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表題作疾走する月の憂鬱

平瀬威 27歳? 便利屋
別宮千明 18歳? 高校三年生 便利屋でアルバイト

あらすじ

湧き上がる想いを、あなたには隠せない――。大学受験をひかえる千明のもとに、母親が海外赴任先から帰国した。ひさしぶりの家族との生活、受験勉強、生徒会長の意外な告白、そして取り残された想い。熱く駆け抜けるボーイズ・ラブ!

作品情報

作品名
疾走する月の憂鬱
著者
麻生玲子 
イラスト
立野真琴 
媒体
小説
出版社
集英社
レーベル
コバルト文庫【非BL】
発売日
ISBN
9784086004084
3

(1)

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萌々

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(1)

中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

より一層絆が深まり、極甘真っしぐらの恋愛模様!

シリーズ第3段!
千明が大学受験シーズンに入り、本人より周囲の方が心配してあたふたしている感じが、コバルトらしくてほのぼのでした。

大学受験を控えた千明を心配して、母が海外赴任先から1人帰国することに!
久しぶりの家族との生活…
それは同時に夜中走れなくなり、
自由に平瀬とも会えなくなります。

環境が一転し、周囲も受験モード。千明も一応私大を受ける事にするものの、漠然とした感じで今一つ実感が湧きません。
春休みの間はバイトを続けようと考えていたのに、社長の千星には受験生だからと断られ…
平瀬にも受験生だから心配され…
本人よりも周囲の方がピリピリしています。

そして、今でも取り残されたままの、千明の走る事への想い!
湧き上がる強い感情、欲望を押しとどめられず揺れ動く千明。
隠すことが出来ない想いを、等々平瀬に涙ながらに吐露します。

平瀬はそんな千明の心の内に気付いていて、受け止めたい、支えたいと願っていてくれていて…
千明の口から話してくれるのをずっと待ってくれていました。

より一層絆が深まる2人。
お互いにとって、傍にいてくれるだけでも、心のバランス&安定剤的存在。
大切で、愛おしくて、離したくない掛け替えのない人…
その想いが、千明がまた一歩平瀬に近づこうとしてくれたことで…
一歩先に進めれたことで、強さを帯びていきます。

そんな中、自分以上に受験から浮き良い離れしている、生徒会長だった黒田が以外な告白をしてきます!

実は中学時代陸上をしていて、千明に憧れていたと!
同じ高校で嬉しくてたまらなかったこと、恥ずかしくて言えなかったのだと…
事故で走れなくなったことも知っていて!
その驚きの事実に、意外にも冷静に…普通に、過去の話だと言えるようになっている自分!
人生はドラマチックなものだな〜と、今までとは違った爽快な気持ちになっている千明!
夜中走れなくなった千明の為に、平瀬は母校のグランドを使えるように交渉してくれていて…
2人で泊まりで出かけることになり…

今回は受験生&千明の過去の傷がメンイのお話でした。
やっと過去の問題と向き合えて、乗り越えた感じです。
そうなれたのは、『平瀬がいるから』ていう所が、もう甘さ増強で、とても好きな展開でした。
平瀬も家族と暮らし始めた千明のために、禁煙結構しているし!
愛があればとは言いますけど、千明が1番の精神安定剤になっている平瀬にとって、夢だった禁煙も現実になりそうな予感でした(笑)
本当にお互いの関係がラブで甘い2人!当てられそうです♡

千明が一人暮らしじゃなくなり、受験突入し、平瀬も不規則な仕事柄なかなか一緒に過ごす時間がなくなったにも関わらず、前作2巻よりイチャイチャ&甘々になっているのはどうなんでしょうか(笑)
平瀬に至っては、人前でも平気に、千明との関係を匂わすような事や、恋人だと友人には紹介するデレっぷりだし。
千明は内心ヒヤヒヤ状態!
一見無神経な行動の数々ではあるものの、こんな所が平瀬の良さだから好き!
大人の図太さ=生きやすくなるっていう考え方がいいんです。
人前でも、いつもと変わらず大切に扱う平瀬のおおらかさ、包み込んでくれる優しさが素敵でした。

あといい味を出してくれていたと言えば黒田君です。
今までも気になる存在でしたけど、今回は一気に急上昇!
思いっきりネタバレですけど、
千明にとっていい親友&理解者にもなってくれる方です!
まだ明かされていない、彼自身の秘密も今後の展開にいい意味で絡んで来るので目が離せません(笑)

平瀬の便利屋の仕事絡みをもっとみたかった点では物足りないですけど、もう殆どキャラの成長がメンイのお話なので仕方ないかな〜と、毎回書いてしまいますけど、コバルト文庫ですから!

Hの描写は薄いですけど、今回は2人が会えば触れ合って雪崩れ込むパターンが多かったかもしれません。
お初平瀬の部屋に、お風呂場、初お泊まり浴衣姿とシチュも色々!
誘ってみたり、誘われたり、おまけにヘタレてみたり…
溢れんばかりの想いを、言葉で直接伝え、表情や視線で伝え、抱きしめ合う力で伝え…
もうラブラブ、甘々、萌え萌えでした。

甘々って何回言ったんだろうと思う位、他に表現が出来ない位に激甘な2人(笑)
ほのぼの甘さをお求めの方には、満足出来る作品だなあと思います。

凄く余談ですけど、コバルトのあとがきも好きです。
今は知りませんけど、昔はどの作品もページ数がたっぷりなので、作品の事だけでなく、作家さんの近況エピもあるので楽しみの一つでした。
このシリーズも、麻生先生の大好きなお酒話や会社勤め&通勤秘話など作家さん自身の日常が幾つもお目見えしてます。

次は最終巻!
平瀬の驚きの過去、千明の将来の目標、そして私的に好きな黒田君の秘密が明かされます。

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