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表題作形状記憶衝動

元・天才ディーラー・高城桐人
プロサーファー志願の高校生・水瀬和士

その他の収録作品

  • 解析不能情動
  • あとがき

あらすじ

天才金融ディーラーとサーファー少年の、ひと夏では終わらない恋!!花火大会の夜、ケンカに巻き込まれていた少年・和士を助けてしまった桐人。屈託なく自分の夢を語る和士は、気鬱なだけの日々を過ごして桐人にはあまりにも眩しく、やがて無くしたはずの衝動を押さえきれなくなり…!?狂おしいまでに飢えた、この情動を。―きみだけが、知らない。気晴らしに出掛けた花火大会の夜、喧嘩に巻き込まれていた高校生・水瀬和士を助けた高城桐人。かつてウォール街きっての天才ディーラーでありながら突然引退し、ただ気鬱なだけの日々を送っていた彼にとって、屈託なく夢を語る和士の姿は、あまりにも眩しすぎるものだった。更に、それはやがて無くしたはずの鮮やかな衝動を呼び起こす波となり、しなやかな和士の肢体をも巻き込んで、さからう術もなく溺れていくことに―!?

作品情報

作品名
形状記憶衝動
著者
崎谷はるひ 
イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044468057
3.2

(9)

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萌々

(3)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
28
評価数
9
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

悪い大人につかまった(T_T)

鬱屈していた大人に見初められてしまった少年が身体ごと奪われるお話でした。

天才ディーラー・高城桐人×高校生サーファー・水瀬和士が主人公。高城は地元のサーファー連中に絡まれていた和士を助けるんですが、この高城がクセのある男で…(-.-)

高城はウォール街きっての天才ディーラーだったのですが、突然引退して気鬱な毎日を過ごしていました。そんなある日高城の前に現れたのが、屈託なく夢を語る高校生の和士。

和士との出会いにより、高城は無くしたはずの鮮やかな衝動を取り戻し、和士を側で見守ります。
しかし見守るだけのはずが次第に和士を狂おしいまでに欲するようになり、あることがきっかけで高城は和士を半ば無理矢理抱いてしまいます。和士が自分以外の人間に懐いて可愛い顔を見せたからだとか(-_-)嫉妬ですね~

なのに高城の野郎は「なんでこんなことするのか」という和士に対し「わからない」なんてほざきやがって…。和士は和士で以前から自分が女の子に興味を持てないことがわかっていたらしく、高城にそれを相談した後に高城に言葉もなく抱かれてしまい、訳がわからなかったでしょう…(T_T)

しかしここだけの話、和士は名器らしいですよ…(爆)

まぁなんだかんだあって、ちゃんと想いは通じあったみたいですけど。しかし高城は大人気なかった…。とち狂った大人の男の相手はさぞ大変でしょう。
でもよく読んでみれば振り回されてるのは高城の方かもしれません。和士の明るさと夢に向かって真っ直ぐ突き進む姿勢は読んでいて気持ち良かったです。
ただ高城という悪い大人に掴まってしまいましたから…(T_T)がんばれ和士。高城にはもったいないよ。

続編は和士視点。なんか和士にメロメロの高城がいました。で、結局和士も高城にメロメロかぁ。
この続編で和士は高城の本当の仕事を知ったようです。でもディーラーっていわれてもなぁ?


エロスもばっちりで読み応えはあります。ただ高城の仕事に関しての記述が多くてなんか難しかったです。

でもまぁ夢に向かってがんばれ和士!プロサーファーになってね~(´Д`)

1

大人と子供の熱い恋

元ウォール街の天才ディーラー×サーファー志望の青年。
青年……かなあ。自分で書いといてなんか違和感があるのですが。
受の和士は18歳。
イラストのおかげか、大人×子供という構図のせいか、和士が年の割には幼く見えます。

高城さんが悪い大人で楽しかったです。
大人の余裕で和士を転がす、かと思いきやはまっていけばむしろ余裕がなくなるのにとてもときめいた。

大人×子供の恋愛話であると同時に、なにもかもにやる気をなくしていた攻がワカモノに感化されて「熱」を取り戻す話でもあります。
ただラブ!!後エロ!!とかじゃなくてこのあたりもしっかり書き込まれているので読み応えがあるし、安心して読める。
もちろん崎谷さんならではのエロも濃くて楽しかったです。

1

年の差14歳! 大人と子供の甘い恋!

