1週目は烈のウジウジさにイライラして
2週目は烈の自尊心の低さゆえの苦痛が悲しくて
3週目は黒羽さんの動きを注視しつつ進んでは戻りつつ読み進めました。
そして3週目でもやっぱり泣く。
他の方のレビューを読んでも、やはり黒羽さんの烈への気持ちは憐憫なんじゃないかとの意見が大半で私もずっとそう思ってました。
でも、黒羽さんは分かってたんですよね。自分の側に居れば烈はたくさんの目に晒されて苦しむ事を。
東京に黒羽さんを追いかけて、自分の居場所がない事を痛感した烈はせめて黒羽の面子を潰さないようにと何度も身を退こうとしてるんですよ。
苦しくて、それでも側にいたくて、でもそれ以上に迷惑をかける自分の存在が辛くて…。自尊心があまりにも育ってないがゆえに、どこまでも利他的な子なんですよね。最初の方で、誰よりも極道らしい人間になりたいと願ってたって独白も、周囲の望む人間になりたかった。っていう心からなんだろうな…と。
そんな思いが烈の口から溢れた時に、黒羽は一歩進んだ事を言うんですよ。
俺から離れるか?とか、俺の籍に入るか?とか。。
引き止めてるのは黒羽さんなんですよね。
諦めることばかりを選び続ける烈をよく知ってる黒羽さんが、自分の事を諦めようとする烈を逃がしてくれないんですよ。
鵙目さんの、ココは頭のものだ。って言ってるセリフからも黒羽さんの思いの代弁のような気がしたり。。
すごく分かりにくいけど、烈は黒羽さんの最大限で愛されてるなと思いました。
タイトルに関係あるのかどうか…
最初、烈が黒羽と木賊妹との交わりを夢見て、次は黒羽が烈との繋がりを求めた。最後は黒羽息子が木賊妹との結実を宣言する。黒羽と木賊。形は違えどそれぞれが交わりを求めてたのが印象的でした
王道とはかけ離れた作品を世に出してくれるここのレーベルが最近本当に大好きで…。
今作も本当にめちゃくちゃ好みなお話で読んでて楽しかった!ところどころ文章の硬さが気になりましたが、読みづらい程ではなかったかな。
表紙の2人、まさかのカプではなく、全編通して愛だの恋だのもほぼ皆無でした。
BLをお求めの方には決してオススメは出来ません。
令和のこの時代に…と思うと違和感も多いかもしれませんが、本当にΩ・β・αと同じ人間でも能力の差が明確にあるのだとしたらこんな世界になっていても不思議ではないな。って思います。
この世界ではβとΩの能力差はあまり大きくないように感じましたが、αだけは飛び抜けた能力を有してます。
異能といってもいいくらいだけど、他のオメガバでも威圧?みたいなのをαが使うシーンとかがあるのでそこまで突飛な設定でもないのかな。
あまりにも力の差があり過ぎる世界で、弱者ではあるけども決して膝をつこうとしない。脅かされる事に決して負けないと、もがき続けた2人の青年の話です。
正直、終わりだけは好きになれない。
救いがあるように感じる人が多いと思うんだけど、私にとったらこれが一番救いがなかった。
でも結局このての終わりが、エンドマークのその後の世界をあれこれ考えて結果すごく印象の強い一冊になってるんですよね、私の中で。
でも本当、ぜひ2作目が読みたい!
と強く思わせる作家さんでした。
繰り返しになりますが…
レーベルさん!
本当に素敵な作品を世に出してくれてありがとうございます
3巻が出たのでそろそろ終わったかなぁー?と積読崩したんですがまだだった!!
完結してから読みたい勢の方はご注意ください。。
タイトルの感じから恋愛メインなのかなー。と思ってましたが、全然違った
国の存続をかけた心優しい王子の戦いで、王子という立場として自国民どう守れるかを模索・画策していく話です。
雪原の月影とか背中を預けるには等読んでると思うんですが、政治って本当に難しい。
多面的に物事を捉えて、善悪だけで判断するんじゃなく、最終的なゴールを明確にしてそこまで辿り着くまでの道筋をつける。
難しいー‼︎けど読んでてなるほど。と思うことも多々あって、本当に先が読めないです。
理想的な為政者であるが故に、その葛藤が読んでて苦しくなる。。
そんな合間合間にこの巻の表紙にもなったお嬢様の存在が楽しい‼︎
何よりこの巻のマキ×ナギが刺さり過ぎて辛い。。
悪魔の異名に相応しいナギ様っぷりがめちゃくちゃ良かったっっっ_:(´ ཀ`」 ∠):_
バドエンで良いので(←むしろ好物)その世界線の話が読みたいよーー!!!
