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金の歳時記 同人 小説

玄上八絹 

凛寄りのほんわか話詰め合わせ

「千流のねがい」の番外編同人誌。
5つの掌編が入っています。

時系列は本編中のものもあれば本編後のものもあり、
凛の話も鞘の話も入っていますが、どちらかと言えば凛寄り。
おかげでほんわか読めます。


【きつねの願いごと】約8P
七夕の話。時系列は本編中。
鞘は亡くなっているけど、凛は社にいて颯太と遠恋中。

一応神様に願い事を伝えるという役割の自分がいる神社で
『神様に直接願いを伝える短冊を飾る行事』なんて…
と思いながらも、征士郎が用意してくれた七夕を楽しむ凛。
『しっぽの毛が長くなりますように』
『オムライスが食べたい』
などの可愛らしい願いごとの中に
『颯太に会いたい』と書いた短冊を見つけられ揶揄われますw

征士郎が書いた短冊は一言『逢いたい』とだけ書きつけられており、
叶わない願いでも願うこと自体が慰みだとは征士郎の言葉。(/_<。)

このあと颯太がやってきて凛とエッチw

『子どもごときに当てられそうだ』
…と鞘への気持ちを募らせる征士郎。

拝殿から戻り、居間にさしかかろうというとき
今までギリギリで通れていた鴨居が征士郎の頭を掠め…
と思った途端、上から滝のように降ってきた大量のどんぐり。

一瞬、凛のいたずらかと思った征士郎ですが、
どんぐりと一緒に落ちてきた鞘の蹟による
『月見団子と金平糖が食べたい』にいたずらの主が分かります。

逢瀬の日に鞘の名残と再会し、胸が詰まる征士郎の姿に涙が出そうでした。

【こどもの日ときつねたち】約3P
鞘と凛が一緒に神社で暮らしている時期のお話。
いたずら好きの鞘が、何も知らない凛に
征士郎お手製のかしわ餅を葉っぱをつけたまま食べさせ、
さらに、かしわ餅にはかしわ(鶏肉)が入ってるだとか、
柏手をよく聞くためにはかしわ餅を熱心に食べないといけないとか
嘘八百並べ立て凛を騙す話w

一見意地悪姑みたいな鞘ですが、
これが仲良くやってる姿なんですよ。


【きつねとあげ】約5P
ブログ掲載SSの再録です。
時系列は鞘は亡くなっているけど、颯太は引っ越す前。
凛はお稲荷様だから油揚げが好きだろうと、
お年玉で特大ゴミ袋いっぱいの油揚げを買ってきた颯太。
その後、来る日も来る日も征士郎お手製の手の込んだ油揚げ料理を
食べ続けなくてはならず、いくらあげが好物でも辛いと音を上げる凛のお話。


【イニシアチブ】約8P
時系列は本編後ですが、征士郎視点で鞘との思い出の回想が入ります。
鞘も凛も大好物の栗と銀杏のおこわ。
このおこわを餌にして《きつね》に言うことが聞かせられるよ、という意味のタイトル。

《きつね》が一生に一度入る冬眠の前には食欲が増し、
それが落ち着くと、抜け毛で繭を作るようにして眠ります。
鞘はシェルターの中で点滴&完璧な温度調節のもとで。
シェルターのないマンションに住む凛は研究所に戻って冬眠用カプセルの中で。
冬眠から目覚めた凛が、颯太の冬眠観察日記に描かれた自分のスケッチが
あまりに下手くそだと一水に泣きついて終わりw


【火曜サスペンス劇場と星。】約16P
時系列は本編後。
テレビ大好きっ子の凛が、
テレビに映ってる景色は本当に存在するのだと聞かされて
行ってみたいと、帽子をかぶり尻尾も隠して颯太と一泊旅行に。

凛は初めて見る旅館にも仲居さんにも驚いて喜びますが、
帽子を被ってない凛が仲居さんに見られないように緊張する颯太を見て、
自分が人に見つかったら颯太にも危険が及ぶのだと思い出し、
颯太の相手がこんな自分でいいのか…と不安になります。

旅行の後半はぎこちなく過ごす二人ですが、
『しっぽも耳も蜂蜜色の目も可愛い
 本当はみせびらかしたいけど、自分だけの凛もいい』
と言葉にして伝えてくれた颯太のおかげで仲直り。

今度は颯太の行きたいところに一緒に行きたい
…と言って、連れて行かれたのはプロサッカーの試合。
スタジアムを揺るがす雄叫びや音楽はCDじゃないんだと驚きますが
みんなと一緒にぴょんぴょん飛び跳ねるのも辛くなってきた凛が
『もう家に帰りたい…』と言っても周囲が煩くて颯太の耳には届きませんw

『いちばんいいもの』として鞘を選んだ征士郎

「千流のねがい」の番外編同人誌。
26pと薄めの一冊で征士郎×鞘の話が1つ収録されています。
短いお話ですが、征士郎×鞘の転機となる大切なエピソードでした。

征士郎の祖父・征一郎が亡くなり、
衰弱した鞘を征士郎が付きっきりで面倒を見て
少し持ち直した後の話。主に鞘視点。


ほぼひと月、鞘の面倒を見ていて欠席日数が足りなくなった征士郎が
今後の鞘のお世話のことも考えて、
全日制の高校をやめて通信制高校にすることに決めます。

鞘は、出来損ないの自分が征士郎を神主として縛り付け、
彼の人生を狭めてもいいのか…と悩みます。

しばらくして、征士郎の高校の友人が訪ねてきて、
学校をやめるという征士郎の決意を翻させようと説得します。
それを聞いて、自分が征士郎から自由を奪うのだと苦しくなる鞘。

