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こわがらないで、そばにいて

kowagaranaide soba ni ite

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表題作こわがらないで、そばにいて

小野 閑,パティシエ
坂井 幸彦,小説家

その他の収録作品

  • これからも、そばにいて
  • 時雨茶臼

あらすじ

未来に怯える幸彦は、恋人の閑に別れ話をする。 その話の最中、閑は階段から落ちて意識を失う。 気がついたとき、閑は幸彦のことを忘れていて!?

作品情報

作品名
こわがらないで、そばにいて
著者
ロング 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
シア・コミックス
発売日
ISBN
9784403665479
4.1

(65)

(27)

萌々

(23)

(14)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
270
評価数
65
平均
4.1 / 5
神率
41.5%

レビュー投稿数8

ちょっとあっさり

記憶喪失もの大好きです。もはやBLではベタな設定ですが、ドラマティックだし、切ないお話が多くて読んでてギュッとなるのがイイ。

この作品は高評価が多かったので期待して読みましたが、あまり面白味がありませんでした。切なさはありましたが。

攻めがワンコ系の元気なパティシエ。年上の(多分)受けにもタメ口。
対する受けは黒髪美人丁寧口調で、かなりのテンプレカップル感が。
で、記憶喪失のキッカケになる諍いの発端が、これまたBLあるあるの受けの「攻めが普通の家庭を持つ未来を俺が奪うのか・・・別れよう」という一方的な思い込み。
結末は安定の記憶が戻ってハピエン。

うーん、黒髪受けの涙は綺麗でしたよ。絵も上手いです。でも、全体的に予想通り過ぎで、もう少しストーリーかキャラに心に残る何かが有れば、と欲張ってしまう作品でした。



0

絶対にまた好きになる

初めて読んだロング先生の作品です。
ロング先生は絵が丁寧で、スッキリしていて読みやすいです。

パティシエの小野 閑くんと小説家の坂井 幸彦くんのお話。

閑くんがアパートの階段から落ちるところから物語が始まります。
目が覚めた閑くんに気が付いた幸彦くんは、閑くんに抱き付いて泣いています。
閑くんの勤め先の店長夫婦もすぐに駆け寄って来ました。
幸彦くんを指さし、閑くんが言った言葉は
「この人 誰?」

このお話は「記憶喪失」が軸になっているラブストーリーです。
閑くんと幸彦くんはお付き合いをしていました。
ある日、閑くんからお揃いの指輪をプレゼントされた幸彦くん。
お互いを想い合い、2人は幸せでした。
しかし、閑くんの妹に子供が生まれたことで、幸彦くんは考えるようになります。
このままだと、閑くんの未来を壊してしまうかもしれない…と。
悩んだ幸彦くんは、だんだん閑くんを避けるようになりました。
我慢できなくなった閑くんが幸彦くんのアパートまで行くと「無かったことにしましょう」と別れを告げられます。
そして、幸彦くんに手を振り払われた閑くんが、階段から落ちてしまったのです。

愛しているから、幸せになって欲しいから、別れを決断した幸彦くん。
その矢先に起こった事故。
閑くんが自分だけの記憶がないことを知り、寝ている閑くんの指から指輪を外します。
「どうか 幸せになってください」
幸彦くんは、どんなに辛かったでしょう。
愛しているから別れるなんて、余程の決意がないと出来ません。
閑くんの幸せだけを願って。
きっと、深くて暗い湖底に沈んだように苦しく悲しい毎日だったに違いありません…。

でも、どうしたって、2人は運命で結ばれているのです。

他人であるはずの幸彦くんが気になる閑くん。
なんとか関わろうと頑張りますが、幸彦くんからは拒まれ続けます。
そして、自分は幸彦くんが好きなんだと気が付きました。

何回だって、好きになる。
閑くんがなくした記憶は、自分がプレゼントした指輪がきっかけでよみがえります。

前半は、幸彦くんの想いが辛すぎて泣いたのですが、後半は、閑くんのひたむきさに感動して泣きました。
幸彦くんとのお別れは、閑くんにとって、本当の幸せではありません。
この先の長い人生を幸彦くんと一緒に過ごすことが、閑くんにとって、本当の幸せなのです。

最後に、幸彦くんの好きなショートケーキをホールで用意した閑くん。
そのケーキを美味しそうに頬張る幸彦くんの笑顔にまた泣きました。

描き下ろし『番外編』
閑くんの記憶が戻ったあと、2人でお風呂に入っています。
どうして閑くんの指輪をネックレスにしていたのか聞かれた幸彦くんは…。
浴槽が狭そうなので、温泉に行ってください(笑)もちろん、露天風呂ね!

パティシエの閑くんと小説家の幸彦くんのお仕事している姿をもう少し見たかったな。
でも、2人が心から幸せそうで満足です。
性格も好みも正反対の閑くんと幸彦くん。
それでも上手くやっていけるなんて、better halfの関係なのでは?と感じました。

ロング先生の丁寧な心理描写で感情移入します。
読まれるときはティッシュをご用意ください。
読後は必ず幸せな気持ちになれる素敵な作品です。

3

何度でも好きになる

記憶喪失ものは苦手ですが、これは良かったです。
記憶をなくしても何度でも好きになる…そういうお話です。

坂井はゲイであり、カミングアウトで家族と縁を切られている。
付き合っているノンケの閑から未来を奪うことを恐れた坂井が別れを告げた途端、閑は事故で記憶を失ってしまう。
記憶がなくても坂井か気になって仕方ない閑は、なにかと坂井に関わろうとするが拒絶されて…。

坂井が閑との別れを考えた理由が、自分が傷つきたくないからではなく、閑の未来を奪いたくないからという相手を考えての事だったのが切なかった。
とても怖がりで優しい坂井…そんな彼をまた好きになる閑。
本能なのか奇跡なのか…きっと離れられない運命の相手なのでしょうね。

2

優しい作品

ストーリーが現在と過去とが少し入り混じっているのですが、自然に入ってきました
記憶喪失ものです
勝手に不安になって、勝手に別れを告げて、勝手に思い続ける
なんとも勝手な受けですが、年上ゆえの気持ちとか、もともとゲイだからの親との関係とか、いろいろ想像させるところが物語りとしてとても深い作品だと感じました
お店のスタッフさんが、いい意味で見守ってくれてるところも良かったです
絵がとても柔らかくて、ごちゃごちゃ説明しすぎて無いところも好きでした

2

タイトル通りですね。

記憶喪失ものですね。

幸せだった幸彦と閑。でも閑の将来を考え別れを切り出す幸彦。
夫婦茶碗も指輪も嬉しかったのに。

しかし別れ話の時に閑が階段から落ち幸彦の事だけ記憶を無くして。

記憶を無くしても幸彦が気になって仕方ない閑。
しかし幸彦は指輪やペアの茶碗を持っていて。
また幸彦を好きになる閑。しかし幸彦は拒んで。
切ないですね。
幸彦も閑をまだ愛していて閑の指輪を首から下げたり閑の服を部屋着にしたり、切ないです。

想いが受け入れられ抱き合おうという時に閑が記憶を取り戻して。

記憶を無くした閑がやっぱり同じケーキを幸彦に出したり汚部屋をほっとけないのとか、幸彦の指輪に嫉妬したり、何度でも好きになるところが良かったです。本能レベルなんですね。

お互いの実家にも挨拶。幸彦の父に殴られてもめげない閑。前向きでこんなパートナーいいですね!
こわがらないで、そばにいて
まさにその通りの内容でした。

2

この作品が収納されている本棚

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