って、結構自分を縛るものだと思うんですよ。苛まれて育った子供がみんなこうなる。とは言えないですが、こんなふうに自尊心が全く育たなかったというのは深く理解できます。
だからこそ、役割を与えられて愛情を注がれてゆえに自分に価値があった。って間違った(とも一概には言えないんですが)認識が育つのも当然だと思う。
そして何より恐ろしいのが『名付け』だと思う。
呼ばれないにしろそれまでに名前は存在して、その名前こそが個人としての受の存在を形づけるものだった。
その形づけていた名前を、「紬季」って名前と共に役目を与えたんですよね。養父母と妹が。
それまでの彼の生きてきた時間を上書きしたと言ってもいいと思うんです。
そして、それによってそれまでの自分には全くの価値が無かったと誤認識したとしても仕方ない。
というか、それをされて今までの自分に価値をつけれる子供がどれほどいるんだろう。
妹が亡くなった瞬間に、紬季は必要されなくなった。紬季の存在は不必要になった。って思ってしまうのは当然だと思う。
その辺の苦しみがすごくよく描写されてました。
紬季が妹の死を認める事が出来たと頃まではすごく良かった。
妹の代替として攻に依存するのも当然だと思う。
生きていくには、この子が与えられた「紬季」って名前はあまりにも過酷すぎる。
そこまでがすごく重たくて苦しくて仕方ないのに、終盤からラストにかけてのご都合展開が白けた…
名前に関しても特に触れる事もなかったんですよね。養父が紬季に対してした事を謝罪するシーンはあったんですが。。
そこまでラノベに求めちゃダメなのかもしれないけど、わかりやすいハッピーエンドはこの話には合わない…というか、前半の重さに対しての後半の軽さがバランスが悪いというか。。
すごくすごく良かった分だけ、落胆が大きかったです
すごい良かったです。
なんというか、ひん曲がったマイフェアレディ。みたいな。
作中に出てくる服、靴、絵画、酒、舞台芸能、音楽…
それらを含めた比喩表現がとてもキレイで文章を追うのが純粋に楽しかったです。
いやー。知らない事が多いなぁ。と改めて思いつつも、検索機能で何でも簡単に調べれる時代がありがたい。
普段書かれてる話よりも私は断然こちらの話が好きで、またこういう話も書いて欲しいな。。
書きたい事がいっぱいあったはずなのに、ネタバレしたくない。。って思いも強くて、何もかけない。。
すごく赤裸々に2人の話が描かれてるのに、それでも2人にしかわからない部分があって、最後まで疎外感を感じながら読み終えたんですが、
その疎外感こそが2人の結びつきの深さを感じさせました。
前作を読んだのが3ヶ月程前で、流石に3ヶ月なら覚えてるだろう。と思って読んでましたが、ところどころ誰だったかなあ??と記憶が曖昧だったり。
やっぱりシリーズものは一気読みすべきだった
個人的にこのカプに興味が持てなくて、2人の恋愛のくだりはふーん。って感じだったんですが国政の話はすごく面白かった!
そして何より、ルーカスの想いの深さに涙しました。。
イオニアを想い続けて未だ誰にも心を預かることができずにいて、グラヴィスですらイオニアではないレオリーノと共に幸せになってる。
一時期はレオリーノに心変わりするグラヴィスを責めたりもしたルーカスなのに、それでもいまだにイオニアとグラヴィスが幸せになる未来を心から望んでいる描写がたまらなかったです。
もちろんもう絶対に叶うことはないと分かっていて、それでもグラヴィスとイオニアが迎えた結末が幸せなものになって欲しい。なって欲しかった。って思いは消えないんですよね。
誰よりも愛した青年を、自分だけが変わらず愛し続けている青年を、その青年が望んだ幸せを叶えてあげたい。って願ってるルーカスの気持ちが…涙
寂寞ってこういう事なのかな。
ルーカスの心からの望みが、優しくて悲しい。
でもだからこそ誰よりも好きだなぁ。と思えるキャラでした