征士郎は、普段は嫌味や自慢に聞こえないよう
鞘には外の世界の話をあまりしないのですが、
このときばかりは色々なものを見て経験した話を聞かせて、

『ちゃんといろいろ見てきたんだ、鞘』
『その中から、いちばんきれいなもの
 いちばん大事なもの、いちばん甘いもの。
 いちばんいい人生を俺は選んだ』

征士郎の人生の中、
色めくとりどりの輝きの中から、
自分は鞘を選んだのだと言い聞かせるのです(涙)


最後に、ちょっと仲良くなった鞘と征士郎(鞘視点)
ぐっと時代が下がって、すっかり仲良しになって
月見酒には手作り和菓子のアテが欲しいと我儘を言う鞘(征士郎視点)
のエピがありました。

鞘の思い出に涙する一冊

「千流のねがい」の番外編同人誌。
6つの掌編が入っています。

時系列は本編前の鞘と征士郎から本編後までと様々。
凛の話と鞘の話が半々ですが、
表題作は鞘だし、死にネタ絡みの鞘エピに心掴まれるため
鞘の印象が強い一冊。

【にじんだ星】約14P
時系列は本編前、先代の神主・征一郎が亡くなり、
まだ征士郎に心を許していなかった鞘が、
初めて征士郎に歩み寄ったときの話。
征士郎、鞘の両視点になっており、
互いについての切実な心情がよく伝わってきます。

初めは、大好きな征一郎に一番近い場所を
実孫の征士郎に奪われたような気がして
征士郎を憎らしく思っていた鞘ですが、征一郎が亡くなり、
『大切な人を無くすのは怖い』と知ってしまった今では
征士郎と仲良くしたいけれど、
またあの気持ちを味わいたくないからいっそ疎遠のままでいい…
という理由で征士郎を拒んでいます。

それでも、自分に隠れて涙する征士郎を見て、
鞘を喜ばせようと用意した拙い饅頭に覚悟を決めて
『私たちは、二人で生きていかなければならないのだから……』
自分と征一郎のために立派な神主になるように征士郎に伝えます。

【瀬をはやみ】約1P
颯太視点の本編後。
凛と一緒に鞘やその前の《きつね》が眠る保管庫を訪れた颯太。
自分は凛が亡くなったら、遺骸を渡さないと拒むのか
それとも征士郎のようにここに通うのだろうか…と考えるのです。
颯太のくせにシリアス……w

【きこえるよ。】約11P
研究所内で《人形》相手のカウンセリングの仕事を始めている凛。
悲しみを吐き出す《人形》の話を、静かに聞いてあげます。

途中、颯太も『凛に聞いてほしい』と
自分がいかに重症の恋の病であるか打ち明けます。
このあとは、仲良くえっち♪

また、凛のカウンセリングルームを悩める《人形》が訪れます。
持ち主に無視され『何を言っても誰にも届かない』
と悲しむ《人形》に凛は
『あなたの声、(私には)ちゃんと聞こえてるよ』
と伝えます。きっと《人形》の気持ちは少しだけ慰められたはず。

【きつねのねがいごと 2】約4P
本編前、鞘と征士郎の七夕のお話。
前回の七夕に『誕生日がほしい』と書いた鞘のために
神さま業が1日お休みのこの日を、
神さまではなく鞘自身の誕生日にしようと
誕生日オムライスを用意した征士郎。
ろうそくを吹き消した鞘に
『今年も健康でわがままを言ってくれ…』と願う征士郎。

翌年からは、誕生日練り切り、誕生日おはぎ……と
次々とリクエストを投げて甘える鞘とそれを叶える征士郎の姿。

あまりに早く失われてしまったけれど、
二人にとって幸せな日々が確かにあったんだな…
と、涙が出ました。

【トリックオアトリート!!《きつね》編。】約5P
本編後。前半はしっとりいたずら好きの鞘を思い出し、
しっとり杯を重ねる征士郎、そこにぴんぽーんとチャイムの音。
玄関に出るとそこには凛と颯太の姿が…。
仮装に見えるだろうと、耳もしっぽも丸出しの凛に目を剥く征士郎。
お菓子でもてなし、
『夜が明ける前に(誰かに見つからないうちに)帰ってくれ』
と頼む征士郎なのでしたw

【きつねの嫁入り】約11P
本編直前、鞘の体調も大分悪くなっている時期、まだ凛は来ていません。
鞘と征士郎の交互視点。

恐らく頻繁に体調を崩してるのでしょう、
『今度も熱が下がった…』と安堵している鞘が切ない。
鞘のために霧雨の中、紫陽花を摘みに外に出た征士郎。
征士郎がゆっくりと傘を回す様子が好きな鞘が
『あと何回、見られるでしょうか……』
と拝殿の格子越しにその姿を愛おしげに眺めます。

外に出られない鞘は傘を使ったことが無いのですが、
一度傘を差してみたいという鞘の願いを叶えるため、
二人で拝殿に向かい、鞘は征士郎の傘を差してみます。

そして、拝殿の外で天幕を張り巡らせての神事が行われた日。
征士郎に尽くされ、色々な体験をさせてもらったと記憶を噛み締める鞘。

神事が終わり、征士郎が鞘に
『おまえの傘だ』と紅殻色の和傘を差し出します。
使える機会はおそらく来ないという意味で贅沢な美しい傘。
いたたまれないけれど嬉しくて、鞘が傘を開いてみると
ちょうどそこへ天気雨……。

