• 紙書籍【PR】

表題作抱きしめたい(4) さよならは夢の中へ

上領彰 リーマン
橘歴也 リーマン

あらすじ

「俺を捨てる気なのかよっ」。
上領彰の怒鳴り声がマンションの階段に響き渡る中、合鍵を彰に返した橘歴也は、背中を向けたまま歩き去っていく。
一ヵ月の出張から戻った歴也は周囲で起こる様々な出来事に触れて、彰と自分の関係を見つめなおしていくのであるが・・・。
表題作と、彰の視点で書かれた『ALL BY MYSELF』の2編で綴られるシリーズ第4弾。(裏表紙より)

作品情報

作品名
抱きしめたい(4) さよならは夢の中へ
著者
榊花月 
イラスト
荻山知弘 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸ノベルズ
シリーズ
抱きしめたい
発売日
ISBN
9784592861683
3

(1)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

シリーズ四冊目

抱きしめたいシリーズの、旧版の第四冊目です。
私はこの四冊目からが好きなんですよ。
わがままな攻めの傍若無人っぷり、極悪非道っぷり、身勝手っぷりが、最高潮になるこの巻。他の人にとったら、「え、なんで?」って感じかもしれないとは思いますが…。

前半は受け視点、後半は攻め視点です。
高校からの八年間、なんだかんだと小さないさかいを繰り返しながらも続いてきた恋人関係が、とうとう破局を迎えます。
きっかけは(もちろん)攻めの浮気。浮気というよりも、二股。
攻めは今までも小さな浮気は繰り返してきてて、受けはずっとそんな攻めを許し続けてきてたんです。
「嫉妬を俺にぶつけてこなかったお前も悪い」みたいな身勝手な理屈を並べる攻めに、受けは引導を渡します。
攻めは受けに合鍵を返せと詰め寄り、受けが鍵を返すと、攻めは「俺を捨てるのかよ!」と――無茶苦茶ですね。

なんで私はこんな無茶苦茶な攻めが好きなんだろう。その理由は、私も、こういう身勝手なタイプの男に振り回される恋愛をしてきてるからです、斬り!
悲しいかな、そんな男を根底から切り捨てられない受けの気持ちが分かっちゃって、だからこそ切ないんですよね。
で、夢を見るのだ。そんな浮気者の身勝手男が『自分だけの男になる』という夢。その夢を満たしてくれるのは、BLの王道w

この巻では何も解決されないまま次巻へ。
攻めは二股相手とセックスしながら、心のなかで自分を捨てた受けの名前を呼んでいる。

3

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP