俺と恋愛してみたらどうだ? そしたら主役になれるだろ

モブの恋はままならない

mob no koi wa mamanaranai

モブの恋はままならない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×25
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
28
評価数
7
平均
4 / 5
神率
14.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
二見書房
シリーズ
シャレード文庫(小説・二見書房)
発売日
価格
¥657(税抜)  
ISBN
9784576171395

あらすじ

金入りの脇役人生を歩む清瀬征一が恋をしたのは、男前ゆえ当て馬にされてばかりの御堂健吾。そんなモブ同士の恋の行方は…!?

アンタみたいな派手な脇役がいるかよ――整った外見にすらりとした長身、モテ要素はあるのに好きになる相手は必ず自分以外と恋仲になる脇役気質の清瀬征一。
社内では『縁結びの神様』と呼ばれ、その成就率は百パーセント。
そんな征一が恋をしたのは、男前な見た目ゆえ男女ともによろめかれるが、万年当て馬の御堂健吾。
互いに染み付いた己の属性に打ち勝ち、今度こそ恋の主役になれる…のか!?

表題作モブの恋はままならない

御堂健吾、万年当て馬のバイク店店員、24
清瀬征一、脇役気質のサラリーマン、36

その他の収録作品

  • 恋の嵐も日常茶飯事
  • あとがき
  • 年下たちの恋愛相談

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レビュー投稿数2

主役になれないイケメン二人


表題作でくっつくまで、ssでくっついてからの2人が描かれています。

警備会社の営業である征一(受け)は長身と整った外見でいつも周りから注目される容姿の持ち主です。にもかかわらず、いつも人の恋愛相談にばかり乗っているモブ気質。社内では「縁結びの神様」と呼ばれ100%の成功率を誇るといわれています。
相談者の中にはこちらに気がある素振りをする人もいたのですが、最終的には全員が他人を選ぶのです。
「欲しがってはいけない」と両親に言われて育ったので、自分から掴み取りにいかないことも原因の一つでした。
ある日、歩道橋の階段を踏み外して足を痛めてしまいます。誰もが知らん顔をする中、声を掛けてくれたのは自分よりも長身でがっしりとした精悍な顔つきの男・御堂(攻め)でした。
派手な趣味の悪い上着を着た大型バイクを乗りこなす御堂を警戒する征一でしたが、御堂は純粋に世話だけしたでお礼も受け取ろうとしません。
足に怪我も良くなった頃、昔世話になった上司の美鶴(女性)から結婚したいと相談を受けます。丁度、御堂の勤めるバイク店に行こうと思っていた征一は車の好きな美鶴にバイクはどうかと提案するのです。御堂の店に連れていき二人を合わせた瞬間、今度は二人の恋のキューピッドになるんだろうとピンときます。
仕事は優秀なのに恋愛が苦手な美鶴のために週1で店に連れていくのです。


色々と仕掛けのある話でした。
両親に言われたからと言って頑なに欲しがらないのは何故なのか。
御堂は両親に言われたからという征一に対して機嫌が悪くなるのは何故なのか。
すぐにくっつくと思っていた美鶴と御堂の2人がなかなかくっつかず、あまつさえ御堂が征一の背中を押すような態度をとるのは何故なのか。

征一の辛く哀しい過去。その経験があったために、辛いことや感情が揺さぶられることがあると顔を手で拭う仕草で気持ちをリセットして表に出さない癖がついてしまい、誰にも頼らなくなってしまいます。それを見抜いたのは唯一御堂だけでした。
征一の心の痛みを自分の痛みのように感じてくれる御堂。
美鶴の付き添いで店に訪れるうちに御堂に恋をしてしまったのに、美鶴の恋愛を応援する立場を貫く切なさ。
何一つ欲しがらなかった征一が唯一欲しかったもの。

少しづつ2人の過去が明かされていくと、2人の過去が辛いものだったことがわかります。
そして、それぞれの経験を元に、2人ともが勘違いして、とんちんかんに相手を思い遣って行動しています。
切ない描写が続いた後のどんでん返しには、びっくりするやら、やっぱり!と思うやらで、一気にコメディ調になります。

