• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作アルトルイスト

遠野夕輔,26歳,大学病院勤務兼助教授,β
雫石務,25歳,農学部の温室管理,Ω

同時収録作品アルトルイスト

久慈旭,22歳,獣医学部院生,α
雫石務,25歳,農学部の温室管理,Ω

同時収録作品できそこないの花嫁

星野幸臣,29歳,営業,お目付役側近
辻堂誉,25歳,会社取締役

その他の収録作品

  • アルトルイスト 描き下ろし
  • あとがき

あらすじ

「あいつ俺のこと抱いちゃくれねーの。ウケるでしょ」

アルトルイスト―利他主義者―
夕輔(β)は幼なじみである務(Ω)の発情を抑えるため、
通りすがりの旭(α)に務を抱かせる。
務にふさわしい「番」を探すためと、
行為の最中"監視"と称してカメラを回し続ける夕輔。
しかし、務は夕輔に想いを寄せていて――?
巻き込まれ大学生の旭(α)と、
偏屈な獣医の夕輔(β)、
大学の人気者・務(Ω)の歪な寝取らせ愛。
その後、の描き下ろし32Pと「できそこないの花嫁」も同時収録。

<登場人物紹介>
β(ベータ)夕輔
獣医で務とは幼なじみ。
理屈屋で人の感情を汲み取ろうとしない欠陥人間。
家庭環境が複雑。

Ω(オメガ)務
大学では「温室の妖精」と呼ばれている。
芯が強く本音を表に出さない。
夕輔のことが好き。

α(アルファ)旭
明るく欲望に素直な大学生。
3人の中では唯一(?)の常識人。務を心配している。

作品情報

作品名
アルトルイスト
著者
彩枚サトル 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイオメガバースコミックス
発売日
ISBN
9784799734414
3

(26)

(0)

萌々

(6)

(17)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
3
得点
76
評価数
26
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

いいじゃない。

ふむ。もっとハードな作品なのかとおもってましたが
そうでもなかったなというのが一番の感想かな(´・ω・`)ふむ。
悪くはない。悪くはないが、期待値を超えることもなかった。

幼馴染の二人。
βとΩ。
攻はβであることに劣等感を持っているわけではない。
αになりたいわけでもない。
けれど、Ωである受を満たしてやれるのはαだけであるとおもっている。
ゆえに大事な受のために番にふさわしいαを探している。
監視という名のもとに、受がほかの男(α)に抱かれているのをカメラで撮影。
ふたを開けてみれば実に誠実な展開なのです。
すべては受の為なのです。

ただ!ただだよ!!
せっかく両想いなのに、他の男に初めてを差し出しちゃうとか勿体ない!!
せっかくかわいいのに勿体ない!!
性癖的にはまったくよじれてない攻は好印象なのですが
正直ものたりない。
幼いころ発情の匂いに興奮した兄を殴りつけた時のような激情も
あまり見えず、どういう気持ちで~の部分を掘り下げて
追ってくれたらもっと面白かったのかなと思いました。
全体的にゆるめ。
エロもゆるめ。
期待してたエロが弱め(結局w

ピュアで甘いラストは良かったです。
巻き込まれたαくんの救済求む。
結局あのまま放置なの?

3

「寝奪られ」ではなく「寝奪らせ」

寝奪らせ愛ということで、NTRが少し苦手な私は覚悟しながら読んだのですが、大丈夫でした。
オメガバースという世界であること、寝奪られる本人(Ω)がある程度受け入れていること、寝奪らせる側(β)が葛藤の上、Ωのために決断していること、寝奪る側(α)が常識的で謙虚だったこと、という要素のおかげかなぁと思います。
寝奪られる場面も序盤に2回程なので。
別のオメガバース作品で同じような構図(βを好きなΩがαの番にされる)のお話を読みましたが、そのときは苦手意識が助長されて駄目でした。無理矢理だったからだろうなぁ。
なので、今回、タイトル通り『アルトルイスト』(=利他主義者)の相手を思い遣ったが故の寝奪らせ愛を感じることができて良かったです。

普通に考えると、βがΩの発情期の苦しみを思い遣ったが故、αにΩを寝奪らせる、という形になると思います。
けれど、この作品では、それにプラスして、Ωがβの心を思い遣ったが故、αに寝奪られる決断をする、という形も含まれていると感じました。
このお互いに対する思い遣りから生じてしまった寝奪らせ愛。
βである夕輔が別の覚悟を持って決断できれば、寝奪らせるという答えにはならなかったのになーと思いつつも、いろいろと事情があったのだから仕方ない。
Ωである務も、それがわかっているから、夕輔が連れて来たαである旭を受け入れた。

寝奪る、というか利用された形の旭くんですが、彼も思い遣りのある子で良かったです。夕輔よりも常識的だしね(笑)
寝奪る側がそういうスタンスなので、「寝奪られ」ではなく「寝奪らせ」となる。
一文字違いで大違いです。

