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表題作浪漫小説のように

二階堂裕貴 27才 伯爵家当主
鮎川和音 23才 家政婦に応募してきた美青年

同時収録作品疗y

三笠龍司 29才 三笠家四男 
本城周一朗 27才 本城家長男 

あらすじ

『家政婦求ム』という小さな新聞広告に応じて、伯爵家当主の二階堂裕貴のもとを訪れたのは、見るからに育ちが好さそうな美しい青年だった。
深窓の令息といった風情の彼・和音は、家事全般をそつなくこなすばかりか、きめ細やかな心遣いによって裕貴の生活を豊かにしていく。
時折、憂いを含んだ表情を見せる謎めいた和音に、裕貴は次第に惹かれていって・・・。
ノスタルジックな情景の中で育つ浪漫チックラブ?

作品情報

作品名
浪漫小説のように
著者
遠野春日 
イラスト
門地かおり 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
アクア文庫
発売日
ISBN
9784775503546
3.5

(2)

(0)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
7
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

切なくて健気な受け

 伯爵家当主の二階堂裕貴は、結婚もせずに悠々自適な一人暮らしを楽しんでいた。
 その裕貴の世話をしていてくれたばあやが高齢になったことで辞めることになり、代わりの人間を求めるために『家政婦求ム』という小さな新聞広告を出した。
 そんな裕貴の下に訪れたのは、見るからに育ちが良さそうな青年・和音だった。
 和音は深窓の令息・と言った様子の彼の見た目に反し、家事全般をそつなくこなすばかりか、きめ細やかな彼の心遣いによって裕貴の生活を豊かにしていく。
 裕貴はそんな彼の働きを、買っていていずれは自分の仕事を手伝わせる秘書にできれば……と思っていた。
 
 けれど和音は、時折憂いを含んだ表情を見せ、なかなか自分の過去を話そうとしない。
 そんな時、和音の実家から急な連絡が来て、それっきり和音は戻ってこなくなり……

 という話でした。
 なんとなくうっすら話の展開は読めていたのですが、二人の関係がまったりゆっくりでよかったと思います。
 ふとしたところで触れ合った時の書き方とか、本当にいいなあと思いながら読んでました。
 元々は和音が裕貴に恋心を描いていて、せめてひと時でも一緒にいたいという願いから、家政婦へと立候補してきた、という流れなんですが、和音が切なくてとてもよかったです。

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