臆病な君が恋にいたるまで

税理士事務所に勤める佐紀は、極度の人見知りからうまく人と話すことができない。本当は同僚とも仲よくしたい、話の中に混じりたい、とうつむきながら駅に向かっていた最中、美貌の占い師、芝智哉にぶつかってしまう。人の悩みを聞くことが趣味なのだという芝に、半ば強引に占いの館に引き摺りこまれ、悩みごとを明かすことになった佐紀。
　芝はそんな彼に、一日ひとつ、少しでもいいから相手に近づいてみるようにと提案。まずはお礼を言うところから始めてみましょう、と言われ、佐紀は従ってみることに。
　緊張しながら迎えた朝、どうにかコーヒーをいれてくれた同僚にお礼を言うことに成功した佐紀は、喜び勇みながら占いの館を訪れる。報告を聞き、まるで自分のことのように喜んでくれる芝に佐紀は嬉しくなって――。

顔はいいけど大食らいな占い師×恋愛経験なしの人見知りサラリーマンの、恋の行方は！？

※こちらの作品にはイラストが収録されていません。