この愛以外いらないっ!!

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表題作運命に抗え

レオ・今は受けのボディーガード
千尋・運命の番を探すことができる

あらすじ

α、β、Ωという第二の性がある世界。Ωの千尋は、αのフェロモンを嗅ぐことで、その人間の「運命の番」を探し出す能力を持ち、それを仕事としている。だが、千尋自身は恋人をその運命の番に奪われた過去を持つため、運命の番を嫌悪していた。そんな千尋の護衛となったのは、αのレオ。互いの心の奥底に薄暗い闇を見つけた二人は、急速に惹かれ合う。自分たちが運命の番ではないことはわかっていたが、かけがえのない存在として関係を深めていき……αとΩの本能に抗う二人がたどり着いた結末は――!?

作品情報

作品名
運命に抗え
著者
関鷹親 
イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
アルファポリス
レーベル
アンダルシュノベルズ
発売日
電子発売日
4.1

(36)

(23)

萌々

(6)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
8
得点
146
評価数
36
平均
4.1 / 5
神率
63.9%

レビュー投稿数8

ライトノベルではない

めっちゃ重たいです。ヘヴィーです。
文芸書だったらもっと評価されるんじゃないでしょうか??
業というセリフが何度か出てきますが、ポルノグラフィティさんのカルマの坂を思い出しました。

自分のした事に対して苦しんで、さらに罪を重ねて業を深める。
その苦痛や苦悩の描写もすごかった!

今の時代にこのようなラノベ作品の出版のGOを出してくれた出版社様に感謝です!

この作品に出会えて本当によかった

4

WEB発痛い系エゴイズム愛の頂点

 タイトルの重みがスゴかった…!
よくありがちなタイトルだし、甘く見てました。
運命に抗う事は壮絶だった…。
究極の痛い病み系BLです。

オメガバースが食傷気味だったり、恋愛ものにマンネリを感じている人には楔を
ぶち込んでくれるような作品だと思います。
描かれる愛はエゴイズム色が濃いので、合わない人も当然いると思いますが、
そういう系統がツボな人はハマると思います。


使い古された「運命」だの「番」だのという言葉のこの作品でのキラキラ感よ。ただし読者が未だ知らない事が多い前半部分限定ですが。
男らしさが悲劇を招く残酷なゲームでした。
中盤までであらかたの世界観を学習した読者にとって当然気になるのは「レオはどうなの???」です。
最後までハラハラドキドキでサスペンス仕様でした。
設定勝ちですね。
最後のページで明かされた件も思いっきりひきました。
主人公の千尋は確信犯でクモ系男子だったので、想定内ではありますが。
他のレビューで指摘されている通り「人としてどうなの??」的なシーンは多いので、あくまでお話として捉えられる人向けです。

この作品を読んで感じたのは、過度に運命に背く事はかえって不自由になるんだなという事でした。物事をあまりこだわりすぎるとしんどいし、行き当たりばったりでもいいのかなーと思ったりしました。最近映画館で見かけたガンダムSEED FREEDOMのポスターのキャッチフレーズとこの作品のテーマが一緒だったので、ふいてしまった…。同じテーマでも産み出す人が違うと、こんなに変わるんだ。

商業では絶対出せない賛否両論を起こす作品ですが、個人的には上手くまとまっていて、良くできた作品だと思いました。
いよいよ作家の個性が強いWEB小説の方が自分には合うのかなーと確信しました。
万人向けのTVドラマより、表現規制がされていない演劇の方が好きだったりするので…。

気をてらう設定もありましたが、物語に引き込まれる力があったので、置いてけぼりにならず最後まで夢中で読み進めました。
全体的に読みやすい文章でしたが、英語の名前の人物が多かったので、サブの人物達の名前が一致しない苦労はありました。

最後に一言。また一人作家さんの推しが増えて幸せです。出会うきっかけを作ってくれたちるちるレビューに感謝です。

1

設定が秀逸!

運命の番を見つけ出すことを生業にしている、という設定がまず惹かれました。初めは日本国内のお話かな、と思ってましたが、世界が舞台になっていきめちゃくちゃ規模が大きくなっていって!ハリウッド映画さながらです。
タイトルの運命に抗えというのは読了したら、胸に深く刻まれるほどのパワーワード!私はダークな世界や流血など大丈夫ですが、苦手な方はちょっと注意が必要かもしれません。
平成のBLを思い出すような、ハードな内容に懐かしさも少し覚えました。ハード系BLに飢えている方にぜひオススメしたい作品です!

0

今までのオメガバとちょっと違います

今月読んだアルファポリスの書籍の中では1番文章の上手い作家さまだったと思いました。こちらの作家さまも「奨励賞」を受賞しているみたいです。

yoco先生のカバー表紙ですが、作中に挿絵はありません。まぁアンダルシュノベルズの全てがそうなのでyoco先生目当ての方は気をつけて下さい。

設定自体は凄く面白く感じました。
ただ、個人的には余りにもワールドワイドな展開に度肝を抜かれてしまい。想像してたのとはちょっと違うと思った事も確かでした。
千尋を女神扱いして特別感を出したいが為だと思いましたが、たまにこれは国内なの?国外なのと先まで読まないと分からない場面があったので、地名は出すべきだと思いました。

私は悪者のザマァ展開は大好物なのですが、こちらの作品はページを割き過ぎだと思いました。こんなにも千尋のパトロン達は凄いのだと万能感を出したかったのだと思いますが、あまりに凄惨な描写は読者を選ぶと思います。
商業作家さまとしてのこれからを考えるならば最低限の描写に留めて、婉曲に表現するとかの工夫が必要だと思いました。

千尋と成瀬の関係とかレオとの関係も嫌いじゃありませんでした。むしろ「運命の番」との関係が気持ち悪くて、番を求めて千尋を崇める人達の方が不気味でした。
特に運命の番に出会った時の描写が強烈で、感動的なオメガバ作品が好きな方に対する挑戦状にさえ思えました。www

千尋が信奉者たちにも秘密にしている「運命の番」の真実もとても興味深く感じました。

サイトには番外編と最近始まった続編があります。新たな事件が発生しており、続きが凄く気になってます。

7

--

yoco先生がイラストを引き受けた作品なら、と期待して購入。
中の挿絵は、電子版は無し。

【第9回BL小説大賞にて『運命に抗え』が奨励賞を受賞】・・の紹介文。
選考結果頁に、「【完結】運命に抗え」は、大賞候補の8作に残ったけれど、奨励賞 で<34 位>。

読後、姐さんがたのレビューを読み、そう感じたのは私だけじゃなかったと理解。

今、幸せ過ぎる人なら、浮かれた心の中和剤になると思う重い展開。 

1

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