誰かを恋い慕い、交わることなど、許されない身だーーー

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表題作厄受けの巫

堂上 虎雅(コンサルティング社長・32歳)
結木 ミナミ(厄受けの巫・22歳)

同時収録作品初めて誘惑スパイラル

新条(高校生)
清水(高校生・クールな優等生)

その他の収録作品

  • 同棲の巫(描き下ろし)
  • カバー下「お兄さまとミナミの年表」(描き下ろし)
  • カバー下「堂上とミナミの前世的なやつ」(描き下ろし)

あらすじ

「厄受けの巫」という、他人の厄災を己の身に受けるという特殊な能力を持つ結木ミナミ。
「厄受け」の仕事は、本来依頼主以外に行うことはないが、
仕事先で出会った堂上虎雅に憑いていた厄を成り行きで祓った際、これまでにない気配を感じとり戸惑うミナミ。
同じように、ミナミの存在に興味を抱いた堂上は、ミナミの素性を調べ、手に入れようと画策するがーー。

いっき読み推奨な表題作シリーズのほか、
初エッチに四苦八苦する、DK同士のウブな恋愛を描いた読み切りも特別収録。
描き下ろしは、本編終了後のラブラブな2人を描いた「同棲の巫」は必見v

作品情報

作品名
厄受けの巫
著者
桜井レイコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ジュネット
レーベル
ジュネットコミックス ピアスシリーズ
発売日
ISBN
9784909460110
3.4

(25)

(3)

萌々

(8)

(12)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
84
評価数
25
平均
3.4 / 5
神率
12%

レビュー投稿数5

ハピエンでよかった!意外と暗くない

派遣される巫女、と聞くと真っ黒なオジ様方にあれこれされてしまうのかな…と思いますが、あくまで清い(?)お勤めで、堂上がハジメて

お兄様がキスと手で浄化を手伝ってくれるのとかめちゃくちゃ尊い!堂上もできるようになるのか?と思ったらそれは神降ろしが済んでいないとダメだとか、、

堂上さんちの子になってからもひょんなことから大きな厄を受けてしまって、堂上の前でお兄様に世話になる番外編がほしかったな…

特殊設定ですが、現代物で絵も美しいのでとても読みやすいです

0

時を超えての巡り会い・・・

なんて麗しいっ。
こーゆー衣装は萌ゆりますな。
この衣装で全編通すのかと思ったら、いきなりのスーツ姿で「へ?!」と思わず思ってしまいました。が、そりゃ現代だし、相手先に出掛けるのもお衣装だと仰々しいですよね。
はい、神職(?)さんですが、お仕事は専ら厄を祓って上げるお仕事です。
なのでお仕事中はお衣装です。
このスーツからお衣装に代わるのが、余計萌えポイントを上げます。

元々小さな頃から人には見えない物が見えてしまい、親戚の神社に預けられた経緯を持ちます。

今日も今日とてその神社の運営費以上を稼ぐ為に、他人の厄払いに出掛けたところ、偶然にも運命の攻めと出会うのですね。
勿論受けはそんな事は知らず。
しかも攻めに付いていた厄を払ってしまう。
本当はお仕事相手にしかしてはならないのに。
今にして思えば、プロである受けがそんなうっかりミスをする訳ないのに、それをしちゃった!ってとこが凄いミソなんですよね。

仕事相手っても大概が政財界の大物ばかりで、まぁ醜くて醜悪で、穢れを山盛り持っています。
それをなんとも儚げで美しい受けが、穢れをその身に受け、よどみきって神社に戻る、をずっと繰り返し続けて来ました。
神社の権禰宜(?)は、疲弊した受けの事などかえりみる事無く、金欲しさに受けを必要以上に酷使するんですよ!!
そこで唯一の味方が受けが『お兄様(親戚のです)』と慕っている、若くてなかなかカッコイイ禰宜。
お兄様にはいつも疲れ切った身体の浄化を助けて貰ってます。
これは受けが相手の穢れを身体に入れて浄化するので、身体中に悍ましい黒くてモゾモゾしたものが現れるのです。
それを移した醜悪なオヤジ達すら、ギョッとして逃げ出すか腰を抜かす様な醜いのものなのです。
しかし、攻はそれを見て「怪我したのか!痛いのか!」と心配するのですね、これが。
↑すいません、やっとここから攻めが登場です。
攻めは初めて出会った時に、美しい受けに一目惚れな訳です。(もち受けはこの出会いを最悪の場合だと思ってる..…なお約束もバッチリの展開)
そしてどうしても受けの事を知りたくて、ありとあらゆる手段を講じて、自分の元へも派遣される様にしたのです。
当然攻めも財界人の大物で、若くてガチでカッコイイ訳ですよ。
これはもう『スパダリ』以外の何ものでもないっ!

