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表題作となりのベッドで眠らせて

瀬良雄仁,20歳,大学生
有吉裕貴,高校生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

裕貴は独り暮らしの高校生。
淋しさを忘れたくて、アパートの隣室に住む優しい大学生・哲哉と付き合っていた。
ところが、哲哉とのSEXを哲哉の親友・雄仁に見られてしまう!激しく貫かれる裕貴を食い入るように見つめる雄仁。
動揺する裕貴だったが、そんな彼をおいて哲哉が留学してしまった。
「慰めさせろよ、俺に」哲哉の痕跡を消そうとするように、雄仁は繰り返し裕貴を抱くが。

作品情報

作品名
となりのベッドで眠らせて
著者
鹿住槇 
イラスト
椎名咲月 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199002786
1.4

(5)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
1
得点
3
評価数
5
平均
1.4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

誰にも魅力を感じない三角関係。

読んでてひたすらイライラしました。もう読むのがツラいレベル。

三角関係はもともと好みではないんですが、これは三角だからという次元ではありません。いやもう、いろんなタイプのダメキャラクターを並べるのがコンセプトだったんですか!?と嫌味のひとつも言いたくなりました。

方向の違う無神経で強引・傲慢なアホ攻(候補)2人に振り回される後ろ向き優柔不断受。
イヤもうメイン3人の誰にも肩入れできません。ひたすらげんなり。

哲哉(攻1)の身勝手は言うまでもないとしても、私は雄仁(攻2)の傍若無人な強引振りも大キライですね。この2人から選ばなきゃならん裕貴(受)が哀れになったよ。
だからといって、私は度の過ぎた後ろ向き他力本願一辺倒の裕貴もまったく好みじゃないんですけどね。

つまり、キャラクター全員ダメで三角関係という設定も好きじゃない。いったいどこをどう楽しめば?という感じでしたね。

三角の収束の仕方も、失礼ながらなんかもういろいろ考えるのが面倒になったんですか?とでも言いたいくらい適当に感じてガックリです。
ここまで頑張って読んで来た3人でのグダグダはいったい何だったんだよ!

一応ハッピーエンドには違いないんでしょうが、まったくスッキリしません。こんなハッピーエンドならどうでもいいよ、私は。

哲哉も雄仁も裕貴のことを想っているのは確かなんでしょう。ただそれが、表現は悪いかもしれませんが、まるで飼い主同志が一方的に(よかれと思って)ペットの行き先を決めたとでもいうようにしか感じられなかった。
2人が勝手に争って勝手に譲り合って、とでも言うのか。

とにかく、そこでは裕貴の意思は二の次としか思えなかったんです。
『相手を想って』ということ自体は否定しませんが、裕貴にはそれがいいハズというのがあくまでも『自分たちの考える(想像の中の)裕貴』でしかない。
それが当事者である裕貴を置き去りにした攻2人のエゴとしか感じられませんでしたね。

まあ、裕貴のキャラクターからしてどんな形にしろ『これがいちばんいいんだ!』と強く出られたら『そうなのかな・・・』と流されるんだろうけどさ。

なんとも気分の悪い作品でした。いったい鹿住さんはこの作品で何を書きたかったんでしょう。あとがきを拝見すると楽しく書かれたそうですが、読み手は置き去りとしか思えませんでした。

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