パパの彼氏はポリスマン

papa no kareshi wa policeman

パパの彼氏はポリスマン
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
19
評価数
6
平均
3.3 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
幻冬舎ルチル文庫(小説・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥600(税抜)  ¥648(税込)
ISBN
9784344839687

あらすじ

シューズショップで働く裕太は、密かに想いを寄せていた親友の忘れ形見・四歳の竜一を男手ひとつで育てている。客としてやってきた警察官の錦からアプローチをかけられるが、育児と生活で手一杯、恋も娯楽も端から諦めている裕太にはそれを受ける余裕はない。だが錦の大らかさと頼もしさは、裕太たちの張り詰めた生活にやさしく染み入ってきて?

表題作パパの彼氏はポリスマン

田原錦,警察官
瀬野裕太,シューズショップ店員,25才

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数4

苦しい子育てもの


受けの視点の三人称。
玄上さんの新刊(と言っても発売は3月でしたが)はタイトルと表紙は軽めなものの、中身はしっかりされてました。
普通のほのぼの子育てものとは違いますので、ご注意を。
ちなみに作家買いしています。

**********************
受けの裕太は童顔で若く見られがちな、25歳のシューズ販売員。
亡くなった親友の息子、四歳の竜一と二人暮らしで奮闘する毎日。

攻めの田原は警察官。(交番勤務)
初対面時から裕太へ惹かれ、ぐいぐいとアプローチしてくる積極派。
**********************

田原が、裕太の働く店へ靴を買い求めに来たことから始まる物語です。
攻めの田原はいわゆる大型犬タイプ。
体は大きいけれど素直で、『大好き』という気持ちがありありと伝わってくる、正直な男性です。
反対に裕太は大学時代の恋に破れ、恋には消極的。
田原からのアプローチにも、竜一との余裕のない生活と自身のもう恋はしたくないという気持ちからお断りをしています。
ただこれにめげない田原がすごかった(笑
粘り勝ちというか、押し方がうま続きかったですね。

自分の本当の子供ではない子育てものというのはBLでは珍しくない設定ですが、ひじょうに生々しく子育ての苦しいさまも表現されていて、薄い本で多少駆け足ではあるものの満足度の高い一冊でした。
子供の考えていることがわからない、仕事がこのままではクビになるかも、そうしたら自分はどうなるのだろう。
そういった辺りがかなりメインでした。
BLに夢を見たい方には方向が180度違うかもしれませんが、ある程度そういったご苦労をされている方には身につまされるかな。
とにかく最後の最後まで手を差し伸べてくれるのは田原だけで、裕太の実家や竜一の祖母、実母の対応が苦しくなるほどリアルです。
そちらの気持ちもわかるだけにどうにもならないところ、そして引き取った時の状況が状況だけに意固地にならざるを得なかった裕太の気持ちが良く理解できます。

ただ最近思うのは、玄上さんのカラーとルチルさんの求めておられるものが違うのかな?という点です。
読者としてはやはり作家さんのカラー(玄上さんは、本来少し影のある作品がうまい方だと思います)を大事にして欲しいですし、その作家さんに合う作品こそ面白いのではないでしょうか。
あとがきが本当に簡単な1ページだったことも、色々ルチルさんの玄上さんへの対応に疑問を感じさせます(10年目というのにそのプッシュもない)。
作品レビューへこういうことを書くのはどうかとは思いますが、みんな同じ設定、同じ文章では飽きます。
癖はあっても筆力のある作家さんを出版社さんも大事にして頂けると、こちらもモヤモヤしないで済むのですが…

2

包容力のある警察官 × 親友の息子を育てる頑張り屋さん


靴屋の契約社員である裕太(受け)は、親友の忘れ形見の竜一を引き取って育てています。年中さんの竜一はまだまだ手がかかり、仕事と家事育児で手一杯の裕太は客として店にやってきた錦(攻め)に食事や飲み、お茶などに誘われますがプライベートが一切ないので良い返事ができません。
また、恋愛することを諦めてしまっている裕太は、未来のある錦を巻き込みたくなくて恋心も受け入れることもできません。
でも、体調を崩したり保育園事情や子供同士のトラブルなどで仕事にも支障をきたすような状況で追い詰められてしまっている裕太を、下心いっぱいだと申告しながらもサポートしてくれる錦が心の中にじんわりと入ってきてしまい戸惑います。

裕太は片想いしていた親友が放火事件に巻き込まれて亡くなった後、育児放棄した母親(親友の妻)のかわりに、竜一を引き取って育てています。法律上は父親ということなので養子縁組したのだと思われます。
親友が亡くなった後、次に恋するとしてもまた男性で片想い決定だと思うと恋をすることが嫌になってしまった裕太は、竜一を恋をしない口実にしています。口実にしてはいても竜一が幸せに暮らせるということ続きを一番に考えていることに違いはありません。
が、両親は他人で、まだ赤ん坊である竜一を裕太が引き取るのをいまだに反対しており、育児の手助けは望めません、仕事場に多大な迷惑をかけながらも、できることを一生懸命していてもういっぱいいっぱいになっています。
職場と保育園ではできるだけのことをしてもらっているだけに、追い詰められていく裕太が気の毒でたまりませんでした。
公的なサポートとかない地域なのでしょうか、もう少し行政を頼っても良いケースじゃないかと思っただけによけいに読んでいて辛かったです。

子育てに疲れた受けがちょっと強引な攻めにやさしくされる王道な話のはずなんですが、主役CPはとても好感の持てる人物だったのですが、周りの人が不快でもやもやしてしまって読むのがしんどかったです。