受けは毎月『朔(さく)の日』に社にこもり、神と交わり、身の浄化や神力を高めるのですが、何時の頃か神と(肉体的に)交わっている様な不思議な体験をする様になっています。
神とは分かるのに決して顔も何も分からない。
しかし何故か不思議な事に「(それ)を我が主(あるじ)だと思い」その身を一生を捧げて行こうと思っているんですね。

ところが、いつもの様に攻めの所へ派遣されていた時に、遂に攻めに身体を奪われそうになります、キャッ待ってたわ、この展開ドキドキ。
すると、なんと!神と『交わっていた』あの感覚がそのままなのです!一体どう言う事だっ!!
そのまま流されそうになりますが、巫は清らかで初めて巫。
それが人と関係を結んでしまえば、もう巫でなくなり、神力も失ってしまう。
必死の自制心でもって抗います。
攻めも偉い。ちゃんと受けの心をおもんばかって我慢するんですよね、くーっ、辛かったろうな。

ここから二人に試練が。
権禰宜は金づるの受け離す訳ないし、遂には酷い状態のクライアントの厄を受けて、己の生命の危機にもなるのです。
攻めはそんな所に受けを置いておける訳もなく、連れ出そうとしますが、恩を受けた神社、そして何よりお兄様と慕っている人に背くのが辛い。

そんな時に攻めが刺されて病院へ入ったと分かったやいなや、もう居ても立っても居られず病院へ駆けつけ(幸い傷は浅かった、ホッ)
そこでついに(ガッツリ)結ばれてしまうのですぅ♡♡
勿論、巫ではなくなり、浄化の力は失われてしまいます・・・。
しかしお金欲しさの権禰宜は、受けの身体に呪符札を巻き付け、本当の人間札にしようとするのです!
神職の風下にも置けない(怒)。

そこへスパダリの攻めは駆け付けるのですが・・・。

このお兄様がなんかねぇ、受けを大事にしている割に、権禰宜(伯父と父)の言いなりのよーに見えて、この人の立ち位置って一体なんなん??!と思いましたが、ラストでちゃんと良い仕事をしてくれました。
ムダにカッコイイだけに余計イライラしたわ!

もち素晴らしいハッピーエンドが待っているのですが、ここだけはどうか読んでください。
本当に散りばめられていたパネルがパチッと収まります。
素晴らしい作家さんです。
そして紙媒体の表紙カバー裏がコレまたサイコー。
益々パネルがパチッとはまり、「そやったんかーっ」と叫ぶ事うけあいです。
あー、その時はせつなかったんやね。
現代に甦り、巡り会うべくして巡り会った二人。
主を・・・おっと。
口が滑っちゃう。
本当に至福の一冊です。

7

美人巫(みこ)の衣装をひんむきたい!

桜井レイコ先生は『目覚めのハート』のあとがきで、「麗しいノーブルなお兄さんが心も体もふるふるしちゃうのが好き」だと仰ってましたが、本作は美人な巫(みこ)さんがふるふるさせられてます^^

巫(みこ)の衣装や和服をひんむいていくのがすっごく良かったデス♥
巫の衣装をはだけさせて乳首が見える口絵のカラーイラストがステキ♥
(攻めが黒髪・黒シャツで巫衣装とのコントラストがあるのもイイ!)

