イラスト入り
淫らなオメガの精液は甘いな
こちら、「辺境の金獣王 愛淫オメガバース」の関連作で作者さんのデビュー作との事です。
最近読んだ「辺境の~」が面白かったので、世界観を同じくするこちらの作品も読んでみました。
で、何だろう・・・
全体的に薄っぺらいと言うか、全てにおいて浅いと言うか。
う~ん・・・。
主役二人が揃いに揃ってあまりに幼稚なんですよね。
そして、暇さえあればエロに突入。
エロ好きだけど!
エロ好きだけど・・・!!
ただただやってるだけじゃ萌えない・・・。
もうちょっと、ストーリー性と言うものが欲しい・・・。
で、内容ですが、獣人王国最強(ドミナンス)のアルファで新王のギデオン×番候補として献上された少年・エメによるオメガバースで花嫁ものです。
番として献上されたものの、オメガでは無く一人の人間として生きたいと願うエメ。
しかし、ギデオンと対面した途端に、激しい発情にみまわれてしまう・・。
で、二人は運命の番でした、チャンチャン。
って感じでしょうか。
う~ん・・・。
一応ここに、エメが主治医である青年と密通してると誤解があって、監禁・手錠で繋いで強姦があったり、ギデオンの番の座を狙う当て馬により、エメが殺されそうになったりとかがあるんですけど。
エメですが、性別に捕らわれたくないとしょっちゅう言ってるわりには、なんか口だけなんですよね。
これと言って、そのために頑張ったりはしない。
そして、「番になりたくない」と言いながら、抱かれればグズグズ。
なんかフラフラしてまして、何がしたいか良く分かんないんですよ。
もうちょっと、自分の意思と言うものをしっかり持って!!
また、ギデオンですが、顔を会わせればエッチばかり。
そして、エメに対してとても冷たいかと思えば、いきなり執着系に変貌したりする。
エメが浮気したと誤解して、もう聞く耳は一切持たず監禁みたいな。
優秀な最強アルファのわりには、あまりに人間が出来てない・・・。
なんと言うか、キャラがブレちゃってますよ。
あとですね、心情の変化が唐突過ぎて、ちっとも理解出来ないです。
この段階でいきなり「好き」とか言い出しても、どこに惹かれる要素があったのか分からないんですよね。
だって、二人の間にはエッチしか無いじゃん。
う~ん・・・。
訴えたい事は何となく分かるのです。
自身のオメガ性にとらわれず、自分らしく生きたいと強い意思を持つ主人公ですよね。
じゃあ、その部分をですね、もっとしっかり掘り下げてもらって、主人公の行動によって示してもらいたい。
主人公がふらふら流されてるだけで、これと言って頑張ってないように感じちゃうんですよね。
だから「口先だけじゃん」と、逆にイラッとなってしまう。
とは言え、2作目である「辺境の~」の方はテーマなんかもしっかりしており、キャラクターもとても魅力的なんですよね。
ストーリー性もちゃんとありましたし。
作者さんの成長ぶりが著しいと、そこに驚いております。
今後に期待して行きたいです。