天気雨の別称は『きつねの嫁入り』
気の利いた空の冗談に『花嫁道中と洒落込むか』と
傘を開いたままの鞘を抱き上げ、二人で新しい傘の中に入って
拝殿裏までの短い幕内の道を歩いた思い出……。

そして現在。
荷物の整理をしていてあの時の赤い傘を見つけた征士郎は
一緒にいた凛にその傘をあげます。
鞘の本当の願いを凛が叶えてくれるだろうから、
それを空から鞘が眺めるだろうから……と。

凛の手放しの幸せと、鞘の限られた幸せが好対照で、
だからと言って、鞘の幸せが凛の幸せに比べて劣るということではなく
それぞれが精一杯幸せだというところが「千流」は胸を打ちます。

涙なくしては読めない征士郎と鞘。

「千流のねがい」の番外編同人誌。
6つの掌編が入っています。

凛の話と鞘の話が半々(?)で、
後日談もあれば前日譚もあり、犬姫までゲスト出演します。
凛の話は可愛らしくほっこり♪
鞘と征士郎の話は涙なくしては読めません。


【セントエルモのきつね】約4P
サイト再録の征士郎視点の後日談。
ハロウィンの夜に征士郎の和菓子をねだりにやってきた凛と颯太。
『昼間に来いとあれほど言っておいたのに…(怒)』
と、しばらく知らん顔をした征士郎ですが、
モニターに映った凛の姿を見て、慌てて玄関にすっ飛んで行きます。
そこには、狐火を纏い付かせた凛が…。

以前、鞘も狐火を出したことがあり、そのときの引き金はしゃっくり。
凛の場合はくしゃみで、
くしゃみをする度に狐火が出たり引っ込んだりします。
うんざりする大人(征士郎と一水)を尻目に、
テレビでセントエルモの火を見て『セントエルモのきつね!』
とはしゃぐ、凛と颯太なのでした。


【きつね火】約12P
征士郎視点で、昔、鞘が狐火を出した時の話。
しゃっくりでオンオフする狐火が消えず、しゃっくりも止まらない鞘。
征士郎と一緒に研究所に連れて行かれて、
狐火の分析を散々されるのですが、結果何も分からず…。

鞘の体は弱っており、薬で無理やりしゃっくりを止めるのも危険なので
諦めてそのまま自宅に返してもらった晩、
しゃっくりが止まらないかと、征士郎が鞘にキスをし、
二人はそのままエッチします。
『終わりの予感を打ち払う熱い口づけがほしい』
とか、切ないよ〜(涙)

エッチの翌朝、鞘のしゃっくりが止まっていました……(汗)
『一水に報告しなきゃいけないけど、報告しづらい』
と悩む征士郎が可笑しくて、悲しい気持ちが少し癒されました。


【銀の墓標】約10P
一水→征士郎で視点交代する後日談。
商業本編の後、とり壊される神社の荷物を抱えての慌ただしい引越しや
研究所住まいに慣れない凛の世話を通いで行うなど、
忙しくしていた征士郎が過労のため倒れます。

凛のために研究所に通ってくる度に、
必ず鞘の遺骸が収められた地下の部屋で数時間を過ごし、
鞘を想い続ける征士郎。

一水は征士郎に
『もう一匹《きつね》を育てられるとしたらどうする?』
と問いかけますが、征士郎は断ります。
『何匹出来ても鞘は鞘だけ』
姿形が同じでも、魂が違う、心が違う。
凛を見てその確信を強めた征士郎の鞘への愛が静かで力強いです。

その後、自宅に戻る征士郎に一水が、
鞘が残したビデオレターがあると教えます。
けれど征士郎はそれは見ないと答えます。
どうせ鞘はビデオごときに本音は言わない、
鞘の本当の気持ちは一緒に暮らしてる間に全部聞いた…と。

だけどね〜、ビデオレターの鞘はめっちゃ素直なんですよ!
ツンデレがデフォの鞘でしたが、
一水せんせをして
『こんなに素直な鞘なんて初めて見るけどな』
と言わしめるほど…。

自分がいなくなった後の征士郎の幸せを祈って
『ちゃんと眠ってご飯をゆっくり食べて、泣くのは二回まで…』
など、山ほどの言いつけを残しています。
『どんぐりを沢山杜に埋めたので、どんぐりが採れたら私を思い出して…』
なんて、愛おしくて泣くしかないだろーっ。。・゚゚・(>д<;)・゚゚・。

これを征士郎が見ないのは可哀想だけど、
見ても恋しさが増してしまう。
一水せんせの言うことはご尤もです……。(/_<。)


【されどしっぽの日々】約4P
征士郎視点の後日談。
研究所で暮らしてる凛が、颯太と同じになりたいと
しっぽを切り落そうとします。
昔、鞘も耳を切ろうとしたと颯太に教える征士郎。
きつねの彼氏の先輩が後輩に与えるアドバイスのお話です。


【お礼参り】約4P
凛のカウンセリングに犬姫がやってきます。
つっけんどん&上からな物言いで
『禪を返して』『あの男を見つけて』。
神さまと名のつくものなら、偽物にだって縋りたい犬姫ですが、
丁寧にお願いするという考えは無いようです(笑)
でも、偶然禪が帰ってきたら、
賽銭を入れにやってきて、お礼を言って帰りましたよ♪


