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表題作ラブ・プレパラート

加茂長明、病理医
大木高史、四年目の医師

あらすじ

ヘビメタ好きの外科医、大木は小柄で医局のマスコット的存在。
顕微鏡操作が苦手で、病理医の加茂の元に通って勉強するうちに加茂の秘密の過去に気づく。

作品情報

作品名
ラブ・プレパラート
著者
月夜堂 
媒体
小説
出版社
メディアチューンズ
電子発売日
4

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

しんみりできる良い話

設定が少しだけ華やかな作品だった。元バンドマンの医師と子犬のような小柄な医師。そのバンドのファンだった受けが、バンドメンバーでファーストキスの相手でもある攻めと再会するという、キラキラしたお話。それがやっぱり淡々と綴られる、この雰囲気が大好き。

加茂と大木は仕事で関わりながら、少しずつ交流を深めていく。転機は加茂の正体がバレてから。意外にも大木がぐいぐい迫り、加茂はさらりと拒む。かと思えば加茂が自宅に連れ込み形勢逆転。
すんなりくっついたと思ったら、その後はとある患者絡みの試練のお話だった。

加茂の医師としての過去に関係があり、かつ心に傷として残っていた患者を、大木が受け持つことになる。治療を進めるにつれ、二人の絆が強くなっていくのが伝わってきて、加茂の傷が癒えていくのも感じられる。
人が救われるエピソードはじんわり泣ける。とても良かった。

欲を言えばラストの患者エピソードにつながる伏線が前半からあると、より感動が深まっていたんじゃないかと思う。
それと同級生に付けられたキスマークなんて美味しいアイテムが活かされなかったのも残念。テッパン+定番の嫉妬Hがくるかと楽しみにしてたのに(笑)

大木視点で見ると大ファンだった元バンドマンと付き合えた夢のような幸せハピエン。加茂視点だと辛い過去から解き放ってくれた恋人への愛しさが溢れる救済エンド。エピローグのいちゃいちゃが温かくて読後感は最高だった。

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