ほぼ表題作、男子高生の初めてのエッチを描いた短編も収録されています。


●「厄受けの巫」
ミナミは、相手の厄を代わりに受けることができ、VIPに超高額レンタルされている厄受けの巫。神社に育ててもらった恩があるから逆らうことはできない…

厄を受けた後、ミナミの身体には黒い痣が現れ、血のつながらない兄に口移しで災厄を吸い出してもらっている。
(血の繋がらない兄弟の、エロ目的ではない、エロい行為が、それはそれでそそられます♥)

ある時、仕事でもないのに厄を払ってやった堂上がミナミに興味を持ち、会員となり、厄払いの必要がなくても、ミナミを何度もレンタルするようになる。
ミナミにとって堂上は、初めての巫でない自分を必要としてくれる人で、ミナミも堂上と生きていきたいと思うようになるけれど…


巫のミナミは清らかな身体でないといけない。
もし純潔を失ったら厄除けの能力が失われるかもしれない。
それはミナミにとっては苦痛の厄受けをしなくてすむし、ミナミにとって堂上の誘いは魅力的だけれど、ミナミを使って稼いでいる神社がそれをゆるすはずもなく。

(ミナミは人間とは姦淫していないけれど、能力を高めるために、毎月、神には抱かれているって設定も不思議なエロさがあっていいです♥
※堂上と知り合ってから、今まで見えなかった神が堂上の顔をしているっていうのもイロイロ意味深!)

ミナミが神社から抜けることができるのか?って辺りは、欲深ジジィのせいでなかなかシリアス展開ですが、神社の中にもミナミのことを大切に想う人が居て、そして堂上が颯爽と救い出すのが素敵でした^^

それなりに遊んでいそうな堂上は、最初はミナミを獲物のように攻略することを楽しんでいたかもしれないけれど、本気になったら情が深くとことん愛し抜く男です!

そしてエッチは、百戦錬磨の堂上が清らかなミナミを感じさせて羞恥心を手放させ、どんどん淫らにさせていくのがイイ♥
ミナミは、体も心もふるふるさせられちゃってます^^

桜井先生の絵柄で描かれた巫の衣装や和装をひんむいていくエロシーンは眼福でした♪


●「初めて誘惑スパイラル」
付き合い始めた男子高生が、初めてのエッチに至るまでの短編です。
攻め視点。受けの子はふだんは真面目なのに、キスするとエロくとろんとしちゃうのがたまらなくて、攻めは抱きたくてしかたがないのに、イイ雰囲気になっても挿入になると受けはOKしてくれなくて…

攻めは焦らされてますが、その焦らしてる理由っていうのが、エロ健気でかわいいんだ^^
男子高生のちょっとまどろっこしい手探りな感じが良かったです。


桜井レイコ先生の絵柄が綺麗だからだと思うんですが、ピアス作品の中ではわりと上品な感じ、でもちゃーんとエロさのある作品に仕上がってます♪

4

巫さんが乱れる

話のストーリー性は凄く好きです。
傲慢な権力者×巫。
厄を変わりに受ける巫のミナミと強引な堂上のお話。

この人と一緒に居たいと思ってからの二人のラブラブエッチは必見です。
もう読んでるこっちが恥ずかしくなるような感じの甘々エロ・・・

ただ設定が某人気作品と類似しているのでやっぱり比較しちゃいますが、私は好きです。

7

前世からずっと…あなただけに仕える為に。

人に憑いた厄災をその身に受ける巫(男は巫覡と言う)ミナミは、その仕事へ出かけたところで堂上と出会う。彼は明確に語られるわけでは無いが、おそらく前世で深い縁のある男であったかと思われ。お互いに魅かれあう。
神社の中で育ったミナミは初めての恋を知ることになるのですが…
それよりも‼︎ミナミの受けた厄災を清めるお兄さまの行為がエロい‼︎
血の繋がらないお兄さまはてっきりミナミに劣情を抱いているのかと思ったのですが。そんな事は全く無く(なんで⁈)ただひたすらミナミを大事に思う心優しき兄なのでありました。
エロさ全開で迫って来る堂上よりも、お兄さまの方が断然好きです!イケメンですし!
ミナミもお兄さまに浄化して貰う行為を恥じらいますし、お兄さまに優しくされるのは嬉しそうですし。絶対そうだと思ったのになぁー。

あと、「その身に厄災を受ける」という設定が有名過ぎる某作品にちょっと似てるので…ややモヤります。某作品のことがとてもとても好きなので。比べちゃダメなんですが。

描き下ろしはただエロいです。。。

0

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