初めは裕太の母親の態度に、竜一を引き取る義理もない裕太を心配する気持ちもわかるけどその態度はないだろうと憤り、竜一の母親が母子家庭は嫌だと言って親権を放棄する無責任さに苛立ちます。これはネタバレになるので暈しますが、確かに母子家庭は大変だというのはわかるのですが、それ以上にこの揉める事態になった元凶は彼女なのです。
また、親友の母親には自分の孫なのに何でこんな態度なのかと腹を立て、事情がつまびらかになってからは、いろいろと思うところがあるのは確かで気持ちはわからないでもないですが、何の罪のない竜一に投げつけた言
葉や態度が幼児対するものではなく、いくら思うところがあろうとも、ほぼ面倒見ていない関係のない人間のくせにこれが大人のすることかと、本当にむかむかして、読むのが嫌になりそうでした。

最後は親友に対する気持ちにも折り合いをつけ、反対していた裕太の母親とも和解して頼ることができるようになって、錦の気持ちを受け入れる余裕が生まれて本当によかったです。

お話としては良かったのですが、ただ、シングルファーザーとしての大変さと感じの悪い大人とのやりとりが物語の大半を占めているので萌えには程遠いです。二人が両想いになってからの話がもう少しあったなら、せめて絡みがもう少し濃いものであったならまだよかったのですが・・・
くっついて、身体は重ねたけど初めてだから結構苦しくてでも今回は仕方ないかみたいな感じで終わってしまっており、えーここまで裕太が幸せになるのを待ちながら頑張って読んだのにこれで終わり?という感じで物足りませんでした。

だた、子育てはリアリティがありました。竜一は年相応の幼児で、エピソードもたしかに幼児のころはこうだった苦い思い出が思い起こせる内容でした。だからこそ余計にしんどかったです。二人+ちみっこの幸せな後日談を読みたかったな。

0

甘々ではないけれど…

甘々さを期待して購入したので、最後の最後まで通じ合う事がなかった2人にヤキモキさせられました(^^;)

受けさんの裕太は、好きだった亡き親友の残した竜一を育てながらシューズショップで働く毎日。
まだ幼稚園児でもある竜一を育てながら働くのは難しく、契約社員として奮闘していました。
そんな時に店先で出会った攻めさんの錦さんを担当し、錦さんはほぼ一目惚れといった感じで結構な頻度でお店に通い、仲良くなり、プライベートでも友人として付き合っていきます。
結構早い段階で思いを告げられるのですが、竜一の父として生きることを決めた裕太は恋愛はしないと頑なに誓っていたので、告白は断ります。
自分の子供ではないのに育てる事に両親に反対さながらも日々頑張っていたのですが…

と、結構始終重たい内容です。
まず、亡き親友が放火により亡くなり、犯人はまだ見つかってない…とか。
母親は早くから施設に預けるつもりだったとか。
親友の親も母親の両親も竜一を良く思っいないので助けを求める事が出来ないとか。
実は竜一は…みたいな事が最後に分かるのですが、その事実もヘビーでびっくりでした。
子供続きが出てくるのでほんわか癒され…といった内容ではないですが、錦さんの一途さや内容のしっかりした設定具合から満足出来る1冊かと思うので、心に余裕がある時などには是非といった感じです( *´︶`*)

0

結構シリアスな子育てBL

表紙やタイトルからほのぼの子育てものを想像しましたが、結構なシリアス展開です。ほのぼの&甘々系を期待される方は、ご注意下さい。
しかし、読み応えがあり面白かったです。読み終えた後は、胸がジンワリと温かくなりました。

想いを寄せていた親友の忘れ形見・4才の竜一を引き取り育てている裕太(受け)。彼が働くシューズショップに客としてやって来た警察官・錦(攻め)からアプローチされるも、もう恋はしないと決めていて…というあらすじです。

子育ての現実が、かなりしっかり書かれています。受けがとにかく一生懸命なんですが、こう、頑張っても頑張っても追いつかない感じの張り詰めた日常なんですね。毎日、仕事と育児と家事で一日が終わり、子どもの病気等、イレギュラーがあると途端に全てが回らなくなってしまう。この辺りが、かなり受けが追い詰められていて、読んでいて胸が痛くなります。

そんな受けの前に現れたのが、警察官の攻め。包容力があり、好意をストレートに伝えて来ます。更に、こう「実は下心があります」と言っちゃうようなスマートさというのでしょうか。受けの心理的負担を減らしつつ、好意をちゃっかりアピー続きルしてます…という感じの。

張り詰めていた受けの日常に、この攻めが徐々に入り込み…という展開。更に、受けのピンチには颯爽と手をさしのべるのですね。
攻めは最初からもう一目惚れ状態ですが、受けはそんな攻めに徐々に絆され…といった所。

なんかもう、受けのあまりの追い詰められっぷりに、読んでいてかなり切ないのですが…。また絶妙に攻めの助けが入りといった感じで、一人で頑張っていた受けが甘えちゃうのもよく分かるのです。包容力攻めの鏡と言いたくなるほどの包容力だし。

そして親友の子どもを引き取ったせいで、行き違いになっていた親との和解だったり、攻めに本音を打ち明け、丸ごと受け入れてもらい…という胸が温かくなる展開。

親友の死の原因となった放火犯が、何年も経ってから急に見つかるのは都合が良すぎる気がするし、何で親友の親に竜一を預けたのか、事実が分かってからはちょっと矛盾してる気もしますが。

絡みは1回であっさりめ。敬語攻めです。あっさりですが、攻めの舞い上がってる感や、受けの事が大好きというのが伝わってきて素敵でした。

中盤は結構なシリアス展開ですが、最後には胸が温かくなりました。
かなり苦い子育てものですが、心に残る作品です。

3

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