俺のつがいになる覚悟はできてんの?

淫獣~媚薬を宿す人魚~

injyu

淫獣~媚薬を宿す人魚~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神6
  • 萌×26
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

159

レビュー数
2
得点
61
評価数
15
平均
4.1 / 5
神率
40%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
シリーズ
Splush文庫(スプラッシュ文庫・イースト・プレス)
発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784781686073

あらすじ

海辺のビストロでシェフをする赤尾の店に入って来たびしょ濡れの客。
その青年・久白はある理由からビストロで働き始めるが、
身を潜めている節があり得体が知れない。


ある日、男を刺激する淫靡な香りを放ち苦しむ久白を介抱しようとすると
「発情期だから近づくな。後戻りできなくなる」と言う。
赤尾は、厄介ごとはごめんだと思いつつも久白に強烈な劣情を覚えて! ?


狩る者、狩られる者、護る者、媚惑の躰を巡り運命が交叉する――。

表題作淫獣~媚薬を宿す人魚~

赤尾啓司,ビストロのマスターでシェフ,36歳
久白眞人

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数2

一番面白かったのが・・・

赤尾の店に、ある晩ずぶ濡れの男・久白がやってきます。
無銭飲食をした久白を店で働かせることにした赤尾でしたが、時々いい匂いがする久白のことが気にかかるようになり・・・

生まれ持った特異な体質のせいで追われる久白と、そんな彼を理解して丸ごと全て受け止めて愛してくれる赤尾。
久白の”狩られる者”という運命から逃れるため、二人にどんな試練が?!困難が?!と設定に惹かれたのですが、そういう話ではなかった・・・というと語弊がありますが、メインはそこじゃなかった、という読後の感想です。
試練や困難もあるんですけど、ドキドキハラハラは薄めです。
久白の抱える秘密も早々に明かされ、展開も想像でき、盛り上がりにも欠けた気が・・・ちょっと残念な評価です。
でも、エロシーンはガッツリあります。こっちがメインかな?
あと、赤尾がシェフなので料理が美味しそうです。特に冒頭は料理描写が詳細で、お腹が空いたまま読むと辛かったです。些細なことかもしれませんが、料理に気をとられて最初ストーリーがなかなか頭に入って来ませんでした(笑)。

マッコウクジラの生態から構想を膨らませて出来上がったお話だそうです。
あとがきから、マッコウクジラの生態のエロさは充分に伝わりました。マッコウクジラ萌えます、同意見です。
なのに、作中では今一つ萌えませんでした。マッコウクジラ受けに対する作者様の熱い想いは、あとがきからは伝わってくるのですが・・・本編が淡々と進んでいくからでしょうか。
あとがきで他にも妄想ネタを書かれていますが、面白い!・・・あとがき、面白かったです。
色々ある人外ものの一つとして、マッコウクジラだとどうなるのか、気になった方は読んでみてもいいと思います。

0

人魚は人魚でも…

タイトルに「人魚」とあり、作中でも一応「人魚」という単語は登場しますが、果たしてこれを人魚モノと呼んで良いものか?w
特殊設定を活かしたエロシーン、オヤジ、裏組織との死闘…と非常に中原節の効いたファンタジー作品に仕上がっています。

あらすじ:
海辺でビストロを営む赤尾(攻め)は、店に入ってきたずぶ濡れの美青年・久白(受け)をなりゆきで雇うことに。
何やらワケアリらしい久白の正体は…

※以下受けの正体等についてネタバレを含みます。

人魚は人魚でも、いわゆる半人半魚の人魚は登場せず。
なんと久白の正体はマッコウクジラ。肚内に媚薬効果のある龍涎香を宿すことから、売買の対象として人間に狩られる存在なのです。
クジラに変身する訳でもなく、見た目は普通の人間と同じなので、「マッコウクジラ受け」というフレーズのインパクトの割にオモシロ要素は少なめ。
久白たちのような生物がどうして生まれたのか等の設定はもっと掘り下げて欲しかったかも?
しかし、リアルマッコウクジラの生態や捕鯨問題を絡めた設定の数々は独創性があって面白いと思いました。

狩られる対象の久白ですが、力持ちで喧嘩も強いというかなり逞しい人物。
言動も大人っぽく落ち着いていますが、性的なことには全く未熟で…というギャップがオヤジの心を惑わす?魅力的なキャラクターです。

なぜ性的なことに不慣れなのか、という点にもちゃんと理由があり、これはちょっと童話の人魚姫を連想させる設定。
ネタバレは避けますが、自分のことより赤尾の日常や店のことを思いやり、赤尾に逃げ道を与えようとする久白が大変健気。
自分の正体を明かせないまま王子に選択肢を与える人魚姫に通じるものがあり、なかなかグッとくるシーンでした。

そんな久白を守ろうとする赤尾は、優しく懐の深い良いオヤジ攻め。
男に惹かれている自身に戸惑う様はコミカルですが、覚悟を決めてからは文句なしに男前。
性の対象として狩られてきた久白を思いやり、一生セックス出来なくても良いと断言するシーンはオヤジならではのカッコよさでした。

久白を狙う仲介屋とのバトルを経て、正式に恋人同士になってからの二人は非常にラブラブ。
男らしいのに艶めかしさもあるエロシーンは長尺で読み応え抜群でした。

全体として、変わった設定の割にネタに走らず、シリアスかつ温かみある人間ドラマが丁寧に展開されているところに好感が持てる一冊でした。

小山田あみさんの美麗絵や、やたら長いあとがきも含め(中原さんのめくるめく擬人モノ語りが笑えますw)、最初から最後まで楽しめる一冊でした。

7

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