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てんてん
いつでも貴方が選択肢
本品は『モブの恋はままならない』の
ホーリンラブブックス限定特典ペーパーです。
本編後、御堂視点で
征一の言動に悩んでしまうお話です。
御堂は二択が嫌いです。
自分か相手か、
他人にどちらかを選べと迫ると
大抵御堂が選ばれないからです。
春爛漫なある日、
バイクで征一の部屋に向かった御堂は
重苦しい表情の征一に迎えられます。
靴を脱ぐのもそこそこに
どうしたのかと征一に問いかけますが
困った顔で視線をそらされてしまい
胸にざわりと嫌な予感が広がります。
征一と付き合いだしてまだ半年ですが
頃合いと言えば頃合いかと
御堂も知らず苦々しい顔になります。
征一が玄関で見せたものと同じ表情で
別れを切り出しされた事は何度もありましたが
今回ばかりは腹がくくれません。
少し話があるんだけど、いいかな
ローテーブルにカップを置いた征一が
御堂の隣に腰を下ろして切り出しました。
これはいよいよだ
と御堂は眉根を寄せてしまい…
B5サイズ両面ペーパーは
御堂が征一に振られるのかもと
グルグルするお話になります。
生真面目な顔で御堂を見る征一に
御堂は言わせたくない、
その唇をふさいで押し倒してしまいたい
と思ってしまいます。
溜息を呑みこみ
諦めて征一と向き合うと
征一が緊張した顔で口を開きました。
誕生日おめでとう。
少し早いけどプレゼントを用意したんだ
予想とは違うセリフに
険しかった御堂の顔が丸くなります。
しかも慌ただしく席を立った征一は
沢山の箱を持って戻ってきて
次々と御堂に手渡してきたのです。
セーターにTシャツ、
グローブにウォレットチェーンと
ぞろぞろと出てくるプレゼントに
征一も弱り顔で弁解します。
ごめん、プレゼントを探していたら
あれもこれもよく見えて選びきれなかった
しかも全てブランド物で
御堂は総額いくらになるかと
考えるもの恐ろしくなります。
他人によこすものくらいもう少し
グレードを下げても良いのではと言うと
御堂に合うものを選んだのだし
目には自信があるから
君も自分に自信を持つべきだ
と言われて中世の騎士よろしく
手の甲にキスされてしまいます。
他でもない、僕は君を選んだのだから
征一は前触れもなく
熱烈に御堂を口説くことがよくありますが
口説かれ慣れていない御堂は毎回
狼狽えて照れた顔を隠すために
征一を抱きしめるしかなくなります。
そして征一の誘いに乗って
ソファかベットの二択を征一に迫る
という終幕まで
御堂のハラハラが楽しいSSでした(笑)
本編では征一がグルグルしていましたが
特典ペーパーはどちらも御堂がグルグルで
面白かったです。
私は御堂のように二択で選べず
二種入手してしまいましたが
どちらも楽しくて良かった♪
でも特典類は出来たら
どこでも入手出来て征一みたく
一択しかない状態だと嬉しいでかな (>_<)
※店舗特典(レビュー済)
コミコミスタジオ特典は
征一が悩みを持つお話になります。