古い作品です! ほぼ10年ぶりに再読!
なんとなくキャラと内容が記憶に残っていたので、いい作品だったんだろうな〜と記憶を追いながら読んでいったら…10年経っても自分の趣向が余り変わっていないことに苦笑でした。
年の差もの…しかも14歳も離れた甘々好みは変わっていなかったです(笑)
今は、益々オヤジキラー度に拍車がかかってますけど…。

崎谷作品であることも大いに関係しているな〜と!
エロが濃厚なのはもちろんなんですけど、そこには、人と人の心の葛藤や、熱を感じさせてくれる描写、せつなさや甘さを帯びた部分を、繊細かつ丁寧に描かれているので、やはりうまい作家さんだなあ〜と改めて思いました。
私の熱も冷めない作家さんの1人なので、読み返していて色々な意味で懐かしかったです。
結構分厚い一冊なんですけど、年の差の甘い恋のお話に引き込まれスラスラっと読めてしまいました。

気晴らしに出かけた花火大会で喧嘩に巻き込まれた高校生・和士(18歳)を助けた元天才ディーラー高城(32歳)。
過去を引き摺り気鬱な日々を送ってきた高城は、プロサーファーになりたいという夢に向かって必死に頑張る和士に興味をひかれます。
そして和士の手助けをするため動きだす高城。
両親をうまく説得(丸め込み笑)し、ハウスキーパーとして和士を雇い、夏の間一緒に暮らすことになる2人。

悪い大人と純真な子供、全てにおいて違う2人。
それぞれに悩みを抱えて、誤解やすれ違って恋愛に葛藤しながら、少しずつ近づいていきます。
和士の真っ直ぐさが、やさぐれかけていた高城に再び熱を取り戻させ、若さゆえ悶えて空回ってしまう和士にとっても、高城の存在が、自分自身を見つめ直させ、大きな夢への第一歩をスタートさせていく…
お互いにとって必然的な存在だったかのような2人の甘い恋物語!

前半の恋人になるまでを高城視点で、後半の恋人になってからを和士視点で展開されていきます。

何がツボだったかというと、何事にも分析にたけた、冷静かつクールで余裕な大人だった…余りにも出来すぎた男•高城!
一回りも離れた和士との出会いで、初めて恋に焦がれ、余裕をなくし、失敗してヘタレ気味になっていく姿が、逆に32歳のリアルな大人の男に見えてきて魅力がましました♡
恋人になってからの、甘やかし具合もベタベタな印象になり過ぎていないのもよかったです。

和士もただの健気なタイプではなく、やんちゃそうで、しっかりとした男前っぷりが好感でした。
素直で、恋愛面は特にウブな反応を見せる和士は可愛かったです。

エロシーンは濃厚です!
これも崎谷先生お決まりではあるものの、やや和士の舌足らずさは読んでいて気になってくるかもしれません。
私は気になる程度ですけど、苦手な方もいらっしゃると思うので(笑)

今回は当て馬的な存在も、強烈な女性キャラも出てきません。
男前な女の子は登場しますけど、物言いも考え方も、サバっとしているので読んでいて気持ちのいい女の子でした。

あと、ブルーサウンドと少しリンクしてます。
こちらのシリーズも好きなので、まさかの登場に嬉しかったです!

年の差&甘々もの、お互いの関係によって成長していくお話が読みたい方にはオススメです。

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