この寝奪らせから事態が動いて、10年以上前から凍り付いてしまったような務と夕輔の関係が変わっていく。
務が姿を消したことで、夕輔が覚悟を決めてくれて本当に良かったです。
務のこれまでの人生を考えたら、もしかしたら取り返しのつかないことをしてしまうのでは、と心配もしました。すぐに追いかけた夕輔、偉い!いつまで待たせんだよ、やっとかよ、という気がしないでもないけど!それだけの時間が必要だったのでしょう。

Ω、β、α。
オメガバースならではの葛藤が描かれています。
オメガバースに限らない普遍的な葛藤も描かれています。
務の「俺はなんにも強くないよ。きついことを適当にいなすのが得意なだけ。それは、強いじゃなくて冷たいって言うんだ」という言葉が好きです。

ボリュームのある描き下ろしがめちゃいいです!
幸せな二人のいちゃいちゃが見られます。夕輔の変わり様が見物です(笑)
一つ我儘を言うとすれば、本編最終話で務が夕輔に「まっさらだから噛んで」と強請って噛んでもらった項の痕を是非見せていただきたかったです。

同時収録の読み切り『できそこないの花嫁』は、仕事のできる部下(お目付け役・元営業マン)×枕もしちゃう奔放な社長令息の組み合わせ。
社長令息である誉が婚約しているのに、部下である星野とそういう関係を続けているとか、枕営業もしちゃっているとか、ただれているなぁと思いながら読んでいたのですが。
星野が誉の面倒くさい部分を暴いてくれて、それすらも含めて可愛いと思ってがっちり受け止めていて、収まるところに収まって良かったなぁと思いました。
誉は星野を離しちゃ駄目だよ!星野みたいな奇特な人、なかなかいないから!

あとがき、カバー下イラスト(裏表)も面白かったです(笑)

1

設定は面白い

【俺(β)が、お前(Ω)の、「番(α)」を探す】(帯より)

設定・帯・あらすじは良かったです。
非常にそそられるものがありました。
今までにないオメガバースが読めるかな?とワクワク。

率直な感想はちょっとパンチ不足かな、と。
ドロドロしたのを連想してたので、意外とカラッと明るかったのが拍子抜けでした。
面白かったんだけど良い感想が出ないな(-ω-;)ウーン
帯・設定が良すぎてハードル上げて読んじゃったのかも…。
というわけで、ちょっと辛口入るかもです。


内容は、寝奪らせの歪愛にオメガバースを掛け合わせています。

Ωとβは同じ家に暮らしていた幼馴染で再会もの。
Ωには番になる予定の相手がいましたが、βが潰してしまい…。
それがキッカケでΩは家から追い出され疎遠に。
偶然再会した時、ボロボロだったΩを見たβは、

「俺がお前を幸せに出来るαを見つけてやる」
「それまでは俺が守るからー」と。

そんな経緯があり、あらすじにあるαの大学生とΩを引き合わせ。
Ωとβの間にある歪みにαが加わったことにより、
Ωとβの間で変えられなかった関係が変化していくお話です。


表紙はアレですが3人ではしていません。
あくまでメインはβ×Ωの恋愛で、表紙のメガネαくんは添え物です。
キーマンになるのかと思いきや途中から空気になってて不憫。
結局β×Ωのモダモダに振り回されただけという…(;ω;)

ちなみにα×Ωのセックスシーンはほぼ朝チュンに近く。
βは監視と称しカメラを回している光景はとても淫靡な空気だったので残念。
たった1〜2PでNTRモノとしては物足りなさがあります。

βが「俺が幸せにしてやる」と言えない理由が描写されていたのは良かったです。
Ωの愛情が自分に向いているのを知ってても、βの自分では不幸になると…。
『β』というだけで疎外感を覚える環境が切ない。

Ωも無理にβと関係を持とうとはせず。
中盤までは言われるがままなんですよね。
好きな相手が連れてきたαとセックスして、
好きな相手に行為をカメラに収められて…。

両片思い状態がもどかしいです。

とは言え、他人を巻き込むのはなぁ(;´Д`A
ホント巻き込まれ事故にあったαくんが可哀想。
どうせならガツンと見せ場を入れて欲しかったなぁと。

あと、攻めの設定がよくわからない。
帯には獣医、中のキャラ紹介は大学病院勤務兼助教授。
どっちなんだ?全部だとしたら盛り過ぎでは…?


◆できそこないの花嫁

会社社長の息子で取締役の受けは、ゲイで老け専で男漁りが激しく。
お目付役として側近となったのじゃ営業課トップの社員。
いつしか関係はセフレ状態に。
が、しかし、受けには親が決めた婚約者がおり、結婚日取りが迫っていてー。

攻めの器が大きくていい人でした。
受けは二世らしいボンボン。ガキっぽくて萌え減。
次期社長が枕営業って…(;´Д`A

3

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP