるしかなくて。そして、危なっかしい九呂を見守る内に、高広の中に恋心が生まれてきて…。
そんな時に、九呂の飼い主のお婆ちゃんが亡くなります。飼い主のいなくなった九呂は、他の猫たちと田舎に帰るか、それとも高広に飼い主になってもらうか…。だけど、今まで無気力で親とも向き合ってこなかった高広が、一生飼い続けられるのか不安になって…。

高広と一緒にいたいけど不幸にしたくないから離れると、一生懸命に自分の気持ちを押し殺す九呂が切なかったです。高広も、九呂を幸せにしたい、いや一緒にいないと自分が不幸になると一生傍にいることを決意して、両親を必死に説得してるのが萌えます。
そして、無事に一緒に暮らせることになった当日の悲劇に、またまた胸が痛くなります。
だけど、九呂を諦めず頑張る高広の、今までの無気力な態度からは考えられない行動力にキュンとなります。そして、安心のハッピーエンドに胸が温かくなって…。
残念だったのは、九呂の姿が人間か猫か、はっきりと区別されていたことです。人間の九呂にネコミミや尻尾が付いてたら、もっと可愛かっただろうな~と想像しちゃいました。

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