てんてん
本品は『淫雨に溺れて』の
アニメイト特典ペーパーです。
本編直後、湊視点で
神代と初めて夜を過ごした翌朝のお話です。
ある朝、
目覚めた湊の前には広がったのは
大きな掃き出し窓に映る白みかけの空
という見なれない景色でした。
しかも身じろぎしようとすると
なぜか上手く身体が動かせません。
湊の後ろから
巻きつく腕があったのです。
首筋に触れるかすかな寝息に
背後を窺うと湊を抱いたまま
神代が眠っていました。
とたんに昨夜の事が蘇り
湊は頬が熱くなりました。
湊は軽蔑されて罵られる事なら
何度も想像しましたが
神代の心が変わらないなんて
考えた事もなかったのです。
動悸がしはじめた胸を抑え
湊は神代の寝顔をじっくりと観察しながら
早く朝の挨拶をしたいと思い始めます。
アルバイトとして雇い主にいう
「おはようございます」と
恋人として発する「おはよう」は
きっと全然違う♪
そんな事を考えつつ身じろぎした湊でしたが
体内から生暖かなモノが滲み出てきまて
とっさに膝立ちになってしまいます。
ソレは昨夜、
神代が放ったモノに違いありません!!
満ち足りた気持ちはどこへやら
あわててティッシュを探しますが
見当たりません。
これはもうバスルームを目指すしかないと
ギクシャクしながら湊がベッドを下りようとすると
神代が目を覚まして?!
B5サイズペーパー
片面四つ折りで3頁の番外編です。
最初は
湊が昨夜の余韻に浸っていて
ほのぼのとしていますが
昨夜の神代の名残のせいで
起きぬけにも関わらず押し倒される
オチとなっているので
コメディ風味のラブイチャとなっております♪
湊がやりたかった朝の挨拶は
神代には理解されずでしたが
神代のヤル気が落ち着いたら
叶えてもらえたのかな???
後朝の風景としては
私的には文量的にもオチ的にも
ちょっ~と物足りないですが
本編では見られなかった
幸せ120%な2人を楽しむには
楽しいSSかなと思います。