【架空の風車】約1P
野島視点、鞘はまだ死んでないと思う。
この掌編難しい…(悩)
神さまという架空の風車に挑むドンキホーテに一水をなぞらえる野島。
一水が探してる物は何なのか?
野島が『そんなものは無い』と知っている、
『凛と鞘が別人である限り存在しない』という一水の探し物。

一水の探してるのは、魂の器の在り処なの?
体のどこかにある訳でもなく、
その個体の記憶にある訳ですらない。
(この世界では記憶は個体から個体へ移せるからね)
魂の器を見つけて、鞘そのものをもう一度生まれさせてあげたいの?
難しい…。

あとがきで、【架空の風車】に触れて
このあとお話が少し進みます…ってあるけど
どっちに進むんですか!?
商業誌や同人誌が一冊完結じゃなく繋がりが出てくる…てありますけど
五係と公安ときつねが合流…??
先生の復活を切に望んでおります。(>人<;)

One Bit Love 同人 小説

玄上八絹 

犬姫寄りバレンタイン本

わんこシリーズの番外編同人誌。
チョコスキャに続く2本目のバレンタイン本。
犬姫&チョコの掌編が2つ、
信乃のバレンタインエピソードが1つ収録されています。
分量的には犬姫本かな…。


【甘い愛をあなたに。】約12P
犬姫と禪のバレンタイン。
信乃の闇鍋チョコも大概だと思ったけれど、
こっちの方がエグい。。(-"-;)

和装の犬姫が三つ指付いて、
入手困難な超人気のトリュフを禪に差し出す…
そこまではよかった!想像しただけでクる!!(*ノωノ)
けど、そのあと、結局軍事用チョコ1kgに混ぜて溶かされてしまい、
せっかくのトリュフの味はわからないし、
それを使って犬姫の全身をチョココーティングして、
禪がそれをじっくり舐めとるというのも何だか…。
確かに全部禪(とちょっぴり犬姫)の腹の中に収まったから
食べ物を無駄にはしてないのかもしれないけれど……。

でも、最後に眠る禪の胸にもたれかかって
『禪にだって食べきれないよ』
溢れて決して枯れることのない自分の想いは禪にだって絶対食べきれない。
と、呟く犬姫に泣かされました。。・゚゚・(>д<;)・゚゚・。
犬姫はいつも健気で可愛すぎるっ!!


【One Bit Love】約13P
信乃&智重視点で、イージス事件から二ヶ月後
後方支援の犬姫&信乃、現場の禪&智重の四人で任務に当たる話。

療養待機期間とかなんとか言って、
少しでも禪を国内に引き止めておこうとしてくれる一水せんせは
やっぱり優しい〜♪

任務は外国人テロリストを装って
隠れて合成麻薬を作ってる会社の工場を強襲して麻薬を強奪&設備爆破。
相変わらず、五係に来るだけのことはあるスキャンダルw

そして犬姫もいつもながら格好いいです!
信乃に対する口の悪さも好き♪ 

研究所支給の興奮剤を禁止された犬姫が代わりに使うのがチョコレート。
市販の1Bitチョコ一粒が犬姫の限界量ギリギリのようで、
30分間のドーピングの代わりに、30分後には昏倒のようです。(;^_^A
任務は30分で強奪まで済ませ、退路は信乃任せ…とw

任務後は犬姫は研究所に入院。
理由は、脳の酷使…ではなく、
チョコを食べたお仕置き&ついでに禪に無茶をされて…。
入院って聞いた時からそうだと思ったよ!!(-_-メ)
(禪が入院する量を与える訳がない)
ほんと、ここの主従は…。(-"-;)

禪が信乃のことを《犬》としての能力ではなく、
信乃が備える魂のようなもので、警察官として智重と共に在る存在として、
いい《犬》だと認めるエピもありました。
犬姫も信乃の先輩だけど、禪も智重の先輩ですね♪


【二月十四日】約5P
信乃視点で、信乃と智重のバレンタインエピソード。
冒頭、結婚を反対された政治家の娘が、
身分違いの恋を叶えようと狂言誘拐を行い、
お相手の青年の真摯な訴えで解決したという話から、
『ちょっと、いいな、と思っちゃいました』と羨む信乃。

スミマセン、
『相変わらず、ぽや〜っとしたこと言ってるなぁ、信乃は…』
と呆れちゃいました。
ほんと、ここは不器用×お子様の発展途上カプだね。

羨む信乃を智重が連れて行った先は神社。
ここでなら好きだと言っても呪いは実現しないだろうと…。
まだ好きだと伝えるのは不安なのだと。
来年も、ここで1年分の愛を伝えると言う智重。

いい話だな〜と思ったのに、
信乃カプ番外編には必ず、笑えないオチがついてくるんですよね。
毎年バレンタイデーにその神社に行くと、男に告ってるヤクザがいる
という噂が立ってるそうな…。

本編後日談、茅野の元セフレ登場

「トイチの男」の番外編同人誌。
3つの掌編が入っています。

1つ目は【父の肖像画】サイトの再録です。
これの修正版が「Over the Rainbow」収録の【お父さんの気持ち】でした。

2つ目は表題作【イスファハン・レッド】
本編の後日談ですが、このお話で茅野が
玄上さんの作品の攻めの中で一番エロいと思いました。(;^_^A

3つ目は【質屋が知らないと思われてる秘密】
瑠璃やの金庫に仕舞われてる銀示のお母さんの絵の話です。


【父の肖像画】約6P
サイトをそのまま再録したバージョン。
これの修正版が「Over the Rainbow」に収録されていますが、
あちらの方が細かい部分が整えられていて読みやすかったです。