モブ気質の征一に対して、いつも人の当て馬になってしまう当て馬気質の御堂。
自分は決して主役になれない立場で、恋愛に諦めきった二人が初めて主役になりたい、譲りたくないと思ったものがお互いでした。
主役になりたいという御堂にやっと欲しいと言えた征一。
やっと、主役にしてくれる相手に出会えて本当に良かったと思いました。

「恋も嵐も日常茶飯事」
やっとくっついた二人にですが、まだ最後までしていません。
そんな中、再びそれぞれに恋愛相談の相手が出現します。もしかしたら、自分の気質が災いして相手がその相談相手とくっついてしまうんじゃないか、とお互いが心配します。
征一は最後までしてしまっておけば良かったと後悔するのです。
相手がいくら大丈夫だと言っても、今までの長い経験のせいで相手を信じきれない2人が切ないです。
同じ日に相談相手に会いに行き、何もなく帰ってくるからと約束して出かけて行きます。
ドキドキしながら帰りを待つ2人。はたから見てるとなんてお似合いな2人と思いますが、当人たちは真剣に心配してるのです。
相談を受けるばかりだった征一が初めて恋愛相談をし、男らしく相手を幸せにしてあげろというアドバイスをうけ、開き直ります。そして、いきなり男前になった征一に狼狽え赤くなる御堂。普段とは逆のかっこいい征一と可愛い御堂が、新鮮でした。


「年下たちの恋愛相談」
年上の恋人にスマートにエスコートされてしまうことに悩む年下の恋人たちのちょっと贅沢な悩み。
御堂視点での惚気話に2人がお互いを甘やかしている様子が幸せそうに描かれていて、時々雄になる征一にリバの心配をしている御堂がちょっと笑えました。

よく似た体質のため、お互いがよく理解できてしまうお似合いな二人の切なさあり笑いありのお話でした。

0

タイトルはライトだけど、ストーリーは深いです

いつも恋愛相談ばかり受けて、縁結びの役割をしてきた生粋の脇役気質の征一と、こちらは気っぷの良さから当て馬の役割ばかりしてきた御堂。そんな万年モブの二人が、今度こそ主人公になれるか?というお話です。タイトルは軽いけど、ストーリーは深いです!

もともと今までの人生で常に脇役をふられてきたせいで、それぞれ妙な使命感を持って「縁結び」と「当て馬」の役割をこなそうとする二人。そこに征一の上司である美鶴が(二人からすると)主人公として絡んで、ストーリーが進みます。
明るくライトなラブコメかと思いきや、結構切なくてしんみり来るお話なのです。

甘く整った見た目に穏やかな物腰と、望めば何でも手に入りそうなのに、常に「欲しがってはいけない」と自分に言い聞かせる征一。そんな征一の「親の言いなりになっている」所にやたら苛立ちを見せる御堂。何故、征一が頑なに「欲しがらない」のか。また、御堂が「親の言いなりになる」事に過敏な反応を見せるのか。その理由が分かると切なくて仕方ないです。最初から諦めているなんて、確かに傷付かなくて済むけど寂しすぎるよー!(つд`)
と、このあたりが切なくてしんみりさせてくれますが、常に脇役だった征一が、御堂と出会って非日常的な主人公とも言える体験をし、その事に素直な喜びを見せるのにはほっこりきます。

あと、くっついてからの征一の意外な男らしさとエッチの時の艶っぽさ。この二人、12才も離れている実は年下攻めなのです。年上だからこその、良い意味で力の抜けた素直なセリフの数々。これがいちいち色っぽくて、かなり萌えました。これまでは年下とは思えない包容力を見せてくれていた攻めが、「俺をどうしたいんだよ!」と余裕を無くして煽られまくっているのにも萌えました。


私はもともと、あくまで主役は小説自体であり、挿絵というのはオマケという感覚です。なので挿絵が好みで無くともそれほど気にならないのですが、今回はちょっと気になりました。受けのビジュアルがあまりにイメージからズレてるような・・・。若く見える設定になってますが、36才の長身で整った容姿の受けにはどう見ても見えない。体格差があるとは言え、攻めと並ぶと大人と子供みたいになってるのにも気になりました。


私もバリバリの脇役組ですが、それでも自分の人生の主役だよねと思えてくるお話でした。

9

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