表題作七色まがたま

征士郎・神主
鞘・《きつね》

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

『千流のねがい』番外編

作品情報

作品名
七色まがたま
著者
玄上八絹 
媒体
小説
サークル
27000Hz〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
シリーズ
しもべと犬
発売日
5

(1)

(1)

萌々

(0)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
5
評価数
1
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

『いちばんいいもの』として鞘を選んだ征士郎

「千流のねがい」の番外編同人誌。
26pと薄めの一冊で征士郎×鞘の話が1つ収録されています。
短いお話ですが、征士郎×鞘の転機となる大切なエピソードでした。

征士郎の祖父・征一郎が亡くなり、
衰弱した鞘を征士郎が付きっきりで面倒を見て
少し持ち直した後の話。主に鞘視点。


ほぼひと月、鞘の面倒を見ていて欠席日数が足りなくなった征士郎が
今後の鞘のお世話のことも考えて、
全日制の高校をやめて通信制高校にすることに決めます。

鞘は、出来損ないの自分が征士郎を神主として縛り付け、
彼の人生を狭めてもいいのか…と悩みます。

しばらくして、征士郎の高校の友人が訪ねてきて、
学校をやめるという征士郎の決意を翻させようと説得します。
それを聞いて、自分が征士郎から自由を奪うのだと苦しくなる鞘。

征士郎は、普段は嫌味や自慢に聞こえないよう
鞘には外の世界の話をあまりしないのですが、
このときばかりは色々なものを見て経験した話を聞かせて、

『ちゃんといろいろ見てきたんだ、鞘』
『その中から、いちばんきれいなもの
 いちばん大事なもの、いちばん甘いもの。
 いちばんいい人生を俺は選んだ』

征士郎の人生の中、
色めくとりどりの輝きの中から、
自分は鞘を選んだのだと言い聞かせるのです(涙)


最後に、ちょっと仲良くなった鞘と征士郎(鞘視点)
ぐっと時代が下がって、すっかり仲良しになって
月見酒には手作り和菓子のアテが欲しいと我儘を言う鞘(征士郎視点)
のエピがありました。

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