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会社のおじさん 今日もBL?

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表題作会社のおじさん 今日もBL?

(仮)里見,サラリーマン
(仮)谷中,50代,中間職のサラリーマン

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき

あらすじ

谷中(やなか)は中間職のサラリーマン。 扱いづらい部下の教育に悩んでいたところ、何故か里見(さとみ)が色々とフォローしてくれる――。 「おや?谷中くん。それって“びーえる"では?」 娘(腐女子)の受け売りで“びーえる"ワードに詳しい千駄木(せんだぎ)が今日もハッスル(笑)。 思わずクスリと笑っちゃう、ありそうでなかった(?)会社のおじさまによる日常系ほんわりマンガ。 部署内が徐々に“腐"されてゆく…。

作品情報

作品名
会社のおじさん 今日もBL?
著者
鈴木もなか 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ジーウォーク
レーベル
ムーグコミックス BFシリーズ
発売日
ISBN
9784862977496
2.5

(2)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
4
評価数
2
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

おじさん3人と学ぶ「BLとは?」

 あくまでも登場人物たちは、普通のオフィスライフを送っているだけなのです。部下との接し方で少々お疲れ気味のおじさん上司「谷中」、そこに気配り上手の可愛い部下「里見」が優しく気を遣ってくれます。
 
 本人たちにそのつもりは無くとも、里見のちょっと行き過ぎなくらいの気遣いと懐き具合、彼にとっていい上司で居ようとする谷中のやりとりは、BL好きから見ればソレを期待出来る展開。
 
 そんな様子を見ていた「千駄木」、腐女子の娘を持つおじさんが放った「BL」と言う言葉により、谷中は里見を意識するように…。
 
 それからと言うものBLチャンス&ラブハプニングが度々二人に襲い掛かります。その都度千駄木から飛び出す場面に応じたBLに関する用語…攻め受けCPはもちろん、オフィス・ラブ、ツンデレ、薄い本、オメガバースなんかも。

 複数カプや解釈違いについてはジャンルのあるあるも含まれ、同人系に疎い私はちょっと勉強になりました。そして始まるカップリング討論、ちなみに私は「さとやな」派、リバでもいいですね。(笑)

 尖った雰囲気の巻き込まれキャラ「高杉」は当て馬に成り得なくも無いポジション。我関せずに見えて、自由な振る舞いが二人のBL的展開に拍車をかける3人目のおじさん「根津」も話を盛り上げてくれます。隠れ腐女子'sの反応は気まずそうなリアル寄りで共感。
 
 谷中の脳内に語り掛けてくる千駄木が元々ユーモラスなビジュアルに加え、OLや菩薩など様々な姿で現れるのも見所の一つ。この千駄木たち実は谷中自身が…「BL」と言う言葉を意識するようになった谷中は、彼らの影響でそのいろはを、身を持って体感していく事になるのです。

 現実にこんなおじさんが会社にいたら困るし、ユミや大久保さんのように耳を塞ぎたくなってしまうけれども、がっつりBL作品の合間にホッと一息つくにはアリな一冊。

 イケメン同士やイケおじでは無く普通のおじさん感が、親しみ易い雰囲気を作っていたと思います。ぎりぎりBLに入るか入らないか?のラインではありますが、ほのぼのオフィスコメディとしても楽しめました。

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