【イスファハン・レッド】約44P
茅野の元セフレ・美悟が出てくるお話。
悠視点がメインでたまに美悟視点。

美悟は以前茅野と同じシェアハウスに住んでいた男です。
男相手に手馴れてるから、過去に男がいなかったとは思ってなかったが、
やはりセフレを目の当たりにするとショックを受ける悠……。

美悟は『付き合っていたし別れてない』と主張し、
茅野は『体だけの関係で気をもたせるような事もしてない』と主張。
その茅野の態度が非常に素っ気なくて、
あまりの冷たさに悠が、
『茅野が自分と別れた後に誰かに自分のことをこんな風に喋ったら…』
と思うと怖くなり、美悟に同情してしまうほどです。

何度も体を重ねた相手に対して一欠片の情も無い男…。
私は、こういうタイプすごく苦手…。
そのうち飽きたらスパッと切り捨てそうで信用できなくて怖い。

そんな茅野ですが、悠に対しては本気。
悠は美悟とは全く異なる存在なようで、
日常生活もエッチの時も、悠に関しては手間を惜しみません。
潤滑剤も、クリームとジェルの二種類を用意して、
愛撫(前立腺含む)のときはこっちの方がぬるぬるするからとクリーム、
挿れる時は痛くないからとジェル、と使い分けます。

さて、茅野を見つけてヨリを戻しに来たのか…?と思った美悟ですが、
実は美悟にも好いてくれる相手・憲次がいます。
憲次は高校の同級生で、今は美悟の勤めるレストランのオーナーシェフ。

美悟にとって憲次は今も昔も良き理解者で、
人生の要所要所で支えになってくれた大切な友人。
美悟も本心では、茅野ではなく憲次を選びたいのですが、
茅野に捨てられた自分としてではなく、
自らの意思で茅野とは別れた自分として憲次と付き合いたい、
憲次にも、茅野とはダメなんだから自分にしておけ…
とまるで美悟が憲次を選ぶことが妥協のように思ってほしくない訳です。

……面倒臭い男!
でも、何となく分かるよ〜。(/_<。)

自分に好意を持ってないのがあからさまだった茅野に執着したのも、
茅野が自分になびかない、特別にしないことで
自分に魅力が無いような気がしたからというもの。
茅野自身については好きなところなど全く思いつかないそうです。

美悟はさすがは美大出身で、ぱっと見、言動は変わってるのですが、
考え方は茅野や悠よりは普通だなと思いました。

そんな美悟を昔から特別扱いしてきたのが憲次。
レジンで作ったキーホルダーを憲次がプレゼントした話とか
それをずっと大切にしてきた美悟の話とか、じわじわ萌えた!
あんたたち押しも押されぬ両思いじゃん!!(*ノωノ)

悠たちを巻きこんでお騒がせだった二人ですが、無事にくっつきました♪

茅野は昔は相当遊んでいたようですが、悠に過去を問われて
『オレはこの先、悠一人です』で誤魔化した…。
悠はそれで許してるけど、
私は茅野のことをもっと朴訥な人柄だと思っていたから、
何だかショック…。( ̄ロ ̄lll) 

…という訳で、真面目な人柄だと思い込んでいた茅野が
えろえろの割り切り上手な元遊び人だと分かって勝手に失望し、
脇役なはずの、茅野の元セフレとその同級生の
純な恋愛にきゅんとさせられたお話なのでした。


【質屋が知らないと思われている秘密】約4P
瑠璃やの金庫には銀示のお母さんの絵が預けられています。
質に入れたのは銀示のお父さん、今、金利を払っているのは銀示たち。
銀示たちは、このことを悠は知らないと思っていますが、
悠は絵の赤ちゃんの面ざしが銀示にそっくりだったことから
既にそのことに気付いています。

そして以前、銀示に絵を見せようと仄めかしたところ
全力で知らんぷりされたので、
悠も知らないふりを続けざるを得なかったそうです。

硅太郎と悠の両方から事実を聞いた茅野に、悠が、
『銀示にこの絵を見せたいから間に入ってよ』
と明るく言います。
悠は何も知らないと思って、
どういう態度を取るべきか心配していた茅野ですが、
悠の方が一枚も二枚も上手でした♪ というお話。

熱海 同人R18 小説

玄上八絹  鈴倉温 

前途有望な旦那様

「アンハッピーウエディング!」の後日談番外編同人誌。
円佳視点の2つのお話が入っていて、
1つ目は円佳と尋斗の暮らすアパートを円佳の父が訪れる話。
2つ目は本編で約束していた新婚旅行として熱海に行くお話。

商業誌は両思いになった後はささっと終わってしまいましたが、
こちらの同人誌で二人の新婚生活の様子が見られます♪

【昨日の距離】約5P
結婚後、派遣社員としてお勤めしている円佳。
正社員の話は断り、家庭優先で働く奥さんのようです。

夕飯の材料の買い出しを済ませた円佳がアパートに帰り着くと、
アパートの前には円佳のお父さんの姿が…。

連絡もなく来るところ、
食材の入った袋を持ってるのに平気で外食に誘うところ、
無神経な父親の態度に刺々しい気分で応対する円佳ですが、
父親からは予想外の
『お前が幸せそうにしているか見に来た』
という言葉。

