特典付き
ストーリーは良質で、一体どんな真実が隠れているんだろうというワクワク感もあり、最後まで楽しめた作品でした。ただ、萌評価に留めたのは、大沢の祖父達の話の方が気になってしまったからです。真樹の日記を読めば読むほど、当時の彼の切実な想いが伝わってきて。最後の描き下ろしで、彼が薫と過ごしたたわいない日常を読んで、ますます当時の2人への興味が湧いてしまいました。メインの攻め・大沢があまりにも屈折した所のない人だったので、少し物足りない感もあり、余計にもっと濃い関係性だった薫と真樹への興味が募ってしまったのかもしれません。
可愛くて優しい勘違いのお話です^^
子どもの頃に出会った座敷童?を忘れられない大沢は、
祖父が亡くなったあとその家に住みます。
そこで再会した座敷童と少しずつ仲良くなりーー…
全ては大沢の早とちりから始まった恋です。
寝たり食べたりまるで人間みたいな座敷童がとても美人さんで、
だんだん好きになっていく大沢の気持ちもわかる!
この子が人間ならなぁと思ったら、実はーーという^^;
よくあるお話なのかもしれませんが、大人の男の座敷童っていうのが斬新で可愛かったです。
勘違いとも言い切れない座敷童ーー
祖父とのサイドストーリーも素敵でした♡
天国で結ばれて欲しいな〜
ああ、もう何て素晴らしい作品。
表紙でずーーーっと気になっていたものの、購入予定リストから購入リストへ移すためのもうひと押しが個人的に弱かったので後回しにしていました。
たまたま今欲しいものを購入した結果、ポイントでもう1冊買えるというタイミングで購入。
ポイントで買ってごめんなさいと土下座したくなる素晴らしさでした。
いとおしい。
いとおしいぞー!
幼い頃、祖父の家の庭でときどき見かけた不思議な男の人。
祖父が亡くなって遺された家に住むことになったとき、ふとまた会えるかもと思ったものの会えない日が続いていた。
そんなある日、買い物から帰った大沢の目の前に庭で佇む「彼」の姿が…。
子供の頃見た姿と寸分違わぬ「彼」を座敷童だと思い込むわけですが。
座敷童?それとも…と「彼」の存在が二転三転してはらはらしました。
座敷童を愛でる作品と言えば年末に「暇乞い」を読みましたが、どちらも愛で方がすてき。
やはり甘いものをあげて、甘やかして愛でたくなってしまいますよね。
何と言ってもこの座敷童、何もかもが可愛いのです。
儚い雰囲気が漂う、ちょっと澄ました美少年。クールに見えて甘いものを喜んだり、用意した半纏をちゃんと身につけていたり、こたつで居眠りしているのを見られて赤くなったり、居眠りせずに待てたらドヤ顔だったり。
この風貌と行動の可愛らしさに完全にやられました。この時点で萌2確定でした。
大沢はお父さんっぽいと言うか、座敷童に恋をしているというより飼い始めた猫にソワソワしているか、生まれたばかりの子供にうきうきしているように見えてしまいました。会社でモテている風、でも女子社員からのあからさまな好意にすら気付けない鈍感っぷりも実直な印象で好感が持てます。
この話、いくらでももっとシリアスに切なく泣けるような仕上がりにできるテーマなんですよね。
ネタバレ失礼しますが、おじいちゃんの幼馴染でおじいちゃんのことを好きだった「彼」。おじいちゃんに会いたくて出てきた幽霊という時点で失恋確定。この段階で2つも失恋が出てきているのです。どちらも届かない想い。とっても切ない。
切ないのですが、そこに重点を置かない見せ方が良かった。あえて軽いタッチで綴ることで過去の恋の切なさやつらさよりも、今のひととひとのつながりや不思議な縁の方をより強く感じられました。大沢と座敷童(仮)の距離が近付いていく感じや、それによって徐々にこころの距離も近付いていく様子は、「祖父に恋していた人」という前提ありで読んでしまうと深読みして焦れたり、ちょっとした表情からも無理に切なさを感じ取ろうとしてしまって、ここまで心に響いてこなかったと思うのです。
それ以上に最後のどんでん返しが最高でした。
祖父に恋したひとの幽霊と孫という設定自体はわりと扱われているテーマですが、このどんでん返しのおかげで神寄りの萌2に。
本当に見せ方がうまい。構成が素晴らしい。ぜひこれは読んで実感してほしいです。なのでどんなどんでん返しかは言いません。良いです。最後までほのぼの。
神評価になったのは、番外編でおじいちゃんたちの話を読めたからです。これも可愛らしくて素敵でした。
ちょっとリアルな猫目っぽい絵でくせがあるので好みが分かれるかもしれませんが、ぜひご一読を。
座敷童かわいいなと思えたら「萌2」確実の作品です。
「がっこうのせんせい」しか読んだことなかったので、自分の中の松本花さんのイメージとはだいぶん雰囲気の異なる表紙絵に興味をそそられての購入です。
結果的には、イメージ通りの松本花作品って感じでしたね。可愛さと、切なさと、あったかさと。
ついつい頬が緩んでしまうような。
程よくコミカルなとこもいい◎
先にレビューされている皆様が口を揃えたように「ネタバレなしで読んだ方がいい」と書かれていますが、読んで納得。そう来るかいwと。
でもやっぱり不思議要素も残るところがニクい。
切ないけどほっこり、今の時期に読んで正解!なお話でした。
仕事から帰ってきて、はんてん着てコタツであったまってる座敷わらしがいたら疲れなんて吹っ飛ぶよね( ´艸`)
オチを知った上でもう一読するとさらに幸せになれます♪
【電子】ひかりTVブック版:修正-、カバー下○(イラスト柄)、裏表紙○
表紙が良い。
甘いし可愛いし切ない。
孫世代とおじいさん世代の恋。
子供の時に祖父の家で出会った姿と変わらない姿の彼を
座敷童と思ってお供え物(餌付け)したり
また来てくれるように深追いしないようにしていた航平。
座敷わらしと思っていたのは
祖父の家で会った真樹の妹の孫の祐規。
裕規が熱出したのをきっかけにバレてしまう。
病気で死んだ後も薫(航平の祖父)の側に留まり
薫の病床でようやく真樹の姿が見える。
薫には、はっきり言っても伝わらない気はするけど
一緒にいて幸せになってて欲しい。