特典

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死にたがりの吸血鬼番外編 アマゾン限定特典書き下ろしペーパー

shinitagari no kyuketsuki

商品説明

文庫発売記念・アマゾン購入限定特典書き下ろしペーパー
リオンと恋人になって十年以上がたつ。いまだに帆高には彼の事が理解しきれないが…

作品情報

作品名
死にたがりの吸血鬼番外編 アマゾン限定特典書き下ろしペーパー
著者
成瀬かの 
イラスト
街子マドカ 
媒体
特典
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
死にたがりの吸血鬼(但アマゾン購入時のみ)
3

(1)

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

長い年月を生きるということ

本品は『死にたがりの吸血鬼』の
アマゾン限定特典ペーパーです。

帆高視点での本編後日談になります。

帆高が不老不死の吸血鬼・リオンと
恋人同士になってから
10年以上の月日が経ちます。

帆高は時に死について考えます。

死は多くのものにとって不可避ですが
数百年を生きてきた恋人は
愛する者がいなければ
生きていても空虚なだけだと言います。

一度何もかも諦めた経験のためか
彼は恐ろしいほど思い切りがよくて
シビアです。

有限な命しか持たない帆高には
未だにリオンが理解しきれません。

リオンと同じ存在になれば
わかることもあるのかもですが
帆高にとって不死はまださして
蠱惑的ではないのです。

そんなことを考えていたせいか
帆高の中に自身の雄を
がっつりくわえさせていたリオンが
不満の声をあげます。

遮光カーテンから漏れる陽光が
まだ日の高いことを知らせる昼間、
ベッドが音を立てて揺れ…

B5サイズペーパー片面で
本編から10数年たった二人の
ある日のお話になります。

帆高が大学を卒業すると
2人は日本を出ていろいろな国を
旅するようになります。

帆高は相変わらずリオンを崇拝し
リオンは飽くなき食欲を
帆高に向けています。

帆高は今ではリオンよりも
年上に見えるようになりましたが
リオンは変わらず若く美しくまま。

人として死ぬまで生きるべきか
リオンに不死にしてくれとねだるべきか

帆高が不死になってもいいかと
考えていることをリオン知りません。

どちらかがよいのかを
帆高はまだ決められないけれど
恋人を失ったらたぶん生きていけない

帆高が2人の終幕に
目を向けざるを得ない年月の流れを
感じさせるSSでした。

状況的には絡まり合いながらの
帆高の内心語りなので

時間軸の違う恋人と自分の今後を
憂う感じが芯になっていて
シリアスよりなため
エロさもあまり感じられません。

しんみりぎみな未来ですが
帆高はリオンを選んだ時点で
こういう未来は判っていたはず。

すべてはリオンのために

そんな帆高の思いが
とてもよく伝わってくるSSでした。

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