次いで尋斗が帰宅し、尋斗が自分の父親と
本当の義理の親子のような会話をするのを聞いて、
円佳の気持ちも解れていきます。

商業本編では、尋斗の親戚と勝るとも劣らない酷い両親だと思いましたが、
尋斗のところよりは、少しまともな人のようで良かったです。
明るい尋斗と二人なら、
両親に対する円佳のわだかまりも徐々に解けていくことでしょう。


【熱海】約38P
新婚生活満喫中の円佳。
洗濯物を畳む時間は至福のひと時で、
今までに何度もお帰りのキスが高じてベッドに直行してしまい、
夕食が冷めてしまうという失敗をした等、
本当に幸せそうなノロケが読めてこちらまで嬉しくなります。

洗濯物を畳むのが至福って、
こんなルーティンに過ぎない家事に喜びを見出せるところが
円佳が心から尋斗を愛してる証ですね! (〃∇〃)ウットリ

尋斗が円佳に内緒で貯めたバイト代で、
新婚旅行のやり直しに行く二人。
旅行先は新婚らしく国内温泉地(何故?w)で熱海。

幸せを噛み締める円佳ですが、そこへ尋斗の父親から
『尋斗を取引先のお嬢さんと結婚させるから別れるように』
との電話が入ります。

右から左に人をホイホイ動かそうとして、
お前ら尋斗をゲームの駒だとでも思ってるのか!(怒)

と私は怒り心頭でしたが、円佳は、
どうせ押し付けられる嫁なら
ストレートの尋斗には女性の方がいいんじゃないか、
自分も尋斗の親戚連中の策に乗って
尋斗との結婚を手に入れようとした過去があるから責める資格はない、
と、この話を怒ることも尋斗に打ち明けることもできずに悩みます。

別れの不安を胸に、
『この熱を忘れたくない、尋斗にも覚えていてほしい』
と必死に尋斗と抱き合う円佳の心情が切ない…。(/_<。)

尋斗父からの見合い話を円佳一人の胸の内に抱えたまま、
二人は熱海に出発します。
なんとなく元気がない円佳を心配する尋斗。
細やかに円佳を気遣える尋斗の成長が眩しいです。

旅行先でも不安が晴れないままの円佳のスマートフォンに
尋斗父からの電話が…!
奪うように電話に出た尋斗が、
父親からの見合い話をにべもなく一蹴!
迷うそぶりもなく鉄板で跳ね返すような断りっぷりに
円佳もようやく安堵するのでした…。(σω・)。・ジワリ

そしてお約束の浴衣エロ♪
事後にうっとり幸せに浸ってるところに、
今度は尋斗叔母から円佳に電話……。
尋斗じゃなくても、
円佳は着拒にするか電話番号を変えるかするのが
穏当だと思うと思う。(-"-;)

今回のように、二人の問題なのに尋斗に黙って一人で背負い込んで、
過去に自分がしたことの罪悪感や
同性である事の後ろめたさも抱えたままの円佳は、
尋斗を思いやってる風でいて、
結局、尋斗を子供扱いして除け者にしてるのと同じ。

でも、そんな円佳の思考回路を尋斗は頭ごなしに否定せず、
『毎年旅行に行こう、ちょっとずつ豪華にするから期待していて』
という言葉で『この先ずっと一緒にいる』という約束をしてみせる
尋斗の優しさに感涙…。(/_<。)
これは絶対、懐が深い旦那様になりますよ!

最後に『新婚はいつまで?』という尋斗の疑問に
『新婚が終わったら《夫婦》になるんだろうな』
と、自分達にとって当然の未来のように、
尋斗自身が気負いなく答えた一言が、その気持ちが
これからの円佳にとって何よりの心の支えになると思いました。
いつまでもお幸せに〜♪ 

Over the Rainbow 同人R18 小説

玄上八絹 

本編では明かされなかった、銀示の見えない傷

「虹の球根」の番外編同人誌。
硅太郎×銀示の2つの掌編が入っていて、どちらも硅太郎視点。
1つはサイト再録で「イスファハン・レッド」に「父の肖像画」
として収録されたものを修正して再録したもので「トイチの男」より後の話。
もう1つは、「虹の球根」本編より後、
銀示と硅太郎がフランス留学を決めるときのお話です。


【お父さんの気持ち】約6P
「トイチの男」だと、少々風変わりではあるものの
硅太郎の隣にあって普通の大人の男に見える銀示ですが、
「虹の球根」では『赤子かっ!?』ってレベル。

なので、悠に茅野というパートナーができたことを喜んで、
『お父さんだから、先に子どもの幸せを願っとこうと思ってさ』
と、悠のために絵を描くなんて、
いい意味で隔世の感がありますね…。(*゚ー゚)トオイメ

醒花堂での硅太郎との暮らしに幸せを感じている銀示と
そんな銀示に相変わらずベタ惚れの硅太郎、
今でもラブラブ&安定した二人の関係がよく分かるSSでした。


【Over the Rainbow】約25P
銀示の家に硅太郎が暮らし始めて三ヶ月、銀示に留学の話が持ち上がります。
商業本編では、銀示はぼんやりしていたけど一応大学に通っていたし、
過去の虐待は今後問題になることは無いのかな〜と思っていましたが、
考えていたよりずっと銀示の状態は不安定だったようです。

犬姫のときと言い、
『同人誌で蓋を開けたら思ったより…』
って心臓に悪いのですが、
背景ありすぎる玄上さんだから仕方ない?(;^_^A

銀示は基本的にドアから外に出るのが不安みたいです。
フランス留学は銀示にとって良いチャンスだと考える硅太郎は、
銀示を、庭先から始めて徐々に外に出ることに慣らしていきます。
そんなある日庭に出ていた銀示はドアから出てきた硅太郎を
父親と見間違えてパニックを引き起こし、病院に担ぎ込まれます。

しかし、銀示はそういった都合の悪い記憶を、
まるで切り取るように忘れていき、心の平穏を保ちます。
このままでは銀示は変わらず前には進めない…と考える硅太郎と
変わろうとするよりも安定した日常を送るべきと考えるカウンセラー。

カウンセラーの提案のように停滞することを良しとしない。
と言って、美大の教授陣のように銀示を荒海に放り出すことも良しとしない。
悩んだ硅太郎が取った方法は
帰るドアも見当たらないほどの広い自然に連れ出すこと。
そして、自らの意思で家から出かけ、自らの意思で家に戻れるのだと
銀示に心から理解させること。
そうして硅太郎は銀示を北海道旅行に連れ出します。

『見えない傷というのは本人にもよくわからないもの
 治し方を見つけるのも難しいのですが、硅太郎なら…』
と玄上さんが後書きに書かれているように、
硅太郎が本当に銀示のことを思いやってるからこそ思いつく方法。

旅館に一泊し、ちゃーんとバスタオル持参でエッチして…。(〃∇〃)
事後に硅太郎が尋ねると、銀示はフランス留学に意欲を示します。
( ̄ー ̄)bグッジョブ!

瑠璃やに銀示の母親の絵の保管のお願いと出立の挨拶をして
慌ただしくフランスに旅立つ硅太郎と銀示。
でも受け入れ側からの要請で、飛行機ではなく優雅な船旅。
芸術家ってそういうところで磨かれるのか……な?

成長が楽しみ♪

「ご主人様、お茶をどうぞ」の番外編同人誌。
本編メインカプではなく、
柊一郎の執事・吉川と坊ちゃんこと宣親のお話。


この一冊では、えっちには辿り着いておりません。
執事と他家の主(しかも子供)では道程は遠いww
でも、プラトニックでも十分楽しめる一冊です!

初めは真咲の執事としての至らなさに苛つく吉川。
この後、真咲が主二人が歓談してる部屋から退出してる少しの間と
真咲が東嶋家に連れて行かれてる二日間に、
宣親の世話をする吉川の様子が描かれますが、
吉川の至れり尽くせり度(執事なんだから当然なんだけど)と
自分が十分なお世話をして差し上げられるという吉川の満足感に
ニヤニヤが止まりません。( ̄▽ ̄)

主の意図を察して先回りし、全てを流れるように整えていく
執事の仕事ぶりって萌えます♪

柊一郎と真咲は相変わらずイチャこいています。
吉川もちょっと迷惑を掛けられていますが、
柊一郎の女遊びが減ったので目をつぶってるってところです。

そして、なぜか宣親から吉川に添い寝の依頼が…!
宣親の話では何を希望してるのか要領を得ないし、
吉川はどんな展開が待っているのか分からずに戸惑います。

意を決して宣親の寝室を訪れ、同じベッドに入る吉川w
宣親は吉川の横顔が好きだそうです。
そして意味ありげに、額から鎖骨まで撫でられたり
腕枕を所望されたり、体を触られたり・・・。

『これは誘われてるのか?だとしたらどこまでしていいのか!?』
と吉川が必死に考えていたそのとき、
宣親の手が吉川の固くなった下腹を擦りながら
『東嶋家は夜着の中に何を入れて寝る習慣があるのだ?』
と訝しんで訊いてきます。

えっ!坊ちゃん、勃起したtnkを知らないんですか??

吉川は『……と……東嶋家の秘密でございます』と何とか誤魔化し、
その後はお伽話を話して宣親を寝かしつけます。
(-∧-)チーン 

翌朝、吉川が慌てて真咲に宣親の褥の教育について尋ね、
宣親が全くの無知、無垢であることが分かります。
しかし、もう吉川は宣親に恋してしまった後なのでした…。

ちょっと冷静になろうと、宣親の側を辞した吉川が
夜、東嶋家の自室で寛いでいると、窓にコツンコツン…と物が当たる音。
外に出てみると、何と宣親がバルコニーの下に!
そして執事じゃない吉川が欲しいんだと野バラを一輪差し出します。
ロミオとジュリエットですよww

『女物のショールを雑に巻きつけて、必死で愛を乞いに来た高貴な人の求愛を、
 どんな姫でも断れはしない』って……

えっ!えー!!どっちがどっちなの???(@_@;)

ろくに外も出歩いたことのない宣親が、
ベッドを抜け出して自分で馬を駆って吉川を攫いに行くのですよ。
これは宣親が攻めってことなの??
初めは吉川が上で、宣親が成長したら逆転リバでどうでしょう。
いや〜、成長が楽しみすぎるw o(^^o)(o^^)oワクワク

まだまだネンネな宣親に合わせて、柊一郎は今まで通り、
自分の供としてのみ吉川を前田家に連れてくることにします。
それは二人にもいつか自然に手や唇を重ねる日が来るだろうという親心。

好きになったらすぐえっちなんて野蛮人のすることですw
躾の行き届いた執事と優雅な貴族の恋。
二人が結ばれるその日まで…。いくらでも待つよ!(๑و•̀Δ•́)و

後日談を多く含む掌編集

「銀とシュガースノー」の番外編同人誌。
同時発行の「Kyrie」が(一応)過去編、
こちらは(一応)後日談集で対になっています。

甘い内容が多いのですが、
「Kyrie」で、カミカに酷い仕打ちをする秋彦を見てしまったので、
秋彦が信じられなくて、イチャイチャされても浸れませんでした。

それでも、ゆっくり一つずつ読んでいく間に、
だんだんカミカの可愛い様子に釣り込まれ、
秋彦の一件はとりあえず頭の隅に追いやることができました。
赤青(Kyrie&主よ、人の望みの喜びよ)のカミカはめちゃくちゃ可愛いです!

七つの掌編が入っており、時系列順ですと

【睫毛】:本編直前、秋彦が居候に来る前+過去の回想。
【オトナノイイブン】:本編直後、秋彦入学前の三月。
【誕生日】【ああ、お母さん、〜】:秋彦進学後の五月。
【Merry Merry Marry Me?】:秋彦進学後の六月。
【きらきら星ノクターン】:秋彦進学後の十二月。
【主よ、人の望みの喜びよ】:本編の五年後、秋彦24歳。

となっています。

【誕生日】約3P
カミカ視点で、秋彦の誕生日が五月だというお話。
たぶん秋彦の進学直後です。
秋彦のお父さんが季節の中で秋が好きだから、
五月生まれなのに『秋彦』って付けたらしいです。

守柯の名前は、
柯(えだ)を守る=誰かを守れるようになれ、という意味だそうです。
『俺の腕が、お前を守れるといいなって、今は思ってる』
って、カミカが珍しく年上っぽい!
新鮮で素敵でした♪

【Merry Merry Marry Me?】約12P
秋彦視点、秋彦が進学して二ヶ月後。
車の中の片付けをしていて出てきたのは、プレゼント包装された時計。
カミカが秋彦のクリスマスにと用意したものだったけど、
お母さんから秋彦へのプレゼントと被ったので、引っ込めておいたらしいです。

カミカとお揃いのメーカーのそれは雰囲気もそっくりで、
『結婚指輪みたい』と秋彦…♪
生まれた時から苗字は一緒だし、
甥と叔父なら養子と大して変わらないから養子縁組にはこだわらない…
ってなるほどね(笑)

【オトナノイイブン】約13P
秋彦視点→安東視点。
秋彦の入学通知が届いた頃、三月のお話。
商業誌の【オトナ ハ ダマレ】と対のお話だそうです。
大人だから、余計なこと?をぐだぐだ考えちゃうカミカと
子供ならではの勢い任せの潔さだけではない、強い決意を持った秋彦。
これからどんどん秋彦がいい男になるんだろうな〜と思わせる掌編でした。

【睫毛】約27P
安東視点。カミカが一成に振られた?ときの話。
カミカに睫毛を伏せる癖があるのは、
一成への気持ちを隠そうと彼の前で睫毛を伏せていたからだそうです。
カミカの気持ちがバレた時の一成の様子を見ていると、
彼も、常識人のような、変人のような……。(-"-;)

【きらきら星ノクターン】約17P
秋彦視点で秋彦が進学した年のクリスマスのお話。
二人が知り合って約1年くらいです。

甘いものが苦手なカミカが、
エスプレッソとケーキという組み合わせに目覚めたようです。
食べられる量は少しですが、自分が作るケーキを
カミカに美味しいと思ってもらえるようになって、秋彦も感動してます。

秋彦はクリスマスにカミカのピアノできらきら星をリクエストします。
しかし、カミカが取り出したのは小さなオルゴール。
オルゴールの機械部分をピアノの中に入れると、
小かったオルゴールの音がピアノ全体と共鳴して鳴り響きます。
ベーゼンドルファーのセミナーでよくやるオルゴール実験だそうで、
なんでも、コンサートホール全体に聞こえる位に鳴るらしいです。
秋彦がオルゴールのネジを何度も巻きながら
音で作られたベールの中で乱れるカミカを抱くのが何とも甘やかでした♪

【主よ、人の望みの喜びよ】約20P
カミカ視点。一気に本編の五年後で秋彦が24歳になっています。
秋彦はパティシエとして大成功を収めていますが、
若すぎて年齢的に不可能じゃないかと感じました。
秋彦に傲慢・強引な感じが出てて、私はあまり好ましく思えませんでした。

【ああ、お母さん、あなたに申しましょう】約9P
秋彦視点→カミカ視点。秋彦が進学したての五月くらい。

秋彦が洗濯物を庭に干しながら、広い洋間を覗き込み、昔の出来事
『この部屋で泣きながらピアノを弾いてる女の子に恋をした』
を思い出します。秋彦の初恋♪

・・・ところが、ちょっと待てよ?
それって、えっ?、ええ〜っ!?

そう、ピアノを弾いていた女の子はカミカでした。
*≧∀≦)ノ彡☆バンバン!!!

カミカはもちろん、この時のことを覚えていました。
『運命の人が初恋の人というミラクル』
このオチは最初から用意していたそうですが、オオトリまで持ち越したとか。
綺麗にまとまってGOOD♪
まさに、メデタシメデタシですね。